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- 肥田 悟志
広告代理店の手数料はいくら?|費用相場と4種の体系をプロが解説

広告代理店への依頼を検討する際、手数料に関する不安や疑問を抱える方も少なくありません。
以下のように、費用感がつかめずに判断を迷ったり、代理店の比較に悩むケースも散見されます。
- 広告運用代行の手数料相場を知りたい
- 自社にあった手数料形態を判断したい
- 代理店の費用対効果を適切に判断したい
そこで本記事では、広告代理店の手数料に関して、業界経験10年以上の著者の視点で解説します。
これまで100社以上の広告主に広告運用代行サービスの提案をしてきた実績をもとに、広告代理店の手数料体系や手数料の相場、代理店選定時のポイントなどをご紹介します。
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- 広告費の増加に従って手数料が下がるテーブル性
- 運用者のKPIが売上ではないため広告費の減額も可能
目次
代理店4つの手数料体系
広告代理店に広告運用を依頼する際、手数料体系の違いを理解しておくことは非常に重要です。
なぜなら、手数料の構造=代理店のビジネスモデルであり、報酬形態によって運用のスタンスや優先されるアクションが変わるためです。
多くの広告代理店は「広告費に対して●%」という料率型を採用していますが、実は他にも複数の手数料体系が存在します。
この章では、広告代理店との一般的な契約で見られる4つの手数料体系について、それぞれの違いを解説します。
1.料率型
広告費に応じて一定割合の手数料を支払う形態です。たとえば広告費が500万円で手数料率が20%の場合、代理店には100万円が支払われます。
🔽メリット
- 広告費が少ないうちはコストも抑えられる
- 成果が出れば予算を増やしやすい
- 代理店と広告主の利益が連動しやすい
🔽デメリット
- 広告費を増やすほど手数料も増えるため、成果に直結しないと割高感が出る
- 成果が出ていなくても手数料が発生する
料率型は、代理店の手数料体系で最も一般的な方式です。料率型が選択されやすい理由としては、手数料額が広告費と連動するため、広告主は広告成果に応じて費用を増減しやすく、代理店も収益予想を立てやすく双方のバランスが取りやすいためです。
また、一部の代理店では広告費が増加するにしたがって、段階的な手数料率を設定している企業もあります。(広告費が1000万円までは20%、それ以上だと18%など)
2.固定報酬型
月額●万円など、広告費に関係なく一定額を支払う形態です。報酬は運用ボリュームや作業量に基づいて設定されます。
🔽メリット
- 広告費を増やしても手数料が増えない
- 成果が出た時にコストパフォーマンスが高くなる
- 契約内容に応じた安定的な支援が受けられる
🔽デメリット
- 広告費が少ない場合、相対的に割高に感じることも
- 成果が出なくても一定額が発生するため、納得感に乏しいこともある
広告費が多くなるほど相対的な手数料率は下がるため、一定以上の広告投資を継続する企業に向いています。代理店側の稼働が一定になることで、安定的な運用体制を築きやすい点もメリットです。
3.時間単価型
コンサルティング色が強い契約形態で、「1時間●円」「1プロジェクト●万円」など、運用にかけた時間や作業量に応じて報酬が決まります。
🔽メリット
- 実際の業務量に応じた支払いができる
- 納得性のある契約が組みやすい
- スポット相談や一部業務だけ外注する場合に柔軟に対応可能
🔽デメリット
- 成果に対する責任が薄くなりやすい
- 時間が読みにくい業務では予算超過リスクもある
時間単位での支払いとなるため、必要な分だけ支援量を選択できる点がメリットです。特に、広告運用を内製化している企業が、戦略レビューや運用のアドバイスを代理店に依頼するケースでよく採用されます。
4.成果報酬型
獲得したコンバージョン数や売上に応じて報酬が発生する形態です。(例:1件のCV獲得ごとに●円支払うなど)
🔽メリット
- 成果が出た分だけ支払うため、無駄なコストが発生しにくい
- 代理店の成果へのコミットメント意識が高まる
🔽デメリット
- 成果定義や計測条件のすり合わせが難しい
- 代理店側が成果の出やすい手法に偏る可能性がある
費用対効果を強く意識したい企業に人気の形式です。ただし、成果が出なければ代理店側が赤字になるリスクが高いため、提案内容が限定的になったり、CVが出やすいチャネルに偏る可能性もあります。
固定報酬で契約する際は、成果定義のすり合わせや計測設計がしっかりできる体制が必要です。
手数料率の相場は20%前後
