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- 肥田 悟志
広告代理店の切り替えマニュアル|変更のタイミングと手順を解説

広告代理店の切り替えに関して、以下のような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
- 現在の代理店に満足できておらず、代理店を切り替えるか迷っている
- 代理店変更の手順や流れに不安があり、どこから手をつけてよいのかわからない
- 切り替え先の代理店選定で失敗したくないと考えている
そこで本記事では、広告代理店を切り替えるべきかどうかの判断基準から、具体的な切り替えプロセス、切り替え先の代理店の選び方までを解説します。
貴重な広告費をしっかりと成果につなげられるよう、最適なパートナー選定の参考となれば幸いです。
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目次
多くの広告主が代理店を切り替える理由
広告代理店の選定は、企業のマーケティング戦略において重要なステップですが、実は多くの企業が最初の選定で満足のいく結果を得られていないのが実情です。
SO Technologiesによる調査では、広告主の約8割が3年以内に代理店を切り替えており、4割は1年以内に変更しているというデータが示されています。
また、経済産業省の統計によると、2020年時点で日本国内には約5,000の広告代理業の企業が存在しています。
これだけ多くの選択肢がある中で、各社の得意分野や支援体制、担当者のスキルなどを事前に把握するのは容易ではありません。
そのため、契約後に「思っていた支援が受けられない」「当初に見込んでいた成果が得られていない」といったミスマッチが発生し、代理店の変更を余儀なくされるケースが多く見受けられます。
広告主が代理店を変更する背景には、以下のようなポジティブな動機とネガティブな動機が混在しています。
- 自社の目的や体制変化にあわせた積極的な見直し
- 新規媒体の配信のため、その媒体に強い代理店に変更する
- 広告以外の領域も含めて総合的に支援できる代理店に変更する
- 広告の成果が目標を下回っており改善の見込みが薄い
- 代理店の担当者と連携が取れず、コミュニケーションロスが発生している
- かけている費用に対して期待しているサービスを享受できている実感が薄い
なお、実際の代理店変更のケースでは、ポジティブな動機による変更よりもネガティブな動機から代理店を切り替えるケースが多い傾向にあります。
実際に上述のSO Technologiesの調査でも、代理店変更の背景は「広告成果が出ていない」「改善施策がない、少ない」「提案内容の質が悪い」など、既存代理店への不満からくるケースが上位でした。
代理店を切り替えるべきケースとは
代理店の選定は長期的なパートナーシップを築く重要な決断ですが、事業フェーズやニーズの変化に応じて、柔軟に切り替えたほうが良いケースもあります。
ここでは、すぐに切り替えたほうが良いケースと慎重に判断すべきケースを具体的に紹介します。
すぐに切り替えたほうが良いケース2つ
代理店をすぐに切り替えたほうが良い代表例は以下の2つです。
1.成果が長期間目標を下回っているが改善の兆しが見えない場合
広告運用が目標を下回り、改善の兆しが見られない場合、すぐに改善したいと考えるのは広告主として自然な心理です。
しかし、改善策が提示されず、代理店からの提案が乏しい場合は、状況が変わる可能性が低いと判断し、代理店を切り替えたほうが良いでしょう。
特に、半年以上成果が目標を下回っているが、改善の提案やアクションが見られない場合は、早期に別の代理店に切り替えることを検討するべきです。
2.代理店の支援に重大な問題がある場合
代理店と協力する際、約束を守らない、レスポンスが遅い、ミスが多発するなど、重大な問題が頻発しているが再発防止策が示されない場合は、すぐに切り替えを検討したほうが良いです。
信頼できない代理店と継続するのはリスクが大きいため、問題が解決できないと感じた時点で、早期に別の代理店に切り替えたほうが得策です。
切り替えるべきか慎重に判断すべきケース5つ
以下のような場合は代理店を切り替えるべきか慎重に判断したほうが良い場合もあります。
