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Meta広告の費用がわかる|予算設定のコツ

Meta広告を活用したいと考えているものの、いざ運用を始めるとなると「予算の設定方法」や「広告費用の最適化方法」について悩むことも多いのではないでしょうか。
例えば、このような悩みです。
- 適切な広告費用の設定方法が分からない
- 自社の目標に応じた予算配分がうまくできない
- Meta広告の仕組みや費用の仕組みが理解できていない
本記事では、Meta広告の費用設定方法について、基礎から実践的なアプローチまでを解説します。広告運用をスムーズに始めるための具体的な方法や最適化のコツを紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
Meta広告とは
Meta広告は、Facebook、Instagram、Threads、Messenger、WhatsAppなど、世界中で多くのユーザーが利用しているプラットフォームを活用できる広告サービスです。
これらのプラットフォームを通じて、企業はターゲットとなるユーザーに対して広告を配信し、ビジネスの目的を達成することができます。
Meta広告の最大の強みは、その精緻なターゲティング能力と、広告の効果をリアルタイムで測定できる点にあります。
広告主は、キャンペーンを開始した後、どのターゲット層がどのように反応したのか、どの広告が最も効果的だったのかを即座に確認することができます。このデータを元に、予算の調整や広告内容の最適化を行い、より良い結果を追求することができるため、成果を最大化しやすいのです。
そのようなMeta広告を効果的に活用するための費用・予算設定に関する具体的なアプローチを紹介します。
Meta広告の課金方式
Meta広告の課金方式には、広告主が支払う金額が広告のパフォーマンスに基づいて決まる方法がいくつかあります。
その中でも、最も一般的なものは「クリック課金(CPC)」と「インプレッション課金(CPM)」です。これらの方式を選択することで、広告主は広告の目標に合わせた効果的な運用が可能になります。
クリック課金(CPC)
クリック課金(CPC)は、広告がクリックされるたびに費用が発生する方式です。
この方法では、広告主は広告が実際にクリックされるごとに費用を支払います。CPCは、広告がユーザーの関心を引き、クリックという行動を促すことを目的とした広告キャンペーンに最適です。
例えば、ECサイトでの商品購入を促進したい場合、クリック課金を使って、広告がクリックされたときだけ費用が発生するように設定できます。これにより、予算を効率的に使うことができ、費用対効果を最大化することができます。
CPCの利点:
- 実際にユーザーが広告をクリックして初めて費用が発生するため、無駄な費用を抑えやすい。
- クリックされた後に行動(購入や申し込みなど)を促進する場合に効果的。
CPCのデメリット:
- クリック単価が高騰する可能性があり、特に競争が激しいターゲット層に対しては広告費用が予想以上に高くなることがあります。
CPCは、リード獲得や販売促進を目指すキャンペーンでよく使用されます。特に成果を直結させるタイプのキャンペーンには非常に有効です。
インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金(CPM)は、広告が1,000回表示されるたびに費用が発生する方式です。
つまり、広告が実際にクリックされるかどうかに関係なく、表示された回数に応じて費用が課金されます。この方式は、主に認知拡大やブランドの認知度向上を目的とするキャンペーンで使用されます。
例えば、新商品を広く知ってもらいたい場合や、ブランド認知度を高めたい場合には、CPMが適しています。CPMの特徴は、広告が多くのユーザーに表示されることを重視している点です。そのため、ターゲット層にリーチすることができれば、効率的に広告費用を活用することができます。
CPMの利点:
- 広範囲に広告を配信することができ、認知拡大を目的とした場合に非常に効果的。
- クリック数に依存せず、表示回数に基づいて費用が発生するため、予算管理がしやすい。
CPMのデメリット:
- 実際に広告がクリックされることに繋がらない場合があるため、成果(例えば販売や申し込み)が目標の場合には効果的ではないことがある。
CPMは、ブランド認知や大規模な広告キャンペーンにおいて、広告を広く配信するために選ばれることが多いです。特に、広告が多くの人に認識されることが目的である場合に効果を発揮します。
予算の設定単位
Meta広告では、予算設定において日予算と通算予算の2種類の方法があります。
日予算