広告代理店に運用を委託する場合、手数料として請求される金額は広告費の20%前後が相場です。
この水準が業界に広く定着しているのは、単なる慣習ではなく、代理店が継続的かつ一定品質で支援を提供するうえで必要な利益構造に基づいているためです。
広告運用の実務は、広告配信そのものだけで完結するものではありません。初期設計、クリエイティブの最適化、レポート作成、改善提案、ミーティング対応など、目に見えにくい業務が多く存在し、それらを支えるチーム体制やナレッジ共有の仕組みにもコストがかかります。
また、
- 販促費をどの程度かけているか
- 運用者1人あたりの稼働単価がいくらか
- 1人あたりの担当案件数が何社か
など、コスト構造は代理店によって差があるため一概には言えませんが、代理店が健全に事業成長をして安定した品質のサービス提供を行う上では一定の利益を確保する必要があります。
代理店が最低限の利益確保を行う上で、多くの企業では手数料を20%前後で設定することが合理的であるケースが多いため、20%前後でサービス提供している代理店が多いという背景があります。
💡補足:
なお、料率型は広告費が少額になるほど代理店が利益確保しづらくなるため、最低出稿金額を設けていたり、少額予算の場合は固定報酬制を取っている代理店もあります。
費用対効果の見極め方
広告代理店を選定する際、手数料の金額は高いより安い方が良いと感じるのは自然なことです。しかし、本質的には費用の多寡だけを見てもあまり意味がありません。
広告運用は単にコストを削減することが目的ではなく、いかに投資対効果を最大化するか?が重要です。
仮に手数料が安かったとしても得られるリターンが小さければ費用対効果は低いですし、手数料が高くても得られるリターンが大きいのであれば良い投資となります。
この章では、代理店の費用対効果を見極める際の考え方について解説します。
1. 広告コストと期待できる成果で考える
代理店の費用対効果を考える際は、広告コスト(広告費+手数料)÷ 期待できる成果(コンバージョン数や売上)で算出します。
単に広告費だけを考えるのではなく、代理店への手数料も含めた「総広告コスト」を基にした計算が必要です。これにより、どれくらいの成果を得るために実際にどれだけのコストを投じているのかを把握できます。
多くの代理店は提案段階でシミュレーション(「どの程度の期間でどの程度の成果が得られるか」という予測数値)を提供しますが、重要なのはそのシミュレーションの実現可能性です。
シミュレーション数値を鵜呑みにせず、その成果を本当に再現できそうか慎重に判断をしましょう。
シミュレーションの再現性を確かめるうえでは、以下のような観点が役立ちます。
- 類似業界の成果改善実績がどれぐらいあるか
- 類似の予算帯のアカウント改善の経験がどの程度あるか
- 代理店の提案する成果改善のシナリオは妥当だと感じるか
一方、Web広告では実際に配信しないと成果が読めないことも多いため、成果の再現性の観点に加えて、成果が悪かった場合にどうリカバリーするか、スピーディーに運用改善を進められるかも重要な判断基準となります。
2. 定性的なコストも考慮する
費用対効果を測る際には、広告費や代理店手数料以外にも、コミュニケーションコストや時間のロスといった定性的なコストも含めて評価しましょう。
代理店とのやり取りにおいて、特に重要なのは前提となる事業や戦略のキャッチアップ精度です。
たとえば、以前伝えたことなのにまた同じことを何度も伝えなければならない、もしくは認識のすり合わせに時間がかかるようでは、運用改善を進める上でタイムロスが発生してしまいます。
こうしたコミュニケーションの相性は、実際に提案を受ける場でも肌感覚で確認できることが多いです。
提案の段階で「やり取りがスムーズか」「事業内容や目標に対する理解度が高いか」などを確認しておくと、後の運用においてもスムーズな進行が期待できます。
さらに、営業担当者と運用担当者が別々の場合もあるため、可能であれば運用担当者と直接コミュニケーションを取る機会を設定してもらうこともお勧めです。
運用を実際に担当する人と直接やり取りすることで、支援開始後の品質に関する理解が深まり、誤解やズレを防ぐことができます。
💡まとめ
費用対効果の見極めは、手数料の金額で比較するのではなく、「広告運用にかかる総コストに対して得られる成果や価値」を総合的に評価することが重要です。シミュレーションの再現性や見えないコストを含めた総合的な判断を行い、信頼できる代理店と共に効果的な運用を進めていきましょう。
手数料と合わせて確認したい3つのポイント
広告代理店と契約する際、手数料だけでなく、契約の細かい条件も理解しておくことが大切です。
特に、手数料の計算方法や支払い方法には注意が必要です。ここでは、契約を結ぶ前に知っておくべき重要なポイントを説明します。