1.成果が目標を下回っているが改善の兆しがある場合
広告運用が目標を下回っているものの、改善の兆しが見えてきた場合は、すぐに切り替えるのではなく、しばらく様子を見て改善を進めることが重要です。
代理店が改善策を提案し、少しずつ成果が向上している場合は、早急な切り替えを避けて、改善の進捗を確認することを優先しましょう。
2.自社の動き方次第でコミュニケーションのズレを解消できそうな場合
広告運用は戦略や商材理解が重要ですが、自社の説明不足や連携の取り方により、代理店との間でコミュニケーションギャップが生じている場合もあります。
この場合、認識のすり合わせをしっかり行い、連携方法を改善することで問題が解消できることがあります。
急いで代理店を切り替える前に、まずは代理店との連携の仕方を見直すことも重要です。
3.会社単位ではなく担当者のパフォーマンスに不満がある場合
特定の担当者のパフォーマンスに不満がある場合、担当者を変更してもらうという選択肢もあります。
代理店を変更せずに、担当者を変えるだけで解決することがあるため、まずは担当者の交代を依頼し、様子を見てみるのも一つの方法です。
4.広告運用の方針や戦略の大きな転換が必要な場合
自社の広告運用方針や戦略を大きく転換する場合、現代理店がその変更に対応できるかどうかを慎重に評価する必要があります。
新たな戦略に合わせた代理店の適応力が重要であり、転換後に現代理店が不十分である場合に切り替えを検討すべきです。
今後の方向性に応じて代理店を評価し、必要ならば切り替えを行うと良いでしょう。
5.インハウスに切り替える場合
代理店からインハウスへの切り替えは、通常、半年程度の準備期間を要し、難易度が高く時間がかかります。
完全にインハウス化するまでの間は、代理店の比率を段階的に減らしていくことで、リスクを減らしつつ移行を進めることが推奨されます。
インハウスに切り替える際は、急いで代理店を切り替えるのではなく、計画的に進めていくことが重要です。
5ステップで理解!代理店を切り替えるプロセス
代理店を切り替える際、慎重に進めるべき重要なステップがあります。
以下の5つのステップを踏むことで、スムーズに代理店を切り替え、効果的な運用を始めることができます。
STEP1|本当に代理店変更すべきか検討する
まずは、自社が本当に代理店を変更すべきかを慎重に検討します。
これには、先に述べた「代理店を切り替えるべきタイミング」を参考にし、現代理店で改善できる余地があるか、今後の広告運用に影響を与えるような問題があるかを見極めます。
この段階では、慎重に現状の問題点を整理し、切り替えに踏み切る前に確認することが重要です。
STEP2|切り替え先の代理店に求めることを明確にする
代理店を変更する前に、切り替え先の代理店にどのような支援を求めているのかを明確にすることが必要です。
広告代理店にはさまざまな支援スタイルがあり、それぞれに特化した強みがあります。支援タイプや代理店タイプを参考に、自社に最適な代理店を選ぶ基準を固めましょう。
支援タイプ | 特徴 | 適したケース例 |
---|---|---|
運用代行型 | 広告アカウントの設定・運用改善・分析など、運用の実務を一貫して代行 | ・広告運用の経験者が社内に少ない ・リソースが限られているため外部のプロに運用を任せたい |
コンサルティング型 | 戦略立案やKPI設計、改善提案などを行い、実行は社内or他パートナーで対応 | ・施策の方向性に悩んでいる ・インハウス運用中だが成果に伸び悩んでいる |
インハウス支援型 | 自社運用を支援しながらノウハウを移転し、将来的な内製化を見据えて伴走 | ・広告担当者を育てたい ・長期的には代理店依存から脱却したい |
総合支援型 | 広告だけでなく、LP改善・CRM、SEOなど広告運用以外のマーケ施策までサポート | ・1社で包括的に支援してもらい、マーケ戦略と個別戦術の整合性を合わせたい ・新規事業やターンアラウンドなど、広告以外も含めた事業全体の支援が必要 |
代理店タイプ | 特徴 | 向いているケース |
---|---|---|
大手総合代理店 | 豊富な実績と幅広い媒体対応、体制の堅牢性が強み。広告運用以外も幅広く支援できる | ・大手企業、ブランド案件で安定性重視 ・多数媒体の同時運用が必要 ・広告以外も支援してほしい |
