リスティング広告運用代行会社10選|運用者60名の推薦企業

リスティング広告運用代行会社10選|運用者60名の推薦企業

リスティング広告は成果につながりやすい一方で、運用に悩み、外部に委託を検討する企業も少なくありません。

とはいえ、運用代行会社の数が多いため、以下のような悩みを抱える方も多いです。

▼広告主が抱える悩み
  • どの会社に任せればいいのか分からない
  • 各社の違いが分からず選び方に迷っている
  • 委託しても本当に効果が出るのか不安…

本記事では、10年以上リスティング広告の運用に携わってきた筆者が、「リスティング広告の運用代行会社おすすめ10社」「運用代行会社の選定ポイント」などを解説します。

1人最大4社だから実現できる
まるで内製のようなWeb広告運用代行は「オーリーズ

「コミュニケーションがスムーズで対応がスピーディー」「事業を理解して提案してくれる」といった
お声をいただいているオーリーズは、Web広告を起点に顧客の本質的な課題に向き合います。

【広告成果を最大化するオーリーズの特徴】

  • 顧客の課題にコミットするため、担当社数は最大4社
  • 運用者=顧客窓口だからスピーディーな仮説検証が可能
  • 顧客の半数以上が「強く」おすすめしたいと評価

目次

【早見表】リスティング広告運用代行のおすすめ企業一覧

リスティング広告の運用代行を依頼する際、真っ先に悩むのが「どの会社に任せるべきか?」ではないでしょうか。

そこで本章では、リスティング広告の運用に強みを持つおすすめの代行会社10社を、特徴とあわせて一覧表にまとめました。

代理店 特徴 おすすめポイント
オーリーズ ・顧客満足度(NPS)をKPIに設定
・運用者と直接話せる非分業制
・BtoB・ECなど業種特化の専属チーム
顧客の約半数が強く推奨する「まるで内製のような広告運用支援」
アナグラム ・専任担当制で透明性の高い運用体制
・社内横断のラボチームが効果検証を支援
・SNS広告にも強く柔軟な対応が可能
機動性と一人の担当者が広く深く支援できるスピード感に定評あり
サイバーエージェントグループ ・「同質商材のグロース」を得意とする支援スタイル
・最新型データクリーンルームやAIツールによる支援が強み
AI×体制で支援スコープを拡張しやすく、急成長中の企業に特におすすめ
博報堂グループ ・国内トップのGoogle認定代理店
・運用だけでなく本質的な課題整理を重視
広告プラットフォームを問わない最適化によって上流含めた支援が可能
電通グループ ・運用型広告/SNS/デジタル全体戦略まで幅広い支援に対応
・各分野の専門人材が在籍
・最先端テクノロジーとの連携が強み
広告×SNS×コンバージョン最適化までを統合支援する体制と実績が魅力
セプテーニ ・SNSに特化したノウハウと実績
・グローバル支援に強み
・運用チームとの連携も強固
SNS特化での成果にこだわるなら有力な選択肢の一つ
オプト ・検索広告+運用型テレビなど統合支援に対応
・特に通信業界など特定領域に強みあり
・成果報酬型に対応した柔軟な運用設計
領域特化型チームとエビデンス重視の運用体制で高い再現性を実現
JADE ・運用×制作の一気通貫対応
・GA4やBIツールと連携した分析設計に強み
・大手企業の支援実績も多数
広告×解析で最適な運用環境を構築したい企業におすすめ
キーワードマーケティング ・検索広告の運用に特化した支援体制
・中小・スタートアップ企業の支援実績が豊富
PPC×成約の最適化に特化しており、費用対効果の最大化を狙いたい場合に最適
アユダンテ ・GA4やGTMなどの導入・活用支援に強み
・広告×解析の高度なノウハウを提供
GA・GTMを軸とした高度な解析・連携設計が得意なパートナー

なお、どの代理店が自社に合っているのか判断に迷っている場合は、生成AIを活用するのもひとつの方法です。

たとえば、ChatGPTなどの生成AIを使えば、

  • 自社にとって重視すべき比較ポイントの整理
  • 自社の業種や目的に合った選び方のアドバイス
  • 代理店選びで起きがちな失敗への備え

など”対話”によって考えを深めることができ、「自社に最適な1社」を選びやすくなります。

「情報はあるけど選べない…」という状況を解消したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

この後は、代理店選びで失敗しないための判断ポイントや、各企業の詳細解説なども掲載しています。

気になる章からご覧いただき、自社に合ったパートナー選びにぜひお役立てください。

👉 リスティング広告のプロ直伝!代理店選定6つのポイント
👉 運用担当者60名がおすすめするリスティング広告代理店10選
👉 リスティング広告の運用代行とは(支援内容/種類/費用相場)

リスティング広告のプロ直伝!代理店選定6つのポイント

リスティング広告の運用を外部に委託するうえで、最も重要なのが「誰に任せるか?」という点です。

実際、多くの企業が代理店とのミスマッチに悩んでおり、広告主の約8割が3年以内に代理店を変更しているというデータもあります。

こうした失敗を防ぐためには、「どんな支援を求めているのか」を明確にしたうえで、以下のような選定の判断軸を持つことが重要です。

選定時には、こうした軸で比較しつつ、可能であれば実際の運用担当者とも事前に話しておくことで、運用開始後のミスマッチも避けやすくなります。

なお、以下の記事では代理店選定のチェックポイントを17項目にわたって詳細に解説しています。

(画像をクリックするとチェックリストを閲覧できます)

すべての項目について網羅的かつ詳細に言及するとかえって読者の理解を損ねてしまう恐れがあるため、この記事では代理店選定において特に重要度の高い判断軸を6つ解説します。

1. リスティング広告の運用実績

リスティング広告はGoogle・Yahoo!・Microsoft広告で配信でき、検索連動型以外にも、動的検索広告(DSA)やショッピング広告など多様な配信形式が存在します。

そのため、表面的な対応可否ではなく、配信タイプごとの実績や知見の深さを確認することが重要です。

一方で、代理店のHPに掲載されている実績や提案資料だけでは、実力の差が見えづらい場合もあります。そんなときは、以下のような観点で深掘り質問してみましょう。

▼チェックポイント
  • 自社と近しい商材での運用経験がどれくらいあるか
  • 自社と近しい予算帯での運用経験がどれくらいあるか
  • 類似の課題感を持ったクライアントで成果改善した事例がどれぐらいあるか
  • クライアントの満足度/平均継続期間/解約率がどれくらいか

2. 提案内容の妥当性

リスティング広告は設計の自由度が高く、代理店の力量は提案の中身にこそ表れます

近年は自動入札やレスポンシブ広告など、AIによる自動化を前提としたアカウント設計が主流となっていますが、継続的な成果改善のためには、自社の課題や業種特性を踏まえた運用改善が不可欠です。