1.ネット・グロスの違い
広告代理店では、2種類の広告費用に関する用語があります。
代理店に「広告費〇万円で運用委託したい」と依頼する際に、ネットとグロスのどちらを意図しているのか、あわせて伝えておくとトラブルを回避できます。
- ネット:手数料を除いた広告費
- グロス:手数料を含めた広告費
2. 内掛け・外掛けの違い
内掛けと外掛けは、手数料がどのように計算されるかに関する違いです。
一般的には、広告主が広告費に手数料を上乗せして支払う「内掛け」の方が多いですが、代理店によって異なる場合があります。
- 内掛け:広告費に手数料を含める計算方式(ネットに対して手数料がかかる)
- 外掛け:広告費と別で手数料を追加する計算方式(グロスに対して手数料がかかる)
たとえば内掛けの場合、広告費が100万円で手数料20%であれば100万円×0.2=20万円が代理店の手数料となり、残りの80万円が広告費となります。
一方外掛けの場合は、広告費100万円に別途手数料20万円を追加するため、広告主の総支払い費用は120万円となります。
3. 先払い・後払いの違い
支払い方法は、代理店との契約において非常に重要です。特に、先払いと後払いでは、広告主側のキャッシュフローに与える影響が異なります。
- 先払い:契約後すぐに手数料を含めた総額を支払う方式です。予算管理が明確で、予算確保後にすぐ運用を開始できますが、早期にコストが発生します。
- 後払い:サービスが提供された後に支払う方式です。運用が始まった後に実績に基づいた請求が行われ、運用状況を見てから費用を支払うことができるため、キャッシュフローに対して有利になることが多いです。
先払いor後払いは代理店によって異なるため、支払いのタイミングや支払い方法を確認しておくことで、予算管理やキャッシュフローの調整がしやすくなります。
代理店の費用に関する3つの注意点
広告代理店に依頼する際、費用面でのトラブルを避けるために事前に確認しておくべき重要なポイントがあります。
これらを確認しておかないと、後々予期しないコストが発生したり、運用に支障が出ることもあります。必ず事前に確認しておきましょう。
1. 初期費用や追加費用の有無
代理店によっては、手数料以外にも別途費用が発生することがあります。例えば、以下のような追加費用に注意が必要です。
- アカウント開設費用:広告運用を開始するための初期設定費用として発生することがあります。
- レポート構築費用:レポート作成やダッシュボードのカスタマイズに対して、別途費用が請求されることがあります。
- クリエイティブ制作費用:バナー広告やランディングページの制作に対して、手数料とは別に料金がかかる場合があります。
これらの費用は代理店のサービス内容や契約によって異なるため、「手数料以外にどんな費用が発生するのか?」を事前に確認しておくことが重要です。
思わぬ追加費用が後から発生すると、予算が膨らんでしまい、最終的に予定していた費用対効果が損なわれることもあります。
2. 相場より極端に安い費用には注意
広告運用に関する手数料が相場よりも極端に安い場合、その裏には何らかの理由がある可能性があります。例えば、次のような問題が考えられます。
- 支援に使える工数が少ない:報酬が安ければ、その分代理店が提供するサポートや運用にかける時間やリソースが限られている可能性があります。たとえば、月1回の配信実績レポートだけが送られてくるだけで、詳細な改善提案や戦略的アドバイスがないケースもあります。
- 担当者のスキルが低い:低い報酬では、優秀な運用担当者を回してもらいづらいため、若手や経験の浅い担当者がアサインされる可能性があります。広告運用は専門的な知識と経験が必要なため、経験豊富な担当者の質が低いと、期待する成果が得られにくくなります。
そのため、費用が相場より安い場合は、その代理店が提供するサポートの内容や質が十分かどうか慎重に検討する必要があります。
3. 予算を超えた場合の取り扱い
広告運用中に、予算を超えてしまった場合の取り決めを事前に確認しておくことも重要です。
例えば、以下のようなケースが考えられます。
🔵よくあるトラブルケース
後払い形式で契約しており、広告費100万円で運用を依頼したが、105万円分の広告が配信されてしまった場合、その差額の支払いがどうなるのかという点が問題になります。
このようなケースを防ぐ上では、契約締結の段階で以下のような項目について代理店とすり合わせをしておくことで不要なトラブルを回避できます。
- 予算を超えた場合の責任の所在や負担割合
- 広告費が予算を超えた場合の対応策
代理店によって対応は異なりますが、契約書にその取り決めをしっかりと盛り込んでおくことが重要です。予期しない事態に備えるためにも、事前に契約書で取り決めをしておきましょう。
