- ナレッジ・ノウハウ
- 太田 恵
GTMを使用してYahoo!検索広告のタグを設置する方法

タグ設置入門のYahoo!編です。
Yahoo!広告はGoogle検索と異なり、検索とディスプレイで管理画面が分かれていますが、タグの設置手順自体は同じです。タグは検索とディスプレイで異なるため、それぞれで設置が必要な点だけ留意してください。
今回はYahoo!検索を例に手順を記載します。Google広告やMicrosoft広告など他媒体のタグ設置方法については下記をご覧ください。
📢 Google広告のタグ設置手順:【Google広告】GTMを使用してタグを設置する方法
📢 Microsoft広告のタグ設置手順:Microsoft広告でタグを設置する方法
📢 LINE広告のタグ設置手順:LINE広告のコンバージョン測定方法!タグの設置方法を詳しく解説!
📢 Twitter広告のタグ設置手順:Twitter広告でGTMを利用してタグ設置をする方法
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目次
Yahoo!広告のタグについて
まず、Yahoo!広告のタグ設置にあたって、事前に理解しておきたいことを説明します。
Yahoo!広告で計測できるコンバージョンアクション
Yahoo!広告で計測できるコンバージョンアクション(コンバージョンの目的)は以下の通りです。
- ダウンロード
- 購入/販売
- 定期購入
- お申し込み
- 見込み客のフォーム送信
- 予約
- 見積もりのリクエスト
- ルート・乗換案内
- 離脱クリック
- 連絡先
- 主要なページの閲覧
- カートに追加
- 決済の開始
- 架電
- タグの発火
- 有望な見込み客
- 取引歴のある見込み客
- その他
参考:「コンバージョン測定の目的」について【検索広告】(公式ヘルプページ)
Yahoo!広告で計測できるコンバージョンの種類
Yahoo!広告で計測できるコンバージョンの種類は下記から次の4つから選択可能です。
- ウェブページ:ウェブページ上でのアクションを計測したい場合に設定
参考:ウェブページコンバージョン測定の新規設定(公式ヘルプページ) - 電話発信:電話発信を計測したい場合に設定
参考:電話発信コンバージョン測定の新規設定(公式ヘルプページ) - アプリ:アプリ上での計測をしたい場合に設定
参考:アプリコンバージョン測定の新規設定(公式ヘルプページ) - インポート:オフラインでの特定行動を計測したい場合に設定
参考:インポートコンバージョン測定の新規設定(公式ヘルプページ)
Yahoo!広告でコンバージョン計測をする方法
Yahoo!広告のコンバージョン計測タグを実装する方法は下記の2通りがあります。
- ウェブサイトコードをウェブサイトに直接設置する
参考:コンバージョン測定の新規設定(ウェブページ)【検索広告】(公式ヘルプページ) - Google Tag Manager(GTM)を使って設置する
以上の2通りの実装方法のうち、今回はGoogle Tag Managerを使った実装の仕方について解説していきます。
GTMを使った、Yahoo!広告のタグ設置手順
タグ設置前の事前準備
URLを確認する
今回は、弊社オーリーズのサイトを例にタグ設置をします。
コンバージョンポイントは、サイト内お問い合わせフォームの「この内容で送信する」ボタンの後に表示される「お問い合わせ完了ページ」とします。
ページをコンバージョンポイントに置くため、アクション前後のURLを確認します。
【URLの確認】
お問い合わせページのURL:https://allis-co.com/contact
お問い合わせ完了ページのURL:https://allis-co.com/contact/thanks

Yahoo!検索広告管理画面でタグを発行する
Yahoo!検索広告の管理画面でタグを発行します。
1.管理画面の上部から「ツール」をクリック、メニューから「コンバージョン測定」をクリック

2.「コンバージョン測定の新規設定」をクリック

3.コンバージョン測定の詳細を記入して「保存してタグを取得」をクリック
- コンバージョン名:任意の名称を記入
- 全半角問わず100文字以内
- 次の記号の使用は不可(/\:*?”<>|#{}%&~@;)
- アカウント内で同一のコンバージョン名は設定不可
- コンバージョンの種別:今回はウェブページ上での計測なので「ウェブページ」を選択。
「ウェブページ」の他に下記も設定可能です。- 電話発信:電話発信を計測したい場合に設定
- アプリ:アプリ上での計測をしたい場合に設定
- インポート:オフラインでの特定行動を計測したい場合に設定
- コンバージョン測定の目的:今回はお問合せフォームの送信なので「お申し込み」を選択。
設定できる目的は下記参考ページを参照ください。
参考:「コンバージョン測定の目的」について(公式ヘルプページ) - 計測方法:今回は「初回のみ」を選択(後から変更可)
- 自動入札への利用:今回はデフォルトの「する」を選択(後から選択可)
参考:自動入札とは(公式ヘルプページ) - 計測期間:今回はデフォルトの「30日」を選択(後から選択可)
- 1日以上90日以内で設定可能
- 測定期間は7日以上を推奨
- 1コンバージョンあたりの価値:今回は空欄(後から選択可)
- この項目に金額を設定しておくと発生した価値の総計をレポートで確認可能

