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- 安藤 咲紀
Meta広告の「URLダイナミックパラメーター」とは?設定方法と注意点を解説
Meta広告は、Google広告やYahoo!広告などと異なり、パラメータをキャンペーン単位や広告グループ単位で設定することができず、広告ごとに設定する必要があります。とはいえ、GA4で計測を行いたい場合、新しい広告を開始するたびに固有のURLパラメータを設定するのは面倒なものです。
今回ご紹介するMeta広告の「URLダイナミックパラメーター」を使えば、広告を設定した際の情報に基づいてURLパラメータを自動で設定できるため、パラメータ設定の工数削減につながります。
この記事では、Meta広告の「URLダイナミックパラメーター」の概要と設定手順について解説しています。
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目次
広告運用の「パラメータ」とは
「パラメータ」とは変数を意味する言葉です。広告運用におけるパラメータは「URLパラメータ」とも呼ばれる、Webサイトに訪問したユーザーの流入元などの属性を把握するために、URLに付与する文字列のことです。
URLパラメータでは、URLの末尾に「?」から始まる文字列を付与します。例えば以下のような「?」以降の文字列が付与されているURLでは、パラメータにより流入元などの属性情報を計測しています。
広告運用におけるパラメータの代表例は、Google Analyticsで使用される「UTMパラメータ」などがあり、各媒体で指定される方法でURLにパラメータを付与することで、ユーザーがどこから流入したのか、どういうキーワードやクリエイティブで流入したのかなど、広告効果を細かい粒度で測定することができるようになります。
「URLダイナミックパラメーター」とは
Meta広告では、広告入稿を行う際に手動でパラメータを設定することもできますが、広告ごとに個別でURLパラメータを付与して管理するのはミスが起こりやすく工数負荷もかかります。
広告の効果を細かく測定して分析精度を上げたいけど、いちいち手動でパラメータを付与するのは面倒…と感じる場合は、Meta広告の「URLダイナミックパラメーター」という機能がおすすめです。
「URLダイナミックパラメーター」では、広告を設定した際の情報(キャンペーン名や広告セット名など)をもとにパラメータの値が自動で設定される機能であり、パラメータ設定作業の工数削減が期待できます。
Meta広告においてURLダイナミックパラメータで自動取得できる値は下記になります。
✅URLダイナミックパラメーターで反映できる名前一覧
パラメータ名 | 値 |
---|---|
広告ID | {{ad.id}} |
広告セットID | {{adset.id}} |
キャンペーンID | {{campaign.id}} |
広告名 | {{ad.name}} |
広告セット名 | {{adset.name}} |
キャンペーン名 | {{campaign.name}} |
配置 | {{placement}} |
プラットフォーム名 | {{site_source_name}} |
✅例)取得したい値が下記の場合
パラメータ | 取得したい値 | 代入するURLダイナミックパラメーター |
---|---|---|
参照元 utm_source | – | |
メディア utm_medium | display | – |
キャンペーン utm_campaign | キャンペーン名 | {{campaign.name}} |
コンテンツ utm_content | 広告名 | {{ad.name}} |
上記のような値を取得したい場合、付与するパラメータの記述は以下のようになります。(赤字部分がURLダイナミックパラメーター)
utm_source=instagram&utm_medium=display&utm_campaign={{campaign.name}}&utm_content={{ad.name}}
参考:URLダイナミックパラメーターの仕様(公式ヘルプページ)
「URLダイナミックパラメーター」の設定方法
Meta広告では、上記のパラメータ対応表をもとにURLビルダーなどのツールを使ってURLパラメータを作成ができますが、「URLダイナミックパラメーター」の場合は、Facebook広告の管理画面でパラメータを生成できます。
1. Facebook広告マネージャの広告の作成画面の「トラッキング」から「URLパラメーターを作成」をクリック
2. それぞれの項目に追加したい要素を追加
キャンペーンソースがutm_source=、キャンペーンメディアがutm_medium=、キャンペーン名がutm_campaign=、キャンペーンコンテンツがutm_content=に該当します。
対応表の値は自動で選ぶことができるため、入力ミスを起こす心配もなく安心ですね。
上記の画像の通り入力を行うと、以下の通りURLパラメータの作成ができます。
💡 utm_source=facebook&utm_medium=display&utm_campaign={{campaign.name}}&utm_content={{adset.name}}&utm_term={{ad.name}}
参考:Meta広告にURLパラメーターを追加する方法(公式ヘルプページ)
「URLダイナミックパラメーター」を利用する際の注意点
便利な「URLダイナミックパラメーター」ですが、注意点が2つあります。
注意点1:パラメータは広告の公開時に保存される
まず1つ目は、キャンペーン名・広告セット名・広告名などの名前関連のパラメータは、広告の公開時に保存され、「URLダイナミックパラメーター」は、この公開時の名前をが常に設定します。
そのため、別のパラメータに変更したいときは新たに「URLパラメータ」を作成する必要があります。
新規広告を作る際に既存の広告をコピーして使う場合は、必ず公開前の下書き段階で自分が設定したい名前に変更しておきましょう。
URLパラメーター設定時に表示されるアラート
注意点2:パラメータには日本語を使わない
2つ目の注意点はパラメータの値の命名方法です。
「UTMパラメータ」に日本語を使うと、文字化けするなど計測エラーの原因になります。
「URLダイナミックパラメーター」を使用する場合は、キャンペーン名や広告セット名などの値は半角英数字やアンダーバー・ハイフンを使用するようにしましょう。
まとめ
広告の効果を正しく測定するためには、ユーザーの流入元や属性情報を正しく測定することが重要です。
「URLダイナミックパラメーター」を使えば、Meta広告におけるパラメータ設定の工数削減を実現しつつ、より詳細な分析が行えるようになるため、まだ未導入の場合はぜひ検討してみてください。
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