代理店選定の際は、以下のような観点で提案内容をチェックしてみましょう。

▼チェックポイント
  • 課題や商材特性など、提案の前提理解がズレていないか
  • 成果実現までの道筋や期間が妥当で、納得できる改善プランを描けているか
  • 自社の予算や人員など社内事情を踏まえた上で実現可能なプランとなっているか

また少し意地悪な質問かもしれませんが、効果があまり期待できない広告手法について、あえて意見を聞いてみるのも良い方法です。

広告代理店が安易に賛成せず、「あまりおすすめはできない…」とはっきり言えるかどうかを確認できれば、その代理店があなたの会社の成長に真剣に向き合ってくれるかどうかまで見極めることができます。

3. 担当者との相性

意外と見落とされがちですが、「誰が担当するか」は運用成果にも大きく影響します。

特にリスティング広告のように継続的な改善が求められる施策では、担当者とのコミュニケーションが円滑かどうかが重要です。

▼チェックポイント
  • 担当者のリテラシーに合わせて伝え方を調整してくれそうか
  • 自社の事業や戦略に対して深く理解をしてくれそうか
  • 相手にとって心地よいコミュニケーションができるかどうか

可能であれば、支援前に運用を担当するメンバーと面談機会を設けられるかを確認しておきましょう。

4. 支援に必要な費用

広告代理店の手数料は、一般的に「広告費の20%」が相場とされていますが、金額の高低よりも、支援内容とのバランスが重要です。

たとえば手数料が安くても、

  • 十分な分析や改善提案が行われない
  • 経験の浅いメンバーが担当する
  • 担当者が10社以上の案件を兼務している

といったケースでは、本来得られるはずの成果を逃してしまう可能性があります。

そのため、単純な費用の安さだけに注目するのではなく、「その価格に見合った価値が提供されているか?」を基準に判断しましょう。

5.運用者1人あたりの担当社数

Web広告はAIによる自動化が一般的になっているとはいえ、継続的に運用改善をはかっていくには一定のリソースが必要です。代理店選定の際は、運用者1人あたりの担当社数もあわせて確認するようにしましょう。

代理店に期待する成果や支援内容にもよりますが、アカウントの個別課題に向き合って改善活動を続けるには、運用者1人あたりの担当社数は10社程度が上限だと思います。

1人当たりの担当顧客数が極端に多い代理店の場合、1社にかけられる工数が限定的で、基本的な入札調整、月1のレポート送付など、簡易的な運用・分析が中心となる場合が多いです。

自社の課題にしっかり向き合って、パートナーとして伴走してくれる代理店にお願いしたいと考えている場合は、運用者1人当たりの平均担当社数が少ない代理店を探すと良いでしょう。

6.広告アカウントの保有権

代理店に広告運用を委託する際、アカウントの保有者が「自社か代理店か」は事前に確認すべきポイントです。

リスティング広告では、アカウント内に蓄積される配信データが広告の成果改善に直結します。

特に昨今は、機械学習による最適化が成果を左右するため、どのようなユーザーに、どんな訴求が刺さるかという“学習データ”をアカウント内に持ち続けることが重要です。

実際、あるクライアントでは、過去の配信データを活かしてユーザーニーズを分類し、それに合わせてアカウント構成を見直すことで、CV数を約1.5倍、CPAを約30%改善できました。

この成果は、アカウント内に蓄積されたデータが継続的に使えたからこそ実現できたものです。仮に代理店保有アカウントで運用していた場合、代理店を切り替える際にこのデータを引き継げず、機械学習もゼロからやり直しとなっていたでしょう。

代理店の中には、自社への乗り換えを防ぐために、アカウント保有を自社に限定するケースもありますが、長期的に見て自社にとって柔軟な選択肢を持っておくためにも、広告アカウントは可能な限り“自社保有”とすることを強くおすすめします

運用者60名がおすすめするリスティング広告代理店10選

ここまでの話を踏まえつつ、弊社の社員60名にアンケートを実施し「広告運用を主業務とする私たちがおすすめしたいと思える企業」を選びました。広告運用の経験者が思う「魅力的なポイント」もまとめています。

各企業の紹介下部から問い合わせできますので、気になる会社があれば連絡してみましょう。

紹介先をあげる前に恐縮ながら、まずは弊社からご紹介させてください。

弊社は運用型広告が強みのマーケティング支援会社です。顧客志向を重んじる「NPS経営」によって、多くのクライアントから高い評価をいただいています。

本記事をご覧の皆さまにも、弊社を一つの選択肢としてご検討いただければと思い、手前味噌ながらおすすめ企業に加えさせていただきました。

オーリーズ

株式会社オーリーズは、運用型広告の戦略設計・運用・効果計測に強みを持つWeb広告代理店です。

「まるで内製のような外部支援」をコンセプトとしており、顧客志向を徹底するために以下のような仕組みを持っている点が大きな特徴です。

  • 担当者のKPIは売上ではなくNPS(推奨意向)に設定
  • 非分業制で担当者が運用から提案を一気通貫で担う
  • BtoB、Eコマースなど業種特化の専属チームがある

上記のような仕組みをとっているがゆえに、顧客の推奨意向を示すNPS調査では、平均30pt、24年度は50ptと業界平均を大きく超える水準を保っています。

「自社の事業を深く理解したコンサルタントに支援をしてもらいたい」
「運用担当者と直接話せる広告代理店に支援してもらいたい」
「スピード感がありコミットメントの高い担当者に支援をしてもらいたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

著者の推しポイント
いかに目の前の顧客の課題解決に貢献できるか、同じマーケティングチームの一員として活躍できるか、を中心に経営している組織です。自社の社内メンバーと同じ目線での活躍を期待する方に特におすすめです。

企業名株式会社オーリーズ
支援メニュー広告運用代行/インハウス支援/クリエイティブ制作/分析環境の整備etc.
最低出稿金額月広告費250万円〜(満たない場合でも支援可能な場合あり)
初期費用なし

アナグラム

アナグラム株式会社は、Shopify構築や運用支援をおこなうフィードフォースグループ株式会社の子会社であるWeb広告代理店です。

アナグラム株式会社は、非分業制の支援形態をとっており、運用担当者と直接コミュニケーションを取ることが出来るため、透明性の高い運用が期待できます。

いちばんやさしいリスティング広告の教本」などの書籍出版や、「アナグラムのブログ」を通じた運用型広告に関する最新情報のリリースなど、社内外の情報発信を盛んにおこなっている代理店です。

また、営業組織を設けておらず、情報発信を中心としたマーケティングによってお客様からの問い合わせを獲得している点が特徴的です。その結果、営業ではなくクライアントの支援に力を入れることが出来るため、質の高い広告運用支援が期待できます。

