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リスティング広告を始める際の注意点!広告の成果を最大化するために押さえるべきポイントとは?
今回は、リスティング広告を始める際の注意点、広告成果を最大化するために押さえるべき基本ポイントについて解説していきます。
これからリスティング広告の配信を始める広告主の皆様はぜひご一読ください。
目次
リスティング広告の始め方
リスティング広告の始め方の手順は、おおまかに以下のとおりです。手続きがスムーズに進めば、アカウント開設当日から広告を掲載することも可能です。
- アカウント開設
- アカウント設計
- 入稿
- 審査
- 掲載開始
- 運用
審査にかかる時間は最短で5分、長くても1営業日と、アカウントを開設から掲載開始までは短期間で進めることもできます。
参考:広告の審査プロセスについて – Google 広告 ヘルプ
>>「広告運用経験0でも判断できる!運用改善10のチェックポイント」をダウンロードする
リスティング広告の運用方法
リスティング広告でより大きな成果を得られるように運用するためには、どのような方法があるのでしょうか。リスティング広告の運用方法は、主に以下の3つの方法があります。
- 自社で運用する
- 自動運用ツールを使用する
- 代理店に依頼する
広告の予算や、自社人材の有無、ノウハウ等を加味して、最適な方法を選びましょう。それぞれの方法の特徴を解説していきます。
自社で運用する
社内で十分なリソースを確保できるのであれば、自社で広告運用することもできます。ただし、成果を上げるためにはリスティング広告の運用方法を理解している必要があります。
知識を得るまでは大変ですが、長年自社でリスティング広告の運用を続ければ、広告運用のノウハウが蓄積されていきます。そのため、人員が継続的に確保できるならばインハウス運用で完結できるというメリットがあります。広告運用を代理店に依頼している場合、自社でリアルタイムに運用調整を行うことはできませんが、自社運用であれば細かい要望も簡単に反映できることもメリットです。
一方で、自社で運用する方法の注意点も存在します。社内に広告運用の経験者がいない場合は運用ノウハウを0から蓄積することになりますし、独自のメソッドで広告運用を続けた結果、非効率な広告配信を行ってしまう可能性もあります。広告運用の知見者の意見を参考にしながら、比較的早期に広告運用の成果を安定させたい場合は代理店に運用を依頼することも推奨します。
自動運用ツールを使用する
完全に自力で運用するのが難しい場合は、自動運用ツールを使用する方法もあります。自動運用ツールは、リスティング広告のレポートを自動で作成したり、運用そのものを自動化したりもできます。リスティング広告に充てる人材が不足している場合や、複数アカウントでの広告運用を効率化しある程度の成果を得られればよいといった場合におすすめです。
自動運用ツールの注意点としてはあくまで入札調整や予算変更の効率化がメインとなるため、一般的な広告運用で行われるすべての領域がカバーされるわけではないということがあります。具体的にはクリエイティブの制作や改善は別で対応が必要になったり、改善幅もツールでできるまでになってしまうということがあります。
利用を検討する際はレビューを確認したり、自社の広告運用の体制と照らし合わせて適切かどうか判断した上で判断しましょう。
代理店に依頼する
広告代理店に依頼すれば、広告運用に関する以下の業務をサポートしてもらうことが出来ます。
💡 広告代理店にサポートしてもらえる業務例
・アカウントの最適化に関する提案(アカウント構成、ターゲティング、入札戦略など)
・アカウントの運用調整(日予算、入札単価調整、KWや広告の配信調整など)
・クリエイティブ制作(広告文、バナー画像&動画、LP制作など)
・広告成果のレポーティング(課題分析、施策立案)
代理店に運用を依頼するメリットは、以下の2点です。
1.成果向上の観点
ほとんどの代理店は複数の業界や規模のクライアントの運用実績があります。
過去の運用経験から、自社のアカウントに転用できる運用ナレッジを豊富に抱えていたり、既存媒体の機能追加や新規媒体などの最新動向に関する情報も持っています。
これらの情報を自社のみで収集するには膨大な時間がかかりますが、代理店と連携すれば運用のプロフェッショナルに広告運用のサポートを受けることが出来るため、比較的成果向上のスピードを早めることが出来ます。
代理店に広告運用を依頼する際は、過去に自社と類似する企業の運用経験があるかどうか、ないとすれば過去の他社アカウントの運用経験から具体的にどのようなナレッジを提供してもらえそうか確認するようにしましょう。
