【MVP賞 受賞者インタビュー】「私がやらなければチーム解体になる」危機感を原動力にチームの仕組みを変革し続け得た達成感とMVP

【MVP賞 受賞者インタビュー】「私がやらなければチーム解体になる」危機感を原動力にチームの仕組みを変革し続け得た達成感とMVP

メンバーの貢献や行動に対して、さまざまな称賛の場を設けているオーリーズ。夏季と冬季の年2回開催されるAll’s CAMPでは、半期ごとに最もバリューを体現したメンバーの表彰を行っています。

今回は「2025年夏季 MVP賞」を受賞した中村さんにインタビュー。受賞時の心境や活躍の秘訣を教えてもらいました。

中村 聡美:前職でWebサイトのアクセス解析に触れたことをきっかけに、デジタルマーケティング業界へ。2020年にオーリーズへ入社。同社初のアシスタント職として、チームの立ち上げと業務の仕組み化を牽引。現在はストラテジストとして、アシスタントチームのマネジメントとインプリメンテーションチームのオペレーション設計・改善を担う。

「やりきった」満足感の先で掴んだ、想像もしていなかったMVP

MVP賞の受賞おめでとうございます!まずは、受賞の感想を教えてください。

ありがとうございます!
「嬉しいを通り越して、びっくり仰天」というのが、一番正直な気持ちです。
受賞者は誰だろうと、会場のスクリーンをドキドキしながら見ていたので、自分の名前が呼ばれたときは思わず大きな声を出してしまいました。本当に、想像もしていなかったです。

ご自身が受賞する可能性は、全く考えていなかったのですね。

全くでしたね(笑)。
これまでのMVP受賞者を見ていても、やはりクライアントワークで目覚ましい成果を上げたメンバーが評価されるものだというイメージがありました。私はクライアントワークに直接携わっていないので、まさか自分が選ばれるとは思ってもみませんでした。

ただ今期に関しては、自分の中で「結果がどうであれ、後悔はない」と思えるほど、やりきった感覚があったんです。マネージャーに提出する人事評価シートに書ききれないくらいたくさんのことに挑戦しましたし、相応の達成感があったので、MVPという形で会社に評価していただけたことは、驚きとともに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

受賞の鍵は「当事者意識」。自ら課題を見つけ、解決に向けてチームを牽引

ー 今回、MVP受賞につながった具体的な取り組みについて教えてください。どのような点が評価されましたか?

マネージャーからは「自ら課題を発見し、関係者を巻き込みながら実行に移す力が素晴らしかった」とフィードバックをもらっています。

今期は私が主体となって進めた取り組みがいくつかありました。

一つは、インプリチームのオペレーション立て直しです。
当時、チームのテクニカルな部分を支えていたメンバーが多忙になったり、メンバーの一人が退職したりと、チームの存続という観点では危機的な状況でした。正直、「このままではインプリという機能そのものがなくなってしまうかもしれない」という強い危機感がありました。そこで、これまで他のメンバーに頼っていたBIツールの作成などを自ら巻き取り、チームのマーケティング活動に貢献できるようなアウトプットを出していきました。

もう一つが、アシスタントチームの生産性向上を目的とした仕組みづくりです。
アシスタントチームの業務は、定型的なものが多い一方で、依頼が突発的に発生します。これはAIによる効率化と非常に相性が良いと考え、早い段階からAI活用をチームの目標に組み込みました。

また、目標設定から振り返りまでのサイクルの頻度も見直しました。元々の半期に一度という頻度では、メンバーの成長スピードを加速させるには遅すぎると感じていました。そこでHRにも相談し、頻度を1ヶ月単位に変更したんです。メンバー自身が定量的な目標を立て、短いスパンでの振り返りを繰り返した結果、チームの生産性は劇的に向上しました。

メンバー数は変わらないにもかかわらず、前期と比較して依頼件数は1.5倍に増加し、特定のメンバーに業務が偏る「属人化」の状態も解消することができました。

原動力は危機感。マネージャーを使い倒す勢いで「やり切る」ことにこだわった

受賞背景を聞いていると、自分の立場・役割を超えて、主体性を持ちながら問題に向き合われた印象を受けました。どのようなモチベーションで取り組みましたか?