「運用担当者と直接話せる広告代理店に支援してもらいたい」
「一気通貫の専任担当制で、透明性と機動力の高い運用をしてもらいたい」
「豊富な知見をもとに、自社の事業に寄り添った運用プランを提案してもらいたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

著者の推しポイント
アナグラムさんのブログは、運用担当者なら誰もが目を通していると言っても過言ではないほど有名です。豊富な知識と実績に基づく支援を提供されていて、経験豊富で誠実なコンサルタントが数多く在籍している印象です。幅広い広告主におすすめです。

企業名アナグラム株式会社
支援メニュー広告運用代行/インハウス支援/クリエイティブ制作etc.
最低出稿金額なし(月広告費が50万円以下の場合、月額10万円が最低手数料)
初期費用要問い合わせ

サイバーエージェントグループ(サイバーエージェント,サイバーエース)

株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告代理店の最大手企業です。

グループ内に広告関連の子会社を複数抱えており、クリエイティブ制作のAIサービスである「極予測AI」など、豊富なグループアセットを活かした包括的なデジタルマーケティング支援を得意としています。

また、子会社のひとつである株式会社サイバーエースでは、スタートアップ企業を含めた幅広い事業者の広告運用支援を行っています。

サイバーエージェントグループでは、大手企業から中小企業まで、多様なニーズにあわせて広告運用支援を提供しているため、幅広い事業者におすすめできます。

「幅広い規模・業種の成功事例を参考にしたい」
「テクノロジーを用いた最先端の手法を積極的に取り入れたい」
「最新のAIツールを活用して広告クリエイティブの改善に取り組みたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

著者の推しポイント
極みシリーズなど独自のツールも駆使した支援で、運用実績は国内トップクラス。以前に広告アカウントを拝見する機会がありましたが、日々の細かな調整や改善も徹底されており、そのような堅実な運用体制も兼ね備えているのがおすすめポイントです。

企業名株式会社サイバーエース
支援メニューデジタル広告支援/クリエイティブ制作/データ活用支援etc.
最低出稿金額月広告費100万円~(満たない場合でも支援可能な場合あり)
初期費用要問い合わせ

博報堂グループ(博報堂・アイレップ)

株式会社博報堂は、東京都赤坂に本社を置く大手広告代理店です。

グループ会社である株式会社アイレップは、国内初のGoogle認定代理店であり、Google広告やYahoo!広告をはじめとして、豊富な支援実績を持つ広告代理店です。

ターゲティングやクリエイティブ制作、広告配信設計などあらゆる領域でデータ活用を推進しており博報堂は「AaaS(Advertising as a Service)」という独自のコンセプトによりメディアを統合した運用を実現し、メディア効果の最大化をサポートします。

豊富なデータ活用基盤をもとに広告の成果を最大化したい事業者におすすめです。

「戦略立案からクリエイティブ制作、運用、分析、改善提案までワンストップで任せたい」
「Google広告やYahoo!広告に精通したスペシャリストの知見を借りたい」
「幅広い規模・業種の成功事例を参考にしたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

著者の推しポイント
元代表の紺野さん筆頭にWeb広告の黎明期で培った運用経験が強みの印象です。広告アカウントを拝見しても媒体の推奨設定を踏襲しつつ、さらに一歩踏み込んだ独自の工夫を随所に感じます。広告運用のなかで、今よりも高いレベルを求められている方におすすめです。

企業名株式会社アイレップ
支援メニューデジタル広告支援/クリエイティブ制作/データ活用支援/マーケティングコンサルティングetc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

電通グループ(電通、電通デジタル)

株式会社電通は、国内最大手の広告代理店です。

博報堂と同様に、グループ内に広告支援をおこなう子会社を多数抱えていますが、Web広告の運用支援では株式会社電通デジタルが著名です。

同社の強みは、電通グループのグループアセットを活用できる点にあり、広告運用以外にも、オウンドメディアやソーシャルメディアなど、デジタルマーケティング領域のコンサルティング・開発・運用までを一気通貫で支援できる点を強みとしています。

電通独自のデータを活用した消費者インサイトの分析や、AIを用いたクリエイティブ生成ツールの開発など、業界でも先進的な取り組みをおこなっている会社なので、広告の成果に頭打ちを感じている方や、豊富なデータを活用して新訴求の開発などを行いたい方におすすめできます。

「幅広い規模・業種の成功事例を参考にしたい」
「AIやスペシャリストの力を借りてインサイト発掘やクリエイティブ開発に取り組みたい」
「テレビCMやリアルイベントとデジタル施策を組み合わせた施策に取り組みたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

著者の推しポイント
業界最大手としての豊富な実績や独自のマーケティングフレームワークはいうまでもありません。そしてなにより、実際に支援をご一緒すると、いつも社員さんの方々のレベルの高さを実感します。Web広告支援でも頼りになるおすすめのパートナー企業です。

企業名株式会社電通デジタル
支援メニューデジタル広告支援/オウンドメディア支援/SNS支援/データ活用支援etc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

セプテーニ

株式会社セプテーニは、電通グループのWeb広告代理店です。

セプテーニでは、直接的な顧客獲得を目的とするダイレクトレスポンス広告だけでなく、新規顧客向けのブランド認知施策や既存顧客向けのリテンション施策など、認知~顧客育成までをワンストップで提供する「フルファネルマーケティング」支援を強みとしています。

データ活用基盤の構築ダッシュボード構築などのインプリメントも支援してもらえるため、自社データの利活用によって広告の費用対効果を高めていきたい事業者におすすめできます。

「獲得型の広告だけでなくブランド認知向上も総合的に支援してほしい」
「SNSに特化した効果的なクリエイティブづくりに挑戦したい」
「SNSアカウントの運用までサポートしてほしい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

著者の推しポイント
LINEやMetaなど、各SNSの特性に最適化されたクリエイティブ制作に強みを持つ印象です。同社の「ひねらんかい」という社是が好きで、この言葉が示す細部へのこだわりが、高い成果に繋がっているのだと感じています。電通グループとの提携により、支援範囲も質も今まで以上に強固になった点も魅力的です。

企業名株式会社セプテーニ
支援メニューデジタル広告支援/データ活用支援etc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

オプト

株式会社オプトは、顧客の事業に寄り添い、LTVを向上させることに重きを置いているWeb広告代理店です。

金融、人材、旅行など、業界特化型の広告運用チームを社内に抱えており、業種の特性に応じたコミュニケーションプランの策定や運用の最適化を強みとしています。

大手代理店のため、広告運用以外にも、ECモール支援/CRO・SEO支援/CRM支援など、デジタルマーケティング領域を横断した事業支援が可能です。

広告運用をはじめとして、周辺領域の課題もあわせて相談したい事業者おすすめできます。

「業界に精通したスペシャリストによるマーケティング支援を受けたい」
「広告だけではなく、CRO・SEO・CRMなどの幅広い領域で支援をしてほしい」
「SNS広告の専門性とノウハウで獲得型広告のパフォーマンスを上げてほしい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