2.工数の観点
細かい運用調整やクリエイティブ制作、配信成果の分析や改善施策の提案などの業務を代理店にサポートしてもらうことが出来るため、業務工数を削減し他の業務にリソースを割く余剰を作ることが出来ます。
一方で注意が必要なのは、代理店に広告運用業務を丸投げするのではなく「共に成果向上を目指すパートナー」として必要な情報連携やディスカッションを深めていくことが重要です。
代理店の担当者とのコミュニケーションの中で、自社にはない新たな知見や視点を得ることもできますし、将来的にインハウス運用を見据えているのであれば、自社の担当者をMTGに同席させたり、代理店に広告運用に関する勉強会を実施してもらったりするのがおススメです。
一方、代理店にリスティング広告の運用を依頼する場合は運用手数料(相場は広告費の20%程度)が広告費に追加で必要になるため、広告費にかける予算が十分にあり、プロのサポートを受けながらスピーディーに広告成果を最大化したい場合におすすめの手法です。
広告代理店の選び方
自社で運用してもなかなか成果が上がらない、はじめてのリスティング広告の運用をサポートしてほしいといった場合には、リスティング広告代理店を利用する方法もあります。
リスティング広告を運用する代理店を選ぶなら、できるだけ大きな成果を上げられる広告代理店を選びたいものです。選び方のポイントは、以下の5つです。
- 運用手数料
- 運用実績
- 運用体制
- 契約期間
- アカウント開示の有無
ここでは、リスティング広告代理店を選ぶ際のポイントについて解説します。
運用手数料
代理店の運用手数料の相場は、広告費の約20%です。5万円などの固定費用の代理店もありますが、固定費の場合でも100万円など一定の金額以上になると広告費の20%に切り替わるケースもあります。
代理店によっては、運用手数料が10〜15%の場合もありますが、相場よりもあまりにも低い場合は注意が必要です。運用代行の収益が少ない分、対応が悪くなる、優秀な人材を担当者にしてもらえないなどの不利益が生じる可能性もあります。場合によっては、別の費用が発生する可能性もあるため、運用手数料以外の費用にも注目しましょう。
運用実績
代理店を選ぶ際には、これまでの運用実績もよく確認しましょう。運用実績は、これまでに関わった案件の成果の実績や関わった業界などです。リスティング広告は業界によって商材やサービスの訴求方法が変わります。
自社の業界への深い理解があり、成功事例がある広告代理店を選べば、自社のサービスを詳しく説明する必要もなく、ノウハウを活かして運用してもらうことも可能です。運用力や業界理解は、必ず実績ベースで確認しましょう。
運用体制
運用体制は、広告代理店の支援方針や、運用金額、商材の性質によって異なり、営業から運用まで1人が担当する場合、運用専門のコンサルタントなど複数人で運用する場合があります。
あくまで目安ではありますが、比較的小規模の案件(月間の広告費が300万以下、出稿媒体が少ないなど)であれば、担当者が1人でも支援品質を担保しながら業務遂行をしていくことが出来ますが、広告費規模が大きく、出稿媒体が多岐にわたる案件などは、代理店の担当者が複数人で支援しているケースがほとんどです。
代理店の運用体制を測り知るうえで重要な点の一つとして、代理店の運用者1人あたりが担当する案件数があります。1人あたりが担当する案件数が多いほど1案件に避ける工数がどうしても減ってしまいますし、広告成果を最大化するうえでは顧客のビジネス理解が肝要です。代理店担当者が深い粒度まで顧客のビジネス理解をするには一定時間がかかるため、代理店選定の際は担当者1人当たりの案件数が少ない代理店に依頼することをおすすめします。
契約期間
広告代理店の契約期間には最低期間が設けられており、最低6ヶ月〜などとされていることが多いです。これは、リスティング広告は運用を開始してもすぐに成果が出ない場合もあるためです。
契約期間は、双方の申し出がない限り自動延長の場合が多いです。契約期間内に思ったような成果が出ない場合は、途中解約ができる場合もあります。そのため、契約期間の確認の際には、途中解約の可否、違約金の金額なども確認しておくといいでしょう。
アカウント開示の有無
広告代理店では、新規アカウントを開設しリスティング広告の運用代行を始めます。残念ながら、広告代理店の中には運用ノウハウ流出を防ぐために、広告アカウントを開示せず実際の運用状況も開示しない代理店も存在します。広告アカウントを開示しない代理店の中にも広告アカウントの引き継ぎは対応してくれる代理店も存在しますが、アカウントの引継ぎを受け付けないことで解約を拒もうとするような代理店も存在するため、代理店を選定する際は
1.広告アカウントは自社保有なのか、代理店保有なのか?
