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Meta広告とは?|媒体特性や配信手順を解説
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Meta広告は、FacebookやInstagram等、Meta社が提供するプラットフォームに広告配信することが出来るサービスです。
配信面・広告フォーマット・ターゲティングなど、活用できる機能が多いため、はじめてMeta広告を配信する場合は以下のような疑問を抱える方もいらっしゃるかと思います。
- Meta広告はどのような特徴をもった広告媒体なのか知りたい
- 自社の目的に応じて適切な機能を活用したいが、選び方が分からない
- Meta広告のパフォーマンスを最大化するにはどのようなポイントを意識すべきか
そこで本記事では、「Meta広告とは」「Meta広告を配信するメリット・デメリット」「Meta広告の運用ポイント」など、Meta広告の全体像を理解する上で重要なポイントを解説します。
目次から各見出しに飛べるようになっているので、気になる章からご覧ください。
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目次
Meta広告とは
Meta広告は、FacebookやInstagramなど、Meta社が提供するプラットフォーム上に画像・動画広告を配信することができる広告媒体です。
従来はFacebook広告という名称でしたが、2021年にFacebookがMetaへ社名変更した影響で、現在はMeta広告という名称が一般的になっています。
Meta広告は、世界中で多くのユーザーが利用するSNSプラットフォームであるFacebookとInstagramに広告を配信することができ、豊富なユーザーデータをもとに機械学習を行うことで、見込み顧客に効果的にアプローチすることが可能です。
配信面
Meta広告の主要な配信面は、「Facebook」「Instagram」「Messenger」「Audience Network」の4種類です。
Audience NetworkはMeta社と提携しているスマホアプリやWebサイトの広告枠の総称で、グノシーや東洋経済 ONLINE、食べログなどの様々な配信面に広告を出稿することが出来ます。
参考:
Facebookは国内でも2,600万人を超える大規模なSNSで、実名利用が基本です。個人やビジネスのページがあり、情報発信や交流が盛んに行われています。
Meta広告では、フィード、ストーリーズ、リールなど、Facebookのあらゆる掲載面に広告を配信することが可能です。
掲載面 | 概要 |
Facebookフィード | Facebookサイト/アプリのホーム画面中央に表示される記事リスト |
Facebook動画フィード | 動画のみが表示されるFacebookフィード |
Facebookストーリーズ | Facebookユーザーが共有したストーリー(写真や動画)に広告を表示 |
Facebookリール | 音楽や音声、ARエフェクトなどを追加できる動画フォーマット |
Facebookリール広告 | リール動画の中でバナーや動画形式の広告を表示 |
Facebook Marketplace | Facebookコミュニティ内で商品売買ができる機能 |
Facebookの検索結果 | Facebook/Market place内の検索結果 |
Facebookの右側広告枠 | Facebookの右側に広告を表示 |
Facebook ビジネス発見 | ユーザーの興味・関心にあわせて関連コンテンツを表示する機能 |
Facebook インストリーム動画 | Facebookのオンデマンド動画と一部のパートナーサイトの動画に広告を表示 |
Facebookは利用者が多いため、様々な属性のユーザーにアプローチすることが可能ですが、他のSNSと比べてビジネス利用のユーザーが多い傾向にあるため、BtoB商材の広告配信にもおすすめです。
Instagramは写真や動画を投稿・共有できるSNSです。
日本で3,300万人を超えるユーザーに利用されており、若年層を中心に人気があります。ユーザーの男女比率は男性が40%、女性が60%ほどで、女性比率が高い傾向です。
Facebookと同様に、Meta広告ではInstagramのあらゆる掲載枠に広告を配信することが可能です。
掲載面 | 概要 |
Instagramフィード | Instagramサイト/アプリのホーム画面中央に表示される記事リスト |