著者の推しポイント
デジタルマーケティングの戦略立案から実行まで、一気通貫でサポートできる総合力に加え、各領域における専門性の高さも魅力です。24年6月に立ち上げたMeta パフォーマンス室がMetaのアワードを多く獲得するなど、媒体社からの評価が高い点もおすすめです。

企業名株式会社オプト
支援メニュー広告運用代行/インハウス支援/マーケティングコンサルティングetc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

JADE

株式会社JADEは「インターネットを良くする」を理念として掲げているWebマーケティング支援会社です。

広告運用代行の場合、支援手数料が広告費によらず固定料金となっています。(運用代行のみ:月60万円~/運用代行+データ分析・改善提案:月100万円~)

広告運用以外のサービスとして、SEO支援コンテンツマーケティング支援メニューも持っているため、広告を主軸としつつ、周辺領域も同時に強化してマーケティング全体の成果を最大化することが出来ます。

そのため、Web広告だけでなく、周辺領域にも課題を抱えており、Webマーケティング施策全般を包括的に支援してもらいたい方におすすめできます。

「リスティング広告とSEOの両面からSEMの成果を最大化させたい」
「信頼できるSEOのエキスパートによるコンサルティングを受けたい」
「SEOやコンテンツ施策とも連携した一貫性のあるデジタルマーケ戦略を作りたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

<著者の推しポイント>
JADE社のコラム記事は業界内でも必ず話題になるほど知見に溢れています。広告運用への深い造詣と愛情を感じる素晴らしい内容なので、ぜひあわせてご確認ください。そのような深い理解に基づいた運用で、広告効果の改善を果たしてくれる点がおすすめです。

企業名株式会社JADE
支援メニュー広告運用代行/SEO支援/コンテンツマーケティング支援etc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用要問い合わせ

キーワードマーケティング

株式会社キーワードマーケティングは、PR代理店の株式会社ベクトルを親会社に持つWeb広告代理店です。

Google/Yahoo!/Meta広告などの主要な運用型広告の運用代行をはじめとして、YouTube広告やTverなどの認知獲得広告のプランニングや運用も強みとしています。

運用型広告の黎明期から事業運営を行っており、これまで150以上の業種/1500社弱の広告運用支援をおこなってきた実績豊富な代理店です。(※2024年7月時点のデータ)

また、社内でのノウハウ共有も盛んな代理店であり、広告運用者が自ら執筆する「キーマケのブログ」は、月間10万PV超えと広告運用業界でも閲覧している人が多い著名なメディアです。

リスティング広告などの獲得型広告だけでなく、認知獲得広告についても実績豊富な代理店に委託したいと考えている事業者におすすめできます。

「リスティング広告だけでなくPRと連携したSEM戦略を立てたい」
「豊富な知見をもとに、自社の事業に寄り添った運用プランを提案してもらいたい」
「幅広い規模・業種の成功事例を参考にしたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

著者の推しポイント
PRとWeb広告を絡めた支援やXを中心とした最新の媒体トレンドなど、常に最新のトレンドや情報をキャッチアップされています。みなさんの自己紹介もユニークで人となりを感じやすく、専門性の高さだけでなく、安心して相談できる点がおすすめです。

企業名株式会社キーワードマーケティング
支援メニュー広告運用代行/広告運用コンサルティング/インハウス支援etc.
最低出稿金額要問い合わせ
初期費用初月のみアカウント構築費10万円が別途発生/媒体追加の場合5万円

アユダンテ

アユダンテ株式会社は、広告運用やSEOを中心として、Webマーケティングのコンサルティング・実行支援を行っている支援会社です。

広告運用だけでなく、SEOコンサルティングGoogle Analytics4の導入・活用支援など、豊富な支援メニューを提供しているため、多様なニーズに応えられる体制を持っています。

コンサルタントが自発的に社内勉強会を開催するなど、変化の激しいデジタルマーケティング業界において最新の知見や事例を豊富にキャッチアップしており、直近は書籍出版なども行っています。(参考:「いちばんやさしいはじめてのGoogle広告の教本」)

「1stPartyデータを活かしたデジタルマーケティングを実現したい」
「リスティング広告だけでなくデジタルでの顧客接点の最適化に取り組みたい」
「信頼できるSEOのエキスパートによるコンサルティングを受けたい」

と考えている方にはおすすめの代理店です。

著者の推しポイント
アユダンテさんは、SEOやGAなど幅広いデジタルマーケティング支援で実績豊富です。特に、GAやGTMなどWeb広告で重要なデータマネジメントに専門性が高く、1stPartyデータを活かした広告改善を期待したい方におすすめです。

企業名アユダンテ株式会社
支援メニュー広告運用代行・コンサルティング/SEO支援/GA4導入・活用支援etc.
最低出稿金額月100万円以上
初期費用初期設定30万円~

リスティング広告の運用代行とは

リスティング広告の運用代行とは、広告代理店や個人(フリーランス)に対して、リスティング広告のアカウント設計や運用業務を委託できるサービスです。

ここでは、運用代行で依頼できる業務内容と料金形態について簡潔に解説します。

支援内容

委託先によって支援範囲は異なりますが、一般的には以下のような業務を代行してもらえます。

運用代行は、社内のリソース不足や運用ノウハウの欠如といった課題をカバーする有効な手段です。

また、月間の広告費によってアサインされる担当者のレベルが異なる傾向があります。月数十万円規模の案件では、代理店によっては対応不可、あるいは経験の浅い担当者がアサインされる場合もあるため、事前確認が重要です。

運用代行の種類

広告運用代行には、「誰が支援を行うか」「どの範囲を支援するか」の2軸で分類が可能です。

まず、提供主体の違いとしては、主に「代理店」「個人(フリーランス)」があります。

▼代理店
組織的な体制や媒体社との連携力を活かし、戦略設計から運用改善までを一貫して支援してくれるのが特徴です。
複数人のチームで対応するケースが多く、Google・Yahoo!・SNSなど複数媒体にまたがった広告運用を統合的に設計・管理できます。
▼個人(フリーランス)
コストを抑えたい、柔軟にやり取りしたいといったニーズに適しています。スピーディな対応が期待できる一方で、対応力やスキルは個人差が大きいため、実績や運用力の確認が重要です。
広告費が少額で代理店に断られやすい企業や、スポットでの支援を求めるケースで活用されることが多いです。

次に、支援タイプの違いとしては、「総合支援型」「媒体特化型」に分類されます。

▼総合支援型
Google、Yahoo!、Meta、LINEなど、複数媒体を横断して広告戦略を設計・運用します。
事業全体のマーケティング方針に合わせた広告設計が可能で、チャネル間の相乗効果も意識した一貫した戦略を立てたい企業に向いています。
▼媒体特化型
Google広告専門、リスティング広告専門など、特定媒体に特化した支援を行うタイプです。
媒体ごとの最新トレンドやアルゴリズム変化に敏感で、より高い専門性と成果を期待できます。限られた媒体で確実に成果を出したい企業に向いています。

