【検索広告】除外キーワードの設定方法と注意したいポイント

【検索広告】除外キーワードの設定方法と注意したいポイント

検索広告のマッチタイプには完全一致・フレーズ一致・部分一致があり、この中で拡張性の高いキーワードは部分一致です。

部分一致は関連したキーワードを幅広くカバーできる一方、拡張性が高いために成果に結びつきにくいキーワードにも広告が表示されてしまうことがあります。

「成果に結びつかないキーワードで多くのコストが出てしまった…!」という事象を防ぐために「除外キーワード」の設定が必要です。今回は「除外キーワードの設定方法と注意点」をご紹介します。

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除外キーワードとは

除外キーワードとは、その名の通り登録した語句を含むキーワードに対して広告が表示されないようにする機能です。

Google広告ヘルプ:除外キーワードについて

除外キーワードを設定するのは、意図としない検索語句での広告表示を防いで、費用対効果を高めるためです。

成果に結びつかない広告表示をゼロにすることは難しいですが、除外キーワードを設定することで減らすことは可能です。

上記の図の場合では、ネイルやエステの予約をしようとしているユーザーにヘアサロンの広告が表示されてしまっては予約につながりませんし、広告をクリックしたユーザーは混乱してしまいます。

除外キーワードを設定することで、広告主はより広告の費用対効果を高めることができ、ユーザーは本当に必要な情報が得られます。除外キーワードは広告主とユーザー双方にメリットのある機能と言えます。

除外キーワードの設定方法

Google広告の除外キーワード設定法

除外キーワードはアカウント、キャンペーン、広告グループ単位で設定することができます。

1.アカウント単位で設定する方法

①管理者メニューのアカウント設定内の除外キーワードメニューから「+」を選択

②表示されたPOPUP画面に除外キーワードを入力して「保存」を押す

➂設定した除外キーワードが除外キーワード一覧に登録されたことを確認

※1つのアカウントにつき除外できる除外キーワードは最大1,000 個までとなります。

参考:アカウント単位の除外キーワードについて(Google公式サイト)

2.キャンペーン・広告グループ単位で設定する方法

①除外キーワードのメニューから「+」を選択

②除外キーワードを追加するキャンペーン(広告グループ)を選択し、除外したいキーワードを入力後「保存」を押す

※キーワードは1行につき1つずつ

キーワードの入力方法によってマッチタイプが異なりますので下記図を参考にしてください。

参考:キャンペーンに除外キーワードを追加する(Google公式サイト)

Yahoo!広告の除外キーワード設定法

①対象外キーワードのメニューから「+対象外キーワード追加」を選択

②対象外キーワードを入力し、マッチタイプを選択して「キーワードを追加」してから「作成」を押す

参考:対象外キーワードについて(Yahoo!広告公式サイト)

除外リストを活用して効率化

キャンペーン単位の除外キーワードの管理には「除外リスト」の活用がおすすめです。

Google広告とYahoo広告それぞれ、メニューから除外キーワードリスト(対象外キーワードリスト)の作成ができます。

リストを作成し、キャンペーンに紐づけることでリスト内の除外キーワードを適用できます。

「全てのキャンペーンで除外したい」というキーワードがある場合には「全体除外リスト」の作成をして紐づければ管理も効率的です。新しいキャンペーンを作成した場合は紐づけを忘れずに!

参考:除外キーワード リストを作成してキャンペーンに適用する(Google公式サイト)
参考:対象外キーワードリスト(Yahoo!広告公式サイト)

除外キーワードを設定する際の注意点

マッチタイプの違いに注意

検索キーワードの登録時にもマッチタイプは重要な要素の1つです。ただし、登録時のマッチタイプと除外のマッチタイプは同じではないので注意が必要です。

通常のキーワードは類義語や表記揺れ、誤字脱字なども表示対象になるのに対して、除外キーワードの場合は類似拡張がされないので、類義語や表記揺れなどはそれぞれを除外キーワードとして追加しなければなりません。

