製薬会社の営業マン → 起業経験を経た私が、オーリーズに入社した理由

製薬会社の営業マン → 起業経験を経た私が、オーリーズに入社した理由

初めまして、オーリーズの小西です。私は製薬会社のMR→toCビジネスの起業経験を経て現在、オーリーズの広告運用のストラテジストとして参画しています。

やや珍しいキャリアを歩んできたことは自負していますが、実際、転職活動中は「医薬品業界や起業を経て、なぜ?」とお会いする方によく疑問を持たれていました。

今回は私の経歴と価値観、そして今この環境で過ごす日々を存分に楽しんでいる理由をお伝えしたいと思います。

オーリーズに興味を持って頂けている方はもちろん、キャリアに悩まれている方や新しいことにチャレンジをしようとしている方々に、読んでいただけたら嬉しいです。

なぜオーリーズ?

早速結論ですが、現在の環境と全くの畑違いのキャリアを歩んできた私が、オーリーズで過ごす日々に魅力を感じて止まない理由をあえて1文にまとめると下記になります。

『プロセスを楽しみながら、プロフェッショナルとして本質的な価値提供ができる確信が持てた。』

そう感じるに至った経緯をお話ししたいと思います。

製薬会社のMR時代

MRってどんな仕事?

ファーストキャリアは製薬会社でMR職を選択し、2年半勤務しておりました。ミッションは、自社製品の「売り上げの拡大」と「適正使用の推進」です。

具体的には、病院を訪問しDr.や薬剤師に対して薬剤の説明を行っていました。

朝の7時に卸訪問→医局プレゼン3件ハシゴ→21時まで病院での出待ちを終えた後に夜中に資料作成で帰社、次の日は1日中MTG→そのまま朝まで飲み会。。。

と体力的な面とノルマ達成でキツイ時期もありましたが、

入社時のタイミングで画期的な抗がん剤の上市を経験でき、医療従事者と治療に関わる折衷ができる貴重な機会に携われたのではないかと感じています。

失敗や得られたこと

入社当時はそれはもうダメダメでした。

例えば、顧客の中の医療業界独特の医局内の上下関係を理解しておらず、エリアの最重要顧客を激怒させてしまったことなど、その他にも当時の上司には迷惑をかけた記憶があります。

ただ、それでも小さなマーケットが与えられ、試行錯誤しながら裁量権高く仕事ができること自体は非常に楽しめていたので、目指すキャリアビジョンが異なるという視点を除けば、今でも当時の仕事は自分の適正には合っていると思います。

そんなこんなで周囲に支えてもらいながら、当時所属していた200名超の部隊の中で上位2%の結果を新卒2年目で獲得してからは、コンスタントに成果を出し、同期の中からいち早く全社対象のマネジメント開発プログラムのメンバーにも選抜されました。

なぜ大企業を退職したか?

主な理由はMRという職種自体の先行きの不透明さです。

これまでとは異なり、Dr.もインターネットを介して手軽に海外文献や最新の情報収集が可能となました。

『仮に運良く会社の評価とポジションが得られたとしても、マーケットからの評価は目減りしていくのではないか?』

業界を中から見渡していてそんな不安感が次第に強くなりました。とはいえポジティブな理由がなかったのでは決してなく、自身のビジネス力を試し、20代のうちに圧倒的に実力をつけたい気持ちもありました。

たしかに会社や家族の猛反対もあり、独立への不安がなかったといえば嘘になります。

深く内省する中で、そもそも独立して失敗することよりも、歳を重ねて知らないうちに八方ふさがりになることの方がよっぽどリスクなんじゃないかと考えるようになり、

パフォーマンスを賞賛する社内役職者との会食の翌週に退職届を提出し、個人で仕事をすることを決断しました。

toCビジネスのフリーランス時代

自分の名前で仕事をすることで学んだこと

対人コミュニケーションのコンサルティングや前述のコンテンツ事業を直近まで展開していました。

時代の潮流も味方し、最終的に課金型のオンラインコミュニティを創出し、運良くゼロイチのビジネス創出とグロースの経験を積むことができました。

一方で失敗も多くそこから学んだことはたくさんあります。例えば下記のようなことです。

1.顧客視点が欠落したビジネスに成功はないということ

起業後、3~4月間は読みの売上に全く及ばず、自分の名前で仕事を取るということがどれほど難しいかということを痛感しました。

そんなときふと疑問に感じたのは、親しい友人にアドバイスするときはその人の役に立てている実感があるのに、ビジネスとなると途端にその実感がなくなったということです。

つまりフィーを貰わずに友達に気楽にアドバイスをしていたときの方が、その人のためになることを枠組みを取っ払って柔軟に考えることができ、真にその人の役に立てていたのではないかということに気が付き、それが大きな転換となりました。

