オーリーズのリモートワークの取り組み ~新しい組織観・労働観を目指して~

オーリーズのリモートワークの取り組み ~新しい組織観・労働観を目指して~

オーリーズでは、2月中旬からリモートワークでの稼働を推奨しはじめ、3月中旬には完全在宅に切り替わりました。また、4月中旬には、リモートワーク推進タスクフォースが立ち上がったり、自室の作業環境改善のためにメンバー全員に10万円の補助が出されたりするなど、積極的なリモートワーク環境づくりをおこなっています。

私たちの取り組みの一部をお伝えすることで、社会のリモートワーク推進の一助になれば幸いです。

リモートワークの行動指針

より良いリモートワークを実現するために、オーリーズでは「リモワの行動指針」をまとめ、メンバー全員で共有をしています。堅苦しいルールではなく、リモートワークを快適で生産性の高いものにするためのTipsのような位置付けです。

例えば、ビデオMTGの機会が増える状況においては、その物理的・心理的ストレスを軽減することはとても重要です。そのために、例えばこんな指針を共有しています。(これらの内容は、ナレッジシェアサービス『Kibela』で記事化をして共有しています)

  • ビデオ通話の不具合はゼロを目指そう(不具合はすぐに運営に連絡を)
  • ビデオではマイク付きイヤホンを使おう
  • ビデオでは顔を出そう
  • 稼働時間帯をメンバーに伝えよう
  • テキストでは長文でラリーしないようにしよう
  • 話した方が早いことはビデオで済まそう
  • 画面共有を伴うMTGは Zoom か Google Meet を使おう
  • ぎくしゃくしたらビデオをつなごう
  • ZOOMのバーチャル背景を活用しよう
  • 大人数ZOOMでは「ミュート+Shift」で話そう
  • チャットは「親しく、柔らかく」を意識しよう

などなど。

また、これらのことは「相手に求めてOK」と全体で合意されているため、瞬時に浸透しました。

中でも、特に私たちの組織らしいなと感じたのは、

  • 相手に悪意を見出さない

という行動指針です。

何かミスや認識の齟齬が発生したときに、相手対して「ちゃんと仕事してるか」「なんでこんなミスをするのか…」「Slack見てるのかな」などの疑念を抱いてしまうものです。でも多くの場合、ある人の行動は、その人の状況や経験値でできる最大限のものだったりします。だから、そこに悪意を見出す理由はないのです。相手の状況や気持ちを汲み取ることは、リモートワークだとよりいっそう大切なスタンスだと感じています。

自室の作業環境構築サポート(一人当たり10万円)

リモートワークで大きな課題となるのが、自室の作業環境です。特に、デスクワークの多い広告運用者にとっては悩ましい問題です。

オーリーズではこの問題に対し、1人あたり最大10万円の補助を出し、最大限の支援をしています。経営陣は、10万円のうち3割を会社負担で、7割を経営陣の個人負担で支援することを決めました。経営陣の個人負担については、事業のコンディションと、コロナ禍におけるメンバーへの身体的負担の軽減、そして、社会貢献の意味を込めて実施されました。

メンバーは積極的にこの補助を活用し、どんどん環境が改善されていきました。

10万円という金額には驚きましたが、その背景には、「この状況を機会として捉え、乗り越えたときには、新しい組織観・労働観を得ている状態を目指そう」という経営陣からのメッセージがありました。

私たちはアジャイルな組織づくりを目指しています。このコロナの状況は、まさに不確実性の象徴です。この状況に適応し変化していくことは、私たちのビジョン実現にとって大きな意味を持ちます。

デジタル・コミュニケーションを基本とした組織運営や、地理的な制約を受けない組織運営を実現できれば、より不確性に強い組織になることができます。さまざまなリソースを効果的・効率的に活用できるようになるし、働き方の選択肢が増えることで、個人の幸福度も高まります。

そんな未来に近づくことのできるこの貴重な機会に、「いつ終わるかも分からないし、私費を投じて自宅の環境改善を進めることに前向きになれなかった…」という結果によって、変化の機会を逸してしまうことの無いように、このようなサポートが実現されました。

手前味噌ですが、とても素敵な会社だなと改めて感じます。(おかげさまで最強の作業環境が作れました、ありがとうございます!)

リモワ推進タスクフォース

4月中旬に、リモートワークを推進するために有志メンバーが集まりタスクフォースを立ち上げしました。主に、業務環境の改善とコミュニケーション環境の改善を目的に、課題の抽出から施策の実行までおこないます。本記事で記載している施策は、このタスクフォースが主導しながら展開しています。

応急処置的な対応ではなく、新しい組織観・労働観をつくっていくことを目指しながら、仮説検証をするように取り組んでいます。

ハッシュタグ「#ひとりごと」

リモートワークで感じる不満や課題を把握したいという目的で、Slackのチャンネルで「#ひとりごと」というハッシュタグをつけてもらい、メンバー全員で自由に投稿をしてもらっています。

課題をスプレットシートなどに記載してもらう方法だと、記入するのが手間だったり、記入者⇔管理者の閉ざされた関係の中で完結しまいます。このハッシュタグの狙いは、

  • 「#ひとりごと」と表現することで、発言のハードルをさげる
  • オープンな投稿によって共感やアイデア共有などのコミュニケーションが生まれる

という点です。
実際に、例えばこんな「ひとりごと」がありました。

投稿が習慣化した現在では、「仕事する時の音楽はJazzが一番捗る」など、よりカジュアルなコメントが共有されたりもして、みんなでリモートワークを楽しみ、促進するという一体感が生まれています。

