【Instagram広告】掲載面別クリエイティブ制作のコツ

【Instagram広告】掲載面別クリエイティブ制作のコツ

Instagram広告のクリエイティブ制作が難しいのはなぜ?

Instagram(インスタグラム )は、写真や動画の共有を中心としたソーシャルメディアプラットフォームとして日本で3,300万月間アクティブアカウント(※1) が利用されているSNSです。ご存じのようにInstagramでは広告を配信をすることができます。

とはいえ、Instagram広告は、「広告クリエイティブ」の難しさが課題になることが多いものです。なぜなら、Instagram広告では媒体仕様のアップデートやトレンドが頻繁に更新され、常に最新の情報をキャッチアップしながら広告クリエイティブの制作を行うことが求められ、広告掲載面ごとの特徴も把握する必要があります。さらにMetaのビジネスヘルプセンターのベストプラクティスを見ても制作の参考にしにくいのが現状です。

そこで、今回は、Instagram広告の媒体仕様のアップデートやトレンドを加味したクリエイティブ制作におけるTipsをまとめました。(2023年6月現在)

※1 Facebook / Instagram Media Guide 2022年下期(7 – 12 ⽉版)Version 1

Instagram広告のクリエイティブとは

Instagramでは、広告掲載面(広告が配信される場所)が決まっています。

  • フィード
  • 発見タブ
  • ストーリーズ
  • リール
  • ショップタブ

ちなみに、Instagramから広まったとされる「映える」というトレンドワードからも、ユーザーの多くは「鮮やかで美しく映る」「見た目が引き立つ」写真や動画を閲覧するという特徴があることがわかります。このような特性から、Instagramでは有形商材が相性が良いとされています。

他にも、クリエイティブフォーマットが複数あります。

  • 画像
  • 動画
  • カルーセル
  • コレクション
  • インスタントエクスペリエンス

どこでどんなクリエイティブを配信をすれば、より商品・サービスを魅力的に伝わるのかを複合的に考える必要があります。

掲載面の特徴別Instagramクリエイティブのコツ

フィード

フィードは、ユーザーがフォローしているアカウントの最新の投稿を一箇所で見ることができる場所です。ユーザーがよく見る場所であり、目的なく閲覧する場所でもあるため、「ブランドイメージの維持」「コンセプト・メッセージの重視」「工夫した画像の作りこみ」を考慮したクリエイティブを考える必要があります。

  • フィード掲載面の特徴
    • ①アカウントのアイコンとアカウント名が表示される
    • ②CTA(CVボタン)が表示される
    • ③広告テキスト文が表示される

上記の特徴を抑えながら、限られたサイズの中で商品/サービスの魅力を伝える工夫を行うことで、より多くの情報を的確に届けることができます。

例えば、メイン素材やメインコピーの都合上CVボタンを静止画内に記載しづらい場合、②のCTA(CVボタン)がクリックされるようなデザインを施すことでアクションを促進することができます。

補足的なコピーや商品/サービス説明は③で補いユーザーメリットのみ静止画に記載することで、限られた枠の中でより多くのメッセージをユーザーに届けられるようになります。

ストーリーズ

ストーリーズは、縦長に画面いっぱいに表示される没入感あふれるクリエイティブフォーマットで、リアルな瞬間を視覚的にシェアするのに最適な場です。投稿した写真や動画は保存しない限り24時間後に削除されます。

ストーリーズのコンテンツ視聴にかける時間は他より短いため、ユーザーの注意を引きるけつための工夫が必要です。

例)全画面表示で商品の内容を端的に訴求し、具体的な利用イメージを訴求している。

Meta ビジネスヘルプサポート ストーリーズ用クリエイティブのベストプラクティス」によると、下記のように記載されています。

  • アプローチ
    • 速いテンポで利用者の注意をそらさない
    • ストーリーズファーストで作成する
    • 複数のシーンを使用する
    • 動きを活用する
    • 目的に合ったモバイル動画をテストする
    • 動画と静止画を組み合わせる
  • ブランド
    • ブランドファースト
    • 目的に合ったデザインにする
    • 価格の表示を少なくする
  • フォーマットと動作
    • 利用者に注目される場所とテキストをうまく組み合わせる
    • サウンドで効果を高める
    • 不必要なスタンプの利用を避ける
    • 戦略的にオーディエンスのアクションを促す
    • テキストオーバーレイで重要な情報を強調する

上記のベストプラクティスの要素を抑えながら、フィードでは表現しきれない内容を動画・静止画をもとに商品/サービスの魅力をストーリー性をもって伝える工夫を行うことで、より多くの情報を的確に届けることができます。

ディスプレイいっぱいに広告原稿を表示できるので、インパクトを与える部分と説明する部分のメリハリが付けやすいのも特徴です。フィードと併せて配信することで多角的に商品の魅力をユーザーに届けることができます。

カルーセル

カルーセルは、1つの広告で複数の画像や動画をそれぞれの見出しや説明、リンク、コールトゥアクションとともに表示できます。そのため、説明が必要な商材や複数商品を同時に紹介したい企業/サービスにはおすすめです。また、1つのカルーセル広告に最大10枚のカード(広告原稿)を入稿できるため、多くの切り口で商品を訴求することができます。

Meta ビジネスヘルプサポート カルーセル広告のベストプラクティス 」には下記のように記載されています。

  • カルーセルで利用できるあらゆるコンポーネントを駆使してストーリーを伝える
  • まとまりのある魅力的な画像や動画を使用する
  • バラエティに富んだリンクを提示する
  • 顧客にリーチする
  • カルーセルの最適化を試す
  • 適切なランディングページと組み合わせる
  • 規模の大きい商品セットを使用する

上記のベストプラクティスの要素を抑えながら、ユーザーに画像閲覧の選択権を委ねるかたちで動画・静止画をもとに商品/サービスの魅力を伝えることができます。各画像・動画ごとにテキストやURLを設定できることが大きな特徴なので、ニーズが顕在化しているユーザーに対して、的確に求めている情報を届けたい場合にカルーセルは良い配信手法です。

例えば、ナビゲーションがあるLPにリンクさせる場合、それぞれのアンカーリンクごとに画像や動画を用意するのも良いでしょう。

まとめ

Instagramのように掲載面やフォーマットが複数ある媒体では、ユーザーにとって魅力的な内容を届けるために、情報を伝えられる要素(入稿できる内容)をしっかりと把握したうえで、何をどのように伝えるか考え工夫しながらクリエイティブを準備することがポイントになります。

また、最新のベストプラクティスや掲載方法・掲載枠の更新が頻繁なこともあるため、常にアンテナを張り巡らせて最新情報を取得することをおすすめします。

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この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

アドオペレーションズ・ストラテジスト

後藤 慧大

株式会社セプテーニ・クロスゲートに入社し、営業職としてキャリアをスタート。その後、株式会社プライムクロスに出向し、不動産領域のデジタルコミュニケーションのプランニング、クリエイティブ制作、MAツールの活用等に従事し年間MVPを受賞。その後、出向解除に伴い株式会社セプテーニに異動。業界最大手人材サービス会社のコンサルティング担当を担いながらプレイングマネージャーとして従事した後、オーリーズに入社を決意。

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