2.開示請求があったとき、広告アカウントの中身をスピーディーに開示してもらえるのか?
3.解約の際に、広告アカウントの保有権は自社に属するのか、代理店に属するのか?
ということを確認することを推奨します。
費用を払い運用を依頼している広告主には、アカウントの中を見る権利があります。実績や実力のある代理店はアカウントの開示を拒むことはほとんどありません。代理店に依頼する際には、アカウント開示の有無を確認しましょう。
リスティング広告にかかる費用
少額から出稿できるリスティング広告広告ですが、実際に運用するためには費用もかかります。リスティング広告を運用する際にかかる費用には、以下があります。
- LP制作費
- 運用手数料
- 広告費
リスティング広告にかかる費用を、具体的に解説します。
広告費
広告費は出稿する商品やサービスによって異なるため、一般的な相場はありません。リスティング広告に注力している場合や商材が高単価の場合は月数千万円の予算を設定している場合もあります。
また、リスティング広告には最低金額が決まっていないため、予算を自由に設定できます。個人事業主や小規模企業の場合は月数万~数十万円程度で運用している場合もありますが、広告費にいくらかけるべきか予想できない場合は代理店に問い合わせて適正予算がいくらになるのか相談するのもよいでしょう。
運用手数料
自社でリスティング広告を運用する場合は不要ですが、運用を代理店に任せる場合は運用手数料が必要です。運用手数料の相場の平均は広告費の約20%です。例えば広告費が100万円/月の場合は、20万円が月間の運用手数料となります。
LP制作費
LPとは、リスティング広告をクリックした際に遷移するWebページのことです。リスティング広告を出稿する際に、LPがない場合は制作するための費用が発生します。
LPは、お問い合わせや会員登録、商品購入などのコンバージョンへとユーザーを誘導するためのページです。リスティング広告と組み合わせることにより、大きな成果を発揮するためには魅力的なLPの作成が必要不可欠です。
LP制作費の相場は、約30~100万円です。LPを自社で作成する場合は費用はかかりませんが、LP制作には知識とノウハウが必要です。知識とノウハウがない場合や対応できる人員がいない場合は外部へ依頼しましょう。
リスティング広告にかける予算の決め方
実際にリスティング広告を運用する前には、予算を決める必要があります。予算配分を間違えれば、広告費が不足して配信が停止する、予想以上に広告費が高騰するなどのリスクもあります。ここでは、リスティング広告にかける予算の決め方を3つ解説します。
キーワード・クリック単価から決める
配信したいキーワードが決定している場合は、クリック単価から予算を決める方法があります。クリック単価の相場は、出稿する商品やサービスの内容、市場規模、時期などによって違います。クリック単価が高ければ、その分予算も高くなります。
設定する予定のキーワードは、Googleの提供するキーワードプランナーでクリック単価のおおよその相場を確認できます。例えば、クリック単価の相場が500円で想定クリック数が300回の場合は、以下の計算式で予算を計算できます。
500円(クリック単価の相場)×300回(想定クリック数)=150,000円(予算)
目標CV単価・目標CVから決める
目標とするコンバージョン単価、コンバージョン率が明確に決まっている場合は、次の計算式によって予算を決められます。
目標CV単価×目標CV=予算
例えば、目標コンバージョン単価が5,000円でコンバージョン数が100件の場合、予算を500,000円に設定します。
5,000円(目標CV単価)×100件(目標CV)=500,000円(予算)
目標コンバージョン単価とは、コンバージョンを1件得るために必要な費用であり、粗利などから逆算して仮で設定しましょう。
売上目標から決める
売上目標から予算を決定する方法もあります。売上目標から予算を決める場合は、売上額の何%を広告費にするかを決めることで予算を設定できます。例えば、売上目標が1,000,000円で20%を広告費とした場合は、以下の計算式で計算し、予算は20万円となります。
