【25年最新】Facebookへの広告の出し方|配信方法を解説

【25年最新】Facebookへの広告の出し方|配信方法を解説

Facebookは国内のユーザー数が約2,600万人を超えるSNSで、広告出稿によって、多様なユーザーにリーチする機会が得られます。

一方、広告配信の経験が無い方にとっては、以下のような悩みを抱えるケースが散見されます。

  • Facebook広告の設定方法がわからない
  • Facebook広告を出す場合の注意点を知りたい
  • Facebook広告で成果を出すコツについて知りたい

そこで本記事では、「Facebook広告の出し方」「設定方法」「配信前の確認ポイント」など、Facebookに広告出稿する際の配信手順について解説します。

Facebookへの広告出稿を検討しているものの、細かい設定手順が分からない方はぜひご覧ください。

Facebookに広告配信したいなら
スピーディーな実行・事業理解が強みの「オーリーズ

Facebook広告を始めるなら、コミュニケーション・対応スピードが強みのオーリーズ。
戦略設計から実行・改善まで顧客の本質的な課題にコミットします。

【広告成果を最大化するオーリーズの特徴】

  • 顧客の課題にコミットするため、担当社数は最大4社
  • 運用者=顧客窓口だからスピーディーな仮説検証が可能
  • 顧客の半数以上が「強く」おすすめしたいと評価

Facebook広告とは

Facebook広告は、Facebook内の広告枠に自社の商品やサービスの広告を出稿することができるサービスです。

Facebook広告では、フィード、ストーリーズ、リールなど、Facebookのあらゆる掲載面に広告を配信することが可能です。

掲載面概要
FacebookフィードFacebookサイト/アプリのホーム画面中央に表示される記事リスト
Facebook動画フィード動画のみが表示されるFacebookフィード
FacebookストーリーズFacebookユーザーが共有したストーリー(写真や動画)に広告を表示
Facebookリール音楽や音声、ARエフェクトなどを追加できる動画フォーマット
Facebookリール広告リール動画の中でバナーや動画形式の広告を表示
Facebook MarketplaceFacebookコミュニティ内で商品売買ができる機能
Facebookの検索結果Facebook/Market place内の検索結果
Facebookの右側広告枠Facebookの右側に広告を表示
Facebook ビジネス発見ユーザーの興味・関心にあわせて関連コンテンツを表示する機能
Facebook インストリーム動画Facebookのオンデマンド動画と一部のパートナーサイトの動画に広告を表示

また、詳しくは後述しますが、Facebookに広告を出稿する方法としては、Facebookの「投稿を宣伝」という機能を使って出す方法と、Meta広告から出す方法の2種類があります。

2021年にFacebookがMetaと社名変更した影響もあり、現在はFacebook広告という名称ではなくMeta広告と呼ばれるケースも増えてきました。

Facebookへの広告の出し方

Facebookに広告を出す方法としては、①Facebookアカウントの「投稿の宣伝」から配信する方法②Meta広告アカウントから配信する方法の2通りがあります。

Facebookの「投稿の宣伝」は設定が容易な一方で、ターゲティングや広告フォーマットの種類が限定的です。

投稿を宣伝のフォーマットでは目的を達成することが難しい場合は、Meta広告アカウントを作成して広告配信しましょう。

両者は主に以下のような違いがあります。

項目投稿を宣伝Meta広告
配信先・Facebookのみ・Facebook
・Instagram
・Messenger
・Audience Network
ターゲティング・地域/年齢/性別など・コアオーディエンス
・カスタムオーディエンス
・類似オーディエンス
広告フォーマット・オーガニック投稿と同じ形式(画像/動画など)・画像
・動画
・カルーセル
・カタログ
・スライドショー
・プレイアブル
・リード獲得
・アンケート
・クーポン