💡まとめ
代理店と契約する際は、手数料や追加費用、予算超過時の対応など、費用に関する細かな条件をしっかり確認しておくことが大切です。契約書や見積書をしっかりと読み込み、不明点はその場で確認しておくことでトラブルを避けることができます。
費用以外の代理店選定ポイント
広告代理店を選定する際に最も重要なのは、手数料や費用面だけでなく、代理店が提供できるサポート内容や運用体制を総合的に評価することです。
広告代理店選びは、単に「代理店を選ぶ」ことが目的ではなく、その後の支援によって成果を継続的に上げてくれるかが最も大切なポイントです。
以下に、費用以外で代理店選定時に確認しておくべき重要な点を5つ解説します。
1. 運用実績が豊富にあるか
広告運用の成果を最大化するためには、豊富な運用実績を持つ代理店に依頼することが重要です。
しかし、代理店のHPや提案資料に掲載されている実績情報だけでは、どの程度の実力があるのか判断するのは難しいこともあります。
その場合は、以下のような観点で代理店を精査するのがおすすめです。
- 自社と近しい商材での運用経験
- 自社と近しい予算帯での運用経験
- 類似の課題感を持ったクライアントで成果改善した事例
- クライアントの満足度、平均継続期間、解約率など
これらを確認することで、代理店がどれだけの実績を持ち、自社の課題を解決できる力があるのかを見極めることができます。
2. 提案内容が自社に適しているか
はじめてWeb広告を出稿する場合など、基本的なアカウント改善が求められる場合には、事業や商材による個別性がそこまで出ないこともあります。しかし、広告運用で成果を最大化するためには、必ず自社の個別事情を踏まえた運用改善が必要です。
提案を受ける際には、以下のポイントを重視して判断しましょう:
- 課題や商材特性など、提案の前提理解がズレていないか
- 成果実現までの道筋や期間が妥当で、納得できる改善プランを描けているか
- 自社の予算や人員、体制を踏まえた上で実現可能なプランとなっているか
さらに、意地悪な質問かもしれませんが、効果が期待できない広告手法についてあえて意見を聞いてみるのも有効です。代理店が安易に賛成せず、あえて「おすすめはできない」と言えるかどうかを確認できれば、その代理店が自社の成長に真剣に向き合っているかどうかを見極める材料になります。
3. 担当者との相性
意外と忘れがちな視点として、担当者との相性も重要なポイントです。広告運用の力量や経験値はもちろん重要ですが、担当者と自社の相性が良いかどうかも成功に大きく影響します。
確認すべきポイントとして、以下が挙げられます:
- 担当者のリテラシーに合わせて伝え方を調整してくれるか
- 自社の事業や戦略に対して深く理解してくれそうか
- 一緒にプロジェクトを進める仲間として、背中を預けて良さそうか
また、代理店によっては、営業担当者と運用担当者が別である場合もあります。可能であれば、運用担当者との直接コミュニケーションの機会を設けてもらえるかを代理店に交渉してみましょう。運用担当者と顔を合わせることで、相性や信頼感を確かめることができます。
4. 運用者1人あたりの平均担当社数
代理店を選定する際には、運用者1人あたりの平均担当社数も重要な確認ポイントです。運用者1人があまりにも多くのクライアントを担当している場合、個別のアカウントに十分な時間をかけて運用改善を行うことが難しい場合があります。
例えば、運用者1人が20社以上を担当している場合、アカウントの分析や運用改善にかけられる工数が限られ、簡易的な運用や月1回のレポート送付にとどまる可能性があります。
理想的には、運用者1人あたりの担当社数は10社程度が上限です。自社の課題にしっかりと向き合い、パートナーとして継続的にサポートしてもらいたい場合は、運用者1人あたりの担当社数が少ない代理店を選ぶと良いでしょう。
5. 広告アカウントは自社保有にできるか
代理店と契約する際、広告アカウントが自社保有かどうかも重要なポイントです。自社で広告アカウントを保有することには大きなメリットがあります。
自社で広告アカウントを保有することで、将来的なインハウス化や代理店変更時に、データを蓄積した自社アカウントを活用できるため、成果が悪化するリスクを避けることができます。代理店によっては、アカウントの中身を精査されたくない、他代理店にスイッチングされるリスクを減らすため、代理店保有のアカウントで運用することを推奨する場合もありますが、広告主保有のアカウントで運用する方が自社にとってメリットが大きいです。
よくある質問
最後に、代理店の手数料に関連してよくある質問とその回答をまとめました。
Q1.手数料の範囲でどこまで支援してもらえる?
