Facebook広告「配置ごとのアセットカスタマイズ」の設定方法と注意点

Facebook広告「配置ごとのアセットカスタマイズ」の設定方法と注意点

はじめに

Facebook広告には、配置(※)ごとに画像やテキストをカスタマイズできる便利な機能があります。利用目的やユーザーに合わせた効果的な配信が行える一方で、過度にカスタマイズを設定してしまうと意図しない広告も配信してしまう可能性があります。

※配置とは、フィード(Facebookフィードなど)、ストーリーズとリール、Messengerなどの広告を掲載する場所のこと
Meta広告の配置について

この記事では「配置ごとのアセットカスタマイズ」を設定する方法や注意点をご紹介します。

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配置ごとのアセットカスタマイズとは

「配置ごとのアセットカスタマイズ」を設定することで、配信面ごとの各配置に合わせて、同じ広告セット・広告でも配置ごとに異なるアセット(広告の画像や動画、テキストなど)で入稿できます

カスタマイズ機能

  • 異なる画像を使用
    配置ごと、あるいはFacebookとInstagramごとに表示する画像を変更できる
    • 例)Facebookでは商品の画像、Instagramではイメージ画像というように、それぞれ表示する画像を変える
  • 画像や動画のサイズを変更
    配信面ごとに最適な画像アスペクト比にできる
    • 例)ストーリーズで縦型の画像を使用し、ストーリーズらしい表現に
  • 編集した動画を使用
    • 例)Facebookストーリーズの動画の要件に合う短めの動画をアップロードできる
  • 異なるテキスト・見出し・リンク先を使用できる
    • 例)Instagramのフィード面はコメントを長くし、ストーリーズでは短いコピーというように表示を変更できる

配置ごとのカスタマイズが対応していない目的やフォーマットもありますのでヘルプをご確認ください。

配置ごとのクリエイティブを編集するには

管理画面での配置ごとのクリエイティブの編集方法を解説します。

通常のクリエイティブ編集

通常、クリエイティブを編集する際は、下図の赤枠部分を編集することで一括で変更できます。

配置ごとのクリエイティブ編集

下の図の赤枠のえんぴつマークから、配置ごとに画像やテキストを入れ替える編集ができます。

Facebook広告の仕様上、広告単位のクリエイティブよりも配置ごとのクリエイティブが優先されます。

編集は同サイズの配置を一括に行うことも、特定の配置のみ編集することもどちらも可能です。利用目的に合わせて設定してください。

アセットカスタマイズにおける注意点

配置ごとにクリエイティブを設定できるというのは便利である一方、過度に設定してしまうと思わぬ配信事故に繋がってしまうことも。

社内での実例として、「配置ごとのクリエイティブ設定」以外でも配信面別で広告が設定されてしまったケースがありました。

配置ごとのクリエイティブが設定されているか確認

確認方法の1つ目は「カスタマイズクリア」という消しゴムマーク。

2つ目は配置名称の下にクリエイティブがカスタマイズされたマークです。ここを確認することで配置ごとのクリエイティブが設定されているか確認することができます。

広告全体のクリエイティブとメディアごとのクリエイティブに同一のアセットが入っている場合はエラーになります。

広告のコピー時は、設定状況も引きつながれる

広告を新たに作成する際に既存の広告をコピーすることがあります。既存の広告を複製した場合、複製元の設定状況が引き継がれ、配置ごとのクリエイティブにも自動的に適用されます。複製元の設定を必ず確認するようにしてください。

標準エンハンス設定がオンになっている

「標準エンハンス」がオンになっている際に、意図しない広告が配信されたケースがあります。標準エンハンスとは、複数のバリエーションを自動で作成し、それぞれの利用者が最も反応しそうなものを予測してパーソナライズされた広告をする、広告単位で最適化される機能です。

標準エンハンスについて詳しく知りたい方はこちらを参照ください。

意図しない広告が配信されることについてMeta社に問い合わせたところ下記のような回答が返ってきました。

結論から申し上げますと、特定の配置用のテキストが入ることはないとヘルプページに記載されています。ですが、配信される内容についてはコントロールできないのが現状です。 広告編集画面で指定したクリエイティブ(画像、テキストなど)の最適化のみならず、遷移先URLの情報(サイトのdescriptionnaなど)もシステムの最適化対象となります。 つまり、LPのファーストビューの文章が抜き取られてクリエイティブのメインテキストに利用されていることも、過去の事例としてありました。 これについても、システムがより良いパフォーマンスを得るためにユーザーやデバイスごとに最適化するものであり、すべてのユーザーに対して同じ表示がされるものではありません。

以上のことから、標準エンハンスは自由度の高いエンドクライアント、クリエイティブの場合でのみ利用するべきだと考えます。

配信事故を防ぐための対策

広告を入稿する際にその都度、下記のフローで確認するとよいでしょう。

  1. 「カスタマイズのクリア(消しゴムマーク)」を上記キャプチャの赤枠部分から選択、もしくは上位階層で「カスタマイズのクリア」を選択する
  2. 画像は配信面ごとに変更できるので必要に応じて画像の編集
  3. そのほか、反映したいクリエイティブを普段クリエイティブを編集しているところに追加

まとめ

  • 配置ごとのクリエイティブは配信面ごとに内容を変更できるのでよりユーザーに合わせた配信ができる
  • 配置ごとのクリエイティブが自動で反映されるケースが2つある
    • 広告の複製時
    • 標準エンハンスをオン
  • 配置ごとのクリエイティブが設定されているかの見分け方としては、カスタムクリア(消しゴムマーク)が表示されるので、広告入稿時には確認することを推奨

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この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

アドオペレーションズ・ストラテジスト

志村 一太

新卒で住宅関係の専門商社に入社。大手ハウスメーカー/中小規模の住宅建築会社に、建築材料の卸売を行う既存深耕開拓営業に従事。 クライアントワークを通じて、専門性の高いスキルを身につけ、デジタル領域における顧客の課題解決ができる人材になりたいという想いから転職を決意。 「あなたを叶える」の使命のもと、徹底的にクライアントと向き合う姿勢に惹かれ入社を決意。

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