運用者60名がおすすめするSNS広告運用代行会社10選

運用者60名がおすすめするSNS広告運用代行会社10選

SNS広告の台頭にともない、SNS広告の運用代行サービスを提供する事業者が増加しています。

しかし、運用代行会社の選択肢が多いため、以下のような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

▼広告主が抱える悩み
  • SNS広告を外部委託したいけど、どの会社が良いのか分からない
  • 運用代行サービスを活用することで、本当に効果が改善するのか分からない
  • 運用代行は自社にとってベストな選択肢なのか判断に迷っている

そこで本記事では、SNS広告の運用代行会社を選ぶ際のポイントを、業界経験10年以上の著者の視点で紹介します。

MetaやLINEなどの媒体社との協業、自社での新規提案など、数多くの広告アカウントを扱ってきた経験をもとに、「プロが選ぶおすすめの運用代行会社」「効果的な会社の選び方」など、SNS広告の運用代行会社を選定するコツをご紹介します。

1人最大4社だから実現できる
まるで内製のようなWeb広告運用代行は「オーリーズ

「コミュニケーションがスムーズで対応がスピーディー」「事業を理解して提案してくれる」といった
お声をいただいているオーリーズは、Web広告を起点に顧客の本質的な課題に向き合います。

【広告成果を最大化するオーリーズの特徴】

  • 顧客の課題にコミットするため、担当社数は最大4社
  • 運用者=顧客窓口だからスピーディーな仮説検証が可能
  • 顧客の半数以上が「強く」おすすめしたいと評価

目次

【早見表】SNS広告運用代行のおすすめ企業一覧

SNS広告の運用代行を依頼する際、真っ先に悩むのが「どの会社に頼むべきか?」ではないでしょうか。

ここでは、Meta・LINE・TikTokなどのSNS広告に強みを持つおすすめ運用代行会社10社の特徴を比較表にまとめました

代理店 特徴 おすすめポイント
オーリーズ ・顧客満足度(NPS)をKPIに設定
・運用者と直接話せる非分業制
・BtoB・ECなど業種特化の専属チーム
顧客の約半数が強く推奨する「まるで内製のような広告運用支援」
アナグラム ・専任担当制で透明性の高い運用体制
・社内横断のラボチームが効果検証を支援
・SNS広告にも強く柔軟な対応が可能
機動性と一人の担当者が広く深く支援できるスピード感に定評あり
サイバーエージェントグループ ・「同質商材のグロース」を得意とする支援スタイル
・最新型データクリーンルームやAIツールによる支援が強み
AI×体制で支援スコープを拡張しやすく、急成長中の企業に特におすすめ
博報堂グループ ・国内トップのGoogle認定代理店
・運用だけでなく本質的な課題整理を重視
広告プラットフォームを問わない最適化によって上流含めた支援が可能
電通グループ ・運用型広告/SNS/デジタル全体戦略まで幅広い支援に対応
・各分野の専門人材が在籍
・最先端テクノロジーとの連携が強み
広告×SNS×コンバージョン最適化までを統合支援する体制と実績が魅力
セプテーニ ・SNSに特化したノウハウと実績
・グローバル支援に強み
・運用チームとの連携も強固
SNS特化での成果にこだわるなら有力な選択肢の一つ
オプト ・検索広告+運用型テレビなど統合支援に対応
・特に通信業界など特定領域に強みあり
・成果報酬型に対応した柔軟な運用設計
領域特化型チームとエビデンス重視の運用体制で高い再現性を実現
JADE ・運用×制作の一気通貫対応
・GA4やBIツールと連携した分析設計に強み
・大手企業の支援実績も多数
広告×解析で最適な運用環境を構築したい企業におすすめ
キーワードマーケティング ・検索広告の運用に特化した支援体制
・中小・スタートアップ企業の支援実績が豊富
PPC×成約の最適化に特化しており、費用対効果の最大化を狙いたい場合に最適
アユダンテ ・GA4やGTMなどの導入・活用支援に強み
・広告×解析の高度なノウハウを提供
GA・GTMを軸とした高度な解析・連携設計が得意なパートナー

この後は、代理店を選定する際のポイントや各企業の詳細などを解説していますので、気になる章からご覧ください。

👉SNS広告のプロ直伝!代理店選定7つのポイント
👉運用者60名がおすすめするSNS広告代理店10選
👉SNS広告の運用代行とは(支援内容/種類/費用相場)

SNS広告のプロ直伝!代理店選定7つのポイント

広告運用を外部に委託するうえで、最も重要なのが「誰に任せるか?」という点です。

実際、多くの企業が代理店とのミスマッチに悩んでおり、広告主の約8割が3年以内に代理店を変更しているというデータもあります。

出典:【調査】82.9%が3年以内に広告代理店を乗り換え。1年以内の取引終了は40.5%(PR TIMES)

こうした失敗を防ぐためには、「どんな支援を求めているのか」を明確にしたうえで、以下のような選定の判断軸を持つことが重要です。

選定時には、こうした軸で比較しつつ、可能であれば実際の運用担当者とも事前に話しておくことで、運用開始後のミスマッチも避けやすくなります。

なお、以下の記事では代理店選定のチェックポイントを17項目にわたって詳細に解説しています。

(画像をクリックするとチェックリストを閲覧できます)

すべての項目について網羅的かつ詳細に言及するとかえって読者の理解を損ねてしまう恐れがあるため、この記事では代理店選定において特に重要度の高い判断軸を7つ解説します。

1.SNS広告の運用実績

広告成果を最大化する上では、運用実績が豊富な会社に委託するのが一番です。

しかし、代理店のHPに掲載されている情報や提案資料の実績記載だけだと、どの代理店が本当に実力のある会社なのか判断するのが難しいこともあります。

その場合は、以下のような観点で代理店から情報を引き出し、どの程度実力がある会社なのか判断すると良いでしょう。

▼チェックポイント
  • 自社と近しい商材での運用経験がどれくらいあるか
  • 自社と近しい予算帯での運用経験がどれくらいあるか
  • 類似の課題感を持ったクライアントで成果改善した事例がどれぐらいあるか
  • クライアントの満足度/平均継続期間/解約率がどれくらいか

2.クリエイティブの制作実績

SNS広告は、画像や動画を活用して広告配信することが一般的であるため、代理店選定の際はクリエイティブの制作実績があるか確認しましょう。

あくまで一例ですが、代理店のクリエイティブ制作能力を確認するためには、たとえば以下のような情報をヒアリングします。

▼チェックポイント
  • 対応可能な制作物の範囲(画像/動画/LPなど)
  • クリエイティブ制作にかかる費用
  • 制作物の納品期間
  • 制作体制(社内に専任チームがあるか、外部パートナーと連携か)

