Meta広告の配信設定をしたものの、広告が配信されていなかったり、予算に対して配信量が少なかったりと配信開始後に慌ててしまった経験はありませんか？

今回は、そんなトラブルをできるだけ回避し、慌てず対処できるよう、Meta広告が配信されないときのよくある原因と対処法を解説します。

配信準備段階での基本的な確認ポイントですので、Meta広告を始めたての方に特におすすめの内容です。

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Meta広告が配信されない原因と対処法

Meta広告の配信が十分でない場合に考えられる、よくある原因と対処法をご紹介します。

1.そもそも広告配信されない設定が残っている

キャンペーン、広告セット、広告の各階層において配信ステータスが「オフ」になっている広告はないでしょうか？

また、広告の掲載期間の開始日時と終了日時は意図通り正しく設定されているでしょうか？

基本ではありますが、そもそも配信されない設定が一つでも該当すればいつまでも配信はされないため、注意深く、漏れなく確認しましょう。

確認箇所①

• キャンペーン、広告セット、広告の各階層のすべてのステータス

対処法

すべての階層において配信ステータスの「オン/オフ」を「オン」にする

確認箇所②

• 広告セットの「予算と掲載期間」の「スケジュール」

対処法

配信期間内に設定する

2.予算設定に達している

予算の進捗が想定よりも少ない場合、確認すべき予算設定は2箇所あります。

⑴1日の予算

1つ目は、1日の予算の設定です。キャンペーンの「Advantageのキャンペーン予算」または広告セットの「1日の予算」で確認可能です。こちらが意図通りの金額設定になっているか確認しましょう。

予算進捗が想定よりも進んでいない、といいつつも、Meta広告では1日の予算で設定された金額に対して、実際の配信金額が最大75%上回ることもあれば下回ることもあり、1日当たりの消化金額にはブレ幅があります。

これは1日の予算が1週間(日曜日から土曜日)の中で1日あたり消化される平均金額であるためで、1週間の合計配信金額は、1日の予算に設定した金額の7倍を上回る金額を消化することはありません。

※通算予算では、広告の掲載期間全体を通じた予算のため、1日あたりの消化金額のブレ幅はこの限りではありません

1日あたりの配信金額が少ないと感じたら、このブレ幅も考慮した総額予算が想定どおり進捗しているか確認するようにしましょう。

確認箇所

• キャンペーン設定

• 広告セット設定

対処法

• 意図する金額設定へ変更

⑵1日の上限予算

2つ目は、1日の上限予算の設定です。広告主が広告マネージャー上で設定する「Advantageのキャンペーン予算」や「1日の予算」とは異なり、1日の上限予算は広告アカウントに対してMetaが決定している1日あたりの配信金額の上限金額です。

1日の上限予算はビジネスマネージャーの「請求と支払い」の「支払い設定」で確認可能です。

1日の上限予算は、下記のような場合に適用されます。

• ビジネスポートフォリオ、広告アカウント、ページ、アプリが新規の場合
• 広告規定またはその他の利用規約とポリシーに準拠していない場合
• 広告の品質ランキングが低い、ページまたはアプリでのフィードバックスコアが低いなど、広告やアカウントにその他の問題が見受けられる場合

出典：Metaビジネスヘルプセンター Metaの1日の上限予算について

特に新設されたばかりのアカウントは1日の上限予算が適用されている可能性がありますので、金額設定を確認しておきましょう。

確認箇所

• ビジネスマネージャーの「請求と支払い」の支払設定＞1日の上限予算（Metaによる設定）

対処法

上限予算を引き上げを希望する場合はMetaサポートへ連絡する

• 連絡項目：広告アカウントID、1日の上限予算の引き上げ希望金額
• サポートへ連絡後、適用金額の連絡を受領する

3.目標金額設定が厳しすぎる

キャンペーンや広告セットに配信目標となる金額を個別設定している場合、出力の妨げになっている可能性があります。

キャンペーンの目的によっては入札や単価の目標金額が実態よりも厳しく設定されている場合は、配信が出にくくなる場合があります。

⑴広告セットの最大・最小消化金額

広告セットごとに予算の最大・最小予算が、キャンペーンの「Advantageのキャンペーン予算」または広告セットの「1日の予算」と相反する金額設定になっている場合、配信の妨げになる可能性があります。

確認箇所

• 広告セット設定の「広告セットの最大・最小消化金額」

対処法

• キャンペーンの「Advantageのキャンペーン予算」または広告セットの「1日の予算」に対して、適切な金額設定へ変更する
• 最大・最小消化金額の設定をすべて削除する

⑵「結果の単価目標」または「入札コントロール」

最適化イベントに対して結果の単価（CPA）目標または入札価格上限を設定する場合、設定金額が推定実績よりも低すぎる場合は配信が出にくくなる可能性があります。

確認箇所

• 広告セットの「コンバージョン」の「結果の単価目標」

対処法

• 最適化イベントを1件達成するのに十分な額（＝実績値平均と同水準）の入札価格上限または結果の単価目標が設定できているか確認しましょう。
• 最適化イベントの1件にかかる平均コストが見定められておらず、なかなか配信されない場合は、まずは上限価格や単価目標を設定せずに適性金額の見極めることも方法の一つになります。

4.オーディエンスサイズが狭すぎる

オーディエンスの広さが「狭い」と定義されている場合、オーディエンスサイズが小さいことで配信に制約がかかっている可能性があります。

確認箇所

• 広告セットの「オーディエンスの広さ」

対処法

• 配信対象のオーディエンスを追加する
• カスタムオーディエンス、類似オーディエンスのステータスが「利用可能」であることを確認する
• カスタムオーディエンスのサイズが小さい場合、リスト対象を拡大する
• 類似オーディエンスのサイズが小さい場合、類似度%を拡大する

参考：Metaビジネスヘルプセンター 新規オーディエンスへリーチするためのベストプラクティス

5.キャンペーンが競合している

オーディエンスが重複したキャンペーンが同時に配信されている場合、キャンペーン間でオークションが競合し、一方のキャンペーンにおいて配信が出にくくなるケースがあります。

確認箇所

• 広告セットのオーディエンス

対処法

• 各広告セットのオーディエンスに重複がある場合
  • オーディエンスを見直し、重複を避ける
  • 重複する広告セットをオフにする
  • 広告セットを統合する

参考：Metaビジネスヘルプセンター オークションの重複について理解する

まとめ

今回はMeta広告の配信が出にくい場合の原因と対処法を解説しました。

確認ポイントをまとめると下記となります。

• 広告が全ての階層でオンになっているか
• 配信日時が正しく設定されているか
• 1日の予算設定に照らした配信進捗は適切か
• 1日の上限予算に達していないか
• 実態に見合わない厳しい目標設定を課していないか
• オーディエンスサイズが小さすぎないか
• キャンペーン間の競合が発生していないか

配信開始直後になかなか予算が消化されない場合は、まず確認してみてください。

記事が皆様のお役に立てましたら幸いです。