日予算は、広告セットまたはキャンペーン単位で1日に消化する最大金額を設定する方法です。例えば、1,000円の日予算を設定した場合、その広告セットやキャンペーンは1日平均1,000円分の広告費用を消化することが目標となります。
設定した日予算は、毎日ほぼ同じ金額が消化されるように調整されます。
しかし、広告の効果が見込まれる日は予算を超過して使用することもあり、1日の予算を最大75%まで超過することがあります。そのため、特定の日には日予算がオーバーすることもありますが、1週間で日予算の7倍を超えないよう調整されます。
日予算の特徴と利点:
- 柔軟性が高い:広告キャンペーンが進行する中で、日々のパフォーマンスに応じて予算を調整することが可能です。
- 予算消化の調整がしやすい:毎日予算の消化を確認しながら調整を行うことで、広告の効果を最大化しやすくなります。
日予算のデメリット:
- 1日単位での予算消化に制限があるため、特定の日に急激に予算を消化してしまうことがある点に注意が必要です。
活用シーン:
- 安定的に運用したいキャンペーンや、長期間にわたる広告配信を行いたい場合に向いています。予算消化が比較的均等に行われるため、安定した運用が可能です。
通算予算
通算予算は、広告キャンペーンや広告セットの全期間を通じて使用する最大金額を設定する方法です。
例えば、総予算として10,000円を設定した場合、その金額が広告キャンペーンの全期間で消化されることになります。広告主はこの総額を管理し、広告が配信されるタイミングに応じて予算を柔軟に使うことができます。
通算予算を設定する場合、1日ごとの予算消化に柔軟性を持たせることができます。広告配信の効果が大きい日には多くの予算を使い、反応が少ない日は予算消化を抑えることができます。そのため、予算を最大限に活用し、効果的に運用できるメリットがあります。
通算予算の特徴と利点:
- 予算消化の柔軟性:キャンペーン期間全体にわたって予算を調整することができ、特定の日に予算を過剰に消化することがあっても最終的には全体で調整されるため効率的です。
通算予算のデメリット:
- 1日単位での予算消化目安がないため、特定の期間内で急激に予算を消化しすぎる場合があります。予算が急速に使い切られた場合には調整が必要です。
活用シーン:
- 期間や予算が決まっているキャンペーンに有効です。キャンペーンの期間が1ヶ月、3ヶ月などで決まっている場合や、今回のプロモーションには最大◯万円まで、とあらかじめ決まっている場合に活用します。
予算設定
広告予算の設定方法は、主に目標から逆算する方法と、売上の一定割合を広告に割り当てる方法があります。
目標から逆算した予算決定
広告予算の決め方そのものはGoogle広告と同様で、目標CPAやCV数、想定CPC・CVRをもとに逆算して設定するのが基本です。
たとえば、目標CPAが7,000円、CV目標が50件であれば、単純計算で必要な広告費は7000×50=350,000円です。
ただし、広告予算はCPCやCVRなどの中間指標によって左右されるため、可能であればそれらの数値も考慮して予算シミュレーションを行うことをおすすめします。
広告予算は以下の数式で計算できるので、
広告予算 = 目標CV数 ÷ 想定CVR × 平均CPC
仮にCPCが80円、CVRが5%と仮定すると、50件のCVを得るには50 ÷ 0.05 × 80 = 80,000円の広告費が必要という計算になります。
売上高から予算決定
名前の通り、売上の一定の割合(%)を広告予算に割り当てる方法です。(売上高比率法とも呼ばれています)
例えば、前期の売上高を元に、自社の過去実績や競合他社の広告費をベンチマークとした広告費の割合(%)をかけ合わせて広告費を決定します。比較的市場の競争環境が安定している成熟市場で活用しやすい算出方法だと言えます。
簡単に算出でき、売上と広告費の関係がわかりやすい点はメリットですが、これから成長が見込まれる市場においては、前期の売上ベースで考えていると競合に負けてしまう可能性があり、市場環境の変化に弱い点はデメリットです。
配信開始の手順
ここからは、Meta広告の配信の流れを説明します。Meta広告の配信の流れは大別すると以下の4つのステップに分けられます。
- 事前準備
- アカウント設定
- 広告審査
- 配信開始
Meta広告の詳しい手順については、媒体の仕様変更によってアップデートされる可能性がありますので、媒体の公式ヘルプページもあわせてご参照ください。
なお、FacebookとInstagramに広告配信をするには、投稿を宣伝という既存のオーガニック投稿を広告化して配信する方法もありますが、配信先や広告フォーマットが限定されるため、基本的にはMeta広告から配信することをおすすめします。