また、クリエイティブの制作実績を確認する際は、「クリエイティブ改善で成果を出した経験」について確認してみましょう。

SNS広告は配信後のデータを見て機動的にPDCAを回すことが可能であるため、成果を最大化するには、ABテスト等の手法によって、定期的にクリエイティブ改善をはかることが重要です。

改善事例をヒアリングすることで、クリエイティブ制作後の運用力についても推し量ることが出来るため、SNS広告の運用代行を検討する際はあわせて情報収集することをおすすめします。

3.提案内容の妥当性

はじめてWeb広告を出稿する場合など、基本的なアカウント改善が求められる場合は事業や商材による個別性はそこまで出ませんが、広告運用で成果を最大化する上では、必ず自社の個別事情を踏まえた運用改善が必要になってきます。

そのため、代理店からの改善プランの提案を受ける際は、以下のような観点でチェックしましょう。

▼チェックポイント
  • 課題や商材特性など、提案の前提理解がズレていないか
  • 成果実現までの道筋や期間が妥当で、納得できる改善プランを描けているか
  • 自社の予算や人員など社内事情を踏まえた上で実現可能なプランとなっているか

また少し意地悪な質問かもしれませんが、効果があまり期待できない広告手法について、あえて意見を聞いてみるのも良い方法です。

広告代理店が安易に賛成せず、「あまりおすすめはできない…」とはっきり言えるかどうかを確認できれば、その代理店があなたの会社の成長に真剣に向き合ってくれるかどうかまで見極めることができます。

4.担当者との相性

意外と忘れがちな視点として、担当者との相性も重要なポイントです。

広告運用支援で重要なことは仕事の丁寧さや広告に詳しいことだけではありません。

以下のような観点で担当者との相性を判断し、「同じ目標を追求するパートナー」として好ましいかを考える必要があります。

▼チェックポイント
  • 担当者のリテラシーに合わせて伝え方を調整してくれそうか
  • 自社の事業や戦略に対して深く理解をしてくれそうか
  • 相手にとって心地よいコミュニケーションができるかどうか

支援のやりとりのなかで、会話のテンションをあわせられたり、共感したりして、双方が「楽しい、心地よい、気分が良い、前向きな気持ちになれる」と感じあえる状況になれそうかも、定性的ですが一緒に働くうえでの重要な判断基準になります。

代理店によっては、営業担当者と運用者が別である場合もあるため、支援開始前に運用者との相性を確認する機会を相談するのも良いかもしれません。

5.支援に必要な費用

代理店選定時に多くの方が気にするのが「手数料」です。一般的には広告費の20%前後が相場ですが、重要なのは金額の高低ではなく、支援内容とのバランスで判断することです。

たとえば、手数料が安くても、支援工数が削られたり、経験の浅い担当者がアサインされたりすれば、期待する成果は得られにくくなります。一人の担当者が多数の案件を兼務している場合、改善提案や柔軟な対応も限定的になりがちです。

そのため、費用だけに注目するのではなく、「その価格に見合った価値が提供されているか?」を基準に判断しましょう。支援範囲、担当者のスキル、改善の伴走体制など、総合的な費用対効果で見ることが重要です。

6.運用者1人あたりの担当社数

代理店選定の際は、運用者1人あたりの担当社数もあわせて確認するようにしましょう。

たとえば運用者1人で多くの顧客を担当している場合は、物理的な工数の制約から、1社のアカウントに時間をかけて分析・運用することが難しい場合があります。

代理店に期待する成果や支援内容にもよりますが、アカウントの個別課題に向き合って改善活動を続けるには、運用者1人あたりの担当社数は10社程度が上限だと思います。

1人当たりの担当顧客数が極端に多い代理店の場合、基本的なアカウント設定と入札調整、月1のレポート送付など、簡易的な運用・分析が中心となる場合が多いです。

自社の課題にしっかり向き合って、パートナーとして伴走してくれる代理店にお願いしたいと考えている場合は、運用者1人当たりの平均担当社数が少ない代理店を探すと良いでしょう。

7.広告アカウントの保有権

代理店に広告運用を委託する際、アカウントの保有者が「自社か代理店か」は必ず事前に確認すべきポイントです。

Web広告では、アカウント内に蓄積される配信データが、広告の成果改善に直結します。特に昨今は、機械学習による最適化が成果を左右するため、どのようなユーザーに、どんな訴求が刺さるかという“学習データ”をアカウント内に持ち続けることが重要です。

実際、あるクライアントでは、過去の配信データを活かしてユーザーニーズを分類し、それに合わせてアカウント構成を見直すことで、CV数を約1.5倍、CPAを約30%改善できました。

この成果は、アカウント内に蓄積されたデータが継続的に使えたからこそ実現できたものです。仮に代理店保有アカウントで運用していた場合、代理店を切り替える際にこのデータを引き継げず、機械学習もゼロからやり直しとなっていたでしょう。

代理店の中には、自社への乗り換えを防ぐために、アカウント保有を自社に限定するケースもありますが、長期的に見て自社にとって柔軟な選択肢を持っておくためにも、広告アカウントは可能な限り“自社保有”とすることを強くおすすめします

運用者60名がおすすめするSNS広告代理店10選

ここまでの話を踏まえつつ、弊社の社員60名にアンケートを実施し「広告運用を主業務とする私たちがおすすめしたいと思える企業」を選びました。広告運用の経験者が思う「魅力的なポイント」もまとめています。

紹介先をあげる前に恐縮ながら、まずは弊社からご紹介させてください。

弊社は運用型広告が強みのマーケティング支援会社です。顧客志向を重んじる「NPS経営」によって、多くのクライアントから高い評価をいただいています。

本記事をご覧の皆さまにも、弊社を一つの選択肢としてご検討いただければと思い、手前味噌ながらおすすめ企業に加えさせていただきました。

オーリーズ

株式会社オーリーズは、運用型広告の戦略設計・運用・効果計測に強みを持つWeb広告代理店です。

「まるで内製のような外部支援」をコンセプトとしており、顧客志向を徹底するために以下のような仕組みを持っている点が大きな特徴です。

  • 担当者のKPIは売上ではなくNPS(推奨意向)に設定
  • 非分業制で担当者が運用から提案を一気通貫で担う
  • BtoB、Eコマースなど業種特化の専属チームがある

上記のような仕組みをとっているがゆえに、顧客の推奨意向を示すNPS調査では、平均30pt、24年度は50ptと業界平均を大きく超える水準を保っています。

「自社の事業を深く理解したコンサルタントに支援をしてもらいたい」
「運用担当者と直接話せる広告代理店に支援してもらいたい」
「スピード感がありコミットメントの高い担当者に支援をしてもらいたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

