- ナレッジ・ノウハウ
- 久保 芳樹
Googleタグマネージャー(GTM)でリンククリック数を計測する方法

Googleタグマネージャー(以下GTM)のトリガーにはページが読み込まれたタイミング(ページビュー)やページがスクロールされたタイミング(スクロール距離)などさまざまなものが存在します。
今回はトリガーの中にある「リンクのみ」を使って、特定のリンクをクリックした時にタグを発火させる方法を紹介いたします。
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リンククリック計測を使う場面
GTMが埋まっているページでは、トリガータイプの「ページビュー」などを選択し、タグを発火させることはできます。
しかし、AmazonやFacebookへのリンクなど、サイト内からこれらのページへのリンクがあるが、リンク先のページにGTMが埋まっていない場合は、GTMが埋まっていないので、トリガータイプの「ページビュー」によりタグを発火させることはできません。
一方で「自社サイト内にあるAmazonやFacebookへのリンクをクリックした数」を計測することは可能です。
そのような場合、GTMの「クリック-リンクのみ」というトリガーを使うことで、AmazonやFacebookへの流入数を知ることができます。
今回は「リンクのクリック数を計測するトリガー」の設定方法を紹介いたします。
タグの発火ポイント
今回はオーリーズサイトのFacebookリンクをクリックした時にタグを発火させます。
Facebookのリンク先は「https://www.facebook.com/Allis.Co」です。

トリガー設定
そうしましたらGTMに移りましょう。
1.「トリガー」から「新規」をクリック。

2.トリガー名を記入し、「トリガーの設定」をクリック。ここではトリガー名を「Facebookリンクのクリック」とします。

3.「リンクのみ」を選択。

4.「このトリガーの発生場所」で「一部のリンククリック」を選択します。

5.次にトリガーの条件を指定していきます。今回はクリック時のリンク先URLが「https://www.facebook.com/Allis.Co」です。そのため、「Click URL」が「https://www.facebook.com/Allis.Co」を含むという条件を指定し保存します。

これにてトリガーの設定は完了です。
このトリガーに紐付けるタグを設定すれば、タグの設定は完了です。この記事では省略いたしますが、ここではLINE広告のコンバージョンコードとこのトリガーを紐づけていきます。

タグの設定については下記記事で詳しく解説していますので合わせて参考にしてみてください。
プレビューモード前の準備での確認
最後にGTMのプレビューモードでタグが発火しているかを確認いたします。
そのときに「クリック時に取得できる情報」を確認するのですが、左記を確認する上で事前準備が必要なので、そちらの設定を進めます。
1.「変数」をクリック。

2.「設定」をクリック。

3.クリックの箇所にある項目すべてにチェックをつけます。

これにてプレビューモードの事前準備は完了です。
💡 組み込み変数の意味について
クリックトリガーの成立時にそれぞれ下記の要素を取得します。
・Click Element:クリックされたタグの要素
・Click Classes:クリックされたタグのクラス属性
・Click ID:クリックされたタグのID属性
・Click Target:クリックされたタグのtarget属性
・Click URL:クリックされたタグのURL
・Click Text:クリックされたタグのテキスト
参考:ウェブサイト用コンテナの組み込み変数(公式サイト)
プレビューモードでの確認
それではプレビューモードでタグが発火しているかを確認いたします。
1. Google Tag ManagerのTOPページから、画面右上の「プレビュー」をクリック。

2. 対象サイトを入力。今回はオーリーズのサイトからのリンクなので、下記には「https://allis-co.com/」と入れてください。

3. プレビューモードにてFacebookのリンクをクリックしてください。

4. プレビューモードの「Link Click」をクリックしてください。すると「Tag Fired」にてLINEのCVタグが発火していることが確認できました。

もしタグ発火していない場合は、「Click URL」でURLの情報が取れていない可能性が高いです。
クリックの情報については、「Variable」のところから確認しましょう。

もし「Click URL」の情報が取れていない場合は、他のクリック情報or自分で変数を設定して、リンクのクリック情報を取得しましょう。
まとめ
以上がGTMでリンククリックの数を計測する方法の紹介でした。
トリガー作成を行う際に本記事が参考になれば幸いです。
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