参考:投稿の宣伝とMeta広告の違い

Facebookの「投稿の宣伝」から配信する方法

Facebookの「投稿の宣伝」では、Facebookのオーガニック投稿を活用して広告を配信することが可能です。

Facebookの投稿の宣伝から広告を配信するには、以下の手順で設定をおこないます。

詳しい手順については、媒体の仕様変更によってアップデートされる可能性がありますので、媒体の公式ヘルプページもあわせてご参照ください。

参考:Facebookページから投稿を宣伝する方法(Meta広告ビジネスヘルプセンター)

1.Facebookページの作成

まずはFacebookページを作成します。作成ページにアクセスして、プロフィール情報を入力します。

ページ作成にあたり入力する必要がある情報は以下となります。必須設定は多くありませんので、任意の項目はスキップしても問題ありません。

・ページ名(必須)

 ・会社名や商品名を記入

・カテゴリ(必須)

 ・自社の業界や商品カテゴリを入力(特定の単語で検索すると候補が表示される)

・自己紹介(任意)

 ・自社の活動や商品説明を入力

・連絡先(任意)

 ・ウェブサイト/電話番号/メールアドレスを入力

・場所(任意)

 ・オフィスや店舗など、事業拠点の住所を記入

・営業時間(任意)

 ・営業時間を入力

・プロフィール/カバー写真(任意)

 ・プロフィール写真とカバー写真を追加

・WhatsAppをページにリンク(任意)

 ・WhatsAppアカウントをリンク

また、写真設定をする画面で表示される「アクションボタンを追加」を押すと、Facebookページにユーザー行動を促すボタンを表示できます。必須設定ではありませんが、必要に応じて設定しましょう。

2.Facebookページの「広告を掲載」をクリック

Facebookページの設定が完了すると、管理ページに遷移します。

画面左下の「広告を作成」をクリックして、広告タイプで「Facebookコンテンツを宣伝」を選択しましょう。

広告タイプを選択する画面で「Facebookコンテンツを宣伝」をクリックします。

3.広告の配信設定

投稿を宣伝の画面で広告の配信設定を行っていきます。

・オーディエンス

 ・地域/年齢/性別など、広告を配信する対象を設定します

・期間

 ・広告配信のスケジュールを設定します

・予算

 ・広告宣伝に利用する予算を設定します

・Metaピクセル

 ・デフォルトではオフになっていますが、継続的に広告配信する場合はWebサイトに設置しておきましょう

・支払い方法

 ・クレジットカード情報を入力して登録します

参考:

すべての設定を確認したら、ページ右下の「公開」ボタンをクリックすれば完了です。

Meta広告から配信する方法

Meta広告とは、FacebookやInstagramなど、Meta社のプラットフォーム上に広告を配信することが出来るサービスです。

投稿の宣伝と比較すると、ターゲティングや広告フォーマットなどが多様に用意されており、自社の目的に応じて自由に広告の設定をすることが出来るため、Facebookに広告を出稿したい場合によく利用される方法です。

Meta広告は、①リーチの最大化②優れた機械学習の仕組み③豊富な広告フォーマットという3つの強みを持っています。

まず、Meta広告ではFacebookやInstagramなどの人気プラットフォームに配信することができ、多様なユーザーに対して広くリーチできるため、認知拡大やコンバージョン獲得に最適です。

さらに、Metaの機械学習技術は、ユーザーのプロフィール情報や行動履歴を学習に活用することで、高精度なターゲティングによって高いパフォーマンスが期待できます。

また、「画像」「動画」「カルーセル」「コレクション」など、豊富な広告フォーマットを組み合わせることで、ユーザーの関心に合わせた広告配信が可能です。

1.事前準備

Google広告やYahoo!広告と異なり、Meta広告を配信するにはFacebookアカウントやビジネスマネージャアカウントの作成などが必要になります。

以下に記載する内容は必須設定となりますので、手順を飛ばすと広告が配信できなかったり意図した効果計測ができない場合があります。

Facebookアカウントの作成

Facebookアカウントを持っていない場合、Facebook公式サイトにアクセスしアカウントを作成します。アカウント開設に必要な情報は以下の通りです。

  • 氏名
  • 携帯電話番号またはメールアドレス
  • パスワード
  • 誕生日
  • 性別

Facebookアカウントを作成したら、Facebookページの作成をします。(作成手順はこちらをご覧ください)