事前準備
広告配信の事前準備としては、ビジネスマネージャやFacebookページの作成などが必須となるため注意が必要です。
①Facebookアカウント・Facebookページ作成
Facebookアカウントを持っていない場合、Facebook公式サイトにアクセスしアカウントを作成します。アカウント開設に必要な情報は以下の通りです。
Facebookアカウントを作成したら、Facebookページの作成をします。
②ビジネスマネージャアカウントを作成
Facebookアカウントを開設したら、次にビジネスマネージャのアカウントを開設します。
ビジネスマネージャアカウントの専用ページにアクセスし、先ほど開設したFacebookアカウントでログインしましょう。
③Metaピクセルの設定
また、Meta広告でコンバージョン等の特定のアクションを計測するには、Metaピクセルと言われるタグを発行・設定する必要があります。
Meta広告で広告の効果計測をおこなうには、計測したい全ページに設置するベースコードと、CVなど特定アクションを計測したい場合に設置するイベントコードの2種類を設置する必要があります。
Webサイトにピクセルを設置する方法としては、①WebサイトのHTMLに直接埋設する②Googleタグマネージャー経由で設定する2種類の方法がありますが、設置・管理のしやすさから基本的にはGoogleタグマネージャー経由で設置することを推奨します。
④ドメイン認証
広告主がFacebookページのドメイン所有者であることを確認する手続きです。
ドメイン認証をおこなうことで、広告に表示される広告主名を自社名にすることができます。さらに、ドメインが法人であったりビジネスの正式な代表者であることを証明できます。
詳しくは、ビジネス認証について(Meta広告ビジネスヘルプセンター)をご覧ください。
⑤広告アカウントを作成
Facebookとビジネスマネージャーのアカウントを作成したら、広告アカウントを作成しましょう。ビジネスマネージャーアカウントのメニューバーを開き、「ビジネス設定」から「広告アカウント」を「追加」します。
次に、広告アカウント名・ビジネスを設定します。ご自身で広告を運用される場合「自分のビジネス」を選択すれば問題ありません。
最後に支払い情報を追加し、事前準備は完了です。支払い方法はクレジットカードとPayPalから選択できます。
アカウント設定
広告アカウントが作成できたら、アカウント設定を行っていきます。
Meta広告では「キャンペーン」「広告セット」「広告」のように、アカウント内の各階層で広告配信の設定をすることが出来ます。
広告審査
アカウントの設定が完了したらすぐに広告が配信されるわけではなく、Meta広告規定に沿って広告審査が行われます。
通常広告審査は1~3営業日ほどで完了しますが、Meta広告によって不適切な広告とみなされた場合は対象の広告を修正するか削除する必要があります。
また、広告審査以外にも、アカウント設定で不備がある場合にも広告は配信されないため、広告配信前に必ず最終チェックをおこないましょう。
配信設定
ターゲティング設定
Meta広告のターゲティングは主に「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3種類があります。
1.コアオーディエンス
コアオーディエンスは、各広告セットに登録できるターゲティングの基本設定です。
年齢・性別・地域など、ユーザーがFacebookに登録したプロフィール情報と行動履歴をもとにターゲットを絞りこむことが出来ます。
コアオーディエンスでは、「年齢は〇才で地域は〇〇のユーザーに広告を配信する」のようにターゲティングを掛け合わせて設定することが可能なため、自社の商材や予算にあわせて広告配信の対象を自由度高く設定できます。
2.カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、Webサイトの訪問や顧客リストなど、自社とつながりのあるユーザーに対してターゲティングをする機能です。
一度自社商品を購入したことがある人に再度アプローチしたいときなどに活用します。
主な設定項目は以下のとおりです。
設定項目 | 概要 |
ウェブサイト | ウェブサイトや特定ページに流入したユーザーに対してターゲティングが可能。(※実施する際はMetaピクセルの設置が必要) |
カスタマーリスト | メールアドレスや電話番号などの顧客データを活用し、Metaユーザーと照合してターゲティングする |
アプリアクティビティ | アプリ内で特定の行動をしたユーザーにターゲティングする(ex.カートに追加、チュートリアル完了など) |