1,000,000円(売上目標額)×20%(広告費の割合)=200,000円(予算)
リスティング広告の費用対効果の計算方法
リスティング広告の費用対効果を測る場合は、まずリスティング広告を出稿する目的を明確にする必要があります。例えば、商品やサービスの購入を促す目的の場合はユーザーが購入した時点が目的地となります。
Webサイトへの流入を目的としている場合は、広告のクリック数を目的地としてもいいでしょう。費用対効果を計算し、目的を達成するためにかかった広告費用が成果に対して見合っているかによって、良し悪しを判断しましょう。
費用対効果の計算方法には、主に以下の2つの計算方法があります。
- ROAS
- ROI
これらの2つの計算方法はよく似ていますが、基準としている数値が異なります。それぞれの違いを理解し、正しく活用しましょう。順番に詳しく解説していきます。
ROAS
ROASとは、広告の費用対効果を示す重要な指標の一つで、広告費に対してどれだけの売上が発生したのかを図る指標です。
「ROAS=広告経由で発生した売上÷広告費(手数料含む)×100(%)」
ROASを利用すれば、広告費1円単位の売上を数値化し、広告費の回収率を算出できます。ROASが高い広告ほど、費用対効果が高い広告となるため、注力すべき広告の判断材料になります。ただし、売上をベースとした算出となるため、正確な数値を測ることはできません。ROASの数値が高いからといって、利益が出ているとは限らない点には注意が必要です。
ROI
ROIもROASと同様に、広告の費用対効果の指標となります。ROASと似た指標ですが、ROIは投資に対する利益を表しており、広告費に対してどれだけの利益を上げられたのかを図る指標です。数値が高いほど、費用対効果の高い広告と判断できます。
「ROI=利益(売上-売上原価-投資額)÷投資額×100(%)」
ROASとの違いは、費用対効果を売上ではなく利益を基準にしている点です。ROIでは、算出した利益に基づき、利益を上げている商品がわかるため、組織全体で広告費をかけるべき商材を判断しやすくなります。
リスティング広告運用を成功させるコツ
リスティング広告には、3つの運用方法があります。どの運用方法を選ぶ場合でも、リスティング広告を成功させるためには、次の5つのコツがあります。
- KGI・KPI設計を行う
- 競合調査を行う
- 機械学習が働きやすいアカウント設計にする
- キーワード選定
- 自社の特徴を広告文に反映させる
それぞれ、順番に開設していきます。
KGI・KPI設計を行う
リスティング広告の運用を成功させるためには、最終的な目標を設定することが欠かせません。目的を達成するためには、KGI・KPI設計を行い、設計に沿って実施していくことが重要です。
KGIは最終目標の達成度合を測る指標であり、KPIはKGIの達成に必要な中間目標を表す指標です。リスティング広告は、運用しているうちに本来の目的から逸れていくケースも少なくありませんが、計画段階で達成すべきゴールを明確に設定することで、正しい方向へ進むことができ効率よく運用が出来ます。
また、KGIに関しては、それが最終的なビジネスゴール(利益創出や売上拡大など)と結びつく指標を設定することが重要です。上述のように、広告の費用対効果はROASやROIで図ることが一般的ですが、KGIやKPIがそれらと紐づいていない場合は広告費を無駄に投下してしまう可能性があるため注意が必要です。
また、目標を設定する際には、広告を届けるターゲットを明確にする必要もあります。リスティング広告の施策を計画する際には、以下の4Wを意識しながら進めるといいでしょう。
- 誰に?(Who)
- どこで?(Where)
- 何を?(What)
- どうやって?(How)
競合調査を行う
リスティング広告は、競合と並んで表示されることがほとんどです。より魅力的な広告でなければ成果が得られない可能性もあります。
そのため、リスティング広告を出稿する前には、設定しようとしているキーワードで表示される競合調査が重要です。競合がどのようなキーワードで表示されるのか、どのような広告文を掲載しているのか等を調査することにより、自社が狙うべきキーワードや、自社の強みを活かした広告文を作成しましょう。