どのような委託先が最適かは、自社の予算・目標・社内体制などによって異なります。依頼前にあらかじめ整理しておくと、選定の失敗を防ぎやすくなります。

費用相場

リスティング広告の運用代行費用は、依頼内容や委託先によって異なりますが、月間広告費の20%前後が一般的な手数料相場です。(例:月間広告費が300万円 → 手数料は約60万円)

ただし、以下のような例外も存在します。

  • 最低報酬額(例:月10万円〜)が設定されているケース
  • 手数料が10%以下の格安プランを提供している会社 など

広告費が少額な場合、手数料が相対的に割高に感じるケースや、必要最低限の支援しか期待できないケースもあるため注意しましょう。

料金だけで判断してしまうと、「安かろう悪かろう」で期待する成果が得られないこともあるため、代理店選びでは“費用”ではなく“成果につながるかどうか”を重視するようにしましょう。

リスティング広告運用代行の4つのメリット

ここでは、リスティング広告を運用代行に委託することで得られる代表的な4つのメリットをご紹介します。

1. プロの協力で成功確率を向上

リスティング広告は検索意図に基づいた配信ができる反面、構造設計や入札戦略を誤ると成果が出にくい繊細な媒体です。

運用代行会社に任せることで、初期のアカウント設計から改善フェーズまで、豊富な経験を持つ専門家が伴走してくれます。

特に社内に十分な知見がない場合、自力で試行錯誤するよりも、初期の“つまずき”を回避しやすく、成果につながるまでの時間を短縮できるのが大きなメリットです。

2. 売上拡大を期待しやすい

リスティング広告は、顕在層にアプローチできるためCVにつながりやすく、売上への即効性が期待できる施策です。

そのため、多くの広告主が積極的に活用しており、競合性が高まりやすいという特徴があります。

こうした環境下では、キーワード選定や訴求軸の工夫、入札戦略の最適化など、差別化された設計が求められます。

運用代行会社であれば、過去の成功パターンや業界動向を踏まえて、自社に合った競争戦略を構築できるため、成果を維持・改善しやすくなり、売上拡大に寄与できます。

3. リソース増加による実行スピード向上

リスティング広告は、媒体ごとに異なる仕様・改善アプローチが求められるため、日々の設定・運用に意外と多くの工数がかかります。

アカウント最適化、キーワードや広告文のチューニング、成果の分析と改善までを社内だけでこなすのは難易度が高いのが現実です。

運用代行を活用することで、実行体制が一気に拡張され、スピーディなPDCAサイクルが回せるようになり、改善スピードも向上します。

4. 最新情報のキャッチアップ

Web広告では頻繁な仕様変更や機能追加が行われるため、常に最新情報に対応できるかどうかが成果に直結します。

代行会社は、媒体社との情報連携や多数の運用案件を通じて、最新のアルゴリズム、機能、成功事例をいち早く把握し、施策へと反映できる体制を整えています。

媒体ごとの運用知見が社内に蓄積しにくい企業にとって、大きな支援となります。

リスティング広告の運用代行が活用される背景

リスティング広告の運用代行が検討される背景には、単なるリソース不足や成果への不満だけでなく、リスティング広告ならではの構造的な難しさが関係しています。

以下に、実際の広告運用現場でよく見られる代表的な課題を紹介します。

ケース1|リソース不足で広告運用が難しい

社内に専任の広告運用担当者がいない、採用が難しい、他業務との兼務で運用に十分な時間を割けないといった理由から、運用業務を外部に委託するケースは依然として多く見られます。

特にリスティング広告は、機能の多様さやカスタマイズ性の高さから運用工数がかかりやすく、さらに多くの企業で広告費の中でも大きな割合を占める重要施策であるため、一定のリソースを投下する必要がある媒体です。

こうした背景から、「成果に直結するからこそ、外部の専門性を活用したい」というニーズが高まっています。

ケース2|現在の広告運用成果に対する不満

「CPAが高騰している」「コンバージョン数が伸び悩んでいる」といった声も、運用代行を検討する大きなきっかけとなります。

リスティング広告は多くの企業が出稿する媒体であり、そのぶんクリック単価(CPC)が上昇しやすく、競争が激しいという特徴があります。限られた広告予算のなかで成果を最大化しようとすると、戦略性のある改善と実行の精度が求められます。

こうした構造的なハードルの高さから、より専門性の高い外部パートナーを頼る企業が増えています。

ケース3|事業の成長・変化に伴う広告運用ニーズの変化

新規事業の立ち上げや、新商品リリース、ターゲット層の拡大など、事業フェーズの変化に応じて広告戦略の再設計が必要になる場面でも、運用代行のニーズは生まれます。

リスティング広告はWeb広告の中でも初期段階から導入されやすい施策ですが、事業が成長するにつれて、他媒体との役割整理や構造の見直しが求められるケースも少なくありません。

そうした場面では、過去の成功パターンを持ち、事業フェーズごとの戦略設計に長けたパートナーの存在が成果に直結します。

ケース4| 既存の広告代理店に対する不満

すでに代理店に委託している企業であっても、「成果が伸び悩んでいる」「提案の質が物足りない」「コミュニケーションが噛み合わない」といった不満から、代理店の乗り換えを検討するケースは少なくありません。

特にリスティング広告では、自動化の進化によって表面的な運用差が見えづらくなる一方で、成果の差は提案力や業界理解、伴走体制といった定性面で表れるようになっています。

そのため、成果を安定して伸ばすうえでは、目標達成に向けて本質的な課題に向き合ってくれるパートナーかどうかを見極めることが重要です。

なぜ運用代行会社の選定が重要なのか?