専門代理店 | 業界や課題に応じた専門性に特化。柔軟かつ実務に強い | ・業界や課題特化の専門性を期待したい ・広告運用の成果をスピーディーに改善したい |
中小特化型 | 少額案件を専門に運用代行を行う | ・まずは低額でお試し運用をしたい ・小規模予算の運用実績が豊富な代理店に任せたい |
コンサルファーム型 | 課題の構造化やKPI設計など戦略的支援が中心で、運用は別リソースに任せることも | ・インハウス運用に課題を感じている ・戦略や指標設計に課題がある |
STEP3|代理店の候補を探す
支援タイプが決まったら、次は実際に代理店候補を探します。知人経由やGoogle検索、比較サイト、認定代理店一覧など、さまざまな方法を駆使して自社のニーズに合致する代理店を見つけましょう。
どんな代理店に依頼したいかを事前に明確にしておくことで、比較もしやすくなり、より効率的に選定が進みます。
STEP4|代理店を比較・検討する
代理店候補が決まったら、実際に提案を受けて比較・検討を行います。選定基準はニーズによって異なりますが、主に以下のポイントを基準に選ぶことをおすすめします。
- 運用実績の豊富さ:過去の運用成果やクライアント事例を確認する
- 提案内容の妥当性:広告戦略や改善提案が現状に合っているかを確認
- 担当者との相性:コミュニケーションの取りやすさや信頼感が重要
- 支援にかかる費用:コストパフォーマンスが見合うか判断する
- 運用者1人あたりの担当社数:極端に担当社数が多い場合は注意が必要
- 広告アカウントの保有権:インハウスを想定する場合は広告主保有を推奨
比較の際には、各代理店の強みや提案内容をしっかりと把握し、最適なパートナーを選ぶために検討を重ねます。
STEP5|代理店変更
最終的に代理店を決定したら、代理店変更の手続きに進みます。ここでは、現在の代理店とアカウント移管の調整が必要です。
代理店によっては、アカウント移管を拒否するケースや、ノウハウ流出を防ぐために移管に条件が付く場合もあります。
また、一部のプラットフォームでは、アカウント移管ができない場合もあります。アカウント移管できない場合は、0からデータを蓄積し直す必要があるため、成果が一時的に悪化する可能性がある点は事前に認識しておきましょう。
切り替え先の代理店を選ぶ6つのポイント
ここからは、切り替え先の代理店を選ぶ際のポイントをご紹介します。以下は代理店選定のチェックポイントを網羅的にリストアップしたものです。
すべての項目について網羅的かつ詳細に言及するとかえって読者の理解を損ねてしまう恐れがあるため、この記事では代理店選定において特に重要度の高い判断軸を6つ解説します。
1. 運用実績の豊富さ
広告運用の成果を最大化するためには、実績が豊富な代理店に任せることが重要です。
しかし、単に代理店のHPや提案資料に記載されている情報だけでは、実力を判断するのが難しいこともあります。以下の観点で、代理店の実力を見極めましょう。
- 自社と近しい商材や予算帯での運用実績があるか
- 類似の課題感を持ったクライアントで成果改善した事例があるか
- クライアントの満足度や解約率はどうか
代理店選定時には、運用実績をしっかり確認し、自社に近い案件を成功に導いた実績があるかを確かめることが大切です。
2. 提案内容の妥当性
代理店から提案される運用改善プランが、自社の課題や商材特性に合ったものであるかを確認しましょう。
特に、自社の事情や目標に合わせたプランが提供されているかどうかが重要です。提案内容をチェックするポイントは以下の通りです。
- 課題理解がしっかりされているか
- 成果実現までの道筋が具体的で納得できるか
- 予算やリソースに合った現実的なプランか
また、代理店が提案する改善策について、効果が期待できない広告手法について意見を聞くのも有効です。
真剣に自社の成長に向き合っているかを見極めるために、あえて不安な部分を突いてみるのも一つの方法です。
3. 担当者との相性
広告運用を成功させるためには、担当者との相性が重要です。特に、広告運用では戦略的な理解や迅速な対応が求められるため、担当者とのコミュニケーションが円滑に進むかどうかを見極めましょう。
- リテラシーに合わせて説明を調整してくれるか
