【新SA360】カスタム目標で複数のCV値を組み合わせて重みづけをする方法

【新SA360】カスタム目標で複数のCV値を組み合わせて重みづけをする方法

2022年初頭に発表されたSA360のリニューアル

アカウント階層の仕組みやレポートのUI変更など、複数のアップデートがありました。

今回の記事では、オフラインコンバージョンの設定に関わる下記の項目について解説します。

  • 新SA360で複数のCVの価値を設定し、それらを足し合わせたものを学習対象とする方法

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「SA360」とは?

「SA360」は、”Search Ads 360”の略称で、複数の広告媒体やメディアチャネルでの検索広告を効率的に管理できるツールです。

Google広告、Yahoo広告、Microsoft広告など主要媒体と連携しており、複数のキャンペーンを一元管理して入札戦略・単価を設定できるほか、媒体を横断してキーワードや広告の配信実績を確認することもできます。

「SA360」を活用したオフラインコンバージョンの設定方法については下記の記事をご参照ください。

新「SA360」での複数CVの重みづけ設定

旧「SA360」では数式列で複数のCV(コンバージョン)を組み合わせ、それを入札戦略で目標に設定していました。例えば、A、BというCVにそれぞれ1000円、500円の価値を割り当てる場合は、To_Money(1000c:”A” + 500c:”B”)というような数式列を作成していました。

(かっこ内の数値を価値として利用するための関数c:”” : ””内にCV名を入れることでCVとして認識されるという数式列のルールを利用しています。)

新「SA360」の設定方法は?

新「SA360」では、旧バージョンと設定方法が大きく変わっています。

アカウントでの設定①:コンバージョンの値を設定する

まず、アカウントでCVごとの価値を設定します。

画面右上の「ツールと設定」から「コンバージョン」をクリックします。

「コンバージョン」画面で、使用するCVをクリックすると以下のような画面になります。

この画面で、「値」の欄で「すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる」を選択し、任意の値を設定します。この値はキャンペーン側の設定で変えることもできるので、適当な値でも大丈夫です。

アカウントでの設定②:カスタム目標を作成する

コンバージョンの画面で、下部の「カスタム目標」のタブを開き、「カスタム目標を追加します」をクリックすると以下のような画面が出ます。

使用するコンバージョンすべてにチェックをし、適当な名前をつけて保存します。

キャンペーンでの設定①:コンバージョン目標を設定する

キャンペーンの設定画面の「コンバージョン目標」のタブで「検索広告360」を選択し、上記のように「キャンペーン固有の目標を使用」を選択したうえで、アカウントでの設定②で作成したカスタム目標を選択し保存します。

キャンペーンでの設定②:カスタム変数を調整する

同じくキャンペーンの設定画面から「カスタム変数の調整」のタブを開き、以下のように設定します。

  • 青色の+ボタンを押し、出てきた以下の画面の「コンバージョンアクション」の欄で使用するコンバージョンを1つえらぶ
  • 同画面で値の調整を行い、保存する
    • 追加を選択すると、アカウントでの設定①で設定した値にこの画面で入力した値が加算されます。
    • 乗算を選択すると、アカウントでの設定①で設定した値にこの画面で入力した値が乗算されます。
    • 設定を選択すると、アカウントでの設定①で設定した値は無視され、この画面で入力した値が使用されます。

使用するすべてのコンバージョンで上記の作業をおこないます。

参考:カスタムコンバージョン列を作成する(公式ヘルプページ)

設定時の注意点

「カスタム目標の作成」「コンバージョン目標の設定」を行わないと、それ以外で設定ができていてもキャンペーンの運用調整に使用されないので注意してください。

まとめ

以上が新「SA360」の設定方法です。旧「SA360」の数式列での設定とくらべて煩雑ですが、キャンペーンごとに細かな設定ができる点では優れています。

SA360でオフラインコンバージョン運用を行う際にはぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

アドオペレーションズ・ストラテジスト

田中 智

政策シンクタンクに研究員として入社。地方公共団体をクライアントとし、人口減少・超高齢社会といった社会的課題を抱えた都市政策・都市計画における計画策定、制度構築、各種調査業務に取り組む。その後、今後10年で社会を変えうる分野において活躍したいという志を持ち転職を決意。検証と学びによって最適解へと近づくアジャイルマーケティングの考えに共感し、オーリーズへと入社。

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