ビジネスマネージャアカウントを作成

Facebookアカウントを開設したら、次にビジネスマネージャのアカウントを開設します。

ビジネスマネージャアカウントの専用ページにアクセスし、先ほど開設したFacebookアカウントでログインしましょう。ログイン後、以下の内容を入力します。

  • ビジネスおよびアカウントの名前
  • 氏名
  • 仕事用メールアドレス
Metaピクセルの設定

Meta広告でコンバージョン等の特定のアクションを計測するには、Metaピクセルと言われるタグを発行・設定する必要があります。

Metaピクセルは発行しただけではデータ計測をおこなうことは出来ないため、Meta広告のイベントマネージャで発行したコードをWebサイトに設置する必要があります。

Webサイトにピクセルを設置する方法としては、①WebサイトのHTMLに直接埋設する②Googleタグマネージャー経由で設定する2種類の方法がありますが、設置・管理のしやすさから基本的にはGoogleタグマネージャー経由で設定することを推奨します。

ドメイン認証

広告主がFacebookページのドメイン所有者であることを確認する手続きです。

ドメイン認証をおこなうことで、広告に表示される広告主名を自社名にすることができます。さらに、ドメインが法人であったりビジネスの正式な代表者であることを証明できます。

ドメイン認証の方法は、「HTML ソースコードにメタタグを追加する」「ルートディレクトリに HTML ファイルをアップロードする」「ドメインレジストラーで DNS TXT レコードを更新する」の3つがありますが、「HTML ソースコードにメタタグを追加する」が最も簡潔な設定方法です。

詳しくは、以下のヘルプページをご覧ください。

参考:ビジネス認証について(Meta広告ビジネスヘルプセンター)

広告アカウントを作成

Facebookとビジネスマネージャーのアカウントを作成したら、広告アカウントを作成しましょう。

ビジネスマネージャーアカウントのメニューバーを開き、「ビジネス設定」を選択します。

左メニューバーの「広告アカウント」を選択し、「追加」をクリックします。

次に、広告アカウント名・ビジネスを設定します。ご自身で広告を運用される場合「自分のビジネス」を選択すれば問題ありません。

設定の後は広告アカウントにユーザーを追加し、ユーザーごとに権限を付与しましょう。権限として設定できる内容は以下の通りです。

権限の種類内容
キャンペーンを管理広告の作成・編集に加え、レポートのアクセス、広告の確認ができます。
パフォーマンスを確認レポートのアクセス、広告の確認ができます。
クリエイティブハブのモックアップの管理クリエイティブハブでモックアップの閲覧・作成・編集ができます。
広告アカウントを管理「キャンペーンを管理」のアカウントに加え、ファイナンスやアクセス許可などの管理ができます。

最後に支払い情報を追加し、事前準備は完了です。支払い方法はクレジットカードとPayPalから選択できます。

2.アカウント設定

広告アカウントが作成できたら、広告の配信設定を行っていきます。

Meta広告のアカウントは「キャンペーン」「広告セット」「広告」のように階層が分かれており、各階層で広告配信の設定をおこなう必要があります。

各階層での設定手順は、媒体のアップデートにより変更となる可能性がありますので、以下のヘルプページをあわせてご参照ください。

参考:Meta広告マネージャで広告キャンペーンを作成する方法(Meta広告ビジネスヘルプセンター)