- 自社の事業や戦略に対して深い理解を持っているか
- 信頼できるパートナーとして一緒に働けるか
担当者との信頼関係やコミュニケーションが重要なポイントとなります。実際に会話をしてみて、相性を感じ取ることが大切です。
4. 支援に必要な費用
広告運用における手数料は一般的に広告費の20%前後ですが、金額だけで選ばず、その支援内容に見合った価値を提供しているかを基準に判断しましょう。
例えば、安い手数料でも、担当者が多忙で十分にサポートを受けられない場合、結果的に効果が薄くなる可能性があります。
単純な金額の多寡で判断するのではなく、期待できる定量・定性成果を踏まえてコストパフォーマンスで判断することが重要です。
5. 運用者1人あたりの担当社数
代理店選定時には、運用者1人あたりの担当社数を確認することがポイントです。運用者が多くのクライアントを担当している場合、アカウントの運用に十分な時間をかけることができない可能性があります。
自社の課題にしっかり向き合って、パートナーとして伴走してくれる代理店を選ぶためには、運用者1人あたりの担当社数が少ない代理店を選ぶことが望ましいです。
6. 広告アカウントの保有権
代理店に広告運用を委託する際は、アカウントの保有者が自社か代理店かを確認しておくことが重要です。
アカウント内には、機械学習による最適化に使われるデータが蓄積され、これを継続的に活用することが成果改善に繋がります。
もし代理店がアカウントを保有している場合、代理店を変更するときにデータが引き継げない可能性があり、その場合は0からデータを蓄積し直す必要があるため、基本的には広告主がアカウントを保有することを推奨します。
代理店変更で成果改善につながった事例
ここでは、代理店を変更すべきか迷っている方に向けて、代理店変更で広告の成果改善につながった事例をご紹介します。
ネオジャパン様|代理店変更で前年比140.2%のCVを獲得
ビジネスコミュニケーションツールを提供している株式会社ネオジャパン様では、主力製品であるdesknet`s NEO(デスクネッツ ネオ)をはじめとして、自社製品の認知向上・ホットリード獲得のため広告運用を代理店に委託していました。
長く付き合いのある代理店でしたが、
- 営業担当と運用担当が分かれており、依頼事項の反映スピードが期待通りでなかった
- 担当者の異動が多いことから自社商材への理解も低く、自社にマッチした提案が少ない
- 毎年売上目標が高まっていく中で、リード獲得数が目標を割っており改善提案も少ない
といったお悩みを抱えており、オーリーズへ運用委託を切り替えることを決定。
代理店の切り替え後は、NotionやSlackを活用して高頻度でコミュニケーションを行いながら、広告訴求開発のワークショップや、BIを活用して広告成果を可視化するなど、お互いの目線を合わせるための取り組みを積極的に実施。
結果として、広告品質が大幅に改善し、対前年比で140.2%のCVを獲得することに成功。広告のリード件数が大幅増加しただけでなく、有効リードも増加したことで商談件数も増加させることが出来ました。
三越伊勢丹HD様|専任チームの支援で、不安定だった広告運用が売上の柱に
株式会社三越伊勢丹HD様では、化粧品ECサイト「ISETAN BEAUTY online」を運営しており、Web広告やTVCM、アフィリエイトなど様々なマーケティング施策を組み合わせて売上拡大を行っていました。
Web広告の運用は当初別の代理店に任せていましたが、社内の広告運用の知見が少ない中で始まった新規事業だったこともあり、よりフレキシブルかつスピーディーにPDCAを回せる代理店を探していました。
その後、Web広告の勉強会がきっかけでオーリーズを信頼いただき、広告運用の代理店をオーリーズに切り替え。
EC事業に特化した専任チームが運用支援をおこなった結果、広告経由の売上が大きく伸長。不安定だった広告運用がマーケティング施策の柱となり、毎月目標を達成できる状態になりました。
切り替え後にスムーズに成果につなげるポイント3つ
広告運用代行は、無形のサービスであり、広告主と代理店が共同して成果を作り上げるものです。
そのため、代理店と良好なパートナーシップを築き、双方が密に連携することが、成果を最大化するためには欠かせません。