機械学習が働きやすいアカウント設計にする
リスティング広告の運用における機械学習とは、ユーザーの属性情報やWebページ上の行動履歴を学習素材として機械が広告成果を最適化する仕組みのことです。全てのユーザーの行動を人間が把握し、その都度広告の運用調整を最適化することは難しいため、機械学習に任せることで効率よく広告成果を向上させることが出来ます。
スマート自動入札は機械学習の仕組みを活用した自動ターゲティング機能のことです。成果の良いKWや広告を特定し入札単価の調整を自動で行ってくれるため、機械学習がはたらきやすいアカウント設計にすれば効率よく成果を上げていくことが可能です。
機械学習がはたらきやすいアカウント設計にするためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 広告グループを過度に細分化しない
- 広告グループをまとめすぎない
- 部分一致を利用する
機械学習に最適なアカウント設計にするためには、広告グループを過度に細分化しないことが重要です。キャンペーンや広告グループを細分化することで、機械が収集するデータ量が減り、データを集め成果を最適化するための学習期間が長くなってしまいます。宣伝したい商品やサービスなど、テーマごとに必要な数のキャンペーン、広告グループを作成し、過度に細分化することは避けましょう。
また、広告グループには複数の広告をまとめすぎず最適な数の広告数を設定することも重要です。例えば、Google広告では1つの広告グループにつきレスポンシブ検索広告を設定することがおすすめされています。(レスポンシブ検索広告が導入される前は各広告グループに3つの広告を作成することが推奨されていました)
参考:広告グループでアカウントを整理する – Google 広告 ヘルプ
参考:効果的な検索広告を作成する
部分一致とスマート自動入札の利用もおすすめです。部分一致とスマート自動入札を併用し、機械学習を活用することで幅広い検索語句で広告表示が可能になり、より早く機械学習に必要なデータを収集できるようになります。
部分一致を利用すれば成果に結びつくクエリに投資し、成果に結びついていていないクエリでのクリック費用の発生を回避できるため、費用対効果の向上も見込めます。さらに、テールワードを拾えることで、クリック単価の低下も見込めます。
しかし、検索数の少ないキーワードや、CV数が多く獲得できないキーワードの場合は機械学習が十分に機能しない可能性があります。そのような場合は部分一致にこだわる必要はなく、完全一致やフレーズ一致のマッチタイプや拡張クリック単価のような非スマート自動入札の方が効率よく集客ができるケースもありますので、配信の成果を踏まえて判断するようにしましょう。
参考:部分一致でスマート自動入札キャンペーンを促進する – Google 広告 ヘルプ
キーワード選定
リスティング広告は、設定したキーワード(または関連語句)をユーザーが検索することで広告が表示されます。そのため、キーワード選定を誤ると広告が全く表示されなかったり、反対に無駄なクリックが多く広告費用がかさむ原因になります。
キーワード選定は、まず商材に合わせて軸となるキーワードを選定し、かけ合わせるキーワードを選定していきます。選定したキーワードをターゲットやニーズに合わせて精査して、最終的にキーワードを決定します。ある程度の検索ボリュームがあり、勝てる見込みのあるキーワードや売上に繋がるキーワードを選定しましょう。
また、競合他社が出稿していない独自のキーワードを見つけることも成功するコツの1つです。他社が見つけていない、いわば穴場のキーワードは競合との競争もほとんどないため、他社との競争から抜け出すこともできます。自社商材の強みや特徴を把握し、独自キーワードを見つけていきましょう。
参考:効果的なキーワードの選び方 – Google 広告 ヘルプ
自社の特徴を広告文に反映させる
競合調査を行ったら、競合にはない自社の特徴を広告文に反映させましょう。競合のサービスを自社サービスを客観的に比較し競合にはない強みを見つけ、広告文に落とし込みましょう。競合との差別化を明確にして、ユーザーにクリックされやすい魅力的な広告文を作成することが、リスティング広告の成功のコツです。
