楽天TDA「エクスパンション」とは?利用する際の注意点も解説

楽天TDA「エクスパンション」とは?利用する際の注意点も解説

この記事では、楽天市場に出店している方向けに、楽天市場で利用できる広告機能の一つ「TDA-EXP(エクスパンション)」の機能と、実施する際に注意したいポイントについて解説します。

2023年11月に実装され、すでに利用されている方も多いかもしれませんが、「TDAエクスパンションにはまだ挑戦していない」「試してみたいけれど注意点が気になる」といった疑問を抱いている方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、TDAエクスパンション広告の基本的な機能の解説から具体的な利用方法、注意点までを紹介します。TDAエクスパンション広告を理解し、自店舗において実施すべき施策かどうかの判断に役立てていただければ幸いです。

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楽天TDA広告の「エクスパンション」とは?

まず従来の「楽天TDA広告」は、楽天市場に出店している店舗が、任意のバナー広告を楽天グループ(楽天が提供するサービス)内のバナー掲載位置へ配信できる機能です。

一方、TDAエクスパンション広告は楽天グループ外へバナー広告を配信できる機能です。楽天のサービスを普段利用していない人や、楽天のサービスを利用しているが滞在時間が短いユーザーにも商品や店舗のアピールすることができ、売上アップが期待できます。

同様に、楽天RPP広告にも楽天グループ外へ広告を配信できる、楽天RPP-EXP広告が2024年5月に実装されました。詳しくはこちらをご覧ください。

楽天TDAエクスパンションで配信されるクリエイティブ

楽天TDAエクスパンションでは、店舗のRMS(Rakuten Merchant Server)に登録商品の画像とと掲載原稿が連動し、自動で広告クリエイティブとして配信されます。 そのため、TDAエクスパンションを配信するにあたり、特別に広告画像等を準備する必要はありません

楽天TDAエクスパンションの配信面

※参照RMS 店舗運営ナビ

2024年9月時点、TDAエクスパンションが配信される楽天グループ外の配信面は以下のとおりです。

  • Facebook
  • Instagram
  • Metaが提携しているオーディエンスネットワーク

年代を問わずSNSの利用者や利用時間は増加しているため、楽天TDAエクスパンションを通じてMetaが持つ膨大なユーザーに情報を届けることは、ユーザーを獲得する上で有効な手段といえます。

日予算・配信ターゲット・入札戦略が調整可能

楽天TDAエクスパンションでは日予算、配信ターゲット、入札戦略の調整が可能です。上記の3項目のみ設定すれば配信が可能で、広告クリエイティブは自動で選択されるため用意の必要がなく、配信準備は非常に簡単です。

具体的な配信開始の手順は次をご覧ください。

楽天TDAエクスパンションを利用するには?

ここから楽天TDAエクスパンション広告を利用するための具体的な手順を説明します。

①RMSトップ(メインメニュー)

RMSトップにアクセスします。

②「広告・アフィリエイト・楽天大学」から 「広告(プロモーションメニュー)」をクリック

「広告・アフィリエイト・楽天大学」を選択した後、「広告(プロモーションメニュー)」をクリックします。

③「ターゲティングディスプレイ広告-エクスパンション」をクリック

メニューの中から「ターゲティングディスプレイ広告-エクスパンション」を選択します。

④「キャンペーン」タブを選択し「新規登録」をクリック

「キャンペーンタブ」を開き、その中の「新規登録」ボタンをクリックします。

⑤キャンペーンの新規作成

上述のステップで新規登録画面に移行し、次の操作を行います。

  • 任意のキャンペーン名を設定
  • 入札戦略「クリック重視」「ROAS重視」から目的にあったものを選択
  • 「継続日予算」を入力
  • キャンペーンステータスを「有効」に設定
  • ターゲティング設定を「ユーザー最適化配信」「リターゲティング配信」「ブロード配信」から目的にあったものを選択

以上でTDAエクスパンション広告を配信する準備は整いました。

楽天TDAエクスパンション広告を利用するメリット

楽天TDAエクスパンション広告を利用する最大のメリットは、RMS(Rakuten Merchant Server)からMeta広告面へ簡単に広告を配信できることです。

配信面が拡大することで次のようなメリットがあります。

  • 楽天ユーザー以外にも商品や店舗をアピールできる
  • 楽天ユーザーが楽天サービスを使用していない時間にも商品や店舗をアピールできる

通常、InstagramやFacebookに広告を出稿するには、Meta広告の管理画面でターゲティングや広告文言の設定などを行う必要があります。楽天店舗の運営は商品登録やセール、イベント対策など多岐にわたる業務があるため、限られた人員で対応しなければならない場合も多いです。

店舗運営に加えてMeta広告の運用までカバーするには負担が大きい可能性もあるでしょう。

SNSの利用時間や滞在時間が増加している傾向にあり、TDAエクスパンションを通じてMetaの広告面にも簡単に配信できることは、効率的な売上向上に期待できます。

楽天TDAエクスパンション広告を利用する際の注意点

TDAエクスパンション広告は、簡単な設定で楽天市場外のユーザーにも広告表示が可能な便利な新機能です。新たな顧客獲得施策を検討する際に適した選択肢のひとつです。

ただし、TDAエクスパンションを利用するにあたり、注意点もあります。

既に出稿しているMeta広告と配信が重複する可能性がある

楽天市場の店舗以外に自社EC店舗を保有し、そちらの宣伝としてMeta広告を配信している場合、TDAエクスパンション広告が重複して配信される可能性があるため注意が必要です。

「Meta広告でもTDAエクスパンション広告であっても、ユーザーが自社商品に興味を持ち、広告経由で売上が上がれば問題ないのでは?」と思うかもしれません。

しかし、楽天市場やAmazonのようなマーケットプレイスでは、自社ECサイトとは異なりプラットフォームごとの『販売手数料』がかかるため、利益率が異なります。

利益率を考慮すると、既にMeta広告から自社EC店舗への導線がある場合、TDAエクスパンション広告を配信するかどうかは慎重に判断する必要があります。

「TDAエクスパンション広告でMetaに広告を出したいが、より戦略的に配信したい」とお考えの場合は、EC専門のコンサルタントチームがあるオーリーズまでご相談ください。

まとめ

TDAエクスパンション広告は楽天RMS内でMetaの広告枠へ簡単に広告配信ができる便利な新機能です。

ただし、店舗の状況に応じて自社EC店舗の広告戦略と照らし合わせ、慎重に検討することをおすすめします。

オーリーズでは楽天広告のコンサルティングに加え、Google、Yahoo!、Microsoft、CriteoなどEC事業者に必要な広告媒体の豊富な支援実績を持つコンサルタントが在籍しています。

「楽天市場での広告のみを行っているが、自社EC店舗の広告にも力を入れたい」と考えている方には、楽天広告に限定せず売上最大化のお手伝いが可能です。

EC事業の売上を最大化する上で、自社だけでは限界を感じる場合はお気軽にご相談ください。

楽天内の検索連動型広告「RPP広告」の特徴や、ECモール広告の基本を振り返りたい方はこちらもご覧ください。

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この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

アドオペレーションズ・ストラテジスト

若松 五大

在学中に都内レコーディングスタジオでインターンを開始し、その後レコード会社や芸能事務所、キャスティング会社などで営業、制作ディレクターとして従事。クライアントの販促施策・PR施策にキャスティングディレクターとして関わるうちに、よりクライアントに近い立場と手法で課題解決に向き合いたいと感じ転職を決意。営業から広告運用までの全工程に携われるスタイルと、組織文化に惹かれオーリーズへ入社。

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