【購入者向け】Amazonビジネスとは?業務用の備品発注を行うメリット・デメリットを解説

【購入者向け】Amazonビジネスとは?業務用の備品発注を行うメリット・デメリットを解説

大手ECモールのAmazonといえば、日本のみならず世界的にも有名なネットショップです。
実はAmazonには個人向けサービスの他に「Amazonビジネス」という法人・個人事業主向けのサービスがあることはご存知でしょうか?
この記事では、Amazonを購入目的で利用するビジネスユーザー向けに、Amazonビジネスの概要とメリットデメリット、アカウント開設の方法について要点をまとめています。
「実際Amazonビジネスは個人向けのAmazonと比べて何が良いのか?」と疑問に思っている方はぜひ最後までご覧ください。

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Amazonビジネスとは

Amazonビジネスとは、企業や個人事業主向けに特化した通販サービスのことです。
法人・個人事業主の方であれば、無料で登録ができますが、一般個人は登録ができません。
ビジネス向け商品の品揃えの豊富さだけでなく、法人価格や割引があったり、請求書による後払いが選択できるなど、ビジネス向けならではの機能が用意されている点が特徴的です。
参考:Amazonビジネス(公式サイト)

Amazonビジネスを利用するメリット・デメリット

ここからは、Amazonビジネスで業務用の備品発注を行うメリットとデメリットについて具体的に見ていきます。

Amazonビジネスのメリット

1.法人価格や数量割引・累積購入割引など、商品購入のコストを抑えられる

Amazonビジネス最大のメリットの1つは購入する商品のコストを抑えられる点です。
Amazonビジネスは、ビジネスユーザー向けに特化しているプラットフォームであるため、大量発注などを見越した様々な割引があります。
個人向けのAmazonのサイトで購入するよりも安価に購入できることが多いため、業務用の備品をまとめて発注する場合にはおすすめできます。

2.会計・経費精算サービスと連携できる

Amazonビジネスで商品を購入する場合、購買情報は会計・経費精算サービスにデータ連携またはインポートすることが可能です。
free会計や楽々清算など、代表的なサービスと情報連携ができるため、発注・経理担当者の作業負担を減らすことが可能です。
参考:会計・経費精算サービスとの連携(公式サイト)

💡 連携可能なソフト・サービス例
クラウド会計ソフト…freee会計、弥生会計、etc…
経費精算サービス …HRMOS経費、楽々精算、etc…

3.請求書による後払いもOK

Amazonビジネスでは、請求書払いが利用可能で、請求書払いは手数料無料で1ヶ月分の購入代金をまとめて後払いできます。
請求書は月でまとめて1枚、または注文ごとに発行が可能です。月ごとの経費申請や、年度末の決算など経理担当の手間を減らし、業務効率の向上にも繋がります。
参考:請求書払い(公式サイト)

4.1アカウントで複数ユーザーが利用可能

Amazonの個人アカウントでは利用できるのは本人のみですが、Amazonビジネスアカウントであれば、複数のユーザーを登録することが可能です。
プランによって登録できる人数が異なりますので、会社の規模や部署、担当者の人数などに応じてプランを選択しましょう。
※Amazonビジネスアカウントのうち、後述する一部のプランのみ1アカウント1ユーザーのみのためご注意ください。

また、Amazonビジネスでは「グループ」の登録ができるので部署やチームごとにユーザーを管理することもできます。
参考:ビジネスアカウントのグループ(公式サイト)

5.インボイス制度への対応

Amazonビジネスでは、注文履歴画面や購買データ画面からインボイスをダウンロードできるなど、インボイス制度に対応した各種機能があります。
参考:インボイス制度導入に関するAmazonビジネスでの対応(公式サイト)

Amazonビジネスのデメリット

1.個人事業主は書類の提出が必要

個人事業主は、以下のいずれか1点の書類の提出が必要です。審査に落ちるケースはほとんどないと言われていますが、画質に注意して読み取れるように準備することをお勧めします。
また、書類には税務署の押印が必要のため注意が必要です。
参考:個人事業主のお客様にご提出いただく書類(公式サイト)

💡 個人事業主の場合提出が必要な書類
 確定申告書B(サンプル): コピー1部
 開業届出書(サンプル): コピー1部
 過去2年以内の所得税青色申告決算書(サンプル) : コピー1部
 過去2年以内の青色申告承認申請書(サンプル) : コピー1部
 過去2年以内の収支内訳書(サンプル): コピー1部
 営業許可証 – 飲食業、小売など(サンプル): コピー1部
 施設所開設届出書 – 医療センター、診療所など(サンプル): コピー1部

2.購入者制限のある商品があるので注意

Amazonビジネスには特定の購入者による購入者制限がある商品があります。
購入者制限とは、不特定多数の第三者への転売を防止するために定められている購入制限の規定です。
例えば、医薬品を大量に購入し、転売することはAmazonビジネスでは全ユーザー禁止されています。
これは取り扱いに十分注意を要する、薬剤師から対面で指導を受ける必要があるためです。医薬品以外にも一部の商品が制限がありますのでチェックしておきましょう。
参考:購入者制限のある商品に関する細則(公式サイト)