リスティング広告の運用代行会社を選ぶ際、多くの企業が慎重に比較検討を重ねています。

その理由は「選択肢が多くて迷うから」だけではありません。以下の3つの観点から、委託先の選定はビジネス成果に直結する重要な意思決定となるためです。

理由①|運用者の力量で成果が大きく変わる

リスティング広告は、同じ広告費でも、運用者の知識・スキル・設計力によって成果が大きく変動する媒体です。

例えば、検索キーワードの選定や広告訴求の設定変更だけで、CPAが半分以下に改善されたケースも存在します。

「誰に運用を任せるか」で同じ広告投資の成果がまったく異なる。この点が、リスティング広告において運用代行会社選びが特に重要とされる理由のひとつです。

理由②|頻繁な代理店変更はパフォーマンス低下のリスクがある

近年のリスティング広告は、機械学習による最適化が進んでおり、蓄積された学習データをもとに広告効果を高めていく構造になっています。

そのため、運用代行会社の変更によりアカウントを作り直すなどの大きな変更が生じると、一時的に広告パフォーマンスが落ち込み、成果水準を取り戻すまでに数ヶ月を要することもあります。

また、運用代行会社を変更することで、前の代行会社が蓄積していた自社の顧客特性効果的な訴求ポイントなどの理解が失われてしまい、自社の戦略に沿った踏み込んだ提案を受けられるまでに時間がかかることも考慮すべき点です。

このように直接的・間接的に広告効果に影響が出てしまうため、とりあえずで代行会社を選ぶのではなく、自社にとって適切な会社を吟味して選ぶ必要があります。

理由③|リスティング広告は相対的に大きな投資になりやすい

広告費は多くの企業にとって売上を伸ばすための直接的な投資であり、販促活動の中でも影響が大きい支出項目です。

中でもリスティング広告は、「今すぐサービスを探している顕在層」にアプローチできるため、売上への即効性が高く、広告費のなかでも優先度の高い施策として扱われる傾向があります。

そのぶん、リスティング広告には他媒体よりも相対的に大きな予算が割かれることが多く、委託先によって投資回収の結果が大きく変わるという特徴があります。

だからこそ、代行会社の選定は単なる外注先の選定ではなく「売上を最大化するための経営判断」として丁寧に取り組むべき領域です。

リスティング広告に強い代理店の探し方

リスティング広告の運用を外部に委託したいと考えたとき、最初のハードルは「信頼できる代理店の探し方」です。

ここでは、上記を含めたリスティング広告に強い代理店を見つけるための情報収集の方法と注意点を解説します。

1. 知人・社内への紹介依頼

広告運用に詳しい知人や社内関係者がいる場合は、「リスティング広告に強い代理店を知らないか?」と率直に相談してみましょう。

特に、実際にその代理店から支援を受けたことのある人に話を聞けると、営業資料には出てこないリアルな支援体制や成果、対応品質などを知ることができます。

選定の際は、可能であれば2〜5人程度にヒアリングして、複数の視点から判断材料を集めるのがおすすめです。

2. 既存パートナーへの相談

すでに付き合いのあるWeb制作会社やSEOコンサル、業務委託のマーケターなど、Webマーケティング領域で信頼できるパートナーがいる場合は、そのネットワークを活用するのも有効です。

業界内では代理店間の評判も比較的流通しているため、「支援品質が高い」「実務に強い」「特定の業界に精通している」といった内部事情を得られる可能性もあります。

ただし注意点として、紹介者が自社グループの代理店を推すこともあり得ます。そのため、紹介を受けた場合も自社のニーズや課題との相性を自らの目で見極めることが大切です。

3. 認定代理店一覧から探す

GoogleやYahoo!などの主要な広告媒体では、「認定代理店制度(パートナープログラム)」が用意されています。

これらは媒体社が設定した基準(広告取り扱い金額や資格保有者数など)を満たした代理店に与えられる称号であり、一定の運用実績や信頼性の指標となります。

ただし、取り扱い金額が多い=必ずしも高品質な支援とは限らないため、これを出発点としつつ、別途チェックリストなどで自社との相性も確認していくのがベストです。

4. 検索や比較メディアでのリサーチ

「リスティング広告 運用代行」や「リスティング広告 代理店 比較」といった検索キーワードを使い、比較メディアやブログ記事を活用して候補を絞るのも有効です。

特に、以下のような具体性のあるワードで検索して出てくる代理店は、実務にも強い可能性があります。

  • 「BtoB リスティング広告 代理店」
  • 「リスティング広告 改善事例」
  • 「リスティング広告 キーワード」

また、代理店が運営するブログや事例記事では、以下のようなポイントが含まれているか確認しましょう。

  • 一次情報(実データや支援背景)が含まれているか
  • 単なる用語解説ではなく、施策の考え方や実行プロセスに踏み込んでいるか
  • 特定の業界や課題に特化したノウハウがあるか

こうした情報は、運用実務に本当に強い代理店でなければ書けない内容であるため、代理店選びの目利き材料になります。

4ステップで理解!代理店選定の流れ

ここからは、実際に代理店を選定する流れをお伝えします。

あくまで一般的な流れではありますが、代理店選定がはじめての方もいらっしゃるかと思いますので、参考としてご一読ください。

1.与件の整理(RFPの作成)

広告代理店に相談する前に、まずは自社の課題代理店への期待事項を整理しましょう。

はじめて代理店に相談する場合など、事前に何を整理すれば良いのか分からない方は、以下のRFP(提案依頼書)のテンプレートを参考にしてください。

(画像をクリックするとテンプレートを閲覧できます)

代理店のヒアリング力や要件定義力をはかるために、あえてざっくりとした情報しか伝えないやり方もありますが、代理店から有効な提案を受けたいなら事前に必要情報をしっかり伝えておいたほうが良いです。

後で「あれ伝えとけば良かった…」と後悔しないように、代理店へ相談する前にRFPを用意しておきましょう。

2.代理店への相談

与件の整理が完了したら、候補となる代理店のHPから問い合わせ→打ち合わせをします。(問い合わせのテンプレートはこちらを参考にしてください)

現状の運用体制によって、相談の流れは以下のように分かれることが多いですが、初回面談で与件を伝えて、複数社でコンペを行って比較検討→依頼する代理店を決定する流れが多いです。

はじめてWeb広告を配信する場合

一般的には、初回面談時に与件を伝えて、2回目の面談で代理店から支援プランの提案をもらう流れが多いです。

はじめて広告を配信する場合は色々と不安になることもあると思いますが、代理店選定のチェックリストを活用すれば、視点のズレや確認モレを防ぐことが出来ます。

代理店の話で理解できない部分などあれば、遠慮せずに積極的に質問をするようにしましょう。

既に広告を配信している場合

すでにWeb広告を運用している場合、代理店からの提案を受けるにあたって自社の広告アカウントの情報開示を求められることがあります。

代理店に正しく現状把握・課題認識をしてもらうためには、現在運用しているアカウントがどのような設計・運用をされているのか、詳細まで把握してもらったほうが効果的な提案をもらいやすくなります。

機密情報などの関係ですべて開示するのは難しい場合もありますが、基本的には、NDAを締結した上、出来る範囲で情報開示したほうが良いでしょう。

一方で、広告主の方からよく頂く質問として「代理店が広告アカウントを保有している場合どうしたら良いですか?」と相談されることがあります。

相談の背景には、取引先に代理店の変更を検討していることが察知された場合、意図的に支援の質や対応速度が低下することを懸念していると思われます。

一部の代理店は、競争上の優位性や機密情報の流出を懸念し、情報開示に慎重な姿勢を取ることがありますが、多くの代理店は、顧客との信頼関係を重視し透明性の高いサービスを提供しています。

