助け合うから、強くなる。 好循環を生むチームの習慣 ~フィーチャーチーム運用のコツ~

助け合うから、強くなる。 好循環を生むチームの習慣 ~フィーチャーチーム運用のコツ~

今回は、オーリーズの「フィーチャーチーム(機能横断チーム)運用のコツ」についてお話します。 私の所属しているチームの取り組みで「この習慣は素敵だなあ」と思ったポイントを中心にお伝えします。

オーリーズは「フィーチャーチーム」

オーリーズでは「フィーチャーチーム(機能横断チーム)」で組織づくりをしています。いわゆる「分業型」の組織形態ではなく、クライアントの支援に必要な機能をチーム単位で完結させ、メンバーには多くの権限が与えられています。

メンバーには、一つの役割に留まることなく自身の仕事をできるだけ大きく捉えて、クライアントへの価値にフォーカスすることが期待されています。

※フィーチャーチームについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

フィーチャーチームをワークさせるコツ

フィーチャーチームでは、チーム内で「情報の非対称性」や「限定合理性」を発生させにくい構造をつくることができるため、「クライアントの合理性(=目的に対して最短で最大の効果をあげること)」に応えることができます。

一方で、難点もあります。

その一つに、各メンバーの役割が時と場合によって変わるため、曖昧さや非効率を生んでしまうことがあります。うまく運用しないと、責任の所在が曖昧になってしまったり、非効率な作業を繰り返してしまったりします。

そこで、フィーチャーチームを効果的にワークさせるために、私たちのチームが実践していることをお伝えします。

ここでは3つご紹介します。

(1)毎日かならずMTGをする

私のチームでは、デイリーで「スタンディングミーティング」を実施しています。だいたい20~30分程度のクイックなミーティングです。短いときは10分程度で終わります。

スタンディングミーティングは、例え10分でもデイリーで開催することがポイントです。最近は、コロナの影響で全社員がモートワーク状態なので、Zoomなどのビデオチャットツールを使って開催しています。

期間を空けてしまうと(例えば週1-2回など)、各メンバーがタスクの背景を思い出したり、資料を見直したりする必要が出てきます。毎日実施することで、記憶が鮮明な状態を維持できます。

毎日実施することは「思い出す時間が減る」「目的を見失わない」という隠れた効果があります。

また、ミーティングの頻度が高いと、柔軟にタスクのプライオリティを切り替えることができるため、クライアントからの要望にも素早く対応できます。

ミーティングのアジェンダはとてもシンプルです。プロジェクトマネージャーが3つの質問を投げかけていき、メンバーはそれに答えます。

  • 昨日やったこと
  • 今日やること
  • タスクを進行する上での障害

アジェンダはこの3つだけなので、迷いなくアジェンダが進むためミーティングの効率はとても高いです。

これらの質問の目的は、大きく2つあります。

  • 進捗管理:プロジェクトマネージャーが、全体のタスクの進行状況を理解し、遅延なく完遂できそうかを把握する
  • 障害の把握と相互扶助:タスク遂行に障害がある場合、全員でそれをシェアすることで、みんなで協力して取り除くことができないかを考える

フィーチャーチームは、誰もが広範なスキルセットを持っているので、みんなでお互いの仕事をフォローし合うことができます。

フィーチャーチームのメンバーの役割は、「自分の役割をこなすこと」だけではなく「クライアントに満足してもらうこと」です。ゆえに、各メンバーの障害は、チームの障害であり、自分の障害でもあります。

障害を共有しみんなで助け合うきっかけを創ることが、スタンディングミーティングの大切な目的の一つです。

(2)仕事の目的を全員で共有する

タスクが発生したとき、だれ一人と「何でこれの仕事をやるの?」「どんな意味があるの?」という疑問を持っていない状態を目指します。

タスクの全体を俯瞰して優先順位付けをするプロジェクトマネージャーは、目的の共有に強くこだわります。目的理解のない状態だと、メンバーによる自発的で創造的なアクションが生まれないからです。

しっかりと目的を共有すれば、「こういう目的・背景なら、こんなアクションもアリなのでは?」というように、各メンバーからアイディアが出てくる余地が生まれます。それぞれのメンバ-が、プロジェクトマネージャーや広告主と同じ目線をもって施策全体を俯瞰できることが理想的です。

少々手間をかけてでも、目的の共有/言語化にはこだわる。みんなで協力して、みんなのアイディアで実現するための大切なルールです。

(3)「安心・信頼できる」コミュニケーションの土台をつくる

支援の状況によって、特定のメンバーに業務負担が偏ることも少なくありません。広告運用の現場では緊急性を要する業務が多かったりしますよね。。

そんなとき、「いま大変そうだね。このタスクなら私でもできるし、やっておこうか?」というように、プロジェクトマネージャーを介さずにメンバー個人の判断で仕事を分担できることが、フィーチャーチームの強さです。

それができるのは、「毎日のミーティング」「障害の共有」「目的の言語化」の習慣があってのものですが、加えて重要なことは、安心・信頼できるコミュニケーションの土台がしっかりしていることです。

例えばこんなこと。

  • 意見に対して否定から入らない
  • 同じ言葉でも、人によってイメージするものが違うことを前提に、曖昧な表現を避ける
  • 何でもかんでもSlackで済ませずに、近くにいるときはできるだけ声をかけて、ノンバーバルなコミュニケーションから得られる情報も大切にする

こうした、「ルールとして設定しづらいけど大切なコミュニケーションの作法」がチームの習慣になっていてこそ、フィーチャーチームはうまくワークするのだと思います。

土台がしっかりしていることで、心と頭に余裕が生まれ、「指示されたからメンバーを助ける」のではなく「主体的にメンバーを助ける」という行為につながり、チームの相互信頼や自己受容を育み、好循環を生みだします。

さいごに

効果的なチームについて、 Googleでは以下のように説明しています。

“真に重要なのは「誰がチームのメンバーであるか」よりも「チームがどのように協力しているか」である”

ガイド: 「効果的なチームとは何か」を知る

私は、このチームでの経験から、「役割分担」「情報共有」「場」の運用を工夫することで「チームが協力しやすい体制」をつくることができると実感しました。これからも、チームメンバーの力を最大化する成功体験を重ねていきたいと思います。