⑴キャンペーンの設定

広告を配信するにあたって、まずは広告キャンペーンを作成しましょう。

ビジネスマネージャーから広告マネージャーに進み、広告アカウントの左上にある「作成ボタン」をクリックします。

次に、キャンペーンの「購入タイプ」と「目的」を選択する画面に遷移するため、広告の目的に合わせて項目を選びましょう。

「購入タイプ」は「オークション」と「リーチ&フリークエンシー」から選択でき、それぞれの購入タイプの概要は以下の通りです。

購入タイプ概要
オークション目標に対して手動もしくは自動入札により最適化していく購入タイプで、クリック課金(CPC)と、インプレッション課金(CPM)があります。
リーチ&フリークエンシー1人当たりの広告掲載回数を制御するタイプで、インプレッション課金(CPM)のみです。

購入タイプと目的を設定したら、詳細を設定する画面に遷移します。

キャンペーンでの設定項目は以下の通りです。

項目概要
キャンペーン名キャンペーン名を入力します。複数キャンペーンを運用する場合は、識別できるような名前にしましょう
特別な広告カテゴリ金融、人材など特別な広告カテゴリに当てはまる場合は選択
Advantageのキャンペーン予算キャンペーンの目標や予算に応じて成果が最大化できるように予算配分を最適化してくれる機能です。複数の広告セットを作成する場合に向いています
A/Bテスト広告の画像やテキスト、オーディエンスなどをABテストで比較検証したい場合は設定

参考:

特別な広告カテゴリを選択する(Meta広告ビジネスヘルプセンター)
Meta Advantageのキャンペーン予算を設定する(Meta広告ビジネスヘルプセンター)

⑵広告セットの設定

キャンペーンを設定したら、次に広告セットを作成しましょう。

広告セットの設定項目は以下となります。

項目概要
広告セット名キャンペーン名と同様に、複数の広告セットを作成する場合は各広告セットを識別できるような名前にしましょう。
ダイナミッククリエイティブオンにすることで、画像やテキストがユーザーに合わせて最適化されて表示されます。
予算と掲載期間広告が配信される期間と予算を設定します。
オーディエンス年齢・性別・地域などのターゲティングを行います。「詳細ターゲット設定」から、興味関心やつながりも設定可能です。
配置広告の配信面について選択します。デフォルトは「自動配置」になっており、Facebook以外にもInstagramやMessengerが設定されています。配信面を絞りたい場合、手動で設定しましょう。
⑶広告の設定

次に、広告を作成します。広告の主な設定は以下となります。

項目概要
広告名広告単位での名前です。わかりやすいものにしましょう。
名義広告が関連付けられるFacebookページを設定します。Instagramアカウントの紐づけは任意項目です。
広告フォーマット広告のフォーマットを指定します。フォーマットは後述しますが、「画像」「動画」「カルーセル」「コレクション」などがあります。
クリエイティブ画像・動画・メインテキスト・見出し・リンク先などを設定します。配信面に合わせた適切なクリエイティブを用意しましょう。
リンク先ユーザーが広告をクリックした後に遷移させるリンク先を選択します。
トラッキングサイト訪問者へのリマーケティングをしたい場合や、コンバージョンを設定したい場合設定しましょう。

それぞれの設定が完了したら「公開する」をクリックしましょう。審査がはじまり、問題なければそのまま広告が配信されます。

配信前に確認したい3つのポイント

Facebook広告をスムーズに運用するために、配信前に押さえておきたい3つの注意点を紹介します。

目的に合ったフォーマットを選ぶ

上述の通り、Facebookに広告を配信するには「投稿の宣伝」機能を使うか、「Meta広告」から配信する方法があります。

投稿の宣伝はFacebookのオーガニック投稿を活用でき、設定が容易なため手軽に利用しやすい広告配信方法ですが、Meta広告と比較すると広告設定の選択肢が多くありません。