いかに目の前の顧客の課題解決に貢献できるか、同じマーケティングチームの一員として活躍できるか、を中心に経営している組織です。自社の社内メンバーと同じ目線での活躍を期待する方に特におすすめです。

企業名株式会社オーリーズ
支援メニュー広告運用代行/インハウス支援/クリエイティブ制作/分析環境の整備etc.
最低出稿金額月広告費250万円〜(満たない場合でも支援可能な場合あり)
初期費用なし

アナグラム

アナグラム株式会社は、Shopify構築や運用支援をおこなうフィードフォースグループ株式会社の子会社であるWeb広告代理店です。

アナグラム株式会社は、非分業制の支援形態をとっており、運用担当者と直接コミュニケーションを取ることが出来るため、透明性の高い運用が期待できます。

いちばんやさしいリスティング広告の教本」などの書籍出版や、「アナグラムのブログ」を通じた運用型広告に関する最新情報のリリースなど、社内外の情報発信を盛んにおこなっている代理店です。

また、営業組織を設けておらず、情報発信を中心としたマーケティングによってお客様からの問い合わせを獲得している点が特徴的です。その結果、営業ではなくクライアントの支援に力を入れることが出来るため、質の高い広告運用支援が期待できます。

「運用担当者と直接話せる広告代理店に支援してもらいたい」
「一気通貫の専任担当制で、透明性と機動力の高い運用をしてもらいたい」
「豊富な知見をもとに、自社の事業に寄り添った運用プランを提案してもらいたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

アナグラムさんのブログは、運用担当者なら誰もが目を通していると言っても過言ではないほど有名です。豊富な知識と実績に基づく支援を提供されていて、経験豊富で誠実なコンサルタントが数多く在籍している印象です。幅広い広告主におすすめです。

企業名アナグラム株式会社
支援メニュー広告運用代行/インハウス支援/クリエイティブ制作etc.
最低出稿金額なし(月広告費が50万円以下の場合、月額10万円が最低手数料)
初期費用要問い合わせ

サイバーエージェントグループ(サイバーエージェント,サイバーエース)

株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告代理店の最大手企業です。

グループ内に広告関連の子会社を複数抱えており、クリエイティブ制作のAIサービスである「極予測AI」など、豊富なグループアセットを活かした包括的なデジタルマーケティング支援を得意としています。

また、子会社のひとつである株式会社サイバーエースでは、スタートアップ企業を含めた幅広い事業者の広告運用支援を行っています。

サイバーエージェントグループでは、大手企業から中小企業まで、多様なニーズにあわせて広告運用支援を提供しているため、幅広い事業者におすすめできます。

「幅広い規模・業種の成功事例を参考にしたい」
「テクノロジーを用いた最先端の手法を積極的に取り入れたい」
「最新のAIツールを活用して広告クリエイティブの改善に取り組みたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

極みシリーズなど独自のツールも駆使した支援で、運用実績は国内トップクラス。以前に広告アカウントを拝見する機会がありましたが、日々の細かな調整や改善も徹底されており、そのような堅実な運用体制も兼ね備えているのがおすすめポイントです。

企業名株式会社サイバーエース
支援メニューデジタル広告支援/クリエイティブ制作/データ活用支援etc.
最低出稿金額月広告費100万円~(満たない場合でも支援可能な場合あり)
初期費用要問い合わせ

博報堂グループ(博報堂・アイレップ)

株式会社博報堂は、東京都赤坂に本社を置く大手広告代理店です。

グループ会社である株式会社アイレップは、国内初のGoogle認定代理店であり、Google広告やYahoo!広告をはじめとして、豊富な支援実績を持つ広告代理店です。

ターゲティングやクリエイティブ制作、広告配信設計などあらゆる領域でデータ活用を推進しており博報堂は「AaaS(Advertising as a Service)」という独自のコンセプトによりメディアを統合した運用を実現し、メディア効果の最大化をサポートします。

豊富なデータ活用基盤をもとに広告の成果を最大化したい事業者におすすめです。

「戦略立案からクリエイティブ制作、運用、分析、改善提案までワンストップで任せたい」
「Google広告やYahoo!広告に精通したスペシャリストの知見を借りたい」
「幅広い規模・業種の成功事例を参考にしたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

元代表の紺野さん筆頭にWeb広告の黎明期で培った運用経験が強みの印象です。広告アカウントを拝見しても媒体の推奨設定を踏襲しつつ、さらに一歩踏み込んだ独自の工夫を随所に感じます。広告運用のなかで、今よりも高いレベルを求められている方におすすめです。

企業名株式会社アイレップ
支援メニューデジタル広告支援/クリエイティブ制作/データ活用支援/マーケティングコンサルティングetc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

電通グループ(電通、電通デジタル)

株式会社電通は、国内最大手の広告代理店です。

博報堂と同様に、グループ内に広告支援をおこなう子会社を多数抱えていますが、Web広告の運用支援では株式会社電通デジタルが著名です。

同社の強みは、電通グループのグループアセットを活用できる点にあり、広告運用以外にも、オウンドメディアやソーシャルメディアなど、デジタルマーケティング領域のコンサルティング・開発・運用までを一気通貫で支援できる点を強みとしています。

電通独自のデータを活用した消費者インサイトの分析や、AIを用いたクリエイティブ生成ツールの開発など、業界でも先進的な取り組みをおこなっている会社なので、広告の成果に頭打ちを感じている方や、豊富なデータを活用して新訴求の開発などを行いたい方におすすめできます。

「幅広い規模・業種の成功事例を参考にしたい」
「AIやスペシャリストの力を借りてインサイト発掘やクリエイティブ開発に取り組みたい」
「テレビCMやリアルイベントとデジタル施策を組み合わせた施策に取り組みたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

業界最大手としての豊富な実績や独自のマーケティングフレームワークはいうまでもありません。そしてなにより、実際に支援をご一緒すると、いつも社員さんの方々のレベルの高さを実感します。Web広告支援でも頼りになるおすすめのパートナー企業です。

企業名株式会社電通デジタル
支援メニューデジタル広告支援/オウンドメディア支援/SNS支援/データ活用支援etc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

セプテーニ

株式会社セプテーニは、電通グループのWeb広告代理店です。

セプテーニでは、直接的な顧客獲得を目的とするダイレクトレスポンス広告だけでなく、新規顧客向けのブランド認知施策や既存顧客向けのリテンション施策など、認知~顧客育成までをワンストップで提供する「フルファネルマーケティング」支援を強みとしています。

データ活用基盤の構築ダッシュボード構築などのインプリメントも支援してもらえるため、自社データの利活用によって広告の費用対効果を高めていきたい事業者におすすめできます。