雑談チャンネル

リモートワークになると基本的に一人で仕事をすることになるので、なかなか息が詰まりますよね。そういう時は、雑談でもしながらリラックスすることも必要です。

私たちは、Slackに雑談チャンネル「chatting」を開設し、メンバーが思い思いの投稿をしています。補助によって強化された自室の作業環境をシェアしたり、自宅で手軽にできる「おいしい調味料の作り方」をつぶやいてみたり、個性あふれる会話が溢れています。

中でも、マネージャーの作業環境が洗練されすぎて、もはやサテライトオフィスみたいだとメンバーからイジられているやりとりは微笑ましかったです。オーリーズの心理的安全性の高さを感じました(笑)

通信費補助

リモートワークにおけるもう一つの大きな課題に、通信環境があります。スマホのテザリング機能やポケットwifiで凌ぐこともできますが、いつまでこの状況が続くか分からないですし、これらの方法だと通信量制限や回線の不安定性という問題がつきまといます。

そこでオーリーズでは、自宅での固定回線導入を推奨し、月額上限5,000円を補助することにしました。ストレスのない通信環境を構築することは、快適なリモートワークのインフラと言えるので、本当に重要だと思います。

ベビーシッター補助

お子さんのいるメンバーの中には、「リモートワーク × 家庭保育」が重なり、稼働が困難になることもあります。コロナによる保育園や幼稚園の休園は、稼働環境に悩ましい影響を与えています。

そこでオーリーズでは、ベビーシッターや一時保育にかかる費用の80%を、月額5万を上限に補助することにしました。

想像してみてください。保育園がお休みになったことで、自宅で第一子のお世話をしつつ、生まれたての第二子のお世話もしなければならない世界を。実は、実際にそういうメンバーがいまして、本人も「この補助は本当にありがたい!」と語っています。

Discord

オフィスで仕事していた時は隣の席のメンバーに、ちょっとした相談や質問、共有がサクッとできたのに、リモートだと物理的にも心理的にもハードルが上がってしまいますよね。

いざビデオMTGしようにも、どのツール使うのか決めたりURLを発行したりと、ひと手間かかってしまいます。そこで「Discord(ボイスチャットツール)」を導入しました。Slackのように任意でチャンネルを開設できるので、「執務室」「離席」「育児中」「MTGルーム」など、用途別に用意しています。

常時接続をルールとしているので、声掛けたいときに「おーい」と声をかけることができて、1クリックで隣のMTGルームに移動ができるため、物理的にも心理的にもコミュニケーションのハードルが格段に下がったことを実感しています。またDiscordでも「雑談チャンネル」を用意しており、カジュアルなコミュニケーションの場としても一役買っています。

リモートワークで雑談環境をつくることは、かなりハードルが高いんじゃないかと懸念していましたが、タスクフォースが積極的に利用したり、活用を促したりを繰り返すうちに、自然と利用されるシーンが増えてきました。手応えありです。

このあたりの設計や運用に関してはGoodpatch Anywhereさんをかなり参考にさせていただきました。

参考ブログ:Goodpatch Anywhere式リモートコミュニケーションマニュアル

海辺のカフェ

Discord内に突如現れたオアシス「海辺のカフェ」。ちょっとした業務の合間の息抜き、ランチタイム、気分転換に自由に入ってカジュアルにメンバーとコミュニケーションを取ることができるチャンネルです。

メンバーのお子さんが登場したり、自宅での過ごし方を話してみたり、そこに行くだけで気分がちょっと軽くなる、そんな空間です。ネーミングを少し工夫するだけで、活用度って変わるものですね。

育児部屋

他にも、Discord内にユニークなチャンネルがあります。リモートワークによって、育児と仕事を柔軟に切り替えることができるようになったことで、お子さんを持つメンバーは、業務から一時的に離れる機会も増えてきました。

そんな時は、「育児中」のチャンネルに入ることで、他メンバーに対して「今はすぐには反応できない」というメッセージを伝えることができます。メンバーの多様な働き方を尊重し、理解しているからこそ成り立つチャンネルだと思います。

退職祝い

メンバーの退職となれば、直接会うことの叶わない環境でも、みんなで感謝の気持ちを伝えたいですよね。そんな想いから、3月末に退職したメンバーに対して、、オーリーズのアイドル猫まる美をモチーフに、Zoomの背景画像にメッセージを用意してサプライズをしました。オンラインだからこそできるサプライズに心温まりました。

週刊リモワ

リモートワーク推進タスクフォースを中心に、次々と新しい試みや制度が立ち上がっています。その様子を、毎週月曜の全社MTGで週刊誌のようにカジュアルに共有する。それが週刊リモワです。

前の週で生まれたリモートワークにまつわるニュースを、Googleスライドにまとめています。月曜の朝らしく、みんなが明るい気分になれるように意識しています。

毎日の3時間を家族に

リモートワークによって通勤がなくなり、往復3時間の通勤時間がなくなったメンバーもいます。「その3時間を家族と過ごす時間に充てることができ、とても嬉しい」と話してくれました。まさにリモートワークによって人生の選択肢が増えて、個人の幸福度が高まる好例です。

最後に:より良い未来に向けて、自分たちの持ち場でできることをする

全体感を言えば、リモートワークの稼働体制へとてもスムーズに移行できていると思います。これは、デジタル広告運用という業態がオンラインを中心とした仕事であることや、私たちの企業規模が小さいことは大きな理由と思います。

リモートワークに簡単には移行できない業態もある中で、私たちはとても恵まれています。ライフラインの維持に欠かせないエッセンシャルワーカーの方々が、日々の生活を支えてくれていることへの感謝を忘れずに、私たちは私たちの持ち場で、より良い未来をつくるために行動していきたいと思います。

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