特に、代理店とのコミュニケーションをしっかりと行い、認識をすり合わせることが重要です。以下の点に気をつけながら、代理店との連携を強化しましょう。
1. 情報連携と認識のすり合わせ
代理店と協力して成果を作り上げるためには、広告戦略や目標について、共有と認識合わせを徹底することが大切です。
例えば、定期的なフィードバックを行い進捗や問題点を共有することや、戦略や方針を変える必要が生じたときには、随時連携をとって方向性をすり合わせることが成功のカギとなります。
2. 支援に対する評価や期待事項のフィードバック
代理店が行う支援に対しては、こまめに評価や期待事項をフィードバックすることが重要です。
代理店は、広告主の期待に応えるために日々努力していますが、その進捗を確認し、適切なタイミングで期待値を伝えることで、双方の認識が一致し、より効果的なサポートが期待できます。
特に、定期的なミーティングを通じて、代理店と共に進捗を確認し、改善策を導き出すことが成果に繋がります。
3. 必要に応じてオフラインの交流も実施
オンラインだけでのコミュニケーションでは限界があります。代理店担当者とより密接な関係を築くためには、時にはオフラインの交流も有効です。
例えば、商材勉強会を開催し、代理店担当者に自社の商材や業界について深く理解してもらうことや、ランチや会食を通じてカジュアルな形でコミュニケーションを取ることで、相互理解を深め、より良い結果を生み出す可能性が高くなります。
よくある質問|代理店変更の疑問に回答
最後に、代理店変更の際によくある質問とその回答をまとめました。
代理店を切り替える際の注意点を教えて
代理店を変更する際には、いくつかの重要な注意点があります。代理店の変更が必ずしもスムーズにいくわけではなく、特に以下の点に留意することが重要です。
1.アカウントの学習リセットによる一時的な成果悪化
代理店変更により、アカウントのデータがリセットされ、機械学習が再スタートするため、
数週間~1ヶ月程度、成果が一時的に悪化する可能性があります。
2.変更しないで良い場合もある
改善の余地がある場合や、代理店との関係が順調な場合は、無理に変更せず、現在の代理店
での改善策を試みることも選択肢の一つです。
3.最低契約期間がある場合もある
代理店との契約に最低契約期間がある場合、契約期間内で解約する際には解約手数料やペナ
ルティが発生する可能性があるため、契約内容を事前に確認しましょう。
おすすめの代理店はありますか?
選ぶべき代理店は企業の目的や課題などのニーズに応じて変わるため一概には断定できませんが、以下の記事では広告運用を主業務とする私達が自信をもっておすすめできる10社をご紹介しています。
選定の上では、社内の広告運用者60名にアンケート調査をおこない、複数名からおすすめ代理店として回答があった企業を紹介しています。
代理店 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
オーリーズ | ・顧客満足度(NPS)をKPIに設定 ・非分業制で運用者と直接話せる ・BtoB・ECなど業種特化の専属チーム |
顧客の約半数が強く推奨する「まるで内製のような広告運用支援」 |
アナグラム | ・専任担当制で透明性の高い支援 ・運用者が直接クライアント対応 ・ブログや書籍など豊富な情報発信 |
全施策を一人の専任担当が支える「透明性とスピードに優れた運用支援」 |
サイバーエージェントグループ | ・「極予測AI」等のツールを活用 ・小規模案件やスタートアップにも対応 ・サイバーエージェントの豊富なノウハウを活用 |
AI×膨大な運用データを活かした「テクノロジー駆動の広告運用支援」 |
博報堂グループ | ・国内初のGoogle認定代理店 ・データドリブンな改善提案が得意 ・緻密な戦略設計と社内連携力に強み |
広告プラットフォームを熟知した「運用のプロによる改善提案」 |
電通グループ | ・総合力:広告/SNS/オウンドを一貫支援 ・自社DMPやAIを活用した高精度分析 ・大規模プロモーションとの連携も可能 |
広告・SNS・オウンドまで一貫支援できる「業界最大手の総合力」 |
セプテーニ | ・SNS広告に特化したクリエイティブ制作 ・認知〜獲得までフルファネルで支援 ・電通グループとの連携による総合力 |