4.「タグを表示」をクリックしてタグを取得する
- このあとGTMでタグを設置するにあたり、管理画面からCV測定タグ用のソースコード(B)を取得します
- Yahoo!検索広告の初回のタグ設置では「サイトジェネラルタグ(A)」の設置が必要になります
- サイトジェネラルタグ(A)は初回のみの設置のため、2回目以降は設置は必要ありません


GTMでタグを設置する
GTMに移り、タグを設置します。
サイトジェネラルタグの設置(初回のみ)
Yahoo!広告のタグでは、コンバージョンタグ・リタゲタグはサイトジェネラルタグとセットにして配置する必要があります。
そのため、サイトジェネラルタグを必ず設置する必要があります。1つあれば今後引用すれば良いので初回に作成すればその後作成の必要はありません。
すでにサイトジェネラルタグを設置している方は、ここの手順は飛ばしてCV測定タグの設置に移ってください。
1.左メニューから「タグ」をクリック後、右上の「新規」をクリック

2.「トリガー」をクリックし、「トリガーの選択」から「All Pages」をクリック

3.「タグの設定」をクリックし、「カスタムHTML」をクリック
(Yahoo広告 サイトジェネラルタグのテンプレートもありますが、今回はより簡単な方法を取るため割愛します)

4.「HTML」にサイトジェネラルタグ(A)をペースト、「document.writeをサポートする」にチェックを入れて「保存」をクリック
ここでYahoo!広告の管理画面で取得したサイトジェネラルタグのソースコードを使用します。
なんだっけ?という方はこちらに戻ってください。
「保存」をクリックしたらサイトジェネラルタグの設置は完了です。

コンバージョン測定タグの設置
いよいよ本題ですね。
タグが発火する条件となる「トリガー」の作成手順については記事「Google広告のタグ設置」に記載しているため今回は割愛します。
なお、Google広告ですでに設置しているタグを同じ発火条件でYahoo!広告でも設置したい!という場合は同じトリガーを引用できるため新規のトリガーの作成は必要ありません。
1.タグを作成します。左メニューから「タグ」を選択後、右上の「新規」をクリック

2.「トリガー」をクリックしてトリガーを選択
今回は「お問合せフォーム送信完了」を選択します

3.「タグの設定」をクリックし、「カスタムHTML」をクリック
(「Yahoo広告」コンバージョン測定タグのテンプレートも存在しますが、今回はより簡単な方法を取るため割愛します)
参考:コミュニティ テンプレート ギャラリー(公式ヘルプページ)

4.「HTML」にコンバージョン測定のソースコード(B)をペースト、「document.writeをサポートする」にチェック
ここでYahoo!広告の管理画面で取得したコンバージョン測定のソースコードを使用します。
なんだっけ?という方はこちらに戻ってください。
🔥まだ保存は押さないでください!サイトジェネラルタグの出番があります🔥

5.「詳細設定」をクリック、「タグの順序付け」をクリック
Yahoo!広告はソースコードの記入のほかに発火手順を設定する必要があります。

6.「発効する前」のボックスにチェック、「設定タグ」にさきほど作成した「サイトジェネラルタグ」を選択
Yahoo!広告のタグでは、サイトジェネラルタグ→コンバージョンタグ・リタゲタグの順番で発火する必要があります。
そのため、「発効する前」に「サイトジェネラルタグ」が配信されるように設定します。

7.「保存」ボタンをクリック
これでタグの設置は完了です。お疲れ様でした!

その後の作業
公開作業
タグの作成は完了しましたが、GTMの「公開」を行うまで、設定が反映されず計測されません。
コンバージョンテスト
公開前に必要な作業として「コンバージョンテスト」があります。コンバージョンテストとは、設置したタグが正常に発火をするか確認するものです。
プレビューモード(タグは公開前だが、設定が反映されたときの動作を確認できる状態)でコンバージョンテストを行いますが、テストの方法についても案件ごとに取り決めが異なるため事前に確認をお願いいたします。
まとめ
Yahoo!広告とGoogle広告の大きな違いは「サイトジェネラルタグ」の存在です。
サイトジェネラルタグがなくてもコンバージョン測定タグが有効になっている場合もありますが、正常な動作を担保するために必ずサイトジェネラルタグ→コンバージョン測定タグの順で発火するように設定をお願いします。
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