エンゲージメント | FacebookやInstagramで投稿・いいねなどのアクションを取ったユーザーにターゲティングする |
3.類似オーディエンス
類似オーディエンスは、作成済のカスタムオーディエンスに含まれるユーザーと類似する特徴をもつユーザーにターゲティングすることが出来ます。
自社の商品を購入したことがある人と似たような属性の新たなユーザーと接点を持ちたい、というときに使用します。
ユーザーの類似度は1%~10%の間で設定することが可能です。パーセンテージが低いほど類似度が高く、パーセンテージが高いほど類似度が低くなる仕様です。
類似度が低いほど関連性の高いユーザーに広告配信することが出来ますが、そのぶんリーチできるユーザー数は少なくなります。
配信面
Meta広告の主要な配信面は、「Facebook」「Instagram」「Messenger」「Audience Network」「Threads」の5種類です。
Threadsは現在のところ、「認知・トラフィック・売上」目的のキャンペーンのみ配信が可能です。
それぞれの配信面に配信するかどうか選択することができます。
Facebookは国内でも2,600万人を超える大規模なSNSで、実名利用が基本です。個人やビジネスのページがあり、情報発信や交流が盛んに行われています。
Meta広告では、フィード、ストーリーズ、リールなど、Facebookのあらゆる掲載面に広告を配信することが可能です。
掲載面 | 概要 |
Facebookフィード | Facebookサイト/アプリのホーム画面中央に表示される記事リスト |
Facebook動画フィード | 動画のみが表示されるFacebookフィード |
Facebookストーリーズ | Facebookユーザーが共有したストーリー(写真や動画)に広告を表示 |
Facebookリール | 音楽や音声、ARエフェクトなどを追加できる動画フォーマット |
Facebookリール広告 | リール動画の中でバナーや動画形式の広告を表示 |
Facebook Marketplace | Facebookコミュニティ内で商品売買ができる機能 |
Facebookの検索結果 | Facebook/Marketplace内の検索結果 |
Facebookの右側広告枠 | Facebookの右側に広告を表示 |
Facebook ビジネス発見 | ユーザーの興味・関心にあわせて関連コンテンツを表示する機能 |
Facebook インストリーム動画 | Facebookのオンデマンド動画と一部のパートナーサイトの動画に広告を表示 |
Facebookは利用者が多いため、様々な属性のユーザーにアプローチすることが可能ですが、他のSNSと比べてビジネス利用のユーザーが多い傾向にあるため、BtoB商材の広告配信にもおすすめです。
Instagramは写真や動画を投稿・共有できるSNSです。
日本で3,300万人を超えるユーザーに利用されており、若年層を中心に人気があります。ユーザーの男女比率は男性が40%、女性が60%ほどで、女性比率が高い傾向です。
Facebookと同様に、Meta広告ではInstagramのあらゆる掲載枠に広告を配信することが可能です。
掲載面 | 概要 |
Instagramフィード | Instagramサイト/アプリのホーム画面中央に表示される記事リスト |
Instagramプロフィールフィード | 18歳以上の公開プロフィールのフィード内に広告を表示 |
Instagramストーリーズ | Instagramユーザーが共有したストーリー(写真・動画)に広告を表示 |
Instagramリール | 音楽や音声、ARエフェクトなどを追加できる動画フォーマット |
Instagram検索結果 | Instagram内の検索結果 |
Instagram 発見タブ | ユーザーの興味・関心にあわせて関連コンテンツを表示する機能 |
Instagram 発見ホーム | 発見グリッド内に広告を表示 |
Instagram広告では画面を大きく用いたビジュアルにより、視覚的にブランドを訴求できます。したがって、ファッションや美容などの視覚的な訴求が重要な商材の広告を配信したい場合におすすめです。
Messenger
Messengerは、Facebookに登録しているユーザー同士でメッセージのやり取りができるアプリです。
音声通話・ビデオ通話・ビデオオンラインチャットなどに利用できます。
Messenger広告はチャット内に表示され、自社サイト・LP・アプリのインストール画面などに誘導できます。
Messengerスレッドを開く設定もできるため、広告を通じてユーザーとの双方向コミュニケーションが可能です。
Audience Network