「獲得型の広告だけでなくブランド認知向上も総合的に支援してほしい」
「SNSに特化した効果的なクリエイティブづくりに挑戦したい」
「SNSアカウントの運用までサポートしてほしい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

LINEやMetaなど、各SNSの特性に最適化されたクリエイティブ制作に強みを持つ印象です。同社の「ひねらんかい」という社是が好きで、この言葉が示す細部へのこだわりが、高い成果に繋がっているのだと感じています。電通グループとの提携により、支援範囲も質も今まで以上に強固になった点も魅力的です。

企業名株式会社セプテーニ
支援メニューデジタル広告支援/データ活用支援etc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

オプト

株式会社オプトは、顧客の事業に寄り添い、LTVを向上させることに重きを置いているWeb広告代理店です。

金融、人材、旅行など、業界特化型の広告運用チームを社内に抱えており、業種の特性に応じたコミュニケーションプランの策定や運用の最適化を強みとしています。

大手代理店のため、広告運用以外にも、ECモール支援/CRO・SEO支援/CRM支援など、デジタルマーケティング領域を横断した事業支援が可能です。

広告運用をはじめとして、周辺領域の課題もあわせて相談したい事業者おすすめできます。

「業界に精通したスペシャリストによるマーケティング支援を受けたい」
「広告だけではなく、CRO・SEO・CRMなどの幅広い領域で支援をしてほしい」
「SNS広告の専門性とノウハウで獲得型広告のパフォーマンスを上げてほしい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

デジタルマーケティングの戦略立案から実行まで、一気通貫でサポートできる総合力に加え、各領域における専門性の高さも魅力です。24年6月に立ち上げたMeta パフォーマンス室がMetaのアワードを多く獲得するなど、媒体社からの評価が高い点もおすすめです。

企業名株式会社オプト
支援メニュー広告運用代行/インハウス支援/マーケティングコンサルティングetc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

JADE

株式会社JADEは「インターネットを良くする」を理念として掲げているWebマーケティング支援会社です。

広告運用代行の場合、支援手数料が広告費によらず固定料金となっています。(運用代行のみ:月60万円~/運用代行+データ分析・改善提案:月100万円~)

広告運用以外のサービスとして、SEO支援コンテンツマーケティング支援メニューも持っているため、広告を主軸としつつ、周辺領域も同時に強化してマーケティング全体の成果を最大化することが出来ます。

そのため、Web広告だけでなく、周辺領域にも課題を抱えており、Webマーケティング施策全般を包括的に支援してもらいたい方におすすめできます。

「リスティング広告とSEOの両面からSEMの成果を最大化させたい」
「信頼できるSEOのエキスパートによるコンサルティングを受けたい」
「SEOやコンテンツ施策とも連携した一貫性のあるデジタルマーケ戦略を作りたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

JADE社のコラム記事は業界内でも必ず話題になるほど知見に溢れています。広告運用への深い造詣と愛情を感じる素晴らしい内容なので、ぜひあわせてご確認ください。そのような深い理解に基づいた運用で、広告効果の改善を果たしてくれる点がおすすめです。

企業名株式会社JADE
支援メニュー広告運用代行/SEO支援/コンテンツマーケティング支援etc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

キーワードマーケティング

株式会社キーワードマーケティングは、PR代理店の株式会社ベクトルを親会社に持つWeb広告代理店です。

Google/Yahoo!/Meta広告などの主要な運用型広告の運用代行をはじめとして、YouTube広告やTverなどの認知獲得広告のプランニングや運用も強みとしています。

運用型広告の黎明期から事業運営を行っており、これまで150以上の業種/1500社弱の広告運用支援をおこなってきた実績豊富な代理店です。(※2024年7月時点のデータ)

また、社内でのノウハウ共有も盛んな代理店であり、広告運用者が自ら執筆する「キーマケのブログ」は、月間10万PV超えと広告運用業界でも閲覧している人が多い著名なメディアです。

リスティング広告などの獲得型広告だけでなく、認知獲得広告についても実績豊富な代理店に委託したいと考えている事業者におすすめできます。

「リスティング広告だけでなくPRと連携したSEM戦略を立てたい」
「豊富な知見をもとに、自社の事業に寄り添った運用プランを提案してもらいたい」
「幅広い規模・業種の成功事例を参考にしたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

PRとWeb広告を絡めた支援やXを中心とした最新の媒体トレンドなど、常に最新のトレンドや情報をキャッチアップされています。みなさんの自己紹介もユニークで人となりを感じやすく、専門性の高さだけでなく、安心して相談できる点がおすすめです。

企業名株式会社キーワードマーケティング
支援メニュー広告運用代行/広告運用コンサルティング/インハウス支援etc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用初月のみアカウント構築費10万円が別途発生/媒体追加の場合5万円

アユダンテ

アユダンテ株式会社は、広告運用やSEOを中心として、Webマーケティングのコンサルティング・実行支援を行っている支援会社です。

広告運用だけでなく、SEOコンサルティングGoogle Analytics4の導入・活用支援など、豊富な支援メニューを提供しているため、多様なニーズに応えられる体制を持っています。

コンサルタントが自発的に社内勉強会を開催するなど、変化の激しいデジタルマーケティング業界において最新の知見や事例を豊富にキャッチアップしており、直近は書籍出版なども行っています。(参考:「いちばんやさしいはじめてのGoogle広告の教本」)

「1stPartyデータを活かしたデジタルマーケティングを実現したい」
「リスティング広告だけでなくデジタルでの顧客接点の最適化に取り組みたい」
「信頼できるSEOのエキスパートによるコンサルティングを受けたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

肥田
肥田

アユダンテさんは、SEOやGAなど幅広いデジタルマーケティング支援で実績豊富です。特に、GAやGTMなどWeb広告で重要なデータマネジメントに専門性が高く、1stPartyデータを活かした広告改善を期待したい方におすすめです。

企業名アユダンテ株式会社
支援メニュー広告運用代行・コンサルティング/SEO支援/GA4導入・活用支援etc.
最低出稿金額月100万円以上
初期費用初期設定30万円~

SNS広告の運用代行とは

SNS広告の運用代行は、広告代理店や個人事業主に委託することが可能です。

ここでは、広告運用代行サービスで依頼できる内容と料金形態について説明します。

支援内容

依頼する会社にもよりますが、一般的には以下のような業務を代行してもらうことができます。

広告運用代行という名前の通り、プロの運用者がアカウントの分析や入札調整などの運用改善業務を代行し、委託先によっては、広告戦略の策定やクリエイティブ改善などの周辺業務も踏み込んで支援してくれることがあります。