Instagramプロフィールフィード | 18歳以上の公開プロフィールのフィード内に広告を表示 |
Instagramストーリーズ | Instagramユーザーが共有したストーリー(写真・動画)に広告を表示 |
Instagramリール | 音楽や音声、ARエフェクトなどを追加できる動画フォーマット |
Instagram検索結果 | Instagram内の検索結果 |
Instagram 発見タブ | ユーザーの興味・関心にあわせて関連コンテンツを表示する機能 |
Instagram 発見ホーム | 発見グリッド内に広告を表示 |
Instagram広告では画面を大きく用いたビジュアルにより、視覚的にブランドを訴求できます。したがって、ファッションや美容などの視覚的な訴求が重要な商材の広告を配信したい場合におすすめです。
Messenger
Messengerは、Facebookに登録しているユーザー同士でメッセージのやり取りができるアプリです。
音声通話・ビデオ通話・ビデオオンラインチャットなどに利用できます。
Messenger広告はチャット内に表示され、自社サイト・LP・アプリのインストール画面などに誘導できます。
Messengerスレッドを開く設定もできるため、広告を通じてユーザーとの双方向コミュニケーションが可能です。
Audience Network
Audience Networkとは、Meta社が提携しているウェブサイトやモバイルアプリに広告を配信できるアドネットワークです。
国内での提携先として、「グノシー」「東洋経済オンライン」「食べログ」などが挙げられ、Meta社のプラットフォームを利用していないユーザーにも広告を配信することが出来ます。
オーディエンスネットワークはリーチが広く複数の媒体に広告を配信することが出来るため、配信の手間を省力化しながら広告効果の検証をおこなうことが可能です。
広告配信の仕組み
Meta広告では、主に入札単価や推定アクション率、広告の品質などの要素で掲載する広告を決めています。具体的な要素の概要は以下の通りです。
オークションの要素 | 概要 |
入札価格 | 広告主が広告を表示またはクリックさせるために支払う額 |
推定アクション率 | 広告を見たユーザーがクリックしたり保存したりする可能性や、ページ遷移後にコンバージョンに至る見込み |
広告品質 | 広告を見たユーザーからのフィードバックやその他の要素を考慮して判断される広告の品質指標 |
参考:広告オークションについて(Meta広告ビジネスヘルプセンター)
Meta広告で配信した広告のクリック率が低かったり、ユーザーから否定的なフィードバックを返されたりすると、入札価格が高くても表示されにくくなる可能性があります。
広告を多くのユーザーにリーチさせるためにも、広告がユーザーにとって魅力的なものとなっているか、定期的に広告コンテンツの見直しをしましょう。
課金形態
Meta広告の課金形態は以下の4つです。最適化目標によって選択できる課金形態が変わりますが、多くの場合はインプレッション課金がデフォルトで選択されます。
広告の課金形態 | 概要 |
クリック課金(CPC) | 広告がクリックされたり保存されたりなど、ユーザーにアクションされるごとに広告費用が発生 |
インプレッション課金(CPM) | 広告が1,000回表示されるごとに広告費用が発生 |
ThruPlay | 15秒未満の動画が最後まで再生された場合と、15秒以上の動画が15秒以上再生された場合に費用が発生 |
動画の2秒以上の継続的な再生 | 動画が2秒以上継続的に再生された場合に費用が発生 |
費用相場
前提として、広告の適正予算は自社の商材やターゲットなどの変数を考慮して決める必要があるため、一概に「これぐらいの予算を確保したほうが良い」という一律の基準を示すことは難しいです。
一方で、Meta広告の最低出稿金額は100円となっており、スモールスタートで検証することも可能です。
ただし、極端に予算が少ないと広告の表示機会が十分に取れず、期待するパフォーマンスが得られない可能性も考えられるため注意が必要です。
Meta広告3つのメリット
Meta広告を配信する主なメリットは「リーチの最大化」「優れた機械学習の仕組み」「豊富な広告フォーマット」の3点です。
リーチの最大化
Meta広告は国内で利用者が多いFacebookとInstagramなどに広告を配信することが出来るため、潜在層にリーチを広げて認知・コンバージョン獲得をはかる上で有効な媒体です。
詳しくは「ターゲティングの種類」で説明しますが、潜在層にリーチを広げる際に年齢や地域などの属性情報、Webサイトの訪問履歴や顧客リストなどを組み合わせてターゲティングすることが出来るので、CVに繋がる可能性が高いユーザーに絞って広告を出すことも可能です。