そのため、継続的に広告を配信していきたい場合はMeta広告から広告を配信する方法がおすすめです。

また、Meta広告には「画像」「動画」「カルーセル」など、複数の広告フォーマットがあります。

各フォーマットごとに商材による向き不向き、メリット・デメリットもありますので、自社の目的やターゲットなどに応じて適切なフォーマットを選択しましょう。

Meta広告で利用できる代表的な広告フォーマットは以下の通りです。

広告フォーマット特徴
画像写真や画像など静止画を用いて視覚的なブランド訴求ができるフォーマットです。他のフォーマットと比較して、比較的クリエイティブ制作の負担が小さい傾向です。
動画動きと音声を用いた動画で商品やサービスを伝えるフォーマットです。ストーリーを交えた製品紹介や、実際の商品をデモンストレーションして訴求したい場合に向いています。
カルーセル複数の画像や動画をスライド形式で表示させるフォーマットです。一つの広告フォーマットに入れられる情報が多いため、複数商品のラインアップをまとめて伝えたり、一つの商品を多面的な角度で紹介したりしたい場合に向いています。
コレクションユーザーの興味や関心に合わせて、カタログ形式で商品やサービスを紹介する広告フォーマットです。ユーザーは商品を見てから購入するまで同じ媒体で完結するため、コンバージョンまで短い点も強みです。

クリエイティブポリシーに準拠する

Facebook広告を配信する場合、Meta社によるクリエイティブポリシーに準拠する必要があります。

Facebookで制限されているコンテンツおよび、禁止されているコンテンツを事前に確認しておきましょう。

概要コンテンツの例
禁止されているコンテンツ・危害を加えるための計画および犯罪の助長
・危険な団体および人物
・差別的な行為
・悪意のある行為
・人的搾取
・現地の法律に違反するコンテンツ、商品またはサービス
・偽情報
制限されているコンテンツ・アルコール
・危機および問題性の高い出来事の商業利用
・デート
・出会い関連の広告
・危険物および有害物質
・歴史的遺物
・絶滅危惧種以外の生きている動物および絶滅危惧種の販売
・タバコおよび関連製品 など

センシティブな商材の場合、広告の配信対象に年齢制限が設けられていたり、そもそも広告を配信することが出来ない場合があります。

また、センシティブな商材に当てはまらない場合でも、ポリシー違反のある広告は審査で不承認となったり、配信後に広告が停止されることもあるので注意しましょう。

参考:広告規定の紹介(Meta広告ビジネスヘルプセンター)

ランディングページを用意する

Facebookに広告を配信する際は、ランディングページを用意しましょう。

ランディングページとは、ユーザーが広告をクリックした後に遷移するWebページのことで、通常は自社の商品やサービス別で専用のページを設定します。

予算や制作リソースが捻出できない場合は自社のHP内の問い合わせページなどを設定することも可能ですが、主要な商品・サービスに関してはランディングページを制作するのがおすすめです。

広告用にLPを用意する意図としては、同じ商材でも、ユーザーによってニーズは多様であることが多いため、ユーザーニーズに応じて訴求やデザインを個別カスタマイズすることで、コンバージョン率の向上が期待できるためです。

すでにLPを用意している場合は、以下のような流れでLPO(ランディングページ最適化)を行い、コンバージョン率を改善していきましょう。

LPO(ランディングページ最適化)は、現状把握課題抽出改善案の検討効果検証の4つのステップで進行します。

まず、GA4などのツールを使ってLP上のユーザー行動を分析し、離脱ポイントを特定します。

次に、フォーム到達前後で離脱率が高い箇所があれば、フォームの視認性や入力の手間を改善します。

改善案の検討では、ユーザー体験を重視し、改善策の優先順位を決定します。その際、効果検証を忘れず、ABテストなどで施策の効果を確かめることが重要です。

以下はLPのコンバージョン率を向上させるためのチェックリストです。自社のLPに改善余地があるか確認する際にご活用ください。

  • ユーザーに「もっと知りたい」と思わせるコンテンツかどうか
    • 広告文、バナー、動画をみて、LPに訪問したユーザーが期待した情報がLP内に存在し、さらに読み進めたくなるか
    • LPを読み込んだうえで、商品に興味を持ち、「もっと商品を知りたい」と思ってもらえるか
  • ユーザーが理解しやすいコンテンツかどうか
    • LP内の動画を視聴したうえで、商品に興味を持ち、「申し込んでみよう」と思ってもらえるか
  • ユーザーが読みやすいと感じるUIかどうか
    • 「申し込んでみよう」と思ったユーザーが、実際に行動に移しやすいか
    • フォームまで到達後、離脱の要素はないか