運用代行の種類

広告運用代行には、大きく分けて「誰が支援を行うか」「どの範囲を支援するか」の2つの軸で分類ができます。

まず、提供主体の違いとしては、主に「代理店」「個人(フリーランス)」があります。

▼代理店
組織的な体制や媒体社との連携力を活かし、戦略設計から運用改善までを一貫して支援してくれるのが特徴です。

複数人のチームで対応するケースが多く、Google・Yahoo!・SNSなど複数媒体にまたがった広告運用を統合的に設計・管理できます。

▼個人(フリーランス)
スピーディな対応が期待できる一方で、対応力やスキルは個人差が大きいため、実績や運用力の確認が重要です。

広告費が少額で代理店に断られやすい企業や、スポットでの支援を求めるケースで活用されることが多いです。

次に、支援タイプの違いとしては、「総合支援型」「媒体特化型」に分類されます。

▼総合支援型
Google、Yahoo!、Meta、LINEなど、複数媒体を横断して広告戦略を設計・運用します。

事業全体のマーケティング方針に合わせた広告設計が可能で、チャネル間の相乗効果も意識した一貫した戦略を立てたい企業に向いています。

▼媒体特化型
Meta広告専門、動画広告専門など、特定媒体に特化した支援を行うタイプです。

媒体ごとの最新トレンドやアルゴリズム変化に敏感で、より高い専門性と成果を期待できます。限られた媒体で確実に成果を出したい企業に向いています。

どのような委託先が最適かは、自社の予算・目標・社内体制などによって異なります。依頼前にあらかじめ整理しておくと、選定の失敗を防ぎやすくなります。

なお、Meta広告(Facebook/Instagram)の運用に強い代理店と選び方は以下の記事で解説していますので、ご関心のある方はあわせてご覧ください。

費用相場

運用代行サービスの料金は依頼する会社や内容によって変動しますが、一般的には、月間広告費の20%が手数料の相場と言われています。

たとえば、月の広告費が500万円の場合、500×20%=100万円が代理店に支払う手数料となります。

また、代理店の中には20%未満の手数料でサービス提供している会社もありますが、極端に手数料が低い会社は注意が必要です。

それは手数料が低い≒担当者が支援に使える工数が少ないことも意味するので、期待する改善が果たせないケースもあるからです。

手数料が低い代わりに改善が期待できなくなってしまうと本末転倒になるため、代理店を選定する際は、支援手数料が安いか否かだけで決めるのではなく、自社の目的を果たせる選択肢はどれか?という視点で総合的に判断しましょう。

運用代行4つのメリット

SNS広告を運用するにあたって、代行会社に広告運用を依頼するメリットはどんなところにあるのでしょうか?

広告運用の体制は、自社で運用する「インハウス運用」などもありますが、まずは読者の方が気になっている「運用代行会社に広告運用を委託するメリット」をこの章ではご紹介します。

1.プロの協力で成功確率を向上

1つ目のメリットは、プロに委託することで、最初から最適な方法で広告を始められるため、ムダなく最短距離で成果へと繋げられることです。

自社に広告運用の経験者がいる場合は、自社で広告運用(インハウス運用)をするのも良い方法の一つですが、インハウス運用が成功するケースはそう多くありません。

初めて広告を掲載する場合や、自社に経験者がいない場合は、担当者の知識・経験不足によって誤った運用をおこなってしまい、思ったような成果を得られないケースも見受けられます。

そのため、早期に結果につなげたい、目標達成のスピードを上げたいと考えている場合は、専門スキルを持った人材を抱えている運用代行会社に委託するほうが良いでしょう。

ただし、運用代行会社によって運用力の差や得意不得意は千差万別です。

代理店に委託する場合は、「運用のノウハウがちゃんとある会社なのか」「改善サイクルはちゃんと回せるのか」「自社の事業や戦略理解をちゃんとしてくれるか」など、正しい視点で吟味する必要があります。

2.リソース増加による実行スピード向上

2つ目のメリットは、経験豊富なプロが必要な施策の取捨選択と実行を担うため、実行スピードを早めることが可能です。

そもそも「広告運用」と一口に言っても、設定する課題に応じてやるべきことは様々です。

以下は広告運用でよく発生する作業の一例を並べたものですが、広告効果を最大化するためには、これらの施策がどんな課題に効くものなのか正しく理解した上で、適切なタイミングで実行する必要があります。

広告アカウントの最適化のみで満足いく効果が期待できる場合もあれば、新規顧客発掘やLPOによるCVR改善の必要があったりと、自社の課題と目標数値に応じて実行すべき施策は変わります。

そうした柔軟な状況変化に応じて適切に課題設定・施策選定を行い、施策を実行し切るためには、十分なリソースを確保する必要があります。

十分なリソースを確保できない場合は、運用代行を利用することによって、自社のマーケティング担当者が使える工数を確保でき、施策の実行スピード向上につながります。

3.最新情報のキャッチアップ

最後3つ目のメリットとして、最新情報のキャッチアップがあります。

運用代行会社では、広告運用に特化した専門チームを抱えており、各媒体のアップデート情報や最新の広告手法など、広告に関するあらゆる情報を継続的に情報収集しています。

Web広告は日進月歩で発展しているため、情報の移り変わりが激しく、媒体のアップデート情報を網羅的に収集するには相当の工数負荷がかかります。

また、運用代行会社では複数の案件を支援しているため、過去の成功・失敗事例、競合の動向などの情報をもとに、自社でやるべきことを提案してくれます。

さらに、広告運用の実績が豊富な代理店の場合、媒体社との関係値が深いことも多く、新機能のリリース等の情報をいちはやく入手することが出来ることもあります。

専門知見をもった人材を豊富に抱えている代行会社と繋がっておくことで、広告に関する情報収集や取捨選択がしやすくなるため、常に最新の情報を参考にしながら広告運用に活かすことが出来るようになります。

4.炎上リスクの低減

SNSは拡散性が高いものが多く、ユーザーの受け取り方によっては、広告が意図しない拡散をされてしまい、ブランドイメージが悪化する可能性があります。

広告運用代行を利用することで、広告の専門家が事前に広告の内容を細かく確認し、ターゲットや配信面などの情報を考慮した上で、不適切な表現や誤解をまねく表現を修正してくれます。
配信後も定期的にモニタリングをして、不測の事態が発生した際に迅速に対応することでレピュテーションリスクを最小限におさえることが可能です。

SNS広告の運用代行が活用される背景

株式会社イルグルムの調査では、73%の企業が広告代理店を含む外部パートナーを活用していると報告されています。


この章では、なぜ多くの広告主が広告運用代行を活用するのか、その背景にある「4つの課題」についてお伝えします。

リソース不足で広告運用が難しい

広告運用代行を検討するきっかけの1つはリソース不足です。

社内に広告運用の専門人材がいなかったり、採用を試みても適切な人材が見つからないといった課題から、運用代行を検討するケースです。

また、仮に運用担当者がいたとしても、他業務と兼務しているために広告アカウントの細かな調整や分析、改善活動に時間が割けず、広告効果を向上させることが難しい、といった課題から運用代行を探すケースも多いです。