優れた機械学習の仕組み
あくまで他のSNS広告などと比較した際の相対的な特徴ですが、Meta広告は機械学習アルゴリズムの精度が高い広告媒体と言われています。
背景として、Meta広告ではFacebookやInstagramなどの自社プラットフォームを利用するユーザーのプロフィール情報や行動履歴を学習に活用できる点があります。
機械学習は広告のターゲティングやオークション、広告クリエイティブの最適化などで活用されている重要な技術であるため、機械学習の精度が高いことは、媒体選定の基準のひとつとされています。
豊富な広告フォーマット
Meta広告は、「画像」「動画」「カルーセル」「コレクション」など、広告フォーマットが豊富に用意されています。
配信面やユーザーの趣味趣向などに応じて適切な広告フォーマットは変わるため、複数のフォーマットを組み合わせて配信することで、広告の反応率を高める効果が期待できます。
広告フォーマットの種類や詳細については「フォーマットの種類」で解説していますので、あわせてご確認ください。
Meta広告2つのデメリット
あくまでGoogle広告など他媒体と比較した際の相対的な特徴ではありますが、Meta広告の2つのデメリットをご紹介します。
配信先が限定される
Meta広告は、Facebook・Instagram・Messenger・オーディエンスネットワークのユーザーが配信対象です。
一方で、Meta社および提携先の配信面以外には広告を出すことが出来ないため、そもそもMeta社のプラットフォームを利用していないユーザーにはリーチすることが難しいです。
より幅広いターゲットにリーチさせたいなら、Google・Yahoo!ディスプレイ広告や他SNS広告を併用してみましょう。
配信設定や運用の工数がかかる
Meta広告はターゲティングの条件や配信フォーマットの種類が豊富なので、設定項目が増えがちです。カスタマイズ性が高い反面、準備・検証・運用・改善などに工数がかかります。
また、画像や動画などの広告素材は制作だけでなく、検証結果に応じて迅速な修正が必要です。
スムーズにPDCAサイクルを回して広告効果を上げるためにも、十分なリソースを確保しておきましょう。
自社のリソースだけで運用や制作をおこなうのが難しい場合は、代理店や業務委託などの外部リソースを活用するのもおすすめです。
フォーマットの種類
Meta広告の広告フォーマットは「画像」「動画」「カルーセル」「コレクション」などに分けられます。
ここでは主要な広告フォーマットについて取り上げますが、フォーマットによって配信できる配置が異なるため注意しましょう。
各配信面における広告フォーマットの表示例は、以下のヘルプページから確認できます。
参考:Meta広告マネージャの目的のアップデート(Meta広告ビジネスヘルプセンター)
画像
「画像」は、静止画を使用する広告フォーマットです。
画像を用いて視覚的にブランドを訴求できるため、商品の認知度向上やブランドの理解促進につなげやすい点が強みです。
また、「画像」は他のフォーマットと比べて素材の準備や設定が容易なため、どのフォーマットで配信するか迷う場合はまず画像から配信してみましょう。
入稿規定
設定項目 | 設定内容 |
ファイルタイプ | JPG・PNG |
アスペクト比 | 1.91~1:1 |
解像度 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
メインテキストの文字数 | 125文字以内 |
見出し文字数 | 27文字以内 |
説明文の文字数 | 27文字以内 |
最大ファイルサイズ | 30MB |
最小幅 | 600ピクセル |
最小高さ | 600ピクセル |
配信面
フォーマット | プラットフォーム | 配信面 |
画像 | ・フィード ・インストリーム動画 ・動画フィード ・Marketplace ・ストーリーズ ・リール広告 ・検索結果 ・ビジネス発見 ・リール ・右側広告枠 | |
・Profile Feed ・フィード ・ストーリーズ ・リール ・発見タブ ・発見ホーム | ||
Messenger | ・ストーリーズ | |
Audience Network | ・ネイティブ、バナー、インタースティシャル ・動画リワード |
動画
「動画」フォーマットでは、動画を用いた広告の配信が可能です。「動画」は「画像」と異なり、動きや音声によって視覚的・聴覚的に製品やサービスの魅力を訴求できます。
したがって、「動画」フォーマットはストーリーを交えた製品紹介や、デモンストレーション販売に向いています。