それからは実際にファンの獲得と売上にもつながりました。

2.ビジョンがないビジネスは持続できないということ

独立の起点は自身のスキルアップにフォーカスしていたため、「ビジネスを通して何がしたいのか」「自分に賛同して集まってくれた人にどんな影響を及ぼしたいのか」というビジョンの視点はそもそも欠落していました。

仮説検証を繰り返す中で、ビジネスの想起段階もしくは運営のどこかで「なぜやるかという視点」がなければ、自分だけではなく、顧客・周囲の人々を含めて、中長期で成長することができないのではないかという考えに至るようになりました。

つまり理由づけが一切ない状態でスタートしたことはモチベーションを継続できず、仮に新たな困難が訪れても乗り越えることは不可能であり、結果として良くて維持、もしくは淘汰されていくということに気が付くことができました。

では、なぜふたたび就職を選んだか

コンテンツ事業とコンサルティングそしてコミュニティ運営が軌道にのり、収益上は問題はなかったものの漫然とした不足感と成長速度の鈍化を感じるようになりました。

しかしながら前述した成し遂げたことや失敗した経験から自分の関心や次にやるべきことに気が付くことができました。

まず、キャリアの専門性の関心として、「SNSマーケティング」が事業グロースのレバレッジポイントとなった経験や前々職での成功経験から由来して、将来的にビジネスのグロース起点として、全体を俯瞰して戦略立案と推進ができるマーケターへとキャリアを展開していきたいという将来像が明確になったことです。

時間に余裕ができてからは半年間ほど起業家向けのプログラミングコミュニティに所属していたのですが、前々職のように優秀な人々に囲まれた経験と、フリーランスとして1人でできることを比較した時に、

組織に所属するからこそ学べることがあるということ(とりわけ時代の流れが激しいテクノロジー分野)に気が付いたことが、再び就職を選んだキッカケの1つになります。

スキルアップ面での再び就職を選んだ理由は上記になりますが、コアな理由はそのままオーリーズを選んだ理由に合致しています。

次のステージにオーリーズを選んだ理由

ようやく本題になります。私が、オーリーズにジョインを決意し、今この環境で過ごす時間を楽しめている答えは以下の3つに集約されます。

  1. プロセスの視点:ビジョンドリブンであり、自分自身・顧客・周囲にとって真に価値のある仕事ができる
  2. アウトプットの視点:顧客のビジネスに対して、本質的な価値提供ができる
  3. キャリアの視点:パッショナブルかつクレバーな経営陣とメンバー

ここからは、一つづつ解説していきます。

(1)プロセスの視点: ビジョンドリブンであり、自分自身・顧客・周囲にとって真に価値のある仕事ができる

前述の通りビジョンがなければ、その領域にコミットし続けることができないという確信を得ていたため、この視点は最も大事にしていました。

その点アジャイルマーケティング・エージェンシーをビジョンに掲げ、運命共同体として社内外に深く向き合う組織体制に強く惹かれました。

短期的な利益を追い求める組織や個人は間違いなく淘汰されていくと感じる中で、

この環境では、自分と周囲にとって真に価値のあることは何かを突き詰め、プロセスそのものにも意義を感じることができるであろうと考えました。

特に「なぜそれをやるのかという視点」が欠落すると、自分と相手の双方のためにならないという経験があったため、

サイモン・シネックの「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」のゴールデンサークルで語られるテーマは、過去に失敗を経験したからこそ深く理解できます。

“人は「何」を買うのではありません。 「なぜ」が重要なのであり、人の行動はその人の信念を写す鏡であるということです。 逆に言えば、人はその人の信念を世に示すために行動します”

サイモン シネック 優れたリーダーはどうやって行動を促すか

話は飛躍しますが、かの有名なスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式でのスピーチを聞いて出会った言葉が個人的にこの考え方を一層に強化しています。

“もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?”

