- ナレッジ・ノウハウ
- 三國 寛己
【P-MAX】顧客リストを活用したシグナル追加で獲得効率が向上した事例

P-MAXはすべてのGoogle広告の広告枠に配信可能なキャンペーンで、ターゲティングを設定しなくとも、機械学習によって最適化が行われていく配信メニューです。オーディエンスシグナルを活用することで、自動最適化をさらに強力にし、最適化期間の短縮による成果改善を狙うことができます。
今回の記事では、P-MAXで実際にオーディエンスシグナルとして顧客リストの追加を行った事例をもとに、どういった変化が起きたのか紹介します。
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お声をいただいているオーリーズは、Web広告を起点に顧客の本質的な課題に向き合います。
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P-MAXキャンペーンのオーディエンスシグナルとは

オーディエンスシグナルとは、P-MAXキャンペーンにおいて、広告配信の最適化を強化するために任意で設定できるものです。設定することで、学習期間の短縮やターゲティング精度の向上が期待でき、Google広告のヘルプでもベストプラクティスとして推奨されています。
設定可能なオーディエンスシグナルには、顧客データ(過去の購入者リストやメーリングリストなど)、ユーザー属性、興味・関心などが含まれます。
参考:Google広告ヘルプ「P-MAX でコンバージョンを促進する」
オーディエンスシグナルを追加した事例
今回は、過去の商材利用ユーザーの顧客リストをP-MAXのアセットグループにオーディエンスシグナルとして追加しました。これにより、商材利用ユーザーに近い属性のユーザーへより多く広告が配信され、成果改善が期待できると考えました。
前提条件
今回下記のようなキャンペーンで実施しました。
- toC向けの無形商材
- P-MAX以外は検索広告のみ実施
- 予約完了数最大化が目標
施策実施の目的
施策は、対象商材の予約件数を増加させることが目的です。
広告施策全体での予約件数を増加させるため、P-MAX経由の獲得効率を改善し、浮いた予算を他キャンペーンに回すことを考えていました。
そのため、P-MAXキャンペーンでの予約完了率の向上が重要課題でした。
施策のねらい
P-MAX経由の予約完了率を上げるための一つの施策として、P-MAXのターゲティング精度の改善をねらいました。
そこで、過去の商材利用ユーザーの顧客リストをP-MAXのオーディエンスシグナルとして追加しました。これにより、顧客の類似ユーザーに対して優先的に配信されると考えました。
施策導入後の結果と考察

顧客リスト追加後、予約完了率が改善しました。
P-MAX経由での予約件数は減少していますが、獲得効率が上がったことにより、浮いた予算を他のキャンペーンに割り当てることができ、全体の予約数を増やすことができました。
顧客リストを追加していなかった期間と比較して表示回数が約半分まで減少し、予約完了率が改善されました。当初の狙いどおり、過去の商材利用ユーザーの情報を追加したことにより、予約完了する見込みが高いユーザーに絞って広告が配信されたと考えられます。
また、同社の別の商材利用ユーザーのリストを使用したテストでは、今回のような予約完了率の改善は見られませんでした。
このことから、学習に活用するリストの質が成果に大きく影響することが分かり、目的に合ったリストの選択や定期的なリスト更新が重要であると言えます。
まとめ
今回は、P-MAXキャンペーンで「顧客リスト」をオーディエンスシグナルとして活用し、成果を改善した事例を紹介しました。
P-MAXではオーディエンスシグナルを設定しなくても配信可能ですが、この事例からシグナル設定の重要性が再確認できました。顧客データや顧客属性が明確な場合、オーディエンスシグナルを活用することでさらに高い成果が期待できます。
まだP-MAXでオーディエンスシグナルを活用していない場合は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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