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- 富山 涼太
【Google広告】不正・無効クリックの確認方法と対処の仕方について解説

リスティング広告を運用していると「不正クリック」や「無効なクリック」という言葉を一度は見たことがあるのではないでしょうか。
本記事では不正・無効クリックの定義や発生する要因、対策をまとめています。
ぜひ最後までご覧いただき、用語の定義や対策方法について理解を深めていただければ幸いです。
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目次
不正・無効なクリックとは

そもそも「不正クリック」「無効なクリック」とはどういうものでしょうか。
媒体によって定義は多少違いますが、一般的にはユーザーの誤操作やアドフラウドによるクリックを指すことが多いです。
例えば、
・ ユーザーによるダブルクリックなどの誤クリック
・ 競合の広告費を無駄に消化させるための、意図的な複数回クリック
・ 不正なソフトウェアや業者によるアクセス
などが該当します。
また、Google公式ヘルプでは下記のように定義されています。
💡 意図的な不正トラフィックや、誤クリック、重複クリックなど、ユーザーの純粋な興味によるものではない広告のクリックを指します。
Googleが無効と判断する可能性があるクリックには、次のようなものがあります。
・ 広告主様の費用や、広告を掲載するウェブサイトの所有者の収益を意図的に増やすために手動で行われるクリック
・ 自動クリックツールやロボットなどの不正なソフトウェアによるクリック
・ ダブルクリック時の2回目のクリックなど、広告主様にとって価値のない偶発的なクリック
出典:無効なクリック:定義(公式ヘルプ)
不正なソフトウェアやツールによるものは想像しやすいですが、それ以外については具体的にどのようなクリックが不正・無効クリックとして扱われるのかは公式ヘルプには明示されておらず、実際の運用シーンでも、不正・無効クリックはある程度自動的に媒体のシステム側で検知・除去される仕組みになっているものの詳細は確認できません。
例えば、同一ユーザーが同じ日に何十回も同じ広告をクリックすると不正クリックとしてカウントされますが、具体的に何回目以降のクリックが不正とされるかは開示されていないのが現状です。
ただ、不正・無効クリックによって発生した費用は、無効なクリックによって発生したコストとして自動的に返金されるのでご安心ください。
不正・無効なクリックが発生する原因
不正・無効クリックの中には悪意のあるものとそうでないものがあります。それぞれの発生原因は主に下記に挙げるようなものです。
1.悪意のあるもの
⑴競合他社によって行われるクリック
競争相手の営業を妨害する為に、クリック課金を不当に増やして広告費を増大させる目的で行われるクリックです。
⑵悪意のある広告配信業者によって行われるクリック
アドフラウド等のツールを使って自動クリックさせ、クリック数を不正に増やして広告配信業者に入る広告費を増やす目的で行われるクリック。
2.悪意のないもの
⑴誤操作
スマホで閲覧している際に起こりやすいのが意図せず広告にうっかり指が触れてしまったケース。悪意のないものの大半はこのうっかりによるもの。
⑵ダブルクリック
広告を意図せずダブルクリックしてしまった際の2回目のクリックです。
不正・無効なクリックの確認方法(Google広告)
媒体が自動的に判別した不正・無効クリックの数と全体に占める割合は管理画面で見ることができます。
Google広告の場合、管理画面トップからキャンぺーンのページを開き「表示項目」から「無効なクリック」と「無効なクリックの割合」の項目を選択します。

するとキャンペーン毎の成果が表示されるページに、指定したい期間における各キャンペーンの無効なクリック数と全体のクリック数に占める無効なクリックの割合が表示されます。

不正・無効なクリックへの対処法

媒体が不正と判断したクリックは自動的に集計から除外され、その分のクリック費用が発生することもないので基本的には心配する必要はありません。
しかし、中には媒体で無効と判断されていない「無効なクリック」が存在している可能性があるので、自らで確認、対策を行う必要があります。
「無効なクリック」を防ぎ無駄な費用の発生を抑えるために、以下の3つの方法をご紹介します。
1.媒体に不正・無効クリックを報告する
Google広告には「クリック品質フォーム」と呼ばれる窓口があり、不正・無効クリックと考えられる事象が発生している場合、媒体側に調査を依頼することができます。実際に不正・無効クリックが発生しており、且つそれによって無駄な広告費が発生していた場合、その分の広告費が返金されます。
不正・無効クリックによってパフォーマンスの低下がみられる場合は、まずは媒体に報告して調査の依頼をすることをおすすめします。
2.Googleアナリティクスを活用したIPアドレスの確認・除外
Googleアナリティクスの設定で、流入したIPアドレスを取得できるよう変更することができます。
不正なトラフィックであると判断したIPアドレスについて、広告管理画面から除外設定を行うことで不正・無効なクリックを回避できます。
参考:アクセス解析でIPアドレスを確認する方法
参考:IPアドレスを除外する(公式サイト)
3.不正・無効なクリックを検出するツールを導入する
媒体が独自に検知している不正・無効クリックだけでは対策が十分ではない場合、サードパーティ製の検知ツールを導入するという手段もあります。
不正・無効クリックを検出する代表的なツールとしてはX-logやCHEQ、SPIDER AFなどがあります。
媒体側では基本的にCookieを用いてユーザーを識別しており、例えば同一のユーザーから短時間に複数回のクリックが発生した場合、それらを無効クリックとして判断することがあります。しかし、これだけでは同一ユーザーが複数のデバイスやブラウザからアクセスした場合、不正として検知することができない場合があります。
上記のツールを使えば、複数の端末を使った、悪質な不正・無効クリックも検知できる上に、そのユーザーのクリックを自動で除外することも可能なので、広告費用を不正に増やされることも少なくなるでしょう。
不正・無効クリックによるパフォーマンス低下の懸念がぬぐい切れない場合はこれらのツールの導入を検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
Google広告における「不正クリック」や「無効なクリック」の定義や対策についてまとめました。
クリック周りのパフォーマンスに怪しい挙動がある場合は、媒体に報告したりツールを導入するなどで対策をしていきましょう。
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