Facebook広告で成果を出す3つのポイント

ここからは、Facebookの広告パフォーマンスを最大化するためにまず前提として認識しておきたい3つのポイントをご紹介します。

ターゲティングを過度に限定しない

商材の性質上、CVしても売上に繋がらない対象外のユーザーなどがいる場合は年齢や性別などでターゲティングを限定することも有効ですが、Facebookに広告配信する際は、最初からターゲティングを絞りすぎないことが重要です。

自社の商材やターゲットにもよりますが、たとえば「赤坂に住んでいる20歳~25歳の男性にのみ広告配信する」など、最初からターゲティングを過度に限定してしまうと、ターゲティングの最適化に必要な学習データが溜まらず、広告パフォーマンスが伸び悩む可能性があります。

ではターゲティングはどの程度広げて配信すれば良いのか疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、最適解は商材や予算などの個別事情により左右されるため、一律の基準を示すことは難しいです。

一方で、あくまで参考程度の情報ではありますが、Meta広告のヘルプページでは、機械学習の学習を促進するための推奨CV数が記載されています。

コンバージョン数を最大化する際は、1週間に50件以上発生するコンバージョンを選択することをおすすめします。この件数が確保されないと、Facebookのシステムが情報収集を十分に行えません。

引用:コンバージョン最適化のトラブルシューティング

また、Meta広告ではキャンペーン単位だけではなく広告セット単位で学習が行われるため、広告セット単位で週50CV以上を確保することが推奨されています。

複数のクリエイティブを組み合わせる

「投稿を宣伝」で配信する場合は既存のオーガニック投稿を活用することが出来ますが、Meta広告から配信する場合は、複数の広告フォーマットを組み合わせて配信することをおすすめします。

理由として、たとえば「画像に反応しやすいユーザー」「動画に反応しやすいユーザー」のように、各配信面にはフォーマットによる反応率の違いがあり、特定のフォーマットしか配信していない場合は他のフォーマットに反応しやすいユーザーのオークションに勝ちづらくなるためです。

同様に、広告素材(バナーや動画など)も配信面にあわせて複数サイズを網羅することが推奨とされているため、広告のパフォーマンスを最大化したい場合は、複数素材を用意しましょう。

CPCの上下が起きた際はCPMも分析する

Facebook広告(Meta広告)のようなディスプレイ媒体では、CPC(クリック単価)の上下には、CPMが関係しています。

CPMとは、広告が1000回表示されるのにかかるコストのことで、CPMの変動は、主に広告を見ているユーザーの「希少性」によって起こります。

一般的に、希少性が高いユーザーに対して広告を表示しようとすると、競争が激しくなるためCPMは上昇し、逆に希少性が低いユーザーに対してはCPMが低下する傾向があります。

Facebook広告(Meta広告)でCPMが上下する要因としては、主に以下のような要素が影響します。

  • 年齢
    • 若年層はユーザー数が多いためCPMが低く、中高年層はユーザー数が少ないためCPMが高くなる傾向があります。
  • 配信面
    • 例えば、若年層の利用が多いInstagramストーリーズは、FacebookよりもCPMが低くなる傾向があります。
  • 最適化地点
    • コンバージョンに至りにくい手前の段階(マイクロCV)を最適化地点にするとCPMは低下し、逆にコンバージョンしやすい質の高いユーザーを最適化対象にするとCPMは上昇する傾向があります。
  • オーディエンスサイズ
    • 類似オーディエンスの拡張度を狭めたり、リターゲティング期間を短くしたりしてオーディエンスサイズを小さくすると、希少性が高まりCPMが上昇します。