そのため、既存の代理店との関係性にもよりますが、新規で相談している代理店からアカウント情報の開示を求められた場合は、正直に既存取引先に説明し、可能な範囲で情報連携をしてもらえるように交渉するのがおすすめです。

3.代理店の比較検討

コンペが終わったら、代理店選定のチェックリストで示した選定ポイントを踏まえて依頼する会社を決めます。

時間の制約上、いつまでに決めないといけないといった事情もあるかもしれませんが、関係者全員が納得する意思決定をするために、不足する情報があれば追加提案の相談をしても良いでしょう。

ただし、人気のある代理店は案件が埋まって支援できなくなる可能性も考えられるので、追加提案を希望する場合は、できるだけ情報をまとめて少ない回数で判断できるようにしましょう。

4.契約開始

支援をお願いする代理店が決まったら、契約書を締結して初回MTGを行い、支援スケジュールや、アカウント作成or移管の流れなどをすり合わせします。

先述したように代理店は選ぶことがゴールでは無く、支援開始後に求める成果を生み出せるかが重要です。

そのため、求める成果を生み出すためには、依頼したら丸投げではなく、代理店の担当者と密に連携を取りながら対話を重ねることが重要です。

また、広告運用では事業や商材特性の理解が重要なので、特に契約初期のタイミングで代理店の担当者向けにオリエンテーションとして自社の商材勉強会をするのもおすすめです。

リスティング広告運用代行の活用事例

最後に、リスティング運用代行サービスの活用によって広告の成果を改善した事例を紹介します。

新規で広告配信して早期に目標達成した事例

Seibii様|ローンチ初期から伴走し、1年で売上20倍を実現

自動車の整備・出張サービスを提供する株式会社Seibii様では、自動車の修理・整備出張サービス「Seibii」のサービスローンチのタイミングから、オーリーズで広告運用支援を行っています。

売上を伸ばしてプロダクトの仮説検証を進める必要があった中で、社内に専任のマーケティング担当者はおらず、代表がマーケティング施策を直接見ている状態。

マーケティングの実行部分に強く、一緒に事業を成長させてくれるパートナーを探していた中で、オーリーズと出会い、Web広告の運用代行を含めたマーケティング支援をご相談いただきました。

代表から、月次の損益やオペレーション情報、プロダクトのイシュー、資金調達のスケジュールまで、事業状況についてリアルタイムに連携を受けながら、Seibiiの事業を成長させるための広告運用支援をカスタマイズで構築。

深い事業理解をもとにした広告運用支援によって、月間の売上を1年で約20倍まで伸長させることが出来ました。

配信中の広告パフォーマンスを改善した事例

ネオジャパン様|代理店変更で前年比140.2%のCVを獲得

ビジネスコミュニケーションツールを提供している株式会社ネオジャパン様では、主力製品のdesknet`s NEO(デスクネッツ ネオ)をはじめとして、自社製品の認知向上・ホットリード獲得のため広告運用を代理店に委託していました。

毎年広告の目標が上がっていく中で、リスティング広告をはじめとする獲得型広告の成果は伸び悩んでおり、目標リード件数を下回っている状況でした。

代理店の切り替え後は、NotionやSlackを活用して高頻度でコミュニケーションを行いながら、広告訴求開発のワークショップや、BIを活用して広告成果を可視化するなど、お互いの目線を合わせるための取り組みを積極的に実施。

結果として、広告品質が大幅に改善し、対前年比で140.2%のCVを獲得することに成功。広告のリード件数が大幅増加しただけでなく、有効リードも増加したことで商談件数も増加させることが出来ました。

三越伊勢丹HD様|専任チームの支援で、不安定だった広告運用が売上の柱に

株式会社三越伊勢丹HD様では、化粧品ECサイト「ISETAN BEAUTY online」を運営しており、Web広告やTVCM、アフィリエイトなど様々なマーケティング施策を組み合わせて売上拡大を行っていました。

Web広告の運用は当初別の代理店に任せていましたが、社内の広告運用の知見が少ない中で始まった新規事業だったこともあり、よりフレキシブルかつスピーディーにPDCAを回せる代理店を探していました。

Web広告の勉強会がきっかけでオーリーズを信頼いただき、広告運用の代理店をオーリーズに切り替え。

EC事業に特化した専任チームが運用支援をおこなった結果、広告経由の売上が大きく伸長。不安定だった広告運用がマーケティング施策の柱となり、毎月目標を達成できる状態になりました。

WILLER様|インハウス化と成果改善を両立し、自走型の広告体制を構築

WILLERグループ内で高速バス事業を営むWILLER EXPRESS株式会社様では、運用経験者の退職に伴い、広告のインハウス運用が難しくなったため運用代行に切り替えを行いました。

Google検索広告を中心として、キャンペーン設計の見直しや定常的なキーワード精査、広告文の改修などを繰り返した結果、CPAは-10%減少し、CV数は約1.3倍に伸長。

運用代行によって主力商品の成果改善を実現しつつ、将来的なインハウス復帰を見据え、成約率を加味した広告レポートの構築や社内メンバー向けの勉強会などを実施。

社内リソースの調達や組織体制の整備の完了にあわせて再度インハウス運用に切り替え、現在は自社のみで広告運用業務を内製することが出来ています。

代行以外で成果改善につなげる3つの選択肢

広告運用代行会社への依頼は、限られたリソースの中で広告パフォーマンスを効率的に改善したい場合に、有効な手段のひとつです。

特に一定以上の広告費を投じている企業にとっては、戦略立案から運用・改善までを包括的に任せられる点で、大きなメリットがあります。

しかし、「広告の成果改善」という目的を達成する手段は、必ずしも運用代行だけではありません

たとえば、広告予算が月額100万円以下といった比較的少額のケースでは、運用代行会社側の工数も限られがちで、費用対効果の面で適さないこともあります。

運用代行会社以外の選択肢としては、以下のようなものが代表的です。

選択肢メリットデメリット
インハウス・社内でノウハウが蓄積できる
・事業理解が深い
・人材確保
・育成に時間がかかる
・退職リスクがある
コンサルティング・外部コンサルの知見を活かしながらノウハウを蓄積可能
・時間単価やスポットアドバイザリーなど少額予算でも活用しやすい
・実行は自社でおこなう必要がある
・事業や組織体制の理解が低いコンサルだと絵餅に終わるケースもある
自動ツール・運用が効率化される
・低コストでスタート可能
・自社に最適化されない可能性
・戦略の柔軟性に欠ける

このように、各選択肢には一長一短があり、広告の目的や自社の体制、予算規模に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

また、インハウスや個人委託を選んだ場合でも、担当者の退職やリソース不足が発生したときに備えて、信頼できる運用代行会社と繋がっておくことは、リスクマネジメントの観点からも有益です

自社の事業成長にコミットしてくれる外部パートナーと繋がっておくことで、広告運用のノウハウを蓄積しながら、効率的なパフォーマンス改善を果たしやすくなります。

インハウス運用をベースとしながらも、運用ノウハウの蓄積や担当者育成のスピードを早めたい場合は、

  • 媒体や施策で切り分けて自社&代理店のハイブリット体制にする
  • インハウス支援サービスを活用してコンサルティングを受けながら自社で運用

などの選択肢もあります。

よくある質問

最後に、代理店の選定でよくある質問をまとめました。

以下は代理店選定をおこなっている広告主の方からよくいただく質問ですが、その他お困りごとがありましたらお気軽にオーリーズにご相談ください。(オーリーズへの問い合わせはこちら

Q.問い合わせは何社くらいしたら良い?