現在の広告運用成果に対する不満

同様に自社で運用している場合でリソース面ではなく、自社が抱える課題の解決や、より高い広告効果といった広告効果の観点から運用代行を検討することもあります。

具体的には「CPAの悪化やROASの低下が見られるが、自社では解決方法がわからない」や「競合他社と比較して成果が出ず、自社運用に限界を感じている」、「モニタリング体制が設計できておらず、どの広告が成果を上げているのか把握できていないために、PDCAサイクルが機能しない」などの課題です。

さまざまな要因から広告効果を自社だけでこれ以上改善が難しいと考えた際にも、運用代行をお願いするきっかけとなります。

事業の成長・変化に伴う広告運用ニーズの変化

新規事業や新商品を立ち上げたり、新しいターゲット層にアプローチを始める際にも、広告運用代行を利用するケースがあります。特に事業規模が拡大し、広告予算の増額や複数の広告媒体(Google、Yahoo!、SNS等)を統合して運用管理する必要が生じると、専門的な知識と体制が必要となります。

これまでSEOやSNS、紹介をメインとしていた企業が、広告からの集客を強化したい、オフライン集客からオンライン集客へ本格的にシフトしたいと考えた際にも、広告運用代行が選ばれます。

既存の広告代理店に対する不満

既に広告代理店に依頼している企業でも、委託先の成果が期待に満たない、コミュニケーションが円滑でない、レポートが数値報告だけで具体的な改善提案がないといった不満を抱えることがあります。

また、自社のビジネスや業界への理解不足や担当者の頻繁な交代、高い手数料に対する費用対効果の不満から、より条件の良い代行会社への乗り換えを検討する企業も少なくありません。

なぜ運用代行会社の選定が重要なのか?

広告運用代行会社の選定は、マーケティング成果を左右する極めて重要なプロセスです。

選択肢が多く、見極めが難しいという点もありますが、代行会社の選定が重要な理由は主に以下の3つに集約されます。

理由①|代行会社によって広告の成果が大きく変わる

Web広告は、運用者のスキルや知見によって成果に大きな差が生まれる領域です。特にCPA(顧客獲得単価)は、運用者の経験やノウハウによって大きく変動します。

実際、広告アカウントを別の代行会社に引き継いだ結果、CPAが2倍以上改善・悪化するケースも珍しくありません。

同じ広告費を使っていても、運用の質次第で獲得できる顧客数に大きな差が出る可能性があるため、代行会社の選定は非常に重要です。

理由②|頻繁に変えることが望ましくない

近年のWeb広告では、過去の運用データをもとに機械学習が最適化を進めており、アカウントを変更するとその学習がリセットされてしまいます。

特にSNS広告は媒体の機械学習が成果に大きく影響するため、運用変更後に一時的な効果低下が起こり、成果が元の水準に戻るまで約3ヶ月程度かかるケースもあります。

また、運用パートナーの変更により、それまでに蓄積された顧客理解や効果的な訴求ポイントの知見がリセットされてしまう点も注意が必要です。再度深い提案を受けられるようになるまでには、時間とコストがかかることもあります。

こうしたリスクを避けるためにも、「とりあえず」で運用パートナーを選ぶのではなく、自社にとって最適なパートナーを慎重に見極める必要があります。

理由③|広告費は各企業で相対的に大きな投資である

広告費は、多くの企業にとって相対的に大きな投資であり、売上との関連性も高い重要な支出項目です。

以下は、業種別に見た広告宣伝費の売上比率の一例です。

業界によっては設備投資や人件費に比べて広告費は小規模な投資に見えるかもしれません。

しかし、広告費は「売上を伸ばすための直接的な投資」であり、販促活動の中では最も影響が大きい項目です。

特に広告代理店に委託する場合、そのパフォーマンス次第で投資回収率が大きく変わるため、委託先の選定は極めて重要な意思決定だといえるでしょう。

SNS広告には、各プラットフォームが公式に認定する「認定代理店制度(パートナープログラム)」が存在します。

👉Meta広告認定パートナー一覧
👉LINE広告認定パートナー一覧
👉X広告認定パートナー一覧

これらの認定制度は、広告の取扱金額や媒体資格保有者数など、一定の基準をクリアした代理店のみが掲載されているため、ある程度の運用力・実績を担保された代理店を探すには有効な手段です。

実績のある代理店に依頼したいと考えている方は、まず上記のパートナー一覧から候補企業を探すのが良いでしょう。

そのうえで、認定代理店以外も視野に入れたい場合は、以下の方法も検討できます。

社内外の知人からの紹介

広告運用の経験がある知人や、過去に代理店を利用したことのある関係者から紹介を受ける方法です。

支援内容のリアルな評価を聞ける点が強みで、支援開始後のミスマッチが起きにくいのが特徴です。

代理店選定は重要な意思決定にもなるので、可能な限り2~5人程度の複数人にヒアリングし、複数の視点で意思決定するのがおすすめです。

パートナー企業への相談

既に取引のある制作会社やマーケティングパートナーに紹介を依頼する方法です。

業界内の評判や裏側の事情を把握しているケースも多いため、実績のある代理店を効率よく知る手段になります。

ただし、グループ会社などを優先して紹介されることもあるため、自社ニーズとの整合性は改めて確認しましょう。

検索や比較メディアを活用

「SNS広告 代理店」などで検索したり、比較メディアを活用すると、専門領域に強い代理店を効率よくリストアップできます。

また、代理店のブログ記事などを参考にする場合は、プロの目線からのアドバイスや考察、運用現場の事例やノウハウなど、一次情報がどれぐらい含まれているか見るようにしましょう。

こうした具体性の高い情報は、本当に運用力のある会社でないと記事化できないことも多いので、実力のある代理店を見極める際の参考材料になります。

4ステップで理解!代理店選定の流れ

ここからは、実際に代理店を選定する流れをお伝えします。

あくまで一般的な流れではありますが、代理店選定がはじめての方もいらっしゃるかと思いますので、参考としてご一読ください。

1.与件の整理(RFPの作成)

広告代理店に相談する前に、まずは自社の課題代理店への期待事項を整理しましょう。

はじめて代理店に相談する場合など、事前に何を整理すれば良いのか分からない方は、以下のRFP(提案依頼書)のテンプレートを参考にしてください。

(画像をクリックするとテンプレートを閲覧できます)

