- ナレッジ・ノウハウ
- 吉川 千咲
公式LINEのブロック率が高い時に確認したいポイントと対処法
LINEは無料でメッセージのやり取り、音声通話、ビデオ通話などができる、身近なコミュニケーションツールのひとつです。
ユーザーと気軽にコミュニケーションが取れることもあり、企業の公式アカウントも多く見かけるようになりました。
しかし、いざ運用を始めてみると「友だち追加をしてもらってもすぐにブロックされてしまう…」「ブロック率が思っていたよりも高い」など、アカウントのブロック数が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では公式LINEがブロックされる原因とブロック率を下げるための対処法についてご紹介します。
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目次
LINEの「ブロック」機能とは
LINEはトーク画面から簡単にブロック設定をすることができます。友だちをブロックすると、相手からのトークなどを受信することができなくなります。
ブロックの割合を見る「ブロック率」
ブロック率とは友だちの数に対してどれくらいの割合でブロックされているかを見る指標です。
💡 計算式:ブロック数 / 友だち数 × 100
ブロック率の平均は30~40%
業種により多少のばらつきはありますが、LINE公式アカウントのブロック率は平均30~40%といわれています。
出典:【業界別実績付き】LINE公式アカウントにおけるブロック率について考える
公式LINEがブロックされてしまうのはなぜ?
ユーザーがブロックする要因は様々ですが、一般的に多いのが以下の4つです。
1:配信が多すぎる
公式アカウントの配信が多い場合、ユーザーはストレスを感じます。「配信が多い」というのは「頻度」だけでなく「通知量」も含まれます。
頻繁にメッセージが届く、1回に多くの通知が届くとついついブロックしたくなりますよね。
2:配信内容が思っていたものと違う
配信内容も重要な要素です。例えば、お得な情報が届くと思っていたのに商品紹介ばかり…という場合は「思っていた内容と違う」のでブロックの原因になります。
3:同じような内容が複数届く
例えば特定のキャンペーンやイベントの告知が「開始○日前」「前日」「当日」に届くなど、同じ内容が複数届くのもブロックを誘発する要因となります。
また、定型文を定型デザインのバナーで定期的に送る等、同じ配信に見える印象をもたれてしまうと、これもブロックにつながります。
4:無料スタンプ、クーポンなどの特典目的だった
「友だち追加で無料スタンププレゼント!」といった訴求や広告をよく見かけますが、友だち追加の特典として、無料スタンプやクーポンなどを配布する場合は注意が必要です。
特典を目的に友だち追加をしたユーザーはすぐにブロックをしがちです。(筆者もよくやってしまいます…ゴメンナサイ)
公式LINEを「ブロックする理由」をアンケート
ご参考までに、オーリーズグループ社員を対象に「公式LINEをブロックする理由」を調査してみました。(n=約60)
アンケートの結果を見ても、やはり「通知が多い」というのはユーザーにとって大きな負担となることがわかります。また、回答した社員に詳しく話を聞いてみると「1回あたりの通知件数が3件を超えてくるとブロックする(2件は許容ライン)」といった声もありました。やはり頻度だけでなく1回の通知量にも注意が必要ですね。
公式LINEのブロック率を下げるための対処法
1:配信頻度と通知量のコントロール
公式ラインの配信目安は週に1回、もしくは月に2~4回のペースが最適とされています。できるだけ上記のペースに収まるように配信をしましょう。また、1度に送るメッセージは吹き出し2つ分までにしましょう。
「売出しやキャンペーンのタイミングで配信したい!」という場合には上記の配信頻度・量にならない場合もあります。そのような場合は下記の対処法を実施しましょう。
あいさつメッセージの内容を工夫
あいさつメッセージは、ユーザーが公式アカウントを「友だち追加」したすぐあとに自動的に送信されるメッセージです。あいさつメッセージの内容を工夫することでブロック率を下げることができます。
- 配信頻度を記載しておく
あらかじめ、このアカウントからはどれくらいの頻度でメッセージが来るのかわかると、ユーザーの心理的負荷が下がります。
- 通知オフの案内を入れる
メッセージの「通知をオフ」にする案内をしておくことでユーザーのストレスを軽減し、ブロックされる可能性を下げることができます。ブロックの場合はメッセージ自体送れなくなるのに対し、通知オフの場合はプッシュ通知がされないだけで配信自体は可能です。
2:「思っていた内容と違った」を予防する
同じく「友だち追加」時のあいさつメッセージで「どんな情報を配信するのか」を記載してみましょう。「思っていた内容と違った」ということを防ぐことができます。
友だち追加広告を実施している場合にはバナーに「どんなショップ、企業なのか」が分かるイラストやテキストを入れておくと、ブロックされる可能性を下げることができます。
配信ターゲティングの最適化も活用
セグメント機能を利用することで属性や興味関心に合わせたメッセージを配信することができます。LINE公式アカウントの標準機能でも性別や年齢等でセグメントすることは可能ですが、さらに自社サイトとのID連携や外部CRMツールを導入することで、過去の購買履歴や興味関心等の細かいセグメントで配信することができるようになります。
3:特典目的のユーザーにも満足感を
LINEスタンプやクーポンは友だちを増やす施策としては有効ですが、すぐにブロックされてしまうのが難点です。定期的なクーポン配布や友だち限定セールなど「友だちでいるとお得なことがある!」とユーザーに認識してもらえるような工夫をしましょう。
4:配信内容に飽きさせない工夫が大切
いつも同じ内容ばかりだと飽きられてしまうので配信内容のバリエーションを増やしてみましょう。例えばキャンペーン情報はユーザーにとって有益ですがそれだけの配信だと販促情報しか送られてこないアカウントと認識されブロックされてしまう可能性があります。キャンペーン情報の他にユーザーの興味関心の高そうな情報も盛り込むことで配信内容に変化をもたせることができます。
また、配信するバナーのデザインも定型化されている場合は、既視感で同じような印象を持たれてしまうため、定期的にデザインを変更するのもおすすめです。
まとめ
今回はブロックされる要因とその対策についてお話しました。ブロックされないためには最初が肝心です。紹介したポイントを参考にあいさつメッセージを作ってみてください。
LINEは身近なコミュニケーションツールのひとつです。「メッセージの受け手」の気持ちを忘れずに運用したいものですね。
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