動画の長さは設定次第で最長241分まで設定可能ですが、スマートフォンでは短い動画のほうが好まれやすい傾向にあります。
配置ごとの動画の長さの要件は、以下の記事を参考としてください。
参考:配置ごとの動画の長さの要件(Meta広告ビジネスヘルプセンター)
入稿規定
設定項目 | 設定内容 |
ファイルタイプ | MP4・MOV・GIF |
アスペクト比 | 1:1 または 4:5(モバイルのみ) |
解像度 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
メインテキストの文字数 | 125文字以内 |
見出し文字数 | 27文字以内 |
説明文の文字数 | 27文字以内 |
最大ファイルサイズ | 4GB |
動画の長さ | 1秒~241分 |
最小幅 | 120ピクセル |
最小高さ | 120ピクセル |
配信面
フォーマット | プラットフォーム | 配信面 |
動画 | ・フィード ・インストリーム動画 ・動画フィード ・ストーリーズ ・検索結果 ・ビジネス発見 ・リール ・リール広告 ・右側広告枠 ・グループのフィード | |
・Profile Feed ・フィード ・ストーリーズ ・発見タブ ・リール ・ショップ | ||
Messenger | ・ストーリーズ | |
Audience Network | ・ネイティブ、バナー、インタースティシャル ・動画リワード |
カルーセル
「カルーセル」は、複数の画像や動画をスライド形式で表示させる広告です。表示項目には各見出し・説明・リンク・などが含まれます。
カルーセルは一つの広告に入れられる情報量が多いため、商品カタログのように複数の商品を列挙したり、一つの商品を多面的な角度から紹介したりなど、充実した情報を伝えられる点が強みです。
入稿規定
設定項目 | 設定内容 |
画像ファイルタイプ | JPG・PNG |
動画ファイルタイプ | MP4・MOV・GIF |
アスペクト比 | 1:1または4:5 |
解像度 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
メインテキストの文字数 | 125文字以内 |
見出しの文字数 | 32文字以内 |
説明の文字数 | 18文字以内 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB |
動画の再生時間 | 1秒~240分 |
カルーセルカード数 | 2~10枚 |
その他 | ランディングページのURLが必須 |
配信面
フォーマット | プラットフォーム | 配信面 |
カルーセル | ・インストリーム動画 ・動画フィード ・ストーリーズ ・Marketplace ・検索結果 ・ビジネス発見 ・リール ・リール広告 ・右側広告枠 ・グループのフィード | |
・Profile Feed ・フィード ・ストーリーズ ・リール ・発見タブ ・ショップ | ||
Messenger | ・ストーリーズ | |
Audience Network | ・ネイティブ、バナー、インタースティシャル ・動画リワード |
コレクション
「コレクション」はメインの画像または動画とサブの画像が一度に目に入る、没入感の高いフォーマットです。
商品画像と商品を利用している動画を組み合わせるなどして、ユーザーに商品の利用イメージを伝えられるため、主にEC事業者で配信されることが多いフォーマットです。
また、「コレクション」では、広告をタップした後、アプリ内でインスタントエクスペリエンスと呼ばれる、モバイル専用に最適化されたランディングページに遷移します。
ユーザーはアプリ内で商品閲覧から購入まで完結できるため、スムーズな購入体験を踏める点も「コレクション」の強みです。
参考:コレクション広告について(Meta広告ビジネスヘルプセンター)
入稿規定
設定項目 | 値・設定内容 |
画像のファイルタイプ | JPG・PNG |
動画のファイルタイプ | MP4・MOV・GIF |
アスペクト比 | 1:1 |
解像度 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
メインテキストの文字数 | 125文字以内 |
見出しの文字数 | 40文字以内 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB |
その他 | ランディングページのURLが必須 インスタントエクスペリエンスが必須 |
配信面
フォーマット | プラットフォーム | 配信面 |