代理店のヒアリング力や要件定義力をはかるために、あえてざっくりとした情報しか伝えないやり方もありますが、代理店から有効な提案を受けたいなら事前に必要情報をしっかり伝えておいたほうが良いです。

後で「あれ伝えとけば良かった…」と後悔しないように、代理店へ相談する前にRFPを用意しておきましょう。

2.代理店への相談

与件の整理が完了したら、候補となる代理店のHPから問い合わせ→打ち合わせをします。

現状の運用体制によって、相談の流れは以下のように分かれることが多いですが、初回面談で与件を伝えて、複数社でコンペを行って比較検討→依頼する代理店を決定する流れが多いです。

はじめてWeb広告を配信する場合

一般的には、初回面談時に与件を伝えて、2回目の面談で代理店から支援プランの提案をもらう流れが多いです。

はじめて広告を配信する場合は色々と不安になることもあると思いますが、代理店選定のチェックリストを活用すれば、視点のズレや確認モレを防ぐことが出来ます。

代理店の話で理解できない部分などあれば、遠慮せずに積極的に質問をするようにしましょう。

既に広告を配信している場合

すでにSNS広告を配信している場合は、代理店から提案を受ける際に、現状のアカウント構成やパフォーマンス状況の開示を求められることが多くあります。

SNS広告は学習データや入札の挙動など運用履歴が提案の精度に大きく影響する媒体です。そのため、正確な現状把握なしに最適な改善案を描くのは困難です。

機密情報などの関係ですべて開示するのは難しい場合もありますが、基本的には、NDAを締結した上、出来る範囲で情報開示したほうが良いでしょう。

また、可能であれば過去に制作したクリエイティブ(バナーや動画、LPなど)と、運用結果についても共有しておきましょう。

3.代理店の比較検討

コンペが終わったら、代理店選定のチェックリストで示した選定ポイントを踏まえて依頼する会社を決めます。

時間の制約上、いつまでに決めないといけないといった事情もあるかもしれませんが、関係者全員が納得する意思決定をするために、不足する情報があれば追加提案の相談をしても良いでしょう。

ただし、人気のある代理店は案件が埋まって支援できなくなる可能性も考えられるので、追加提案を希望する場合は、できるだけ情報をまとめて少ない回数で判断できるようにしましょう。

4.契約開始

支援をお願いする代理店が決まったら、契約書を締結して初回MTGを行い、支援スケジュールや、アカウント作成or移管の流れなどをすり合わせします。

先述したように代理店は選ぶことがゴールでは無く、支援開始後に求める成果を生み出せるかが重要です。

そのため、求める成果を生み出すためには、依頼したら丸投げではなく、代理店の担当者と密に連携を取りながら対話を重ねることが重要です。

また、広告運用では事業や商材特性の理解が重要なので、特に契約初期のタイミングで代理店の担当者向けにオリエンテーションとして自社の商材勉強会をするのもおすすめです。

SNS広告運用代行の活用事例

参考情報として、運用代行会社の支援によって、広告の成果が改善した事例をご紹介します。

新規で広告配信して早期に目標達成した事例

Seibii様|ローンチ初期から伴走し、1年で売上20倍を実現

自動車の整備・出張サービスを提供する株式会社Seibii様では、自動車の修理・整備出張サービス「Seibii」のサービスローンチのタイミングから、オーリーズで広告運用支援を行っています。

売上を伸ばしてプロダクトの仮説検証を進める必要があった中で、社内に専任のマーケティング担当者はおらず、代表がマーケティング施策を直接見ている状態。

マーケティングの実行部分に強く、一緒に事業を成長させてくれるパートナーを探していた中で、オーリーズと出会い、Web広告の運用代行を含めたマーケティング支援をご相談いただきました。

代表から、月次の損益やオペレーション情報、プロダクトのイシュー、資金調達のスケジュールまで、事業状況についてリアルタイムに連携を受けながら、Seibiiの事業を成長させるための広告運用支援をカスタマイズで構築。

深い事業理解をもとにした広告運用支援によって、月間の売上を1年で約20倍まで伸長させることが出来ました。

配信中の広告パフォーマンスを改善した事例

ネオジャパン様|代理店変更によって前年比140.2%のCVを獲得

ビジネスコミュニケーションツールを提供している株式会社ネオジャパン様では、主力製品であるdesknet`s NEO(デスクネッツ ネオ)をはじめとして、自社製品の認知向上・ホットリード獲得のため広告運用を代理店に委託していました。

長く付き合いのある代理店でしたが、

  • 営業担当と運用担当が分かれており、依頼事項の反映スピードが期待通りでなかった
  • 担当者の異動が多いことから自社商材への理解も低く、自社にマッチした提案が少ない
  • 毎年売上目標が高まっていく中で、リード獲得数が目標を割っており改善提案も少ない

といったお悩みを抱えており、オーリーズへ運用委託を切り替えることを決定。

代理店の切り替え後は、NotionやSlackを活用して高頻度でコミュニケーションを行いながら、広告訴求開発のワークショップや、BIを活用して広告成果を可視化するなど、お互いの目線を合わせるための取り組みを積極的に実施。

結果として、広告品質が大幅に改善し、対前年比で140.2%のCVを獲得することに成功。広告のリード件数が大幅増加しただけでなく、有効リードも増加したことで商談件数も増加させることが出来ました。

三越伊勢丹様|専任チームの支援で、不安定だった広告運用が売上の柱に

株式会社三越伊勢丹HD様では、化粧品ECサイト「ISETAN BEAUTY online」を運営しており、Web広告やTVCM、アフィリエイトなど様々なマーケティング施策を組み合わせて売上拡大を行っていました。

Web広告の運用は当初別の代理店に任せていましたが、社内の広告運用の知見が少ない中で始まった新規事業だったこともあり、よりフレキシブルかつスピーディーにPDCAを回せる代理店を探していました。

Web広告の勉強会がきっかけでオーリーズを信頼いただき、広告運用の代理店をオーリーズに切り替え。

EC事業に特化した専任チームが運用支援をおこなった結果、広告経由の売上が大きく伸長。不安定だった広告運用がマーケティング施策の柱となり、毎月目標を達成できる状態になりました。