購入者制限のある商品対象者
第一類医薬品全サービス利用者
指定第二類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品および動物用医薬品薬局開設者、医薬品の製造販売業者、製造業者もしくは販売業者、または病院、診療所もしくは飼育動物診療施設の開設者
高度管理医療機器等・特定管理医療機器高度管理医療機器等、特定管理医療機器の製造販売業者、製造業者、販売業者、貸与業者もしくは修理業者または病院、診療所もしくは飼育動物診療施設の開設者
酒類消費者、料飲店営業者(料理店等酒類を専ら自己の営業場において飲用に供する営業を行う者)または菓子等製造業者(酒類を菓子、パン、漬物等の製造用の原料として使用する営業者)以外の者
米穀等米穀等の販売、輸入、加工、製造または提供の事業を行う者(食糧法による米穀販売の届出を行った者を含みます。)
肥料肥料の生産業者、輸入業者、販売業者
特定牛肉特定牛肉の販売業者、特定料理提供業者、その他第三者への提供を予定する者

出典元:Amazonビジネス ヘルプ

Amazonビジネスと他のECモールとの比較

Amazonビジネス以外にも、楽天市場やYahoo!ショッピングなど主要なECモールは複数あります。
ここからは、他の主要なECモールと比較したときに、Amazonビジネスの特徴と言える点について解説していきます。

ターゲット市場と商品の種類

Amazonビジネスは法人や個人事業主向けに特化しており、業務用商品や大量購入に適した商品を提供しています。
他のECモール(例えば楽天市場やYahoo!ショッピング)は、一般消費者向けの商品の品揃えが豊富で、ビジネス向け商品には限定されていません。
一方で、Amazonビジネスはビジネス向けの商品に特化しているために、ビジネス目的の利用者が多いです。
ビジネス向けの商品と利用者が多いため、効率よくビジネス向けの商品を購入することを考えると、ビジネスユーザーに特化したプラットフォームといえます。

価格設定と割引機能

Amazonビジネスでは法人価格設定や数量割引などの機能があり、ビジネスユーザー向けにカスタマイズされた価格体系を提供しています。
他のECモールでは個人消費者向けの価格設定が主流で、ビジネスユーザー特有の割引体系はAmazonビジネスに限られています。

配送と物流サービス

AmazonビジネスはAmazonの広範な物流ネットワークを活用し、迅速かつ効率的な配送を実現しています。
Amazonには『デリバリーサービスプロバイダ(DSP)』と呼ばれる配送業者によるネットワークがあり、自社開発のアプリを連携させることで配送効率の向上につなげています。
一方で、他のECモールも配送サービスを提供していますが、Amazonのようなグローバルな物流インフラを持つ場合は少ないです。
Amazonビジネスはグローバル単位で物流インフラが強いため、ビジネスの繁忙期と呼ばれる年度末や新年度などにもユーザーに最短での配送が可能となります。
(通常は商品を発送してから届くまでには1-4日かかります。)

Amazonビジネスの利用料金とプラン

Amazonビジネスを利用するにあたっての料金プランを記載します。料金は下記5つのプランに分かれています。

参考:Businessプライム会員プラン(公式サイト)

<プラン共通の特徴>
1. お急ぎ便や当日お急ぎ便は利用無料
数千万点の対象商品のお急ぎ便や当日お急ぎ便が何度でも無料で利用可能です。対象商品はプライムのロゴでお探しください。
2. お届け日時指定便が無料
数千万点の対象商品のお届け日時指定便(商品をお届けする日時をご指定いただける配送オプション)が何度でも無料で利用可能です。

以下はプラン別の特徴です。

BusinessプライムDuo

個人での購入とビジネス購入を区別を希望するシングルユーザー、中小企業のオーナーあるいは個人事業主向けの無料のプランです。
最も安価なプランのために、購買分析ダッシュボードと購買コントロールの機能は使用できませんが、使用ユーザーが1人の場合は無料でAmazonビジネスの機能を使用することができます。

BusinessプライムEssentials

年会費5,900円(税込)で、最大3ユーザーまでご利用いただくことができるBusinessプライムの会員プランです。
Businessプライム Duoプランの会員特典に加えて、購買分析ダッシュボードと購買コントロールをご利用いただけます。
最大3人のユーザーまで使用でき、3人以下の人数でAmazonビジネスを利用する場合はもっともお得なプランです

BusinessプライムSmall

年会費13,500円(税込)で、最大10名のユーザーまでご利用いただくことができるBusinessプライムの会員プランです。4人以上~10人以下の人数で使用する際はこのプランが最も適しております。

BusinessプライムMedium

年会費37,800円(税込)で、最大100名のユーザーまでご利用いただくことができるBusinessプライムの会員プランです。11人以上~100人以下の人数で使用する際はこのプランが最も適しております。

