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【Google広告】サイトリンク表示オプションのメリット・注意点
検索広告でクリック率の成否を決める要素は、広告の「見出し」と「説明文」が主ですが、これに加えて「広告表示オプション」も広告の成果を高めるうえで欠かせません。
今回は、「広告表示オプション」の中でも使用頻度の高い「サイトリンク表示オプション」についてクローズアップしてご紹介します。
「サイトリンクオプション」の仕組みや設定するメリット、入稿の際の注意点について解説していきますので、運用の際のご参考としていただければと思います。
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目次
「広告表示オプション」とは
まず「広告表示オプション」について説明します。
「広告表示オプション」とは、広告の構成要素(タイトル・説明文・表示URL・最終リンク先URLなど)以外の情報を、検索広告の下部に追加して表示できる機能です。
「Google広告表示オプション」は全部で11種類あり、この中から4つ以上追加することが推奨されています。
💡 広告表示オプションの種類
・サイトリンク表示オプション
・コールアウト表示オプション
・構造化スニペット表示オプション
・画像表示オプション
・電話番号表示オプション
・リードフォーム表示オプション
・住所表示オプション
・アフィリエイト住所表示オプション
・価格表示オプション
・アプリリンク表示オプション
・プロモーション表示オプション
なお、「Google広告表示オプション」が表示されるには一定の条件があり、設定したからといって必ず表示されるわけではありません。
アセットが表示される要因は主に下記事項によって判断されます。
- 広告ランク:広告ランクが一定以上の値でなければ、アセットは表示されない。
- 広告の掲載順位:掲載順位の高い広告が優先的に表示される。掲載順位が低い場合、掲載順位が高い広告より多く表示されることはない。
その他、オークション状況により、最も成果が見込まれるアセットの組み合わせが表示されやすくなります。
「サイトリンク表示オプション」とは
「サイトリンク表示オプション」とは、広告に設定している広告文やリンク先URLとは別に、ユーザーに遷移させたいページへのテキストリンクを表示させる機能です。
「サイトリンク表示オプション」を設定するメリット
「サイトリンク表示オプション」を設定することで得られるメリットは大きく3点あります。
- CTR(クリック率)の向上が期待できる
- 広告を表示する範囲が増えると、ユーザーの目に留まりやすくなるためクリックされる可能性が高くなる
- 広告文とは別の付加情報を追加できる
- 付加情報をサイトリンクとして表示することができるため、ユーザーのニーズを満たしやすくなる
- 広告ランクの向上が期待できる
- 広告アセットの設定は広告ランクの判断要素のひとつであるため、設定して広告ランクが向上することにより検索順位やCPCの改善につながる可能性がある
「サイトリンク表示オプション」のコスト
広告をクリックすると広告費が発生するように、「サイトリンク表示オプション」もクリックされたタイミングで費用が発生します。
コスト発生時の条件はキャンペーンタイプにより異なり、それぞれ以下の特徴があります。
検索キャンペーンでのコスト
- 1クリックの費用は、広告をクリックされた場合と同額
- 1回の表示で費用が発生するのは2回まで
- ユーザーが複数のリンクをすばやくクリックした場合、重複されるクリックまたは無効なクリックとしてカウントされるため料金は発生しない
無効なクリックの定義はこちらからご確認ください。
参考:Google広告ヘルプ「無効なクリック:定義」
動画キャンペーンでのコスト
- TrueViewアクションキャンペーンまたは動画アクション キャンペーンの場合は、CPM(インプレッション単価)で発生
動画キャンペーンでは、サイトリンク表示オプションを設定しているキャンペーンの形式や目標に応じて課金方式が決まります。
「サイトリンクが表示オプション」の表示位置と個数
検索キャンペーンでの表示
- Google検索結果の上と下の広告に表示される
- パソコンの場合、1つの広告に最大6個、広告と同じ行または下の1~2行に表示される
- モバイルの場合、1つの広告に最大8個、1行に横並びのカルーセル形式で表示される また、検索結果の最上部に掲載された場合、各行に1つのリンクのみを含む通常より目立つ形式で表示される
引用:Google広告ヘルプ「サイトリンクアセットについて」
💡 注意点
サイトリンクを表示するには、パソコンの場合は2つ以上、モバイルの場合は1つ以上のサイトリンクが必要です
動画キャンペーンでの表示
- YouTube 動画の前、途中、または後に再生される広告の下に表示される
- 1つの広告に最大4個のサイトリンクが表示される
💡 注意点
表示対象はモバイルデバイスのみ、サイトリンクを表示するには2つ以上のサイトリンクを設定する必要があります
入稿時の注意点
入稿する際には、下記の設定項目が必要となります。
- リンクテキスト(必須)
- 半角25文字以内(全角12文字以内)
- 説明文1(任意)
- 半角35文字以内(全角17文字以内)
- 説明文2(任意)
- 半角35文字以内(全角17文字以内)
また、任意で下記項目も設定可能です。
- サイトリンクのURLオプションからトラッキングパラメーターの設定
- 詳細設定から表示スケジュールの設定(開始日、終了日、曜日と時間帯で設定可能)
※入稿時の注意点
説明文は任意とされているが、1つのみの設定だと入稿できない
訴求上、説明文を2つ作成することが難しく、リンクテキスト1つに対し説明文1つの組み合わせで設定を試みましたが(任意となっているため1つでも表示できそうという仮説のもと)、結果は入稿時にエラーが発生し、説明文を追加するなら2つ設定することが必要条件となっていました。
そのため、サイトリンクを設定する場合は、下記に注意してください。
- リンクテキスト1つに対し、説明文は2つが必須
- 説明文を2つ設定することが難しい場合、リンクテキストのみの入稿は可能 ただし、パフォーマンスを高めるために説明文はなるべく入稿することが推奨されています。
テキストリンクは短めに設定する
短いほど、より多くのリンクが表示されます。サイトリンクで使用できる最大文字数は12文字です。
動的サイトリンクを有効にする
有効にしておくことで、広告にアセットが表示される機会が自動的に増えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「サイトリンク表示オプション」を設定することで、見出しや説明文と合わせて付加情報を表示することができ、CTR(クリック率)や広告ランクの向上にも役立ちます。
サイトリンクが表示される仕組みや入稿の際の注意点に関しても理解したうえで、ぜひ設定してみてください。
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