代行以外で成果改善につなげる3つの選択肢

広告運用代行会社への依頼は、限られたリソースの中で広告パフォーマンスを効率的に改善したい場合に、有効な手段のひとつです。

特に一定以上の広告費を投じている企業にとっては、戦略立案から運用・改善までを包括的に任せられる点で、大きなメリットがあります。

しかし、「広告の成果改善」という目的を達成する手段は、必ずしも運用代行だけではありません

たとえば、広告予算が月額100万円以下といった比較的少額のケースでは、運用代行会社側の工数も限られがちで、費用対効果の面で適さないこともあります。

運用代行会社以外の選択肢としては、以下のようなものが代表的です。

選択肢 特徴 メリット デメリット
インハウス ・社内でノウハウが蓄積できる
・事業理解が深い担当者が運用する
・ナレッジが蓄積しやすい
・運用ノウハウを事業全体に展開しやすい
・人材確保が必要
・育成に時間がかかる
・退職リスクがある
コンサルティング ・外部コンサルの知見を活かしてノウハウを蓄積可能
・時間単価やスポットアドバイスなど柔軟に利用できる
・少額でも依頼可能
・第三者の視点で課題が明確になる
・実行は自社で対応が必要
・知見が浅いと効果が出にくい
自動ツール ・広告運用を自動で最適化
・設定・運用工数が削減される
・効率化できる
・低コストで始めやすい
・ツール依存で柔軟な対応が難しい
・うまく活用できないケースもある

このように、各選択肢には一長一短があり、広告の目的や自社の体制、予算規模に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

また、インハウスを選んだ場合でも、担当者の退職やリソース不足が発生したときに備えて、信頼できる運用代行会社と繋がっておくことは、リスクマネジメントの観点からも有益です

自社の事業成長にコミットしてくれる外部パートナーと繋がっておくことで、広告運用のノウハウを蓄積しながら、効率的なパフォーマンス改善を果たしやすくなります。

インハウス運用をベースとしながらも、運用ノウハウの蓄積や担当者育成のスピードを早めたい場合は、

  • 媒体や施策で切り分けて自社&代理店のハイブリット体制にする
  • インハウス支援サービスを活用してコンサルティングを受けながら自社で運用

などの選択肢もあります。

よくある質問

最後に、代理店の選定でよくある質問をまとめました。

以下は代理店選定をおこなっている広告主の方からよくいただく質問ですが、その他お困りごとがありましたらお気軽にオーリーズにご相談ください。(オーリーズへの問い合わせはこちら

Q.問い合わせは何社くらいしたら良い?

あまり代理店情報に詳しくない場合は、複数の代理店から話を聞いたほうが良いです。

ただ、5社以上になると比較検討やディレクションが難しくなるので、問い合わせの段階である程度絞りをかけて3社~5社に問い合わせするのがおすすめです。

既に特定代理店の支援内容にイメージが湧いているなら特定企業のみの問い合わせでも問題ありません。

Q.問い合わせフォームには何を記載するべき?

基本的にはフォームの項目に沿って記入すれば問題ありませんが、自由記述欄に悩む場合は、以下のような情報を簡潔に伝えるとスムーズです。

  • 対象サービス(LPも添付すると尚良い)
  • 配信中または配信予定の媒体
  • 月間の広告予算
  • 広告配信の目的(CV獲得や認知向上など)
  • 現在の運用体制(自社/代理店/フリーランスなど)
  • 配信開始時期(配信中の場合、契約開始希望時期)
  • 現状抱えている課題と代理店への期待事項

Q.代理店切り替え後にはどれくらいから成果が期待できる?

目指す成果や商材などによりますが、一般的には3か月~6か月程度です。

アカウント新設時は機械学習が最適化されるまで2~4週間ほどかかり、初期はCPAが高騰するケースもあります。これは広告配信データを蓄積・学習する過程であり、急な改善を期待しすぎないことが大切です。


【参考記事】広告運用における機械学習の基本

Q.SNS広告はどの媒体がおすすめ?

SNS広告には複数のプラットフォームがあり、それぞれに「ユーザー属性」や「適した商材ジャンル」が異なります。

商材の特性や目的によって使い分けが必要ですが、迷った場合はMeta広告(Facebook/Instagram)から始めるのが無難です。

Meta広告をおすすめする理由は、媒体のユーザー数が多くSNS広告の中では機械学習の精度が高いため、初心者でもパフォーマンスを期待しやすいためです。


【参考記事】5分で分かるMeta広告の特徴

Q.SNS広告の適正予算はどれぐらい?

SNS広告の予算は一律でなく、目標や商材に応じて決めるべきです。代表的な決め方には、目標から逆算する「目標/タスク設定法」という考え方があります。

SNS広告は最低出稿金額を設けていないものが多いため、まずは数十万円~など、スモールスタートで始めることも可能ですが、極端に予算が少ない場合は期待するパフォーマンスを得られない可能性もあるため注意しましょう。


【参考記事】Web広告の予算の決め方

Q.広告予算が少ない場合の運用体制はどうする?

月の広告予算が100万円を下回る場合などは、運用代行を活用しても期待するパフォーマンスが期待できない可能性も考えられるため、基本はインハウスで運用することをおすすめします。

なお、Meta広告など主要なSNS広告媒体では、アカウントの設定や運用方法について、無料で電話相談できるサービスを設けている場合があります。

インハウス運用をする中ですぐに解消できない疑問が出てきた際は、電話相談に申し込んで媒体の担当者に相談してみましょう。


【参考記事】Meta広告の電話相談とは?

まとめ|運用代行でSNS広告の成果を改善しよう

運用代行会社は選ぶことが目的なのではなく、その後の広告成果を最大化することが目的です。

代行会社によって得意・不得意もありますので、本記事でご紹介した代行会社の比較表・選定のチェックポイントを活用しながら、自社の目的・課題にフィットした代行会社を選定してみてください。

なお、弊社オーリーズではSNS広告の運用代行支援を行っており、業種や予算を問わず、これまで数多くの事業者の広告成果を改善してきました。

この記事をご一読いただいた上でSNS広告運用に関するお悩みがある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

1人最大4社だから実現できる
まるで内製のようなWeb広告運用代行は「オーリーズ

「コミュニケーションがスムーズで対応がスピーディー」「事業を理解して提案してくれる」といった
お声をいただいているオーリーズは、Web広告を起点に顧客の本質的な課題に向き合います。

【広告成果を最大化するオーリーズの特徴】

  • 顧客の課題にコミットするため、担当社数は最大4社
  • 運用者=顧客窓口だからスピーディーな仮説検証が可能
  • 顧客の半数以上が「強く」おすすめしたいと評価

この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

マネージャー

肥田 悟志

新卒にて株式会社ネットマイルに入社。 営業経験を経て、新規事業であるDSP事業の立ち上げや代理販売商材の発掘・販売戦略策定を行い、入社2年目からチームリーダーとして従事。一方で日々広告主に接する中で、マーケターとして中立的な視点のもと、戦略策定から施策の実行まで価値提供を行いたいと思い、オーリーズヘの参画を決意。 マーケターとして、広告主とユーザーに本質的な価値を届けるために、そして広告主の運命共同体となるために、日々邁進している。

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