- ナレッジ・ノウハウ
- 漏田 翔秀
インハウス化に向けて初期段階(設計期)でやるべきこと
はじめに、インハウス運用を軌道に乗せるまでに、やるべきことがいくつかあります。
具体的には、下記の図のように準備期、設計期、開始期、改善期の4つのフェーズがあり、それぞれやるべきことが異なります。
今回は「設計期」に焦点を当てて解説します。
【振返り】準備期でやるべきこと
設計期の開設に入る前に簡単に準備期について振り返りましょう。
(準備期の詳細を知りたい方は「インハウス化に向けて初期段階(準備期)でやるべきこと」をご確認ください)
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準備期は、インハウス運用に携わるメンバーが「運用型広告の基礎知識」と「実際の広告運用業務」を理解するためのフェーズです。
知識習得と実務理解を深めるための方法は色々ありますが、弊社では、座学とトレーニングの研修を行っています。トレーニングの特徴としては、以下の4点があげられます。
- 広告代理店が行う研修と同様の内容を受講できる
- 経験豊富なコンサルタント
- 実際に作業を行う
- 直接フィードバック
中でも、弊社の新人研修と同様の内容、経験豊富なコンサルタントが直接フィードバックする点が大きな特徴です。
ここまで簡単に準備期について解説してきましたが、ここからは今回のテーマである「設計期」についてお話しします。
※設計期以降のフェーズは、基本的な広告運用業務の知識が必要です。そのため、弊社の座学・トレーニングの受講の有無に関わらず、設計期に入る前に基本的な広告運用業務の理解しておきましょう。
設計期でやるべきこと
設計期の目的は、準備期で学んだことのアプトプット、次フェーズの移管期~開始期に向けた準備です。
1.準備期で学んだことのアプトプットとは
弊社では、準備期の座学・トレーニングが終了した後に、アウトプットとして実際に実際に広告配信を行うサービス・商品における「キャンペーン構成案」を作成いただきます。
広告アカウントは、キャンペーン、広告グループ、広告、オーディエンス or キーワードで主に構成されています。実際のサービスや商品に合わせてキャンペーンからオーディエンスまで作成します。「キャンペーン構成案」は作成して終わりではなく、経験豊富なコンサルタントがレビューを行います。
サンプルではありますが、下記が弊社で使用しているキャンペーン構成案のシート(一部)です。
2.移管期~開始期に向けた準備
運用代行からインハウスに切り替える際に、外部パートナーから移管できる広告アカウントと、そうでない広告アカウントがあります。また移管期は、外部パートナーからアカウントの移管、あるいは新規でアカウントの開設をするための期間になります。
詳細については、移管期の記事で解説しますが、もし設計期に余裕がある場合には下記に記載した内容を外部パートナーに事前に確認することをおすすめします。
移管期に向けての確認ポイント
- アカウント移管できるか否か、新規開設が必要か確認(パートナーのレギュレーションまたは一部の広告媒体は移管できない)
- 配信中の広告クリエイティブの利用可否の確認(PSDデータがもらえると、自社内でクリエイティブの修正ができるので併せて確認しましょう)
- インハウス開始時期のスケジュール確認・見直し(広告アカウントの移管手続きにかかる日数、新規アカウントの開設と設定にかかる日数を確認)
移管期だけではなく、開始期に向けた準備として「レポーティング環境の構築」を行いましょう。インハウス運用の場合、レポーティング環境の有無によって作業工数が大幅に変わってきます。
たとえば、広告の成果を毎回広告アカウントの管理画面から取得して、さらにデータ突合をして、見やすいようにグラフ化して…などを全て手動で行っていたら工数がかかり過ぎることは容易に想像つくはずです。
インハウス運用の場合、広告運用業務以外の業務を行うことが多いため、尚更、レポート制作などの作業に時間をかけるべきではありません。レポーティング環境についても、改めて詳細に解説できればと思います。
まとめ
今回は設計期を中心に解説しました。オーリーズでは、今後インハウス運用に携わる皆様にキャンペーン構成案をご作成いただき、日々広告運用に携わるメンバーがフィードバックを行います。
これによって、単に作って終わりではなく、広告運用者が実際にどのような視点でキャンペーン構成を考えているのか、受講者の気づきの機会になると考えています。
そして、設計期を経てキャンペーン構成案が作成できるようになったら、次は広告アカウントの移管と、実際に新規アカウントを開設してキャンペーンの作成を行っていきます。
(その他インハウス関連の記事についてはこちらをご覧ください)
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