はじめて広告代理店に依頼する方は、「手数料の範囲でどこまで支援してもらえるのか?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
支援範囲は代理店によって様々であるため一概には断定できませんが、一般的には以下のような業務を支援してもらえるケースが多いです。
多くの代理店では、KGI・KPI設計や媒体選定などのプランニング、アカウント構築〜運用など、広告運用の成果向上に向けた戦略設計から運用実務の代行までを担うケースが多いです。
一方、クリエイティブ制作や効果計測環境の構築などの周辺業務は別途費用が発生するケースもあるため、契約前に確認しておきましょう。
Q2.相見積は取ったほうが良い?
代理店選定をする際、相見積を取るべきかどうか迷う方も多いかと思います。
意中の代理店がすでに決まっている場合は、1社に絞っても問題ありません。しかし、複数の代理店を比較して最終的に選定することをおすすめします。複数の提案を受けることで、自社に最適な代理店を選びやすくなり、コストパフォーマンスを最大化するための判断材料が増えます。
注意点として、10社以上など多くの代理店に話を聞くと、比較やディレクションが難しくなることがあります。そのため、話を聞く代理店は3~5社程度に絞ることが理想です。これにより、比較しやすく、また代理店ごとの提案内容に対して十分に時間をかけて検討できるようになります。
Q3.金額交渉はしても良い?
代理店の手数料が予算を超えてしまう場合、金額交渉をしたくなるケースもあると思いますが、基本的には金額交渉を避けるべきです。
なぜなら、代理店の手数料と支援に使える工数は連動していることが多いからです。手数料を削減すると、その分だけ代理店がかけるリソースや支援の質に影響が出る可能性が高く、結果的に期待する成果が得られなくなるリスクがあります。
また、金額交渉を何度も行うと、代理店との関係性が悪化する可能性もあります。代理店は信頼できるパートナーとして一緒に運用を進めていく存在ですので、関係性を良好に保つことが重要です。
おすすめは、予算内でどこまで支援してもらえるかを最初に確認し、その範囲内でできる最適な提案をしてもらうことです。
事前に予算感を伝えた上で、その予算内でどこまで実現可能かを代理店に確認し、その範囲で依頼する代理店を決めることで不要なトラブルを避けることができます。
Q4.広告費はどれぐらいが妥当?
広告の適正費用は自社の事業や目標、ターゲットなどの個別事情によって可変するため、一概に「これぐらいの予算が適正」と基準を示すことは難しいです。
N数も少ないためあくまで参考程度にご覧いただければと思いますが、弊社の独自調査の結果では、Web広告を配信している広告主のうち、約7割は月間広告予算が100万円以下というデータが出ています。
広告予算を決める際は、売上目標やLTVなどから目標CPAとCV数を算出し、想定できるCPCやCVRをかけあわせてシミュレーションを行います。
以下の記事では広告予算のシミュレーション方法について詳細を解説していますが、どの程度の予算を割くべきか判断が難しい場合はその点もあわせて代理店に相談してみましょう。
まとめ:自社に最適な代理店を選定して広告効果を改善しよう
今回の記事では、広告代理店の手数料体系や選定ポイントについて解説しました。
手数料は単なるコストではなく、代理店の提供するサポートの質や範囲と密接に関係しているため、費用対効果をしっかり見極めることが大切です。
手数料の多寡だけで判断するのではなく、広告費+手数料で得られる成果や価値を総合的に評価する視点が重要です。
以下の記事では、広告運用のプロがおすすめするWeb広告代理店を10社紹介していますので、代理店の候補を探している方はあわせてご覧ください。
成果を上げる広告代理店をお探しなら
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Web広告の運用改善で悩んだら、100社以上の支援実績があるオーリーズへ
配信設計から運用まで、Web広告を起点に顧客の事業成長に貢献します。
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- 顧客の半数以上が「強く」おすすめしたいと評価