BusinessプライムUnlimited

年会費270,000円(税込)で、最大人数の制限なしでご利用いただくことができるBusinessプライムの会員プランです。
金額はプラン別で最も高額ではあるものの、月額22.500円で人数制限なく、レポートや購買コントロールなどを利用できることは利用者にとって大きいメリットと言えることができます。
101名以上の中小企業や大手企業でも利用しやすいプランと考えられます。

Amazonビジネスの料金プランの選び方のポイント

プランを選択する際は利用する人数と金額に応じて選択することをお勧めします。
自社で購買を日常的に担当する方が1人しかいない場合はDuo、各部署の担当者が自分で発注できるようにしたい場合はMediumやUnlimitedなど複数ユーザーでの利用向けプランを選ぶようにしましょう。
例えば、会社内でAmazonビジネスの使用人数が3名以下の場合はBusinessプライムSmall(¥13,500/年)を選択すると良いでしょう。
会社利用で各部署で発注する場合など、それ以上の使用人数を想定している場合は、BusinessプライムMediumやUnlimitedを選びましょう。

Amazonビジネスの登録方法

Amazonビジネスを利用するための手順は以下3ステップで簡単に登録ができます。

1. メールアドレスを登録

まずはAmazonビジネス登録ページへアクセスし「無料登録はこちら」をクリックします。
続いてEメールアドレスを登録後「ビジネスアカウントを作成する」を押します。
その後はAmazonの利用が初めてか否かで登録手順が変わるため、該当する手順で進めていきましょう。

<Amazonの利用が初めての場合>
名前とパスワードを入力して「次へ進む」をクリック。これでメールアドレス登録は完了です。

<既にメールアドレス登録がある場合>
「このメールアドレスは既に個人アカウントで利用中です」と表示されます。
個人アカウントのメールアドレスをビジネスアカウントへ移行する場合はこのまま手続きを進めます。万が一新しいアドレスでビジネスアカウントを作りたくなったら、戻って「Amazonの利用が初めての場合」から設定していきましょう。
これでメールアドレス登録は完了です。

💡 個人アカウントからビジネスアカウントへの移行時の注意点
個人アカウントからビジネスアカウントへ移行してグループ共有した場合、個人アカウントでの個人情報や購入履歴も共有されてしまいます。これらの情報を共有したくない場合は新しいメールアドレスでビジネスアカウントを作成することをオススメします。

参考:ビジネスアカウントに使用するEメールアドレスを選択する(公式サイト)

2.法人・事業情報の登録

アドレスの登録完了後は法人情報登録です。
担当者氏名・会社名・住所などを入力し、個人事業主の場合は以下の必要書類を添付していきます。
担当者氏名と会社名はそれぞれ正式名称を記載。住所は法人の方は本社、個人事業主は事務所の所在地を入力していきます。
一通り入力が終わったら登録完了です。

💡 個人事業主の提出書類(以下のいずれか1点)
・ 確定申告書B(サンプル): コピー1部
・ 開業届出書(サンプル): コピー1部
・ 過去2年以内の所得税青色申告決算書(サンプル) : コピー1部
・ 過去2年以内の青色申告承認申請書(サンプル) : コピー1部
・ 過去2年以内の収支内訳書(サンプル): コピー1部
・ 営業許可証 – 飲食業、小売など(サンプル): コピー1部
・ 施設所開設届出書 – 医療センター、診療所など(サンプル): コピー1部

3.審査・利用開始

登録完了後は審査に移ります。
通常は3営業日以内にamazonから連絡がきますが、連絡がこない場合は問い合わせをしましょう。
審査が問題なく終了したら、Amazonビジネスの利用が可能になります。
参考:ビジネスアカウントの使用を開始する(公式サイト)

Amazonビジネスのまとめ

Amazonビジネスのについて様々な内容を記載しました。重要な部分を整理します。

💡 Amazonビジネスは、企業や個人事業主向けに特化した通販サービスのこと

💡 法人価格や数量割引、累積購入割引など個人向けのAmazonよりさらに安い価格で購入が可能

💡 プランは5つに分かれるため、主に利用する人数に応じてプランを選択

💡 アカウント登録後は審査に3営業日かかるため注意が必要

最後までご覧いただきありがとうございました。本記事で紹介したAmazonビジネスの特徴を押さえたうえで、ぜひ自社にマッチする購買手段なのか検討を進めてみてください。

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この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

アドオペレーションズ・ストラテジスト

宮崎 征弥

新卒にて大手建設会社へ入社し、現場監督や見積業務に従事。超大型工事から小型工事まで大小問わず様々なプロジェクトに携わる中で、よりお客様と近い関係で一貫して業務を行いたいという気持ちが芽生えジョブチェンジを決意。課題解決に向けてお客様と徹底的に向き合って業務に取り組める組織運営の考え方に共感しオーリーズに入社。

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