コレクション | ・フィード ・動画フィード ・リール | |
・フィード ・ストーリーズ ・リール |
その他
Meta広告には「画像」や「動画」などの主要なフォーマット以外にも、以下の広告フォーマットが存在します。
広告フォーマット | 特徴 |
スライドショー | 静止画像を連続して表示し、短い動画のように見せるフォーマットです。 動画広告より軽量で、電波状況が悪い場所でもスムーズに表示されます。 |
プレイアブル | ユーザーがアプリをインストールする前に、操作できるプレビュー画面を表示するフォーマットです。 特にゲームアプリに向いており、製品の魅力を体験してもらうことでインストールにつなげやすくなります。 |
リード獲得 | 定型の質問を設置し、自社の商品やサービスに興味がある見込み顧客の情報を獲得するフォーマットです。 「HubSpot」や「Salesforce」などのCRMと連携し、顧客データの分析も容易に行えます。 |
アンケート | アンケートを通じ、ユーザーのニーズや嗜好性を把握できるフォーマットです。 統計を取るだけでなく、ブランドや企業広告にアンケートを追加することで、印象を残す効果も期待できます。 |
クーポン | ユーザーのニュースフィードに、クーポンを表示できるフォーマットです。 製品への購入ハードルが低くなるため、プロモーションの一環として効果が出やすくなります。 |
広告効果を最大限に発揮するためにも、商品やサービスに適した広告フォーマットを選択しましょう。
ターゲティングの種類
Meta広告のターゲティングは主に「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3種類があります。
コアオーディエンス
コアオーディエンスは、各広告セットに登録できるターゲティングの基本設定です。
年齢・性別・地域など、ユーザーがFacebookに登録したプロフィール情報と行動履歴をもとにターゲットを絞りこむことが出来ます。
コアオーディエンスでは、「年齢は〇才で地域は〇〇のユーザーに広告を配信する」のようにターゲティングを掛け合わせて設定することが可能なため、自社の商材や予算にあわせて広告配信の対象を自由度高く設定できます。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、Webサイトの訪問や顧客リストなど、自社とつながりのあるユーザーに対してターゲティングをする機能です。
主な設定項目は以下となります。
設定項目 | 概要 |
ウェブサイト | Webサイトや特定ページに流入したユーザーに対してターゲティングが可能。(※実施する際はMetaピクセルの設置が必要) |
カスタマーリスト | メールアドレスや電話番号などの顧客データを活用し、Metaユーザーと照合してターゲティングする |
アプリアクティビティ | アプリ内で特定の行動をしたユーザーにターゲティングする(ex.カートに追加、チュートリアル完了など) |
エンゲージメント | FacebookやInstagramで投稿・いいねなどのアクションを取ったユーザーにターゲティングする |
類似オーディエンス
類似オーディエンスは、作成済のカスタムオーディエンスに含まれるユーザーと類似する特徴をもつユーザーにターゲティングすることが出来ます。
ユーザーの類似度は1%~10%の間で設定することが可能です。パーセンテージが低いほど類似度が高く、パーセンテージが高いほど類似度が低くなる仕様です。
類似度が低いほど関連性の高いユーザーに広告配信することが出来ますが、そのぶんリーチできるユーザー数は少なくなります。
Meta広告の始め方
ここからは、Meta広告の配信の流れを説明します。Meta広告の配信の流れは大別すると以下の5つのステップに分けられます。
- 事前準備
- アカウント設定
- ピクセル設定
- 広告入稿・審査
- 配信開始
事前準備
GoolgeやYahoo!広告とは異なり、Meta広告では広告アカウントを作成すればアカウント設定に進めるわけではありません。
広告配信の事前準備としては、ビジネスマネージャやFacebookページの作成などが必須となるため注意が必要です。
ビジネスマネージャから広告アカウントを作成したら、支払い設定など必要な手続きを行っていきます。
アカウント設定
広告アカウントが作成できたら、アカウント設定を行っていきます。
Meta広告では「キャンペーン」「広告セット」「広告」のように、アカウント内の各階層で広告配信の設定をすることが出来ます。
ピクセル設定
Meta広告でコンバージョン等の特定のアクションを計測するには、Metaピクセルと言われるタグを発行・設定する必要があります。