認知~顧客獲得まで一気通貫で支援するフルファネルマーケティング支援 |
オプト | ・業界特化チームが商材理解をサポート ・EC・人材・金融など領域特化に強み ・LTVや事業KPIに基づいた運用提案 |
業界特化チームによる「ビジネス課題に刺さる広告戦略提案」 |
JADE | ・固定報酬制で広告費に左右されない支援 ・SEO・コンテンツ支援との連携も可能 ・アクセス解析・インハウス支援も提供 |
広告費に関係なく支援が受けられる「固定報酬制の透明な運用支援」 |
キーワードマーケティング | ・PR×広告を組み合わせた提案が可能 ・150業種・1500社以上の支援実績 ・自社メディアでの発信も活発 |
PR×広告の知見を活かした「話題性と獲得を両立する広告設計」 |
アユダンテ | ・GA4・GTMなどの技術支援に強み ・1stパーティーデータ活用に精通 ・SEOやタグ実装など横断支援も可能 |
GA・GTMまで含めて支援できる「データ活用に強い広告パートナー」 |
インハウス運用に切り替えるか迷っている
運用代行とインハウス運用を比較してみると、それぞれにメリットとデメリットがあります。
どちらが適しているかは、自社の状況や目的によります。以下の比較表を参考にしながら、最適な選択を検討しましょう。
項目 | 運用代行 | インハウス運用 |
---|---|---|
専門性 | 外部の専門家による運用が可能、 最新技術に対応可能 |
自社に特化した戦略が立てやすい、 ノウハウが蓄積される |
スピード感 | 外部の調整が必要で、実行に時間が かかる場合がある |
内部で即時対応が可能、迅速な修正 や変更ができる |
コスト | 広告費の20%前後が一般的、固定費が かかる |
社内リソースに依存、初期投資や教育 にコストがかかる |
運用代行のほうがおすすめなケースは以下の3つです。
・ 広告運用の経験が不足している
自社に広告運用の専門知識がない場合、外部のプロに任せることで、効率的に運用
を進めることができる。
・ リソースが限られている
自社内で運用を回すための人員や時間が足りない場合、代理店に任せることで、
社内リソースを節約できる。
・ 新しい技術や知識に対応したい
最新の広告技術やトレンドに対応する必要がある場合、代理店は外部の専門家として、
最先端のノウハウを提供してくれる。
一方、インハウス運用のほうが良いケースは以下の3つです。
・ 自社内に広告運用ノウハウを蓄積したい
自社で運用ノウハウを蓄積し、広告運用を自社の強みにしたい場合は、インハウス
運用が適しています。
・ 戦略と戦術の整合性・実行スピードを高めたい
自社のビジネスや商品に特化した戦略を立て、細かな調整を迅速に行いたい場合は、
インハウス運用のほうが有利です。
・ コストの最適化をはかりたい
長期的に見た場合、運用代行の手数料が負担になる場合は、インハウス運用で
コストを削減できます。
また、いきなりインハウスに切り替える以外には、まずは運用代行とインハウスを併用するハイブリッド運用や、インハウス支援のコンサルティングを受けて組織力を強化するなどの選択肢もあります。
まとめ|代理店の見直しで広告の成果改善につなげよう
この記事では、代理店を切り替えるべきタイミングやプロセス、代理店選定のポイントを紹介しました。
代理店の選定や切り替えは慎重に行うべき重要な決断ですが、正しいタイミングで適切な代理店を選ぶことで、広告運用の成果を大きく改善することができます。
代理店の見直しは、単なる切り替えではなく、自社の広告運用をさらに強化し、成果を最大化するためのチャンスでもあります。
見直しのタイミングで自社の期待事項を整理し、ニーズに合致するパートナー選定につなげましょう。
口コミが生まれる「オーリーズの広告運用支援」
まずは資料で他社との違いをご覧ください
広告運用代行なら、NPS平均30pt超の代理店オーリーズへ
オーリーズは、積極的な新規営業はせず、顧客からの紹介で成長する代理店です。

【広告成果を最大化するオーリーズの特徴】
- 担当者の評価は売上ではなく「紹介したくなる支援かどうか」
- 業種特化の専門チームが深いビジネス理解に基づいて支援
- 非分業・少数精鋭のチーム体制で迅速な成果改善につなげる