この違いを理解していないと「除外キーワードを登録したはずなのに広告表示がされている!」という事象が発生してしまいます。

Google広告ヘルプ:除外キーワードについて
対象外キーワードのマッチタイプ(Yahoo!広告公式サイト)

キーワード例:「ビジネスシューズ」

キーワード「ビジネスシューズ」の場合は以下のようになります。

上の画像が登録キーワード、下の画像が除外キーワードの場合の表示例です。「〇」がついている検索語句は広告が表示され「×」は広告が表示されません。

除外キーワードの場合、登録キーワードではカバー範囲となるひらがなやカタカナだけでなく類義語にも拡張はされません。

特に部分一致は登録キーワードの際とギャップが大きいので、登録時と除外時は仕様が違うことだけでも覚えていただき、設定時にこの記事も戻ってきていただけたら幸いです。

ケーススタディ:他社からの除外依頼キーワードに取り扱っている商品のフレーズが含まれていた!
ある日、「A社の商品を検索した際に広告が表示されているのでキーワード除外をしてほしい」という依頼がきました。 除外依頼のあったキーワードの中には自社で取り扱っている商品名のフレーズが含まれています。 自社の商品が除外されないようにしたい場合、どのような除外をするべきでしょうか?

《希望除外キーワード》
プレミアム モイストクリーム
《自社で取り扱っている商品》
オーリーズ モイストクリーム

《回答》
プレミアム モイストクリーム:部分一致
→上記キーワードを部分一致で除外した場合、「プレミアム」と「モイストクリーム」という2つのワードが含まれているときのみ除外対象となり、キーワードに一部の語句(モイストクリーム)のみが使用された場合には除外対象にならない

除外のルールを決めておく

先ほど「除外キーワードの場合は類似拡張されないためそれぞれを除外キーワードとして登録する必要がある」とお伝えしました。

とはいえ、複数の除外対象キーワードを類義語や表記揺れまで1つ1つ除外設定をするのでは時間がいくらあっても足りません。

そのため除外するルールをあらかじめ決めておくことで効率よく除外キーワードの選定を行うことができます。

📌 おすすめルール
①関連性の低い(コンバージョン)キーワードの場合
②相対的に見て広告費が多く使われているがコンバージョンがついていない(少ない)の場合

①は言わずもがなですが、②は「1か月間で〇〇円以上コストを使用していて、コンバージョンが●件以下」「CPCが〇円以上で、コンバージョンが●件以下」などの一定の基準を設けて効率の低いキーワードを除外する方法です。

コストやCPC、コンバージョンの件数の基準は広告主によって異なりますのでExcel等でコスト降順、CPC降順などに並び変えて基準を見つけてみてください。

基準が決まっていることで効率的に作業することが可能ですが、ただ機械的に除外すれば良いということではありませんのでご注意ください。

判断に迷ったキーワードなどは控えておいて1,2か月様子を見て最終判断するのもおすすめです。

まとめ

今回は除外キーワードの設定方法と注意点についてご紹介しました。

除外キーワードは広告のパフォーマンス最大化には欠かせない機能ですが、登録時と除外時では仕様が異なり設定方法を誤ると「除外キーワードを登録したはずなのに広告表示がされている!」ということが発生しますので今一度ご注意くださいませ。

除外キーワードは自分ひとりで作業をしていると視野が狭くなりがりです。「本当にこのキーワード除外していいんだっけ?」「漏れている視点はないか?」など定期的に他のメンバーに確認してもらってみてくださいね。

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この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

アドオペレーションズ・ストラテジスト/チーフ

吉川 千咲

新卒にて大手損害保険会社へ入社し、営業職としてキャリアをスタート。代理店の保険販売サポート、マネジメント業務に従事。クライアントワークを通じて、スキルの幅を広げ、より深い領域で支援・課題解決ができる人材になりたいという想いからオーリーズへ入社。広告主、ユーザ双方に価値のある広告運用のプロフェッショナルを目指し邁進中。

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