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- 宮崎 征弥
Facebook広告(Meta広告)の「コレクション広告」とは?媒体特徴と入稿の注意点を解説

Facebook広告の中で意外と知られていない広告の1つがコレクション広告。特にBtoC向けの商材には相性の良い広告です。
今回は、コレクション広告の特徴や配信上の注意点、手動で入稿する際の具体的な手順を解説します。
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目次
Facebook広告の「コレクション広告」とは?
「コレクション広告」とはFacebook広告の広告形式のひとつで、広告から購入までの導線がスムーズに設計されているフォーマットです。
メイン画像(または動画)とサブ画像が使用でき、バリエーションやラインナップが複数ある商品などのECサイトに適しています。

画像引用元:Facebook for Business|インスタントエクスペリエンスについて
コレクション広告3つの特長
コレクション広告の3つの特長をご紹介します。
1.購入までの流れがスムーズ
商品の発見から購入までの一連の流れがアプリ上で完結できることがコレクション広告の魅力のひとつです。モバイルでの閲覧を意識した広告構成で、ファーストビューで多くの動画や画像を一気に見せることにより、ユーザーに大量の情報を一瞬で届けることができます。
2.一目で見やすく視認性が高い
コレクション広告ではスライド操作などなく、一度に複数の画像が表示されるためユーザーの視認性が高いです。
3.バリエーション豊富な商材にも適応
コレクション広告は、商品バリエーションやラインナップが複数あるECサイトの広告に最適です。さまざまな商品を扱っている場合、コレクション広告は大きな効力を発揮します。複数画像を一度に表示できるため、ユーザーにより多くの情報を発信できます。
コレクション広告の入稿規定
コレクション広告にはアセットごとに入稿規定がありますので、入稿を行う際に参考にしてください。
アセット別の入稿規定
コレクション広告ではテキスト・画像・動画・カタログに入稿規定があります。
テキストの入稿規定
項目 | 入稿規定 |
---|---|
見出し | 40文字以内 |
メインテキスト | 125文字以内 |
画像の入稿規定
項目 | 入稿規定 |
---|---|
アスペクト比 | 1.91:1~1:1 |
画像サイズ | 1,200 x 628ピクセル |
ファイルタイプ | JPG または PNG |
動画の入稿規定
項目 | 入稿規定 |
---|---|
アスペクト比 | ・Facebook フィード、1.91:~4:5 ・Instagram フィード、1.91:1~1:1 ・Instagram ストーリーズ、1.91:1~1:1 |
長さ | 15秒以内 |
ファイルタイプ | MP4 または MOV |
動画 | ・H .264圧縮 ・ハイプロファイル(推奨) ・正方形ピクセル ・固定フレームレート ・プログレッシブスキャン |
音声 | ・ステレオAACオーディオ圧縮 ・128 kbps |
カタログの入稿規定
項目 | 入稿規定 |
---|---|
商品数 | ・商品セットあたり最低4件 ・インスタントストアフロントの商品セットあたり最低12件 |
コレクション広告が出稿できる配信目的
また、コレクション広告はすべての広告キャンペーン目的で出稿することが出来る訳ではありません。
コレクション広告を出稿できるのは、以下の配信目的のみです。
- リーチ
- トラフィック
- コンバージョン
- カタログ販売
- 来店数の増加
参考:コレクション広告に対応している目的(公式ヘルプページ)
コレクション広告の入稿方法
ここからは、コレクション広告の具体的な出稿内容について解説していきます。
コレクション広告ではカタログを使用する場合と使用しない場合で少し手順が異なりますが、ここでは比較的簡単でスピーディな入稿ができる、カタログを使用しない方法をご説明します。
カタログを使用しない方法
インスタントエクスペリエンスで顧客獲得または独自にカスタムして作成する場合は、カタログを使用せずに広告作成ができます。
1.コレクション広告を選択
上記5つのキャンペーンの目的でキャンペーンを新規作成した後、広告の階層で「フォーマット」→「コレクション」を選択。

2.コレクション広告のフォーマットを選択
次にインスタントエクスペリエンスを選択するページに飛びますのでその中から好みのテンプレートを選択します。手動広告で使用できるのは以下の2種類です。
【テンプレートの種類と特徴】