Metaピクセルは発行しただけではデータ計測をおこなうことは出来ないため、Meta広告のイベントマネージャで発行したコードをWebサイトに設置する必要があります。
Webサイトにピクセルを設置する方法としては、①WebサイトのHTMLに直接埋設する②Googleタグマネージャー経由で設定する2種類の方法がありますが、設置・管理のしやすさから基本的には②を推奨します。
Googleタグマネージャーを使ってMetaピクセルを設置する方法については以下記事で詳細な手順を解説していますので、あわせてご覧ください。
広告入稿・審査
アカウントやピクセルの設定が完了したらすぐに広告が配信されるわけではなく、Meta広告規定に沿って広告審査が行われます。
通常広告審査は1~3営業日ほどで完了しますが、Meta広告によって不適切な広告とみなされた場合は対象の広告を修正するか削除する必要があります。
参考:
また、広告審査以外にも、アカウント設定で不備がある場合にも広告は配信されないため、広告配信前に必ず最終チェックをおこないましょう。
配信開始
広告は配信して終わりではなく、管理画面のレポートデータを参照しながら分析・改善をおこなうことが重要です。
- 広告のインプレッションやクリック、コンバージョンがついているか
- 配信金額が日予算上限にあたっているキャンペーンは無いか
- 極端に数値が変動しているキャンペーンや広告セットは無いか
など、アカウントが目標に対して問題なく進捗しているか、日次/週次/月次でモニタリングをします。
Meta広告3つの運用ポイント
Meta広告のパフォーマンスを最大化するには、自社の商材や予算、ターゲットなどの個別事情を考慮した上で最適な設定・運用をおこなうことが重要です。
一方で、Meta広告の運用経験がないと、広告の設定や運用で判断に迷う場面もあるかと思います。
そこで本記事ではMeta広告の初心者の方向けに、「Meta広告において優先的に押さえたい運用ポイント」をご紹介します。
ターゲティングを絞りこみすぎない
上述のように、Meta広告には「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」などのターゲティングが用意されており、各ターゲティングのなかでも細かく設定をすることが可能です。
あくまで弊社の運用経験をもとにした経験則となりますが、コンバージョン獲得を目的としている場合は、まずはウェブサイト(リターゲティング)でサイト訪問ユーザーをターゲットに配信しながら、さらにリーチを広げたい場合は類似を徐々に拡張していくことをおすすめします。
一方で、極端にオーディエンスサイズが小さい場合は広告のインプレッションが確保できず、期待する成果が得られない可能性もありますので、最初からターゲティングを極端に絞りこみすぎないようにしましょう。
フォーマット・サイズ網羅
Meta広告には「画像」「動画」「カルーセル」「コレクション」など、豊富な広告フォーマットが用意されています。
ターゲティングと同様に、配信する広告フォーマットも自社の個別事情を踏まえて配信するものを選択する視点が重要ではありますが、商材によって明らかに不向きなフォーマットで無い限りは、基本は複数の広告フォーマットを組み合わせて配信することを推奨します。
理由として、たとえば「画像に反応しやすいユーザー」「動画に反応しやすいユーザー」のように、各配信面にはフォーマットによる反応率の違いがあり、特定のフォーマットしか配信していない場合は他のフォーマットに反応しやすいユーザーのオークションに勝ちづらくなるためです。
同様に、広告素材(バナーや動画など)も配信面にあわせて複数サイズを網羅することが推奨とされているため、Meta広告のパフォーマンスを最大化したい場合は、複数素材を用意しましょう。
クリエイティブの検証
Meta広告は、主に画像や動画を活用して広告配信する広告媒体であるため、広告クリエイティブの良し悪しによって広告パフォーマンスが左右されます。
そのため、広告の配信データを見ながらABテスト等の検証手法によって効果の高い要素を特定し、改善を繰り返してクリエイティブの質を向上させていくことが重要です。
一方、社内の制作リソースなどの要因で、定期的に新しいクリエイティブを用意することが難しいこともあると思います。
予算に余裕がある場合は、広告代理店に制作依頼をしたり、業務委託のデザイナーを雇用するなど検討するのも有効です。
よくある質問
Meta広告に関するよくある質問をまとめました。Meta広告を配信してから困らないよう、事前に確認しておきましょう。
他のSNS広告と比べたときの特徴は?