ティーブ・ジョブズ スタンフォード大学卒業式辞

3つの話に構成されていて、1つ目が点を繋ぐという話、2つ目が愛と喪失の話、最後の3つ目が死についての話です。

「メメント・モリ」的な発想で、スティーブ・ジョブズ自身が死に直面した経験を元に、死を肯定的に身近に意識し、自分の人生を真剣に後悔なく生きていることができているだろうかと問いかけるメッセージとなっています。

これまでの大きな決断時にこのメッセージに助けられた経験が多々ありますが、

さらに解釈を広げると今ではビジネスをただの手段としてや短期的な利益追及として局所的にとらえるのではなく、

自分が置かれている環境下でできることや関わること全てに価値を見出すことができる生き方が最も幸せな生き方ではないかという発想へと展開しました。

つまりビジョンに共感し、それを追い求めること自体に価値が生まれるため、これから存分に楽しめることができると考えています。

(2)アウトプットの視点: 顧客のビジネスに対して、本質的な価値提供ができる

顧客にとって真に価値があるモノを提供することが、ビジネスの成功や関わる全ての人々の中長期的な成長に必要不可欠であると考えています。

その点において、手法の面ではビジネスKGI,KPI設計から支援を行なっていることや尊敬・信頼・成長で顧客選定を行なっているということなど、

アジャイルマーケティングを通して顧客のビジネスの最大化を達成できると、魅力を感じています。

日々の業務の中で、顧客と同じ目線に立ち、真に価値のあることを深く突き詰めることができるのは、マーケターとしての成長にも繋がると考えています。

(3)キャリアの視点: パッショナブルかつクレバーな経営陣とメンバー

この視点は企業勤めとフリーランス、そして外部コミニュニティの運営や所属をしていた経験に基づきます。

優秀な組織の中で学べることやそこから生み出すことができるシナジーは個人が考えられる範疇を大きく超えると考えています。

その点において、ビジョンへの熱い思いを携えながら、各々がスペシャリストとして自走し連携する集団であると感じ、魅力を感じていました。

これらを例えるのであれば、個人的に最も理想とする組織像の1つである、かの有名な攻殻機動隊の公安9課 荒巻大輔の言葉から引用すれば下記になります。

”我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。 有るとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ。”

公案9課 荒巻大輔『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第5話』

スタンドプレーと聞くと、比較的マイナスの文脈で使われることが多いですが、この劇中ではその分野のスペシャリストとして一人一人がやるべきことを全うし、独立した個人が最後には複合的に合わさって大きなシナジーを生むと解釈しています。

スペシャリストとして専門性を深めつつ、最後には組織還元ができる働き方を自分自身が体現したいと考えています。

これらをまとめると

『プロセスを楽しみながら_(1)、プロフェッショナルとして_(3)、本質的な価値提供ができる_(2)確信が持てた。』

という考えに至り、オーリーズにジョインを決めました。

最後に伝えたいこと

ここまで、読んでいただき有難うございます。

冒頭で触れた通り、この記事を読んでくださっている方には、オーリーズに興味に持ってくださっている方だけでなく、これから新たなキャリアを切り開こうとしているタイミングの方も多いのではないかと思っています。

社会人経験を積むと人生の転機が増え、視野が広がると同時に悩みも増えることもしばしばです。

実際、私もそのうちの一人でした。

そんなときに是非お伝えしたいことは、それらの悩みをいっときのしがらみや小さな枠の中で捉えず、自分が人生を通して大事にしてきたコトや価値観が何なのかを振り返るチャンスとして捉えてみてください。

そしてそれらを洗練させ、未来も大事にしていきたいコトが何なのか見つけることができれば、目の前の選択を納得のいくものにしていく力が生まれると思っています。

オーリーズには、様々なバックグラウンドと自分自身の”WILL”を持ったメンバーであふれています。

もしここまで、読んでいただき弊社に少しでも興味を持ってくだされば、まずは気楽にオフィスに足を運んでみてください。

この記事が、あなたが新たな一歩を踏み出す一助になれば幸いです。