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- 室伏 翔太
Microsoftショッピング広告の運用上のコツと注意点
今回は、「Microsoftショッピング広告」の運用上のベストプラクティスと注意点について解説していきます。
Microsoft広告を配信している方は、ぜひ本記事の内容を参考に運用の見直しを図ってみてください。
目次
Microsoft ショッピング広告とは
Microsoft ショッピング広告とは検索エンジン「Microsoft Bing」の検索結果に掲載されるショッピング広告です。
ユーザーが検索を行った際に、カタログ(ショッピングフィード)にある商品の中から、検索語句に関連のある商品の商品名・画像・価格・ビジネス名といった詳細情報が表示されます。Bingで検索広告を配信する場合はYahoo広告からも配信が可能ですが(※YahooがBingと提携しているため)、ショッピング広告に関してはMicrosoft広告のショッピングキャンペーンからのみ配信ができます。
この記事ではMicrosoft広告のショッピングキャンペーンを配信する際のコツや注意点について解説していきます。
Microsoft ショッピング広告の始め方
Microsoftのショッピング広告はGoogleでの配信設定をインポートすることができるため、そこまで時間をかけずに配信を始めることができます。
Microsoft広告でショッピングキャンペーンを始める方法には、下記に記載しているのでご参考ください。
Microsoft ショッピング広告3つのコツ
Microsoftショッピング広告を配信する際のコツをお伝えします。
商品画像のコツ
高品質の画像を使用する
ショッピング広告で最も大きく表示されるのは商品画像です。ユーザーが商品を探す上でも重要な要素なので、高品質の画像を用意しましょう。
また商品画像は220 x 220 ピクセル以上である必要があります。必ず基準以上のサイズの画像を用意しましょう。
ウォーターマークなし、プロモーションテキストなどを画像に含めない
商品画像はウォーターマーク(透かし)なし、その他「送料無料」などのプロモーションテキストも含めないようにしましょう。これらが入っている場合、商品が表示されなくなる可能性があります。なお、表示されなくなっている商品はMicrosoft Merchant Centerで確認できます。定期的に確認し、表示されなくなっている商品がないかチェックしましょう。
境界線に注意
画像には最小限(画像の約10%)の周囲余白が必要です。また余白が60%を超えている場合も表示されない可能性が高くなるため注意しましょう。
入札のコツ
手動入札で開始する
Microsoft広告では、クリック数の最大化、tROASなどの自動入札が利用できます。しかし、商品の種類にもよりますが、Microsoftのショッピング広告はGoogleのショッピング広告と比べるとユーザー数の問題から、自動入札では表示回数やコンバージョンも少なくなるケースがほとんどです。
最初から自動入札を利用しても、最適化に時間がかかる、もしくはなかなか最適化が進まないことが多いため、基本的には拡張クリック単価で始めることをオススメします。
入札単価
ショッピング広告はどのクエリにおいてもテキスト広告と競合するため、少なくとも入札はテキスト広告の入札価格と同程度の金額に設定しましょう。
フィードのコツ
商品ごとにできるだけ多くの属性を入力する
ショッピング広告が表示される可能性を高くするために、フィードで利用できる情報はできるかぎり設定しておきましょう。
またカスタムラベルや、Bingカテゴリ、マーチャントカテゴリを適切に設定することで、それらを用いて細かく入札価格を設定することができます。例えば商品の中で利益率に幅がある場合は、それらを識別できるようなラベルを設定することで、利益率に応じて入札価格を設定し、収益効率に合わせた入札の強化、抑制などができるようになります。
Microsoft広告に限らないショッピング広告の効果的なキャンペーンの分け方については以下記事で解説していますので、ぜひご参考ください。
Microsoft広告のヘルプページにはショッピング広告のベストプラクティスが記載されています。
上記で紹介した内容も含まれますが、ショッピング広告を配信する際は以下ページに記載の内容もチェックしましょう。
Microsoft ショッピング広告の注意点
Microsoftショッピング広告を配信する上で、ヘルプに詳細な記載はないものの、注意すべき点があるので紹介いたします。
キャンペーンの一時停止は慎重に
Microsoftのショッピング広告は、一度キャンペーンを一時停止すると、再度有効にしても安定して配信が出るようになるまで数日~1週間程度時間がかかることがあります。この状態になってしまうと、配信が出るまで何日も待つことになってしまうため、特に注意が必要です。
特に長期休暇の際など、キャンペーンを一時停止にして止めておくと再開時に配信量が戻るまで時間がかかってしまうため、一時的に配信を減らしたい場合は、曜日時間帯別ターゲティング入札などで調整することをオススメします。
ショッピングフィードが最新の状態を保てるようにする
快適なユーザー体験のためには、広告で表示される内容とサイト内の内容が一致している状態が好ましいです。基本的なことですが、価格や在庫状況などは最新の状態を保っておくことが好ましいです。
ショッピングフィードはGoogle Merchant Centerからインポートすることも可能ですが、特別な理由がない限りはGoogle Merchant Centerのフィード取得先と同じ場所から直接取得するように設定することをオススメします。
Google Merchant Center経由でフィードを取得すると更新タイミングが少し遅くなってしまったり、経路が増えることでエラーが発生するリスクも高くなってしまうためです。
おわりに
ショッピング広告はECサイトの広告運用では非常に重要な広告施策の1つです。BingはMicrosoft Edgeのデフォルトの検索エンジンとなっていることから、特にPCで商品購入を検討されることが多い商材や、業務に関連した商材を扱っている場合は特に導入を検討すべきでしょう。
日本におけるMicrosoft広告は2022年にサービスが開始されたばかりで、まだ情報も少ないため、ぜひ当記事の内容を参考にしていただければ幸いです。
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