顧客獲得
顧客獲得では、画像や動画、テキスト、ボタン(コンポーネントと呼ばれるもの)をカスタマイズして作成することができます

画像引用元:インスタントエクスペリエンス広告: 高速かつフルスクリーンのリンク先を作成する|Meta for Business
カスタムインスタントエクスペリエンス
カスタムインスタントエクスペリエンスを選択すれば、テンプレートを使わず、独自に各要素(コンポーネント)を組み合わせて自由に設計できます。
- ボタン
- カルーセル
- 写真
- テキストブロック
- 動画
- ヘッダー
- 製品セット

ストアフロント
Facebook のビジネスマネージャ内で作成する「カタログ」を使用して、商品一覧が表示できるフォーマットです。「カタログ」とは Facebook 上で商品情報を管理するデータです。
画像または動画と、カタログに登録されている商品画像を複数枚、一緒に表示することができます。そのため、複数商品を一度に訴求するのに向いています。

画像引用元:インスタントエクスペリエンス広告: 高速かつフルスクリーンのリンク先を作成する|Meta for Business
ライフスタイルカタログ
ストアフロント同様に Facebook の「カタログ」を使用します。画像とカタログに登録した商品が表示できます。
インスタントエクスペリエンス内の画像にはタグを設定できて、カタログ内の商品と紐づけることができるのが特徴です。ユーザーがタグをタップすると、そのタグと紐づいた商品が目立つように表示される仕組みです。

画像引用元:インスタントエクスペリエンス広告: 高速かつフルスクリーンのリンク先を作成する|Meta for Business
デジタルサークル
デジタルサークルは、実店舗への来店を促す際に使用するテンプレートです。画像もしくは動画・スライドショーを選択、そして商品セットを追加(最大10枚)して、広告を作成します。

AR エクスペリエンス
スマホのカメラを使って AR で広告表示できるインスタントエクスペリエンスです。
たとえば、下記画像のようにハートの画像を AR で実際の部屋に表示させて、商品の使用イメージを伝えることができます。

画像引用元:拡張現実広告について|Metaビジネスヘルプセンター
3.コレクション広告の素材を入稿する
1でフォーマットを選択した後は実際に配信する画像などを使用して入稿を完了します。今回はカタログを使用せずに手動での入稿のため、「手動で商品を追加」を選択します。

あとは入稿内容に従って広告の素材を入稿します。手動で入稿する際は以下の内容が必要となってきます。
- 画像または動画
- メイン画像で写真または動画1枚
- サブ画像で写真または動画を合計4枚
- 製品ごとの値段
- ラベル(商製品の見出し)
- リンク先URL

各設定が完了したら右下の「完了」ボタンを押して完成です。
参考:コレクション広告で紹介する商品を選択する(公式ヘルプページ)
コレクション広告配信上の注意点
コレクション広告の配信をする際に注意すべき点について解説します。
メイン画像のアスペクト比は1:1がおすすめ
メイン画像(または動画)のおすすめのアスペクト比は1:1です。
モバイル面に適した1:1のアスペクト比は画面占有率が大きく、伝えたい内容をしっかりと訴求できるうえ、フィードの投稿と同じ比率なので違和感なく自然に表示されます。
また、1:1はコレクション広告以外のフォーマットでも使用できるアスペクト比なので、クリエイティブを準備する工数も考慮した選択になります。
1.91:1といった横長画像も入稿できますが、フィード内での画面占有率が低くあまりおすすめできません。
PCには配信されない

コレクション広告は、PCのユーザーに対しては配信されません。そのため、SNSをPCで使っているユーザーに対しては、効果的なアプローチができないといえるでしょう。
パソコンからの購入が多い商品はコレクション広告に向いていないといえます。一般的にBtoB商材はパソコン経由の購入が多くなりやすいので、コレクション広告に向いていないカテゴリーの一つです。
カタログ作成に時間がかかる
コレクション広告でカタログを作成する際は、商品の数によってはかなりの時間がかかってしまいます。商品に対して名前や値段、情報などを入力する必要があるからです。
基本的に登録時は時間がかかるものと考えておくと良いでしょう。
参考:
ビジネスマネージャでカタログを作成する(公式ヘルプページ)
コマースマネージャでカタログを作成する(公式ヘルプページ)
まとめ
コレクション広告について解説してきました。
多数の商品が存在し、一覧で確認する方法としてコレクション広告は効果的です。広告を始めるのあたって特別な費用もかかりませんので今回の手動入稿は手軽に挑戦することが可能です。
EC向けで新しい施策を始める際は広告の候補の一つとして頭の隅に置いてもらえると幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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