CPMが上昇した場合の対策としては、以下のようなものが考えられます。

  • 年齢
    • CPMの高い年齢層への配信を除外したり、CPMの低い年齢層に響くクリエイティブを試したりする。
  • 配信面
    • CPMの高い配信面を除外する。
  • 最適化地点
    • ターゲティングを広げてオーディエンスサイズを大きくする。
  • オーディエンス設定
    • 類似オーディエンスの拡張度を広げたり、リターゲティング期間を長くしたりする。興味関心ターゲティングの場合は、他のセグメントを追加することも検討できます。

このように、Meta広告のCPMは様々な要因で変動し、それがCPCにも影響を与えます。CPCの分析を行う際には、CPMの動きも合わせて確認することが重要です。

運用代行を活用する

広告のパフォーマンスを最大化するためには、自社の商材・予算・ターゲットなどの個別事情を考慮した上で広告の設定・運用を最適化することが重要です。

  • 社内に運用経験者がおり、広告の運用体制が整備できている
  • 自社内に広告運用のノウハウを蓄積したい
  • 月の広告予算が少額(100万円以下など)

などの場合はインハウスで運用することをおすすめしますが、上記に当てはまらない場合は、運用代行を活用することで、広告のパフォーマンスの向上が期待できる可能性があります。

依頼する会社にもよりますが、一般的には以下のような業務を代行してもらうことが出来ます。

社内のリソースが足りていないため運用を代行してほしい場合や、自社内に運用ノウハウが少ないため、専門スキルをもった人材に運用してほしい場合などにおすすめの体制です。

Facebookの「投稿を宣伝」機能を活用して、まずは少額予算からテスト配信したい場合は代理店に委託してもコストパフォーマンスが合わない可能性がありますが、Meta広告は機能が豊富にある反面、設定や運用の最適化に苦戦する方も散見されます。

そのため、自社で運用するよりも代理店に運用委託したほうがパフォーマンスを改善できそうな場合には、代理店に支払う手数料も考慮に入れた上で、運用代行を検討しましょう。

広告運用を代理店に委託すると以下のようなメリットを享受できます。

  • プロが運用するため無駄なく最短距離で成果を実現することが出来る
  • 経験豊富な運用者が課題設定と施策の取捨選択を行うため、実行スピードを早めやすい
  • 各媒体のアップデート情報や最新手法・事例など、広告運用の最新情報をキャッチアップしやすい
  • 過去の支援経験をもとにして自社の勝ちパターンを明確化し、商材や予算、ターゲットなどの個別事情をふまえてカスタマイズ運用をしてくれる

なお、相談先の代理店を選ぶ際は、以下のような選定ポイントを参考に、3〜5社程度の候補から最終的に依頼する会社を選定するのがおすすめです。

  • 類似業界や予算帯の広告運用実績がどれくらいあるか
  • 自社の課題や商材など、個別事情に対する解像度が高いか
  • 担当者は自社の事業成長に寄り添ってくれるか、コミュニケーションに問題が無いか
  • 運用者1人あたりの担当社数が10社以上など、極端に多すぎないか
  • 広告アカウントは自社保有にできるか

よくある質問

Facebook広告に関するよくある質問をまとめました。スムーズに広告配信を実現するためにも、運用開始前に確認しておきましょう。

ちゃんと設定したのに広告が配信されない

広告が配信されない場合の主な原因としては、①広告審査に落ちている②設定に不備がある③媒体側の不具合のいずれかであることがほとんどです。

以下はMeta広告が配信されない場合によくある原因をまとめたものです。広告配信を開始する前に、設定に不備が無いか最終確認する際にご活用ください。

原因確認箇所対策
配信ステータスがオフになっているキャンペーン/広告セット/広告それぞれのステータスを確認配信ステータスをオンにする
広告の配信スケジュールが誤っている広告セットの配信スケジュールを確認配信スケジュールを正しい期間に設定し直す
目標金額設定が厳しすぎる・広告セットの「最大・最小消化金額」
・「結果の単価目標」または「入札コントロール」
・適切な金額設定に変更する
・最大・最小消化金額の設定を削除する
・入札価格上限または結果の単価目標の上限を引き上げるor設定を削除する
オーディエンスサイズが小さすぎる広告セットの「オーディエンスの広さ」・配信対象のオーディエンスを追加する
・カスタム/類似オーディエンスを拡大する