参考:効果的なテキスト広告を作成する – Google 広告 ヘルプ
リスティング広告の注意点
リスティング広告を実際に始める前には、確認しておくべきこともあります。
- 入稿規定
- 他社の商標
- 予算設定
これらは、事前に注意する必要がある点です。確認しておかなければ、審査に落ちてリスティング広告を掲載できない、他社とのトラブルに発展する可能性などのリスクが起こる可能性があります。スムーズにリスティング広告を運用するためにも、3つの点をしっかり確認しましょう。
入稿規定
各媒体には広告の入稿規定があります。入稿規定をクリアしなければ、審査を通過できずリスティング広告を配信するまでに時間がかかってしまいます。
入稿規定には、広告文の文字数や使用可能文字などの規定の他にも、誇大広告や虚偽広告、禁止サービスに関するレギュレーションもあります。入稿規定は最新のものを確認し、入稿規定に沿って広告を作成しましょう。
参考:Google広告 テキスト広告について
参考:Yahoo!広告 入稿規定
他社の商標
他社が商標登録しているワードがキーワードに含まれている場合、トラブルになるリスクがあります。他社の商標を広告文に含めると、商標権を侵害していると判断される場合もあります。
また、商標を出稿キーワードに設定すると、商標を持つ企業から広告取り下げの依頼が来る可能性もあります。他社の商標で広告を出稿すると、商標で検索したユーザーを故意に誘導する意図があると判断される可能性もあり、あまりメリットがありません。そのため他社の商標は最初から除外するのがおすすめです。
予算設定
リスティング広告は、1日ごとに予算の上限を設定できます。予算の上限を設定しておくことで、上限を超えないようにリスティング広告を配信できます。
予算の上限が低すぎると予算がなくなった時点で広告配信が停止され機会損失に繋がります。反対に予算の上限が高すぎると、予算がなくなるまで配信を続けるため広告費が膨らみリスティング広告の運用を続けることが難しくなります。
機会損失を防ぐためには、少し余裕のある予算を設定しておくと良いでしょう。リスティング広告は、リアルタイムで設定を変更しながら運用できる点がメリットです。運用しながら、実際の広告の成果に応じて上限費用の増減や予算配分の変更などを行い、適正な予算を見つけて行くことが大切です。
始める前に知っておきたいリスティング広告の用語
リスティング広告を始める前には、まず知っておきたい用語があります。専門用語の知識があればより深くリスティング広告を理解できるため、以下の用語の意味は覚えておくとその後の運用がスムーズになります。
用語 | 意味 |
---|---|
インプレッション(IMP) | 広告が表示された回数 |
クリック数(CTS) | 広告がクリックされた回数 |
クリック率(CTR) | 表示された広告のうちクリックされた割合 |
(クリック数÷インプレッション) | |
平均クリック単価(CPC) | 広告1クリックあたりにかかる平均費用 |
(コスト ÷ クリック数) | |
コンバージョン数(CV) | 広告がクリックされ、購入や申込などWebサイト上の目標行動につながった回数 |
コンバージョン率(CVR) | 広告がクリックされ、購入や申込などにつながった割合 |
(コンバージョン ÷ クリック数) | |
CPA | 1つのコンバージョンを獲得するためにかかった費用。獲得単価。 |
(コスト ÷ コンバージョン) | |
インプレッションシェア | 実際に広告が表示可能だった総数に対して、実際に広告が表示された回数の割合 |
検索クエリ | ユーザーによって検索窓に入力された実際の単語や単語の組み合わせ |
品質スコア | 広告の品質を10段階で評価した指標。推定クリック率、KWと広告の関連性、LPの利便性を総合的に加味し媒体側で算出される |
広告ランク | 広告の品質と入札単価に基づき算出される指標 |
リスティング広告に関するよくある質問
最後に、リスティング広告によくある質問をまとめます。リスティング広告を始めたい方は、参考にしてください。
リスティング広告のキーワードは何個設定すればいいの?