Audience Networkとは、Meta社が提携しているウェブサイトやモバイルアプリに広告を配信できるアドネットワークです。
国内での提携先として、「グノシー」「東洋経済オンライン」「食べログ」などが挙げられ、Meta社のプラットフォームを利用していないユーザーにも広告を配信することが出来ます。
オーディエンスネットワークはリーチが広く複数の媒体に広告を配信することが出来るため、配信の手間を省力化しながら広告効果の検証をおこなうことが可能です。
Threads
Threadsは、Meta社が運営するテキストベースのSNSプラットフォームです。ユーザー同士がテキストメッセージを共有する場として注目されています。
現在のところ、認知・トラフィック・売上目的のキャンペーンに対して広告配信が可能です。まだ新しいプラットフォームであるため、広告出稿している企業は少なく、CPMが比較的低くなりやすく、少ない予算でも多くのリーチを得られる可能性があります。
配信開始後のチェックポイント
Meta広告の配信を開始した後は、効果測定指標の確認と予算消化の管理が重要です。これらのチェックポイントを押さえることで、広告運用の成果を最大化し、適切な改善を行うことができます。
予算の調整
広告配信中は、予算の消化状況を継続的に確認し、必要に応じて調整を行うことが重要です。急激な予算の消化や、逆に予算が消化されずに広告が十分に表示されていない場合は、早期に対処しましょう。
予算消化確認のポイント:
- 日予算の消化率:1日の予算が適切に消化されているか確認します。
- 予算の残高:キャンペーン期間内での予算消化ペースを把握し、残り期間とのバランスを調整します。
調整タイミングと方法:
- 予算消化が早すぎる場合は、入札を弱めたり配信対象を減らすように調整して消化ペースを抑制します。
- 予算消化が遅い場合は、ターゲティングを広げるか、入札単価を上げて配信機会を増やすことを検討します。
定期的に予算消化状況をモニタリングし、配信の最適化を図りましょう。
効果測定・分析
広告運用の成果を正しく把握するためには、以下の指標を定期的に確認しましょう。
クリック単価(CPC)
クリック単価(CPC: Cost Per Click)は、1回のクリックにかかった平均費用を示します。計算式は以下の通りです。
CPC=広告費用÷クリック数
CPCが低いほど効率的にクリックを獲得できていることになります。CPCが高すぎる場合は、ターゲティングや広告文の改善、入札単価の調整を検討しましょう。
クリック率(CTR)
クリック率(CTR: Click Through Rate)は、広告が表示された回数に対してどれだけのユーザーが広告をクリックしたかを示す割合です。計算式は以下の通りです。
CTR=クリック数÷インプレッション数×100
CTRが高いほど、広告の内容やターゲティングがユーザーに響いていることを示します。低い場合は、広告文やクリエイティブ、ターゲティングの見直しが必要です。
インプレッション単価(CPM)
インプレッション単価(CPM: Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示されるのにかかる費用を示します。計算式は以下の通りです。
CPM=広告費用÷インプレッション数×1000
また、CPCの式と合わせると、次の式が成り立ちます。
CPC=CPM÷CTR
CPCが上下した時、CPMが要因なのか、CTRが要因なのか区別することで運用改善に活かしやすくなります。CPMが高騰している場合は、配信面やターゲティングの見直しを行うと良いでしょう。
コンバージョン指標
コンバージョン指標は、広告を通じて達成したい具体的な成果(購入、申し込み、資料請求など)を測定する指標です。主なものに以下があります。
- コンバージョン数:目標となるアクションを達成した件数。
- コンバージョン率(CVR):クリック数に対するコンバージョンの割合。
- コンバージョン単価(CPA):1件のコンバージョン獲得にかかった費用。
これらの指標を定期的に分析し、広告の効果を評価しましょう。
まとめ
Meta広告の予算設定は、目標から逆算し、運用しながら調整を続けることが重要です。
成果を確認しながら最適な予算配分を行い、広告予算を有効に活用した成果につながる運用を目指しましょう。
今回の記事の内容も参考に、実際にMeta広告の運用をしてみてください。
成果につながる予算設定、アカウント設計は
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Meta広告の困りごとなら、コミュニケーション・対応スピードが強みのオーリーズへ。
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