【YouTube広告】地域ごとに必要な予算目安を算出する方法

【YouTube広告】地域ごとに必要な予算目安を算出する方法

YouTube広告を実施する際にどの程度の予算で実施するべきなのか迷う人も多いのではないでしょうか。

YouTube広告のプランニングに使える「リーチ プランナー」という機能もありますが、地域は「関東」「関西」「中京」の3エリアでしか算出できません。

この記事では、「リーチ プランナー」での算出方法と、「リーチ プランナー」で算出できない地域に絞って広告を配信する際にどの程度の予算を用意すればよいかの目安を算出する方法の2つを紹介いたします。

(なお、「リーチ プランナー」を利用するには申請が必要です。申請のためにはGoogle広告の運用サポートを受ける必要があります。)

参考:リーチ プランナーについて(公式ヘルプページ)
参考:Google広告コンサルタント(公式ページ)

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リーチ プランナーで算出する方法(関東・関西・中京圏のみ)

Google広告の「リーチ プランナー」を使うと、指定の予算や指定の期間で、指定したオーディエンスに対してYouTube広告を配信した際の予測を見ることができます。各指標の予測を参考に必要な予算目安を得ることができます。

リーチ プランナーの注意点

「リーチ プランナー」を利用するは注意が必要です。

  • あくまで予測で、具体的なパフォーマンスや成果を保証するものではない
  • 地域は「関東」「関西」「中京」の3エリアしか指定することができない

「リーチ プランナー」の予測で算出した通りの設定で広告を配信したものの、実際の結果は大きく異なっていたということは私の経験でもありました。結果と予測が大きく異なる場合もあることは念頭に入れておきましょう。

リーチ プランナーで算出する方法

「リーチ プランナー」で地域ごと(関東・関西・中京のみ)の予算を算出する具体的な方法をご紹介します。

①「ツールと設定」画面から「プランニング」の「リーチ プランナー」を選択

②「新しいプラン」を選択

③「地域と通貨」から「使用するチャネル」を選択

④期間やユーザー属性、地域、予算、オーディエンスなどを指定する

この画面で以下の項目を指定します。

  • 期間
  • ユーザー属性
    • 性別、年齢
  • サブエリア
    • 関東、関西、中京
  • 予算
  • オーディエンス
  • ラインナップ
    • 配信するYouTubeコンテンツの種類
  • デバイス
    • パソコン、タブレット、モバイル、コネクテッドテレビ
  • フリークエンシーキャップ
  • YouTubeキャンペーン

最後に「予測を表示」をクリックします。

⑤結果が表示される

前のページで指定した情報を踏まえた配信予測が表示されます。
画面内で予算の変更を行うと、予測内容もその場で更新されます。

参考:リーチプランナーでYouTubeメディアプランを作成する(公式ヘルプページ)

配信結果から予算を算出する方法

一部の地域に絞って配信を検討する際、「関東」「関西」「中京」以外の地域・粒度で配信したい場合は「リーチ プランナー」は予測できませんが、実際の配信結果と地域毎のターゲット規模を示す数値を利用すれば、相対的に必要予算を算出することができます。詳しく方法をご紹介します。

1.過去の配信結果を用意

まずは過去の配信結果を参照しましょう。期間が離れすぎていると、環境変化の影響が大きくなる可能性があるので、なるべく近い期間で実施した結果を参照してください。

ここでは以下のような配信結果があったと仮定し、これをベースに他の地域での必要予算を算出していきたいと思います。

  • 配信結果例
    • 配信地域
      • 東京
    • 配信期間
      • 1か月
    • 配信金額
      • 1,000万円
    • フリークエンシー
      • 5回

2.地域のターゲット規模を示す数値を用意

次に地域毎のターゲット規模を示す数値を用意します。
ターゲット規模を示す数値として利用できる数値には、以下のようなものがあります。

  • 自社の地域別の受注実績比率
  • 指名検索数の地域別比率
  • デモグラフィック属性の地域別人口比率

できるかぎり用意した指数の地域別比率と、ターゲットの地域別比率が近しいと思われる数値を選ぶようにしましょう。

3.2つのデータから、相対的に予算を算出する

新しく配信する地域でも、過去の配信時と同程度のフリークエンシーとなることを目指して必要予算を算出します。
【予算】÷【ターゲット規模を示す指数】の値が一致していれば、同数のターゲットに対して同数の予算となるという前提で必要予算を算出します。

【計算例】
過去の配信結果と新しく配信したい地域に関するデータを以下とします。

  • 過去の配信時の予算(東京)
    • 1,000万円
  • 東京と神奈川のターゲット規模を示す指数比率
    • 東京:神奈川=10:7
  • 新しく配信する地域の予算(神奈川県)
    • x万円

この場合、x=1,000万円÷10×7=700万円となり、
これが神奈川県の必要な予算目安です。

まとめ

実際には期間の違いでCPM(インプレッション課金)に差が出るなど様々な要因で、狙っていたフリークエンシーと差が出るといったことが起こりえますが、この算出方法の結果を参考にすれば、配信した地域に対して、予算が多すぎた、予算が少なすぎたといった状況を少しでも減らすことができるかと思います。

特に地域を絞って配信したいが、「リーチ プランナー」では地域が絞れず予測が出せないという場合にはぜひこの記事の考え方を参考いただければと思います。

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この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

アドオペレーションズ・ストラテジスト/チーフ

室伏 翔太

新卒で大手輸送機器メーカーに入社し、営業職としてキャリアをスタート。国内販売会社における販売店への卸営業の経験を経て、海外営業として海外子会社に対する事業管理、需給調整、製品輸出に従事。 データを活用するアジャイルマーケティングに魅力を感じ、専門性を身に付け、事業を深く理解して価値提供ができる人材になりたいという想いからオーリーズへの入社を決意。

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