キーワードの入稿数に関しては、ターゲットとするユーザーや取り扱う商材によって様々であるため、最適な入稿数がアカウントごとに異なる点に注意しましょう。また、一つの広告グループに入稿するべきキーワード数はマッチタイプの設定によっても変わってくるため、実際の配信成果を見ながら都度調整する必要があります。
例えば、全キーワードを部分一致で入稿しており、一つの広告グループに入稿しているキーワード数が極端に多い場合だと、個々のキーワードで拾う検索語句が重複するなどして各キーワードに蓄積するデータサンプルが減少するため、機械学習の学習効率が低下する可能性があります。
一方、全キーワードを完全一致で入稿しており、一つの広告グループに入稿するキーワード数が極端に少ない場合、広告グループ全体で拾える検索語句の範囲が狭いため、本来であれば獲得する見込みのあった検索語句に対して広告訴求する機会を損失してしまう可能性が高いです。
指名検索のキーワードでも出すべき?
指名検索のキーワードでも、リスティング広告を配信すべきです。リスティング広告は、自然検索よりも上位に表示されるため、指名検索キーワードで競合他社の広告が上位に表示された場合は、ユーザーが競合他社のサイトへ流れてしまいます。
また、リスティング広告を配信することで、自然検索とリスティング広告によって検索結果の占有面積を広げ自社サイトへのアクセスを増やし、他社への流入を防ぐことも可能です。
掲載順位は上位を狙うべき?
掲載順位が上位であるほどクリックされる可能性も高くなるため、ぜひ狙うべきです。ただし、キーワードの入札単価が上がりクリック単価も上がる可能性もあるため、絶対に狙う必要はありません。
クリック単価が高くなると獲得できるクリック数が減少し、コンバージョンも減少する可能性があります。そのため、掲載順位の上位を狙うだけではなくクリック数を増やす施策を行う方法もあります。
日予算はどれくらいに設定すべき?
基本的には、月間の広告予算÷日数で設定するのが良いでしょう。
広告代理店に支援を依頼している場合は手数料の分も含めて加味する必要があるため、以下のように算出しましょう。
※月間予算が300万円、日数が30日ある場合
<自社で広告運用している場合>
月間の広告予算(300万円)÷日数(30日)=日予算(10万円)
※手数料が20%の場合
<広告代理店に運用を依頼している場合>
{月間の広告予算(300万円)÷日数(30日)}/ 1.2=日予算(8.3万円)
Yahoo!広告とGoogle広告どちらをやるべき?
Google広告とYahoo!広告は、広告予算が潤沢に確保できるなら両方に掲載するのがおすすめですが、両方配信するのが難しい場合は、まずは国内の検索エンジンシェア率8割弱を占めるGoogleでの配信がおすすめです。
GoogleとYahoo!は、それぞれユーザー層や入稿規定、ターゲティングの種類、掲載先などが異なります。デバイスごとでも検索エンジンシェアが異なるため、リスティング広告の配信をする際は以下を参考にしてください。
Google広告がおすすめ | ・多くのユーザー層にリーチしたい ・アプリプロモーションがしたい ・海外にも配信したい |
Yahoo!広告がおすすめ | ・PCユーザーがメインターゲット ・40代以上のミドル~高年齢層にリーチしたい |
また、リスティング広告は少額からでも配信できる点がメリットなので、両方に出稿してみて成果を確認した上で比重を決めるのも1つの方法です。
まとめ:特徴を理解して上手にリスティング広告を活用しよう
💡 リスティング広告の配信における注意点/成果を最大化するためのポイント
・適切な額の広告予算を確保し、リスティング広告の配信の目的と達成プロセスを明確にする
・自社だけでは運用成果の向上が難しい場合は自動運用ツールや代理店も検討する
・代理店の検討の際は、料金形態や過去の運用実績だけでなく、社内の運用体制や説明責任を果たしてくれるかどうかが重要なポイント
・アカウント設計の際は、機械学習がはたらきやすい構成にし、入札は出来る限り自動入札&部分一致を活用する
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「代理店の担当者が自社の業界・戦略に対する理解が不足しており、芯を食った提案が出てこない」
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オーリーズの広告運用支援では、①運用者の担当社数の上限を4社までに制限②担当者のKPIは出稿金額ではなくNPS(推奨意向)③アカウントは広告主が保有することを推奨する仕組みにより、目先のコンバージョン増加にとどまらず、深い事業理解を基にしたマーケティング戦略の立案や実行支援が可能です。
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