モチベーションというよりは、「このままじゃヤバい」という危機感がすべての始まりでした。「自分が動かなければ、インプリチームはなくなってしまう」と本気で思いましたね。

このままだと自分が何者でもなくなるという強い危機感があったのですが、転機になったのは、マネージャーが変わったことです。
新マネージャーと中長期の目標設定などをすり合わせる過程で、自分のやりたいことや実現したいことを壁打ちしていったのですが、新マネージャーは非常に前向きに捉えてくれました。積極的にマネージャー会議の議題に上げて合意をとってきてくれたこともあり、物事が前に進む感覚を持てて、まだやれる、やり切ろうというモチベーションになりました。

多くの人は、危機感を覚えると受け身になったり、環境から離れたりすることを選ぶと思います。中村さんが「自分が動こう」と思えたのはなぜでしょうか?

諦めていなかったからだと思います。
「人を巻き込めば、まだやれることがあるはず」と思っていました。幸い、新マネージャーはどんな提案にも「まずやってみよう」と背中を押してくれましたし、社内のメンバーも、物事を進める上でたくさん協力してくれました。彼らのような協力者がいると思えたからこそ、前向きに行動できたのだと思います。

それともう一つ、大きな影響を受けたのが副業先での経験です。
オーリーズは「アジャイルマーケティング」をビジョンに掲げているだけあって十分なスピード感がありますが、副業先はスタートアップ企業なこともあり、THEベンチャーという感じでとにかくアウトプットのスピードが求められる環境でした。「100点じゃなくてもいいから、まず30点でいいから形にする。出さなければ何も始まらない」ということを身をもって学びました。その経験から、オーリーズでも「どんな小さな相談でも、必ず何かしらの形で打ち返す」ということを徹底するようになりましたね。

そのスピードを実現するために不可欠だったのが、AIの活用です。限られた時間の中で、自分の能力だけで成果を出すには限界がありますが、副業先ではAIを使うのが当たり前で、使わないと仕事にならない環境でした。その経験をオーリーズに持ち込み、AIを自分の「相棒」にすることで、たくさんの業務を同時並行で、かつスピーディーに進めることができました。

目指すは「BizOps」のプロフェッショナル。「中村さんだから」で終わらない、新たな職能の確立へ

中村さんが仕事をする上で普段から心がけていることはありますか?

「物事を途中で流さず、必ず何か形にすること」は常に意識しています。
加えて、最近では「人を巻き込むこと」も意図的に行うようになりました。

自分が「やりたい」と思っていることをマネージャーに壁打ちするだけでなく、メンバーとの普段の雑談の中でも意図的に発信するようにしています。そうすることで、「そういえば中村さん、あんなこと言ってたな」と、誰かがチャンスを運んできてくれたり、協力を申し出てくれたりするんですよね。
自分一人で情報を抱えているよりも、圧倒的に効率よく物事を進められると感じています。

最後に、今後の目標を教えてください!

今後の最大の目標は、「中村さんだからできる」という属人的な状態から脱却し、自分の役割を組織の「職能」として確立することです。

最近BizOpsという職種に出会ったのですが、私が目指すべきキャリアはこれだと確信しました。
事業や組織を横断し、課題解決のための仕組みを構築していくプロフェッショナルを指すのですが、これまでは遠い存在に感じていた「組織に対して価値を提供する」ということが少しずつリアルに考えられるようになってきたので、時間をかけながらもこのBizOpsという役割を社内で作っていけたらなと思っています。

- 今後も中村さんの活躍が楽しみです。貴重なお話をありがとうございました!

[取材構成編集・文]鶴本優希



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