Meta広告以外の主要なSNS広告としては「LINE広告」「TikTok広告」「X広告」などがあります。
各媒体でそれぞれ特色があるため、媒体選定は自社の目的や商材、予算などを考慮して選ぶことをおすすめしますが、Meta広告は他媒体と比べて機械学習精度が高く、配信面や広告フォーマットも豊富に用意されているので、SNS広告で迷ったらまずはMeta広告から配信すると良いでしょう。
LINE広告
LINE広告は、LINEのプラットフォーム上に広告を配信することが出来るサービスです。
LINEは家族や友人との日常的なコミュニケーションツールとして利用されることが多く、SNSのなかでも特に利用頻度の高いプラットフォームです。
また、媒体の公式発表によれば、LINEの国内ユーザー数は約1億人ほどとされており、多様なユーザーにリーチすることが可能です。
TikTok広告
TikTok広告は、Tiktokのプラットフォーム上に広告を配信することが出来るサービスです。
TikTokはショート動画を共有できるスマートフォン向けのSNSで、主な利用者は10代・20代と若年層が中心となっています。
短尺の動画が中心でエンタメ性の高いコンテンツが多いことから、若者を中心に気軽に利用しやすいSNSアプリであり、隙間時間に日常的に利用するユーザーも多いことから、高いリーチ率が期待できる広告媒体です。
X広告
X広告は、X(旧Twitter)に広告配信することが出来るサービスです。
Xは、リアルタイムで情報が拡散しやすく、ターゲティング精度が高い広告媒体です。テキストや画像、動画を活用でき、ユーザーの興味関心に基づいた細かな広告配信が可能です。
あくまで他の主要なSNSと比較した場合の傾向ですが、Xはビジネスアイデアの収集や交流を目的として利用されることも多く、近年はBtoB事業者の広告配信も増加しています。
自社運用と運用代行はどちらがおすすめ?
以下はおおよその目安ですが、
- 社内に運用経験者がおり、広告運用の体制が整備されている場合
- 自社内に広告運用のノウハウを蓄積したい場合
- 月の広告予算が少額(100万円以下)である場合
などはインハウス運用を推奨します。
一方、運用代行を活用すると、広告運用の専門スキルを保有する人材にサポートしてもらうことが出来るため、インハウス運用よりも早期に成果に結びつく可能性があります。
運用業務をパートナーに委託することで、工数を確保することも出来るので、マーケティング戦略の立案や、他施策の遂行などに時間を充てることも可能になります。
インハウスか運用代行か迷っている方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
まとめ:Meta広告で広告パフォーマンスを向上させよう
Meta広告は、豊富な広告フォーマットと配信面により高い費用対効果が期待しやすいSNS広告です。
本記事の内容を参考材料として、自社で配信すべきか検討にお役立ていただけますと幸いです。
Meta広告で広告成果をあげるなら
スピーディーな実行と検証力が強みの「オーリーズ」
「Meta広告を始めたい」「Meta広告の成果に課題がある」なら、
広告専門のクリエイティブチームを持つオーリーズへ。
100社以上の支援実績をもとに、配信開始から成果改善まで伴走支援。
【広告成果を最大化するオーリーズの特徴】
- 顧客の課題にコミットするため、担当社数は最大4社
- 運用者=顧客窓口だからスピーディーな仮説検証が可能
- 100社以上のBtoB事業者のコンサルを経験