あまり代理店情報に詳しくない場合は、複数の代理店から話を聞いたほうが良いです。

ただ、5社以上になると比較検討やディレクションが難しくなるので、問い合わせの段階である程度絞りをかけて3社~5社に問い合わせするのがおすすめです。

既に特定代理店の支援内容にイメージが湧いているなら特定企業のみの問い合わせでも問題ありません。

Q.問い合わせフォームには何を記載するべき?

基本的にはフォームの項目に沿って記入すれば問題ありませんが、自由記述欄に悩む場合は、以下のような情報を簡潔に伝えるとスムーズです。

  • 対象サービス(LPも添付すると尚良い)
  • 配信中または配信予定の媒体
  • 月間の広告予算
  • 広告配信の目的(CV獲得や認知向上など)
  • 現在の運用体制(自社/代理店/フリーランスなど)
  • 配信開始時期(配信中の場合、契約開始希望時期)
  • 現状抱えている課題と代理店への期待事項

Q.リスティング広告はどれくらいで成果が期待できる?

一般的には、リスティング広告の成果が見え始めるまでに3か月~6か月程度かかるケースが多いです。ただし、実際の期間はアカウントの目標設定や広告予算、扱う商材の特性などによって大きく変動します。

特に新規アカウントを立ち上げる場合は、AI(機械学習)による最適化のための学習期間が必要です。広告配信初期は十分なデータが蓄積されていないため、成果が安定するまでに数週間~1か月程度は様子を見る必要があります。

低単価で購入頻度が高く、広告予算が潤沢な商材であれば、短期間で多くの学習データが蓄積され、比較的早期から成果が出やすい傾向にありますが、高単価・低頻度のBtoB商材や広告予算が限られている場合などは、成果が出るまでにより長い時間がかかることもあります。


【参考記事】広告運用における機械学習の基本

Q.Google/Yahoo!/Microsoftはどれがおすすめ?

リスティング広告はGoogle広告、Yahoo!広告、Microsoft広告などで配信できますが、はじめて広告配信をする場合、どの媒体から配信すべきか判断に迷うケースもあると思います。

結論として、広告をはじめて配信する場合はまずGoogle広告から配信するのがおすすめです。

理由として、Googleは検索エンジンのシェアの大部分を占めており、見込み顧客の数が非常に多いことが特徴として挙げられます。

検索エンジンにおけるGoogleのシェア

また、あくまで弊社の運用経験をもとにした印象ですが、Google広告はYahoo!、Microsoftと比較して機能開発の頻度も多く、機械学習の精度が高いため、自動化を活用しながら広告の成果を最大化しやすいというメリットもあります。

40代以上のミドル・シニア層、BtoBのエンタープライズ企業などに広告配信したい場合はYahoo!、Microsoftのほうが費用対効果が高いケースも一部見受けられますが、Google広告と比べて運用難易度が高いことが多いので、はじめて広告配信する場合はGoogle広告から配信することをおすすめします。


【参考記事】Google広告とは?

Q.リスティング広告の成果を改善するには?

リスティング広告の成果を改善する上では、自社の課題を正しく認識することが重要です。

以下のようなツリーマップを使いながら、どの指標を改善すべきなのか、指標変化の裏にどんな要因がありそうか、仮説を立てていきます。

リスティング広告のロジックツリー

ボトルネックの特定が出来たら、課題に応じて適切な打ち手を選定します。

以下の記事では、業種や予算規模に関わらず、リスティング広告の成果を安定させるために必要な推奨項目について網羅的に取り上げているため、打ち手を検討する際の参考としてご一読ください。


【参考記事】リスティング広告のベストプラクティス

Q.代理店選定はいつ頃から動き出したらいい?

実務経験からお伝えすると、広告運用代行を検討している場合、配信開始の「2~3ヶ月前」から準備を始めることが理想的です。

具体的には、準備段階である広告代理店の選定や契約手続きに1~2週間、その後、代理店へ今回の運用与件の目的や課題背景を伝えるのに1~2週間かかります。

続いての支援内容の提案フェーズでは、代理店が支援開始時の戦略立案を考える期間が2~4週間あり、代行先の選定で1~2週間かかります。

最後の広告戦略の設計や媒体準備、ターゲティング設定などに2~4週間が必要になるため、2~3ヶ月前から始動できると余裕を持って相談ができます。

まとめ|運用代行でリスティング広告の成果を改善しよう

リスティング広告の成果を最大化する上で運用代行は有効な手段ですが、正しいプロセスと判断基準で選ばないと、支援開始後に期待する成果が得られない可能性があります。

ぜひ本記事で紹介したような代理店選定のポイントや流れを参考にして、自社の条件に合致する代理店を探してみてください。

なお、弊社オーリーズではリスティング広告の運用代行支援を行っており、業種や予算を問わず、これまで100社以上の事業者さまの広告成果を改善してきました。

この記事をご一読いただいた上でリスティング広告に関するお悩みがある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

1人最大4社だから実現できる
まるで内製のようなWeb広告運用代行は「オーリーズ

「コミュニケーションがスムーズで対応がスピーディー」「事業を理解して提案してくれる」といった
お声をいただいているオーリーズは、Web広告を起点に顧客の本質的な課題に向き合います。

【広告成果を最大化するオーリーズの特徴】

  • 顧客の課題にコミットするため、担当社数は最大4社
  • 運用者=顧客窓口だからスピーディーな仮説検証が可能
  • 顧客の半数以上が「強く」おすすめしたいと評価

この記事を書いた人

株式会社オーリーズ

マネージャー

肥田 悟志

新卒にて株式会社ネットマイルに入社。 営業経験を経て、新規事業であるDSP事業の立ち上げや代理販売商材の発掘・販売戦略策定を行い、入社2年目からチームリーダーとして従事。一方で日々広告主に接する中で、マーケターとして中立的な視点のもと、戦略策定から施策の実行まで価値提供を行いたいと思い、オーリーズヘの参画を決意。 マーケターとして、広告主とユーザーに本質的な価値を届けるために、そして広告主の運命共同体となるために、日々邁進している。

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