広告審査も問題なく通過しており、上記のような設定項目に不備が無いのに広告が配信されない場合は、媒体側のエラーの可能性も考えられるため、Metaのヘルプサポートに問い合わせてみましょう。

予算はどれぐらいかけたら良い?

広告の適正予算は、自社の目標や商材、ターゲットなどの変数によって変化するため、一概に「これぐらい予算をかけるべき」といった相場を示すことは難しいです。

一方、Metaは最低出稿金額が100円となっているため、まずはスモールスタートで成果を検証しながら、更なる効果が期待できそうであれば徐々に予算を増やしていくやり方もおすすめです。

なお、広告予算の代表的な考え方は主に4種類あり、売上や利益などのマーケティング目標から逆算して予算を決定する「目標/タスク設定法」、売上の一定割合(%)を広告予算とする「売上百分率法」、競合他社の予算を参考にする「競合同率法」、売上から固定費などを引いたうえで使用可能な金額を広告予算にあてる「可能額配分法」などがあります。

これらの考え方はあくまで代表的な例であり、実際に広告予算を決める際には、複数の考え方を組み合わせたり、広告予算の妥当性を検証するために予算シミュレーションを行うこともあります。

いずれにせよ、はじめて広告配信をする場合はどの程度の予算をかけるべきか検討をつけることが難しく感じることもあると思いますが、まずは少額予算からテスト配信をおこないながら、広告の費用対効果を見て予算を追加投資すべきか、減額すべきか判断することをおすすめします。

まとめ:自社の目的に応じて配信方法・設定を選択しよう

Facebookへ広告を出すには、投稿の宣伝を活用するか、Meta広告から出稿しましょう。

Meta広告は多様な配信面や広告フォーマットが用意されているため、継続的に広告配信をおこなう予定があればMeta広告から配信することをおすすめします。

なお、本記事を読んでも解決しないお困りごとがありましたら、お気軽に弊社オーリーズへご相談ください。

弊社では創業以来、業界や予算規模を問わず、累計100社以上の広告運用支援に携わってきました。

Facebookへの広告出稿についても、ターゲティングや予算策定などの戦略面のアドバイス、広告アカウントの配信設定、継続的な運用改善など、Facebook広告のパフォーマンスを向上させるサポートをいたします。

Facebookの広告配信に困ったら
100社以上の運用経験・実行スピードが強みの「オーリーズ

Facebook広告の困りごとなら、豊富なノウハウ・対応スピードが強みのオーリーズへ。
1社1社に向き合える体制だから小さな疑問もすぐに解決。依頼内容もすばやく実行。

【広告成果を最大化するオーリーズの特徴】

  • 顧客の課題にコミットするため、担当社数は最大4社
  • 運用者=顧客窓口だからスピーディーな仮説検証が可能
  • 顧客の半数以上が「強く」おすすめしたいと評価

この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

アドオペレーションズ・ストラテジスト

頼富 穰

新卒でパーソルキャリア株式会社に入社。社内ベンチャーとして立ち上がった顧問紹介サービスのコンサルタントに従事。 IT・メディア関連企業の経営層に対して顧問活用の提案を行う中で、データリテラシーを高め、経営・事業・組織を根幹から変えていくことの重要性を認識。 枠に縛られず顧客の事業成長に伴走する姿勢、アジャイルに物事を推進していくオーリーズのスタイルに共感し入社を決意。

最近書いた記事